日経平均の予想: 2007

Saturday, December 29, 2007

<20071228>日経平均の年初の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.2ポイントとなりました、日本市場の割安度は先週より0.1ポイント増加しました。200日線乖離率差は-12.1ポイントとなり先週よりも1.4ポイント割安度は減少しましたが、この面でもまだ大きな割安感があります。
一方、3月決算の中間業績発表は終わり、通期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+5.7%と増益率は減少傾向にあります。米国S&P平均は+1.3%に低下し、この面では日本企業より米国企業方が増益率が減少傾向にあり、サブプライム問題が企業業績により影響を及ぼしています。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は経済指標の発表が悪材料となり、ブット元首相暗殺も重なり金融週末にかけて下落しました。
②中間決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は1ヶ月前の+6.8%から+5.7%に減少しました。
③長期金利は下降後横這いで、金利差は2.6%と先週と同水準ですが、週末に円高ぎみに推移しています。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正されています。
⑤12月第2週は大幅売り越しでした。12月第3,4週は改善されていますが出来高は極端に減少しています。
5つのポイントのうち先週は①③が弱気材料でした。年初も①③⑤と米国企業の業績発表に左右される展開が予想されます。
日経平均は昨年と同様に11月末の連休明けから上昇に転じましたが、勢いは無く、FOMCの利下げは期待はずれとなり、サブプライム問題が市場に与える影響がまだ解消されたとは言えないことが再確認された形です。
日本市場はテクニカル面では、日経平均は一目均衡表では、まだ雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は先週と比較し-9.4%とマイナス幅は若干縮小、総合乖離率も-15.2%とマイナス幅が若干縮小していますが、3つともまだマイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。
先週は25日平均線の上昇転換に繋がる陽線が出て、25日平均線を抜き、IPゾーン入りしたことで、一旦は買サインがでましたが、週末に大幅に下げ25日線を割ってしまいましたので、買サインは引っ込み短期的にも下降トレンド入りの可能性も出てきました。年初にIPゾーン入りに再チャレンジし達成できるか注目する必要が有ります。日経平均は年初から正念場です。

Friday, December 28, 2007

<071228>日経平均の今後の見通し

27日のNYSEとNASDAQは大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比150円ほど安く寄りつき、その後も下落が続き、結局256円安で引けました。出来高は8.8億株と低水準の中、外人は270万株の買い越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-207とマイナス幅が拡大しました。
27日の米国株式市場市場はブット元首相暗殺を受け、原油先物相場が一時上げ幅を広げ、11月の耐久財受注が市場予想に届かず、週間の新規失業保険申請件数が予想を上回って雇用減を示唆、ゴールドマン・サックスが調査リポートで、シティグループ、メリルリンチ、JPモルガン・チェースの3社が10―12月期に約3兆8000億円の評価損を計上すると予想するなど売り材料が目白押しとなりました。
日本市場は米株の大幅安に加えパキスタン情勢の不安定化を嫌気して、輸出関連株中心に全面安となりました。年末年始の連休期間中に外部環境が悪化することへの警戒感も強く作用したようです。
25日線は上向になりましたが、一目均衡表では雲の400円下に在り、総合乖離率は-15.2%とマイナス幅は拡大、200日線との乖離率も-9.4%とマイナス幅が拡大しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.2ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
ここからは米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は、悪材料が重なり大きく下落しました。その影響で日経平均は25日線を割って下落しましたので、IPゾーンの外に出てしまいました。短期的に上昇サインは一旦は消えました。しかし、同時に25日の窓を埋めた形になりましたので、年初に25日線を抜け再びIPゾーン入りの可能性は残されていると思います。逆に、15000円を割れば、短期も下降トレンド入りとなりそうです。

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Thursday, December 27, 2007

<071227>日経平均の今後の見通し

26日のNYSEとNASDAQは小幅上昇でしたが、日経平均は前日比40円ほど安く寄りつき、その後も小動きながら軟調な展開となり、結局88円安で引けました。出来高は13.7億株と超低水準でしたが、外人は430万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-27とマイナス幅が縮小しました。
26日の米国株式市場市場は年末商戦の結果がやや期待はずれと受け取られたほか原油先物相場が上昇したことを受けて、小売株を中心に下落して始まったものの、アマゾン・ドット・コムなどハイテク株が堅調だったことから、次第にダウ銘柄にも買い戻しが入ったようです。
日本市場は売買高は8月28日以来の低水準で、様子見ムードの強い1日でした。前場に付けた高値と安値の値幅は100円未満で方向感は感じられません。
25日線は上向になりましたが、一目均衡表では雲の200円下に在り、総合乖離率は-10.4%とマイナス幅は拡大、200日線との乖離率も-7.9%とマイナス幅が拡大しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.7ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は、景気後退や金融機関の追加評価損の発表にも関わらず、落ち着きを見せています。日経平均は25日線を越えかつ、25日線が上昇に転じ、IPゾーン入りしました。短期的に上昇サインが出たと考えられます。日経平均は25日線を割らなければ次の目安は75日線とボリンジャーバンド+2σが重なる16100円近辺と思われます。

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Wednesday, December 26, 2007

<071226>日経平均の今後の見通し

25日のNYSEとNASDAQは休場でしたが、日経平均は前日比60円ほど高く寄りつき、前場は揉みあっていましたが、後場引けにかけて上昇に転じ、結局100円高で引けました。出来高は13.9億株と超低水準でしたが、外人は90万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-34とマイナス幅が縮小しました。
25日の米国株式市場市場は休場で材料となるニュースは特に有りませんでした。
日本市場はクリスマス休暇中の外国人投資家が多く、薄商いでした。朝高後はもみ合いが続き、目立った材料は出ませんでしたが、日経平均の堅調さを好感し大引け間際に主力株を中心に上昇しました。
25日線は上向になりましたが、一目均衡表では雲の200円下に在り、総合乖離率は-8.7%とマイナス幅は縮小、200日線との乖離率も-7.4%とマイナス幅が縮小したものの、3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.8ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は、金融機関の追加評価損の決算発表が有りましたが、市場への影響は限定的で、落ち着きを見せています。日経平均は25日線を越えかつ、25日線が上昇に転じ、IPゾーン入りしました。短期的に上昇サインが出たと考えられます。日経平均の次の目安は75日線とボリンジャーバンド+2σが重なる16100円近辺と思われます。

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Tuesday, December 25, 2007

<071225>日経平均の今後の見通し

21,24日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比180円ほど高く寄りつき、前場は下落基調でしたが、後場上昇に転じ、結局295円高で引けました。出来高は14.1億株と超低水準でしたが、外人は330万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-223とマイナス幅が縮小しました。
24日の米国株式市場市場ではメリルがシンガポールの政府系投資ファンドなどから出資を受けると正式発表。前週末にFRBが入札方式で金融機関への新たな資金供給を当面は2週間ごとに実施すると発表したことも信用収縮懸念の後退への期待感から金融株が上昇し、指数は先週末の大幅上昇に続き連騰しました。
日本市場は連休中の米株式相場の上昇や円相場の下落を好感した買いが先行したが、その後は高い水準ながら方向感に乏しい展開となり、薄商いに加えて目新しい材料も見当たらず、1万5500円前後でのもみ合いが続きました。
一目均衡表では雲の400円下に在り、総合乖離率は-10.5%とマイナス幅は縮小、200日線との乖離率も-8.1%とマイナス幅が縮小したものの依然マイナスで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.5ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国では今週、金融機関の追加評価損の決算発表が有りましたが、市場への影響は限定的でした。すでに折込済みだったようです。日経平均は25日線を越えかつ、25日線が上昇に転じ、IPゾーン入りしました。目先の上昇の目安は75日線とボリンジャーバンド+2σが重なる16100円近辺と思われます。

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Sunday, December 23, 2007

サブプライム問題は終焉したか(その2)

FRBは先週0.25%の利下げを行いましたが、市場は小幅過ぎるとネガティブな反応でした。市場はどの程度サブプライム問題を織り込んでいるのでしょうか?
 市場安定化策としての信用収縮防止策にとって金利引下げと金融機関の自己資本率の維持は車の両輪と思います。最近の金融機関の業績発表を見る限り、自己資本比率に影響するほどの損失が出た場合は同時に資本注入の発表も行われており、株式市場は一時のようなパニック的な下げはなくなりつつあります。
 一方、株価は最終的には企業業績に連動すると思われますので、結局はサブプライム問題が世界経済の成長に悪影響が有るのか無いのかに依存するものと思われます。もし、悪影響が有る場合は最終的には米国の住宅価格の下落が止まらないと収まらないことになります。現在市場はサブプライム問題が世界経済の成長に悪影響が有るのか無いのかを見極めようと云う段階かと思います。 
 OECDの予測では来年の米国のGDPの伸び率を下方修正していますが、これが日本、EUや中国を始めとする新興国のGDPの伸びに影響してくるか否かに今後は注目する必要が有ります。 ちなみに、現在のOECDの2008年のGDP伸び率の予測値は米国2.0%、日本1.6%、OECD Total2.3%です。

Saturday, December 22, 2007

<20071221>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.1ポイントとなりました、日本市場の割安度は先週より0.1ポイント増加しました。200日線乖離率差は-13.5ポイントとなり先週よりも3.2ポイント割安度は増加しましたので、この面でも大きな割安感があります。週末の米国市場は大幅高ですので、週初は高く始まりそうです。
一方、3月決算の中間業績発表は終わり、通期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+5.8%と増益率は減少傾向にあります。米国S&P平均は+2.9%に低下し、この面では日本企業より米国企業方が増益率が減少傾向にあり、サブプライム問題が企業業績により影響を及ぼしています。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は金融機関の業績悪化にはさほど反応せず。週末にハイテク株の業績期待で上昇に転じました。
②中間決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は1ヶ月前の+6.8%から+5.8%に減少しました。
③長期金利は下降後横這いで、金利差は2.6%と先週より縮小しましたが、円安ぎみに推移しています。
④日本の2008年のGDP伸び率予測値2.1%となり、米国は2.5%ですので、この面のでは日本市場にとって弱気材料です。
⑤12月第2週は大幅売り越しでした。12月第3週は改善されていますが売り越し傾向です。
5つのポイントのうち先週は⑤が弱気材料でした。今週も①⑤と米国経済指標発表に左右される展開が予想されます。
日経平均は昨年と同様に11月末の連休明けから上昇に転じましたがFOMCの利下げは期待はずれとなり、サブプライム問題が市場に与える影響がまだ解消されたとは言えないことが再確認された形です。
日本市場はテクニカル面では、日経平均は一目均衡表では、まだ雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は先週と比較し-9.9%とマイナス幅は拡大、総合乖離率も-16.0%とマイナス幅が拡大しています。3つともまだマイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。
先週は下降中の25日平均線の上昇転換に繋がる陽線が出るかどうかに注目しましたが、実現せず一段安となりました。今週も、25日平均線の上昇転換に繋がる陽線が出るかどうかに再チャレンジし達成できるか注目する必要が有ります。達成すれば、短期的に、75日線とボリンジャーバンド+2σが重なる16100円近辺までの上昇が期待できます。

Friday, December 21, 2007

<071221>日経平均の今後の見通し

20日のNYSEとNASDAQが上昇しましたが、日経平均は前日比10円ほど高く寄りつき、前場は軟調な動きでしたが、後場上昇に転じ、結局225円高で引けました。出来高は19.8億株と低水準で、外人は1290万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-782とマイナス幅が拡大しました。
20日の米国株式市場市場ではオラクルが大幅な増収増益で、次の四半期も強気の見通しを示したため大幅高。マイクロソフトやIBM、シスコシステムズなどがつれ高。一方、証券大手ベアー・スターンズの9―11月期決算はサブプライムローン関連の評価損が膨らみ最終赤字だったものの市場に与えた影響は限定的でした。
日本市場は朝方は15000円を割る場面があったものの、米ハイテク株高を受けて、国内のハイテク株も朝方から買われ、中国・アジア株高もあり、中国経済の成長の恩恵を受ける機械や鉄鋼に買いが入り、引けはきょうの高値圏でした。
一目均衡表では雲の800円下に在り、総合乖離率は-16.0%とマイナス幅は縮小、200日線との乖離率も-9.9%とマイナス幅が縮小したものの依然マイナスで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.6ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国では今週、金融機関の追加評価損の決算発表が有りましたが、市場への影響は限定的でした。すでに折込済みだったようです。
日経平均は日柄としては週末に目先のボトムをつけ易かったのですが、前場の安値が目先のボトムだったようです。ここからは、25日線を越えIPゾーン入りできるか注目する必要があります。

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Thursday, December 20, 2007

<071220>日経平均の今後の見通し

19日のNYSEは小幅下落でNASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均は前日比120円ほど高く寄りつき、前場は堅調な動きでしたが、後場下落し、結局1円高で引けました。出来高は16.7億株と低水準で、外人は330万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-576とマイナス幅が拡大しました。
19日の米国株式市場市場では米金融保証会社の格下げなどが伝わり、信用リスクへの警戒感から売りが出た半面、FRBが17日に実施した新たな仕組みによる短期資金供給の入札結果が無難だったことや、決算で巨額の追加損失計上と同時に中国の政府系ファンドの出資を受け入れると発表したモルガン・スタンレーが上昇したことなどが相場を下支えしました。
日本市場は前場は前日のCMEの日経平均先物2008年3月物が大証大引けを大きく上回ったことなどを手掛かりに、日経平均の上げ幅は100円を超えて始まったものの、米国経済の不透明感などを背景に積極的に上値を追う動きが限られた上に前日同様にファンドの換金売りが出たため、後場は下落に転じました。
一目均衡表では雲の1200円下に在り、総合乖離率は-20.5%とマイナス幅は若干縮小、200日線との乖離率も-11.2%とマイナス幅が若干縮小し、25日線は下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.5ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は今週から金融機関の決算発表が有りますので、一巡するまでは、大きく買いづらいのではないかと思います。
20日は7-9月のGDP確定値とベアー・スターンズの業績発表がありますので、注目したいと思います。日経平均は25日線を下回り、IPゾーン入りとはなりませんでした。11/22に付けた安値の14670円を割るかどうかに関心が移ってきました。日柄としては週末に目先のボトムをつけ易いと思います

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Wednesday, December 19, 2007

<071219>日経平均の今後の見通し

18日のNYSEとNASDAQが上昇しましたが、日経平均は前日比40円ほど安く寄りつきました。前場は堅調な動きで、後場始めには前日比プラスとなる場面も有りましたが、その後下落し、結局177円安で引けました。出来高は17.7億株と低水準でしたが、外人は600万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-278とマイナス幅が縮小しました。
18日の米国株式市場市場は上昇して終わったものの、11月の住宅着工件数は市場予想を上回ったにも関わらず相場の支援材料とはならず、市場予想を上回る決算を発表したゴールドマン・サックスが幹部の慎重見通しが伝わり下落して終えるなど、内容はいま一つでした。
日本市場は一時は上げに転じた場面もありましたが、クリスマス休暇で外国人投資家が不在とみられ、買い手がいない中でずるずる下げた感じです。
一目均衡表では雲の1300円下に在り、総合乖離率は-20.7%とマイナス幅は拡大、200日線との乖離率も-11.3%とマイナス幅が拡大し、25日線は下向きとなり、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.4ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は今週から金融機関の決算発表が有りますので、一巡するまでは、大きく買いづらいのではないかと思います。19日はモルガン・スタンレーの業績発表がありますので、注目したいと思います。日経平均は25日線を下回り、IPゾーン入りとはなりませんでした。11/22に付けた安値の14670円を割るかどうかに関心が移ってきました。日柄としては週末に目先のボトムをつけ易いと思います。

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Tuesday, December 18, 2007

<071218>日経平均の今後の見通し

17日のNYSEとNASDAQが大幅下落したとを受けて、日経平均は前日比150円ほど安く寄りつきましたが、その後戻し、後場始めには前日比プラスとなる場面も有りましたが、後場中頃に下落し、結局41円安で引けました。出来高は20.6億株と低水準で、外人は330万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-599とマイナス幅が拡大しました。
17日の米国株式市場は11月の米消費者物価指数はインフレ圧力を示し、米経済の先行き不透明感が強まり、売り材料となった。16日にテレビ出演したFRBのグリーンスパン前議長が、スタグフレーションの兆候があると述べたことも市場心理を冷やしたようです。
日本市場はアジア各国・地域の株式相場を横目でにらみながらの神経質な展開が続き、日経平均は前場に一時245円安となり、ここ5日で1000円下げたこともあり、後場は一転して51円高の場面もありました。年末で市場参加者が減少する中、株価指数先物への仕掛け的な大口売買で現物株は振られやすかったようです。
一目均衡表では雲の1200円下に在り、総合乖離率は-17.6%とマイナス幅は拡大、200日線との乖離率も-10.3%とマイナス幅が拡大し、25日線は上向きに転換しましたが、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が9.5ポイント下回り、若干縮小しましが、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は今週から金融機関の決算発表が有りますので、一巡するまでは、大きく買いづらいのではないかと思います。18日はゴールドマン・サックスの業績発表がありますので、注目したいと思います。日経平均はここで25日線を上回れば、IPゾーン入りとなり買い場となる可能性が有ります。

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Monday, December 17, 2007

<071217>日経平均の今後の見通し

14日のNYSEとNASDAQが大幅下落したとを受けて、日経平均は前日比80円ほど安く寄りつきましたが、前場は一時10円安まで戻す場面も有りましたが、後場下落し、結局264円安で引けました。出来高は17.7億株と低水準で、外人は810万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-347とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場が今週影響を受けそうな経済指標は17日の7-9月の経常収支、18日の11月住宅着工件数、20日の7-9月のGDP確定値、21日の11月個人消費支出などです。個別企業では18日にゴールドマン・サックス、19日にモルガン・スタンレー、20日にベアー・スターンズなど金融機関の決算発表が目白押しとなります。CDOなどで評価損を追加計上する動きの有無が懸念されます。
日本市場は後場に株価指数先物にまとまった売りが出て、主力株を中心にほぼ全面安の展開となりました。アジアの主要な株価指数が軒並み安となったことや、円相場が朝方に比べ下げ渋ったことも売り材料とされ、後場中ごろ過ぎには下げ幅が300円に迫る場面もありました。今日陽線となれば、買い場を示すIPゾーン入りの可能性がありましたが、残念ながら実現しませんでした。
一目均衡表では雲の1200円下に在り、総合乖離率は-16.9%とマイナス幅は拡大、200日線との乖離率も-10.1%とマイナス幅が拡大し、25日線はまだ下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。日経平均は25日線の下に抜け売り有利となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.7ポイント下回り、若干拡大しました。日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は今週から金融機関の決算発表が有りますので、一巡するまでは、大きく買いづらいのではないかと思います。日経平均もそれまでは上昇しにくい状況です。

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Saturday, December 15, 2007

<20071215>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.0ポイントとなりました、今月から2008年をベースとしていますが、日本市場の割安度は先週より0.4ポイント増加しました。200日線乖離率差は-10.2ポイントとなり先週よりも0.7ポイント割安度は減少しましたが、この面でもまだ大きな割安感がありますが、先月と比べ日本市場の売られすぎは改善されつつあります。
一方、3月決算の中間業績発表は終わり、通期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+5.4%と増益率は減少傾向にあります。米国S&P平均は+2.9%に低下し、この面では日本企業より米国企業方が増益率が減少傾向にあり、サブプライム問題が企業業績により影響を及ぼしています。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBによる利下げ実施と米欧の中央銀行による流動性供給発表にも関わらず、かえって材料出尽くしで大きく下落しました。
②中間決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は1ヶ月前の+6.8%から+5.4%に減少しました。
③長期金利は下降ぎみで、金利差は2.7%と先週より拡大し、円安ぎみに推移しています。
④日本の2008年のGDP伸び率予測値2.1%となり、米国は2.5%ですので、この面のでは日本市場にとって弱気材料です。
⑤12月第1週は買い越しでしたが、規模ほ縮小していました。12月第2週は売り越しの模様です。
5つのポイントのうち先週①、⑤が弱気材料でした。今週も①③⑤と米国金融機関の業績発表に左右される展開が予想されます。日経平均は昨年と同様に11月末の連休明けから上昇に転じましたがFOMCの利下げは期待はずれとなり、サブプライム問題が市場に与える影響がまだ解消されたとは言えないことが再確認された形です。
日本市場はテクニカル面では、日経平均は一目均衡表では、まだ雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は先週と比較し-8.6%とマイナス幅は拡大、総合乖離率も-12.3%とマイナス幅が拡大しています。3つともまだマイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。
今後は米国金融機関の業績発表内容がキー・ポイントと思われます。株価は75日線近辺まで上昇し、窓埋めを果した後、下落しました。
今週は現在下降中の25日平均線の上昇転換に繋がる陽線が出るかどうかに注目したいと思います。陽線が出れば、ボリンジャーバンド2σと75日線が重なる16,250円を目指す動きとなりそうですが、これが実現しない場合は一段安も考えなければなりません。

Friday, December 14, 2007

<071214>日経平均の今後の見通し

13日のNYSEは小幅上昇NASDAQは小幅下落したとを受けて、日経平均は前日比10円ほど高く寄りつきましたが、前場は一時160円高になる場面も有りましたが、その後乱高下し、結局22円安で引けました。出来高は28.6億株と増加したものの、外人は310万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-107とマイナスに転換しました。
米国株式市場では、追加利下げ観測がやや後退、売りが先行しましたが、11月の小売売上高が前月比1.2%増と市場予想を上回り、米個人消費の底堅さが意識された面もあり引けにかけて戻しました。
日本市場は円安が進んだことで朝方は輸出関連やハイテク株が買われましたが、朝方発表された日銀短観で業種別DIの悪化が目立った不動産株や建設株、鉄鋼株がさえず、簿外で運営する運用会社7社を連結対象にすると発表した米シティグループが格付け会社により長期債務格付けを引き下げられたことも銀行株の売りを誘い、大引けにかけて軟調な展開になりました。
一目均衡表では雲の900円下に在り、総合乖離率は-12.3%とマイナス幅は拡大、200日線との乖離率も-8.6%とマイナス幅に変化はありませんでしたが、25日線はまだ下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。しかし、日経平均はまだ25日線の上にあり、75日線は横這いですので、ここで日経平均が陽線になり、25日線が上向になれば、"IPゾーン"と呼ばれる"買いゾーン"入りとなりますので、まだこの可能性は残っています。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.5ポイント下回り、また拡大してしまいました。日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国市場は来週から金融機関の決算発表が有りますので、それまでは、大きく買いづらいのではないかと思われます。日経平均もそれまでは上昇しにくい状況ですが、25日移動平均線を割らずに上昇に転ずれば買い場となります。

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Thursday, December 13, 2007

<071213>日経平均の今後の見通し

12日のNYSEとNASDAQが大幅上昇後伸び悩んだことを受けて、日経平均は前日比110円ほど安く寄りつき、その後も終日軟調な展開となり、結局395円安で引けました。出来高は21.6億株と低水準で、外人も230万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+46とプラス幅が縮小しました。
米国株式市場では、FRBが、欧州中央銀行などと共同で、金融市場の安定化に向けて流動性を供給すると発表したことを好感して高く始まったものの、バンク・オブ・アメリカやワコビアが評価損計上額が当初見込みを上回るとの発表で金融機関の業績悪化懸念は根強いとの見方が市場心理を冷やしました。
日本市場は明日のSQ算出を控えて主力株の買いが見送られる中、アジア株式相場や米株価指数先物の下落を意識した日経平均先物の断続的な売りが現物株市場に波及し、サブプライム問題の解決対策基金に日本の3メガバンクが融資枠を設定するよう米側から要請を受けていると伝わったことも重しとなったようです。日経平均は昨日とは打って変わって、徐々に下げ幅を拡大しつつ思いのほか下げてしまいました。
一目均衡表では雲の900円下に在り、総合乖離率は-12.1%とマイナス幅は拡大、200日線との乖離率も-8.6%とマイナス幅が拡大しました。25日線はまだ下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。しかし、日経平均まだ25日線の上にありますので、75日線は横這いですので、ここで25日が上向になれば、"IPゾーン"と呼ばれる"買いゾーン"入りとなりますが、まだ可能性は残っています。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.6ポイント下回り、また拡大してしまいました。日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。日経平均は、材料出尽くしで米国市場に連動して下落しましたが、まだ25日線を割ってはいません。割らずに上昇に転ずれば買い場となります。

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Wednesday, December 12, 2007

<071212>日経平均の今後の見通し

11日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比210円ほど安く寄りつき後場中頃までは一進一退の動きで一時340円安まで下げましたが、その後急速に戻し、結局112円安で引けました。出来高は21.2億株と低水準で、外人も930万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+136とプラス幅が縮小しました。
米国株式市場では、FRBの利下げが0.25%と小幅にとどまり、声明文でも今後の利下げを強く示唆しなかったことが市場の失望を誘い、売りが膨らんだようです。
日本市場は米国株安により後場中頃までは大きく下げましたが、GLOBEXでNASDAQ100株価指数先物が高く推移したことから、12日の米国株の戻りに期待する動きとなったようです。日経平均は75日線までの戻しがトレンド転換の前提条件ですが、残念ながら超えることなく下落しました。しかし、明日以降への期待感をにじませる陽線で終了しました。再チャレンジを期待したいところです。
一目均衡表では雲の500円下に在り、総合乖離率は-5.0%とマイナス幅は小さいままですが、200日線との乖離率は-6.3%とマイナス幅は多少拡大しました。25日線はまだ下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。しかし、75日線は横這いとなり、今の株価水準を維持すれば25日も数日後に上向きとなり、"IPゾーン"と呼ばれる"買いゾーン"入りとなります。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.6ポイント下回り、だいぶ縮まりましたが、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.3%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。日経平均はテクニカル指標では、目先警戒感が出てくる水準に近づいていた上にFOMCの利下幅が0.25%でしたので、材料出尽くしで米国市場に連動して下落しました。ここからは、このまま下落して25日線を割るのか、逆に再び上昇し75日線を抜くのかを見極めたいところです。

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Tuesday, December 11, 2007

<071211>日経平均の今後の見通し

8日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比80円ほど高く寄りつき前場は横這いで推移、後場は一時50円高まで下げましたが、その後戻し、結局120円高で引けました。出来高は16.9億株と低水準ながら、外人は170万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+294とプラス幅が拡大しました。
米国株式市場では、UBSがサブプライムローン関連の損失計上と資本増強を発表したことが、銀行の財務強化の動きとして好感され、金融株が上昇。雇用統計など前週発表の経済指標で米景気の失速懸念がひとまず後退したことが、買い安心感につながっているようです。
日本市場は前日の米市場の上昇を好感。市況関連や優良株が上昇。あす早朝に結果が判明するFOMCを前に、後場に伸び悩む場面もありましたが先高期待は根強く、16,000円台を維持しました。日経平均は75日線までの戻しがトレンド転換の前提条件ですが、FOMCの利下げで75日線を越えられるかどうか引き続き注視する必要が有りそうです。
一目均衡表では雲の400円下に在り、総合乖離率は-3.1%とマイナス幅はだいぶ小さくなり、200日線との乖離率も-5.7%とマイナス幅は縮まりましたが、25日線はまだ下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。しかし、75日線は横這いとなり、今の株価水準を維持すれば25日も数日後に上向きとなり、"IPゾーン"と呼ばれる"買いゾーン"入りとなります。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.6ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。しかし、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.4%に低下しました。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均はテクニカル指標では、目先警戒感が出てくる水準に近づいていますので、よほどの好材料がでないと11日のFOMCの利下げ後に材料出尽くしで下落しそうですが、FOMCの結果、ポジティブに反応すれば、ボリンジャーバンド2σと75日線が重なる16,250円を一旦は目指す動きとなりそうです。

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Monday, December 10, 2007

<071210>日経平均の今後の見通し

7日のNYSEとNASDAQが小動きだったことを受けて、日経平均は前日比60円ほど高く寄りついたものの、直ぐに軟調な展開となり前場は一時130円安まで下げましたが、後場、は一進一退で推移し、結局31円安で引けました。出来高は18.2億株と低水準で、外人は420万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+271とプラス幅が縮小しました。
米国株式市場では、11月の雇用統計で、前月比94,000人増と市場予想(85,000人増)を上回ったことで、前月の増加幅17万人に比べると伸びは鈍化したものの底堅いと受け止められたようです。しかし、2日間で3%近く上げたこともあり、利益確定売りも出たようです。
10日の日本市場は10月の機械受注統計が、3ヶ月ぶりに増加に転じ、予想を上回ったが、買いは限定的でした。中国人民銀行の預金準備率の引き上げで上海市場は安く寄り付いたことで、日経平均は下げ幅を130円に広げる場面がありましたが、結局、11日のFOMCの利下げ待ちと云う感じです
。日経平均は75日線までの戻しがトレンド転換の前提条件ですが、FOMCの利下げで75日線を越えられるかどうか引き続き注視する必要が有りそうです。
一目均衡表では雲の500円下に在り、総合乖離率は-5.4%とマイナス幅はだいぶ小さくなり、200日線との乖離率も-6.5%とマイナス幅は縮まりましたが、25日線はまだ下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。しかし、75日線は上向きとなりました。今の株価水準を維持すれば25日も数日後に上向きとなり、"IPゾーン"と呼ばれる"買いゾーン"入りとなります。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.0ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.4%に低下しました。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は総合乖離率とサコロジカルラインなどをみると、目先警戒感が出てくる水準に近づいていますが、11日のFOMCでの利下げ幅を気にして売り方も本格的には仕掛けられないと思われますので、11日も小動きが予想されます。
FOMCの結果待ちですが、ポジティブに反応すれば、ボリンジャーバンド2σと75日線が重なる16,250円を目指す動きとなりそうです。

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Saturday, December 08, 2007

<20071208>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+1.6ポイントとなりました、今月から2008年をベースとしていますが、先週より0.2ポイント増加し、日本市場の割安度は大きくなりました。200日線乖離率差は-10.9ポイントとなり先週よりも0.3ポイント割安度は減少しました。この面でもまだ大きな割安感がありますが、先月と比べ日本市場の売られすぎは改善されつつあります。
一方、3月決算の中間業績発表は終わり、通期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+5.4%と増益率は減少傾向にありますが、米国S&P平均は+3.2%に低下し、この面では日本企業より米国企業方が増益率が減少傾向にあります。サブプライム問題が企業業績も影響を及ぼし始めてています。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBによる利下げ期待や政府のサブプライム救済策発表から上昇しました。
②中間決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は1ヶ月前の+6.8%から+5.4%に減少しました。
③長期金利は下降ぎみで、金利差は2.5%と先週と同水準ですが、米国市場高から円安ぎみに推移しています。
④日本の2008年のGDP伸び率予測値2.1%となり、米国は2.5%ですので、この面のでは日本市場にとって弱気材料です。
⑤11月第4週は買い越しに転じました。12月第1週も買い越しの模様です。
5つのポイントのうち先週は弱気材料は見られませんでした。今週も①③⑤に左右される展開が予想されます。日経平均は昨年と同様に11月末の連休明けから上昇に転じました。サブプライム問題はまだ解消されたとは言えませんが、対策が出始めましたので、市場は落ち着き見せています。
しかし、企業業績や景気への影響が出始めています。今週のFOMCでこれがどう評価され、金利はどの程度下がるかを見極める必要がありそうです。
日本市場はテクニカル面では、日経平均は一目均衡表では、まだ雲の下に在りますが、200日移動平均線乖離率は-6.4%とマイナス幅は縮小、総合乖離率も-5.1%とマイナス幅が縮小しています。しかし、3つともまだマイナスですので、中期上昇トレンドは、まだ"赤信号"のままです。
今後も①米国市場の動向、③に伴う為替の動向、⑤の外人買い動向がキー・ポイントと思われます。株価は25日線で一旦調整した後75日線近辺まで上昇しました。窓埋めも果しましたし、短期のテクニカル指標からも、一旦調整しやすい局面ですが、調整後はボリンジャーバンド2σと75日線が重なる16,250円を目指す動きとなりそうです。

Friday, December 07, 2007

<071207>日経平均の今後の見通し

6日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比120円ほど高く寄り付き、前場は堅調に推移、後場、一時前日比230円高まで買われましたが、引けにかけ売り優勢となり、結局82円高で引けました。出来高は21.8億株と低水準ながら、外人は1670万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+474とプラス幅が拡大しました。
米国株式市場では、政府のサブプライム救済策が発表されました。債務者の返済負担を抑える為に現行低金利を5年間据置くことが柱です。事前報道に沿った内容でしたが懸念がひとまず後退するとの見方が改めて広がり、買いにつながったようです。
7日の日本市場は前日の米市場の上昇や円安を手掛かりに優良株を中心に主力株が買われ、取引時間中には1ヶ月ぶりに16,000円台を回復したものの、週末に加え11月の米雇用統計を見極めたいとして取引終了にかけて伸び悩みました。日経平均は75日線までの戻しがトレンド転換の前提条件ですが、今日の上昇で75日線まで、あと100円まで迫りましたが、超えられませんでした。ちなみにTOPIXは高値で75日線を越えました。日経平均は引き続き75日線を越えられるか引き続き注視する必要が有りそうです。
一目均衡表では雲の400円下に在り、総合乖離率は-5.1%とマイナス幅はだいぶ小さくなり、200日線との乖離率も-6.4%とマイナス幅は縮まりましたが、25日線はまだ下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。しかし、75日線が横這いとなった点は良い兆候です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.0ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。
信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。多少差が拡大し、なかなか、この状況から脱することが出来ません。決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.4%に低下しました。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。今日の上昇で75日線まで戻す可能性は増しましたが、米国市場で好材料が続くかどうかに依存しています。しかし、総合乖離率とサコロジカルラインなどをみると、目先警戒感が出てくる水準に近づいています。しかし、11日のFOMCでの利下げ幅を気にして売り方も本格的には仕掛けられないと思われますので、一服するのは、11日のFOMCの後になりそうです。

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Thursday, December 06, 2007

<071206>日経平均の今後の見通し

5日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比170円ほど高く寄り付き、前場は堅調に推移、後場、伸び悩み一時前日比130円高まで売られましたが、引けにかけ買い戻され、結局265円高で引けました。出来高は19.0億株と低水準ながら、外人は9月28日以来の1000万株を超える1140万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+302とプラス幅が拡大しました。
米国株式市場では、全米雇用リポートで、雇用者数の増加幅が市場予想を大きく上回り、7日発表の米雇用統計が予想に対して上振れるとの見方を誘ったことや、10月の製造業新規受注額も市場予想を上回り、米景気の底堅さを好感した買いが優勢となったよです。金融保証保険会社MBIAが自己資本不足に陥るリスクが高まったと発表して下落する場面もありましたが、相場全体への影響は限定的でした。
日本市場は前日のNYSEが急反発したことが好感されたほか、久々の寄り付きの外人買いや、円相場が一時111円台まで下落したことも支援材料となったようです。7日発表の米雇用統計に対する警戒感から伸び悩む局面もありましたが、引けにかけて買い優勢となりました。日経平均は75日線までの戻しがトレンド転換の前提条件ですが、今日の上昇が75日線までの戻しに繋がるのか引き続き注視する必要が有りそうです。
一目均衡表では雲の500円下に在り、総合乖離率は-6.9%とマイナス幅はだいぶ小さくなり、200日線との乖離率も-6.9%とマイナス幅は縮まりましたが、25日線はまだ下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が9.9ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。多少差が縮まってきましたが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.4%に低下しました。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。今日の上昇で75日線まで戻す可能性は増しましたが、米国市場で好材料が続くかどうかに依存しています。しかし、総合乖離率とサコロジカルラインなどをみると、目先警戒感が出てくる水準に近づいています。このまま上昇した場合は、11日のFOMCで材料出尽くしで一服というシナリオでしょうか。

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Wednesday, December 05, 2007

<071205>日経平均の今後の見通し

5日のNYSEとNASDAQは下落したことを受けて、日経平均は前日比60円ほど安く寄り付き、前場は一時120円ほど安くなる場面もありましたが、後場、急速に値をもどし、結局128円高で引けました。外人は1660万株の売り越しとなり、出来高は20.6億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+134とプラス幅が拡大しました。
米国株式市場では、米大手証券会社の利益見通しが引き下げられ、金融株が全般に売られました。年明けの減産を表明したGMの下げも重しとなったようです。日本市場は米株安や円高傾向を嫌気した売りが先行したものの、米追加利下げなどへの思惑から下値を売り込む動きは続かず、英国住宅金融のノーザンロックが国有化?と伝えられ、円高進行の一服やアジア株の落ち着きも追い風に、後場先物主導で買い戻しが優勢になったようです。今日の上昇で、投資家は売り込みには慎重で、好材料に敏感に反応することが、確認できたと思われます。ここからは、75日線までの戻しがトレンド転換の前提条件ですが、今日の上昇が75日線までの戻しに繋がるのか注視する必要が有りそうです。
一目均衡表では雲の800円下に在り、総合乖離率は-12.0%とまだマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-8.5%とまだまだマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が9.7ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。多少差が縮まってきましたが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.3%に低下しました。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。日本市場は15360円で反転しましたが、出来高は盛り上がらず、外人の売越しが続いている状況では一本調子の上昇は望めません、好材料が出てこない限り、11日のFOMCまでは日経平均も一進一退の動きを余儀なくされそうです。

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Tuesday, December 04, 2007

<071204>日経平均の今後の見通し

4日のNYSEとNASDAQは下落したことを受けて、日経平均は前日比20円ほど安く寄り付き、前場は一時20円ほど高くなる場面もありましたが、その後は売りが優勢となり、結局148円安で引けました。外人は1260万株の売り越しとなり、出来高は19.4億株と減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+130とプラス幅が縮小しました。
米国株式市場では、ポールソン米財務長官が、サブプライムローンの借り手救済策の取りまとめが近いと話したことを手掛かりに、株価指数は上げに転じる場面があっものの、買いは続かず。前週の急反発の反動も有り、取引終了間際に下げ幅を拡大しました。日本市場は米株安と、欧米の金融政策の行方を見極めたいとの買い手控え気分がある中で、円高も重なり景気減速を警戒した海外投資家の戻り待ちの売りが鉄鋼や海運、商社などの主力株に出て、相場全体を押し下げたようです。ここからさらに下落するか75日線まで戻すかが、その後の市場の方向に大きく影響しそうです。
一目均衡表では雲の900円下に在り、総合乖離率は-14.7%とまだマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-9.3%とまだまだマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.3ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.4%に低下しました。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。日本市場は25日線まで戻した後に、調整となりましたが、今日の下げで、窓埋めとなる15300円近辺までは下げる可能性が高かまったと思います。

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Monday, December 03, 2007

<071203>日経平均の今後の見通し

30日のNYSEは小幅上昇とNASDAQは小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付き、前場は一時120円ほど高くなる場面もありましたが、その後は戻り売りが優勢となり、結局51円安で引けました。外人は2040万株の売り越しとなり、出来高は21.0億株と減少したものの、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+296とプラス幅が拡大しました。
米国株式市場は、バーナンキFRB議長の講演で、12月11日のFOMCで追加利下げする可能性を示唆したことを好感し、朝方は買いが先行したが、決算発表したデルが、今後のコスト増に言及して急落したことから、ハイテク株は軟調となり、ナスダック指数は下げて終えました。日本市場は前週、日経平均が800円近く上昇しており、この水準では戻り待ちの売りが優勢となったようです。日銀の福井総裁が中小企業の景況感悪化について「生産・所得・支出の循環メカニズムが万全と言えなくなるリスクがある」と発言したことで、投資家が債券先物相場に移った結果、株安につながったとの見方もあったようです。この後は、ここから下落するか75日線まで戻すかが焦点と思います。
一目均衡表では雲の700円下に在り、総合乖離率は-12.4%とまだマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-8.5%とまだまだマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.4ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期予想増益率が6.8%から5.4%に低下しました。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。日本市場は25日線まで戻した後に、一旦調整となりましたが、この後の調整幅の大きさでその先の行方が推測できるのではないかと思います。

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Sunday, December 02, 2007

サブプライム問題は終焉したか

先週、米国市場はアブダビ投資庁のシティへの出資やFRBによる利下げ期待から上昇しました、これで底を打ったと云えるでしょうか?
答えは、サブプライム問題はまだ解消された訳ではありません。では、どういう条件ならば解消したと言えるのでしょうか?
(1)まず、CDOと呼ばれる社債や貸出債権が流動化された資産担保証券に価格がつき損失額が明確になることが必要です。
(2)次に金融機関への支援の全貌が明確となることが必要でしょう。(日本では公的資金投入でした)
(3)さらに、自己資本の充実の為に、金融機関の合併などの動きが出る。
上記の3つのうち2つ以上のが動きが必要と思われます。その時こそ、株価は急反発するものと思われます。

Saturday, December 01, 2007

<200712017>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+1.4ポイントとなりました、今月から2008年をベースとしていますが、先週より0.5ポイント減少し、日本市場の割安度は小さくなりました。200日線乖離率差は-11.2ポイントとなり先週よりも2.5ポイント割安度は減少しましたが、この面でもまだ大きな割安感がありますが、日本市場の売られすぎは改善されつつあります。一方、3月決算の中間業績発表はほぼ終わり、通期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+5.3%と増益率は減少傾向にありますが、米国S&P平均は+3.6%に低下し、この面では日本企業より米国企業方が増益率が減少傾向にあります。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はアブダビ投資庁のシティへの出資やFRBによる利下げ期待から上昇しました。
②中間決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は1ヶ月前の+6.8%から+5.4%に減少しました。
③長期金利は下降ぎみで、金利差は2.5%と縮小しましたが、米国市場高から円安ぎみに推移しています。
④今月からOECDによる2008年のGDP予測値をベースに変更しましたが、日本の今年のGDP伸び率予測値2.1%となり、米国は2.5%ですので、この面のでは日本市場の弱気材料となります。
⑤11月第3週は大幅売り越しでしたが。11月第4週は改善された模様ですが、売り越しが続いているものと思われます。
5つのポイントのうち先週は⑤のみ弱気材料でした。今週も①③⑤に左右される展開が予想されますが、昨年と同様に連休明けから上昇に転じましたが、サブプライム問題はまだ解消されたとは言えません。解決の為には、かっての日本の公的資金注入に匹敵する金融安定化の為の決定的な材料が必要と思われます。
日本市場はテクニカル面では、日経平均は一目均衡表では、まだ雲のかなり下に在り、200日移動平均線乖離率は-8.3%とマイナス幅は縮小、総合乖離率も-11.8%とマイナス幅は縮小、しかし、中期上昇トレンドは、まだ"赤信号"です。
今後も①米国市場の落ち着き具合、③に伴う為替の動向、⑤外人買い動向がキー・ポイントと思われます。株価は25日線までリバウンドしてきましたので、経験側からは一旦調整する確率が高いと思います。どちらにせよ、次の上値目標は窓埋めとなる16081円近辺と考えられます。

Friday, November 30, 2007

<071130>日経平均の今後の見通し

28日のNYSEとNASDAQは小幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比10円ほど高く寄り付き、前場は堅調な展開となり、後場若干調整したものの引け際に上昇し結局166円高で引けました。外人は480万株の売り越しながら、出来高は26.1億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+234とプラス幅が拡大しました。
米国株式市場は、住宅市場の低迷や企業業績への警戒感を誘う半面、FRBによる追加利下げ期待が高まったとの見方も出て、次第に買いが優勢となったようです。日本市場は円相場の落ち着きを背景に、割安感がある主力株中心に買われました。バーナンキFRB議長が、追加利下げの可能性を示唆したことも、買い安心感を誘ったようです。
一目均衡表では雲の900円下に在り、総合乖離率は-11.8%とまだマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-8.3%とまだまだマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.6ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日本市場は久しぶりに出来高をともなって上昇しました。25日線まで戻しましたので、一旦調整する可能性が高いと思いますが、その調整幅の大きさでその先の上昇幅が推測できるのではないかと思います。

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Thursday, November 29, 2007

<071129>日経平均の今後の見通し

28日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比190円ほど高く寄り付きましたが、その後は終日堅調な展開となり、結局359円高で引けました。出来高は19.5億株と低水準ながら、外人は430万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+228とプラス幅に拡大しました。
米国株式市場は、コーン米FRB副議長講演を受け追加利下げ観測が強まり、金融株を中心に買いが膨らみました。10月の中古住宅販売件数や耐久財受注額も連続で減少しましたが、市場には予想の範囲内と受け取られたようです。日本市場ではNYダウが今年2番目の大幅高となったことや円相場が円安・ドル高基調で推移したことで幅広い銘柄に買いが入りました。しかし、米国時間29日にはバーナンキFRB議長の講演が予定されていることから、様子を見たいとの声も多く、15500円台を回復すると上昇は一服しました。そろそろ日・米国市場とも悪材料に鈍感になってきたようですが、さらに積極的に上がる為には、追加の刺激材料がほしいところです。
一目均衡表では雲の900円下に在り、総合乖離率は-15.2%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-9.3%とまだまだマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.2ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。日本市場は上昇したものの出来高は少なく、本格上昇とは言えません、売り方はまだ仕掛けるきっかけ待ちの感じです、しかし、25日線まで(あと220-230円)は上昇する余地はありそうです。

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Wednesday, November 28, 2007

<071128>日経平均の今後の見通し

27日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比50円ほど高く寄り付きましたが、その後は軟調な展開となりましたが、底堅く推移し、結局69円安で引けました。出来高は19.8億株と低水準で、外人は1400万株の売り越しながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+47とプラスに転換しました。
米国株式市場は、シティグループがアラブ首長国連邦のアブダビ投資庁から75億ドルの出資を受けると発表し、信用リスク不安がやや和らぎ金融株などが買われ大幅上昇しました。日本市場では米国高の材料は昨日で織り込んだこともあり、米景気減速や株安懸念、円相場の上昇傾向など外部環境の不透明感がぬぐえないなか、積極的な買いは見送られようです。しかし、アジア株式相場の落ち着きや新興株式相場の大幅高が投資家心理を下支えしたようです。米国市場では住宅価格指数の低下や11月の消費者信頼感指数の前月比低下の悪材料の発表がありましたが、ともに相場の反応は限定的でした。そろそろ米国市場も悪材料に鈍感になってきたようです。
一目均衡表では雲の1300円下に在り、総合乖離率は-22.2%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-11.4%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.4ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。日米市場ともそろそろ、売り方も積極的に仕掛けづらくなってきたようです。とりあえず、25日線までは上昇するのではないかと思います。

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Tuesday, November 27, 2007

<20071127>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

26日のNYSEとNASDAQは大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比180円ほど安く寄り付き、前場は一時前日比330円ほど安くなる場面もありましたが、後場、急反発し、結局87円高で引けました。出来高は23.3億株と高水準ながら、外人は630万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-121とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場は、シティグループが、住宅ローン関連業務の不振を受けて、大規模な人員削減の可能性と報じられて、金融株が幅広く売られました。日本市場では後場、シティグループがアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国政府のアブダビ投資庁から75億ドルの出資を受け入れると発表したことでひとまずサブプライムローン問題に対する懸念が後退し、日経平均は急伸しました。短期の指標が底値圏を示している中での好材料出現ですので、目先は上昇する確率が高くなりました。
一目均衡表では雲の1200円下に在り、総合乖離率は-21.4%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-11.1%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が9.5ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。11月20日に高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差が-1000を超えましたので経験的には底値圏です。やっと25日線へ向け上昇開始となるようです。

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Monday, November 26, 2007

<071126>日経平均の今後の見通し

23日のNYSEとNASDAQは上昇したことを受けて、日経平均は前日比30円ほど高く寄り付き、後場中頃まで上昇し一時前日比400円ほど高くなる場面もありましたが、その後下落し、結局246円高で引けました。外人は170万株の売り越しで、出来高は21.6億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-70とマイナス幅が縮小しました。
23日の米国株式市場は、短縮取引で薄商いのなか金融株を中心に自律反発狙いや値ごろ感の買いが入り、年末商戦への期待感から小売株の一角も上昇しました。日本市場では前週末の米株式相場が急反発したことを受け、国内でも金融株を中心に自律反発狙いの買いが入ったようです。しかし出来高は少なく、外人も売り越しですので、本格的な買いとは言えません。
一目均衡表では雲の1300円下に在り、総合乖離率は-23.5%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-11.7%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.3ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差が-1000を超えましたので経験的には底値圏ですが、外人買いが復活するまでは本格的上昇とは言えません。

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Sunday, November 25, 2007

<20071125>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+1.9ポイントとなりました、今月から2008年をベースとしていますが、先週と同水準となり日本市場の大きな割安感は変わりません。
200日線乖離率差は-13.7ポイントとなり先週よりも0.5ポイント割安度は減少しましたが、この面でもまだ大きな割安感があります。一方、3月決算の中間業績発表が進み、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+5.3%と増益率は減少傾向にありますが、米国S&P平均は+3.6%に低下し、この面では日本企業より米国企業方が増益率が減少傾向にあります。
9月中間決算発表も終盤でが、今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は原油高騰と、サブプライム問題による金融機関の業績悪化から景気への影響懸念が出て大幅下落しました。依然として下げ止まりの兆候が見えません。
②中間決算発表が続いていますが、日経225採用銘柄平均+5.3%と通期予想増益率は減少傾向が続いています。
③長期金利は下降ぎみで、金利差は2.6%と縮小し、大幅円高となっています。
④今月からOECDによる2008年のGDP予測値をベースに変更しましたが、日本の今年のGDP伸び率予測値2.1%となり、米国は2.5%ですので、この面のでは日本市場の弱気材料となります。
⑤11月第2週は大幅売り越しでしたが。11月第3週も売り越しが続いているものと思われます。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が弱気材料でした。今週も①③⑤に左右される展開が予想されますが、昨年は連休明けから上昇に転じましたので、今年も期待したいところです。その為には、日米欧の金融当局の政策協調の動きが、表面化する等の材料が必要でしょう。
日本市場はテクニカル面では、日経平均は一目均衡表では雲のかなり下に在り、200日移動平均線乖離率は-13.1%とマイナス幅は拡大、総合乖離率も-28.6%とマイナス幅は拡大、中期上昇トレンドは"赤信号"です。
しかし、各種の投資尺度からみる限り、目先は下げすぎです。今後は①米国市場の落ち着き具合、③に伴う為替の動向、⑤外人買い動向がキー・ポイントと思われます。株価は月足の下値抵抗ラインを大きく割ってしまいましたので、上昇トレンド復帰には時間がかかりそうでが、目先はリバウンドのタイミングが近づいたと思われます。

Thursday, November 22, 2007

<071122>日経平均の今後の見通し

21日のNYSEとNASDAQは大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比110円ほど安く寄り付き、前場は170円安まで下げる場面もありましたが、後場、上昇に転じ、結局51円高で引けました。寄付き前の外人は1820万株の売り越しで、出来高は23.5億株と増加しましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-534とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場では、OECDがサブプライム関連損失額が最大3000億ドルに膨らむとの見通しを公表。信用リスク懸念で金融株が売られ、原油が一時1バレル100ドルに接近して米景気の先行き不透明感が意識されたことも下落要因となりました。日本市場では午後に入って円安気味に推移したことと、前日の急落時に米株の下落を先取りする形で織り込んでいたとの指摘もあり、後場に入ると堅調さを取り戻しました。上昇して終わったものの、上昇に転じたとは、まだ言えません。
一目均衡表では雲の1500円下に在り、総合乖離率は-28.6%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-13.1%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.8ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.3%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差が-1000を超えましたので経験的には底値圏ですが、今日もザラバの安値を更新してしまいました。とりあえずの下値の目途は、7月高値から8月安値の値幅が3000円ですので、10月高値から3000円下げるとすると14490円近辺と言うことになります。

Wednesday, November 21, 2007

<071121>日経平均の今後の見通し

20日のNYSEとNASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均は前日比100円ほど安く寄り付き、前場は100から200円安のレンジで動いていましたが、後場、一段安となり、結局373円安で引けました。寄付き前の外人は2700万株の売り越しで、出来高は21.7億株と減少しましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-185とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場では、FOMC議事録公開を受けて売られる場面もありましたが、ヒューレット・パッカードの好決算や資源株上昇が相場を支えました。日本市場では米国市場の反発にもかかわらず、前日の上昇がFRB緊急利下げのうわさによるものだったことから、反動の売りが優勢になり、円高の動きやアジア株が全面安が売りを加速したようです。期待に反して、終値でも月足の下値抵抗線である15000円を割ってしまいましたので、長期上昇トレンド終焉の危惧が現実感を帯びてきました。
一目均衡表では雲の1600円下に在り、総合乖離率は-30.3%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-13.5%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が14.1ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差が-1000を超えましたので経験的には底値圏ですが、残念ながら昨日の安値が目先の底であったことは確認できませんでした。
とりあえずの下値の目途は、7月高値から8月安値の値幅が3000円ですので、10月高値から3000円下げるとすると14490円と言うことになります。

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Tuesday, November 20, 2007

<071120>日経平均の今後の見通し

19日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受け、日経平均は前日比180円ほど安く寄り付き、前場は一時300円ほど安くなる場面もありましたが、後場、大きく反騰し、結局168円高で引けました。寄付き前の外人は5020万株の大幅売り越しで、出来高は27.2億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-1212とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場では、11月の住宅市場指数が前月に続き統計開始以来の最低水準を記録し、住宅建設株が大幅安。ゴールドマン・サックスがシティグループ株を「売り推奨」したことで金融株が軒並み安くなりました。日本市場は前場は外部環境のさらなる悪化を嫌気し、ハイテクや自動車、大手銀行株など主力株は軒並み安の展開でしたが、鉄鋼や商社、海運などの好業績銘柄まできつい下げとなっていたことで、後場に逆にあく抜け感が広がり始め、シカゴ先物でナスダック100指数先物が上昇したことや、米追加利下げへの期待も出て、反発しました。結果的に上昇したとはいえ、一時的に月足の下値抵抗線である15000円を割ってしまいましたので、長期上昇トレンド終焉の危惧は残ります。また、ローソク足も包み陽線とはならず、差込み線と云う中途半端な形で終わりましたので、当面の安値が出たとはまだ言えません。しかし、出来高を伴って上昇した点は評価できます。今夜の米国市場の動きと外人次第では、目先、上昇に転じる可能性も大いにあります。今夜の米国市場はFOMC議事録公表、10月の米住宅着工件数発表、住宅貸付抵当公社フレディマックの四半期決算発表が予定されていますので無事通過できるか注目されます。
一目均衡表では雲の1200円下に在り、総合乖離率は-24.2%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-11.2%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.7ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.5%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差が-1000を超えましたので経験的には底値圏ですが、今日の安値が目先の底であったことを確認する為には、明日の終値で昨日の高値15303円を抜くことが最低条件です。

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Monday, November 19, 2007

<071119>日経平均の今後の見通し

16日のNYSEとNASDAQは上昇したことを受け、日経平均は前日比20円ほど高く寄り付き、前場は一時150円ほど高くなる場面もありますが、その後、反落し、結局112円安で引けました。出来高は19.1億株と低水準で,外人は2030万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-541とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場はアナリストが投資判断を引き上げたヒューレット・パッカードや追加の自社株買い計画を発表したシスコシステムズなどが牽引し指数は上昇したもののフェデックスが利益見通しを下方修正するなど上値は重い展開となりました。日本市場は米株の反発や外国為替市場の円高一服を受け、朝方に日経平均は150円近く上げる場面がありましたが、上値は重く、次第に戻り待ちの売りが優勢となりました。
下値がためか、さらなる下落の前触れか依然としてハッキリしません。15000円は月足の下値抵抗線ですので、これを割るかどうかは長期上昇トレンド終焉か否かに繋がります。
一目均衡表では雲の1400円下に在り、総合乖離率は-27.9%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-11.9%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.5ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。NYSEのダウ平均が200日平均線の下に入った点や連日の外人の大幅売り越し、出来高の少なさが気になります。高水準の出来高を伴って上げる地合いにならないと本格的な上昇相場とはなりません。正念場です。

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Saturday, November 17, 2007

<20071117>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+1.9ポイントとなりました、今月から2008年をベースとしていますが、先週より+0.2となり日本市場は割安感は増しています。200日線乖離率差は-14.2ポイントとなり先週よりも0.2ポイント割安度は減少し、この面でもまだ大きな割安感があります。
一方、3月決算の中間業績発表が進み、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+5.3%と増益率は減少傾向にありますが、米国S&P平均は+5.0%に低下し、この面では日本企業より米国企業方が減益率が大きくなっています。そろそろ9月中間決算発表も終盤です。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は大手小売企業やハイテク企業の業績悪化と、金融機関の業績悪化からサブプライム問題の景気への影響懸念が出て大幅下落しました。下げ止まりの兆候が見えません。
②中間決算発表が続いていますが、日経225採用銘柄平均+5.3%と予想増益率は減少傾向が続いています。
③長期金利は下降ぎみで、金利差は2.7%と縮小し、大幅円高となっています。
④今月からOECDによる2008年のGDP予測値をベースに変更しましたが、日本の今年のGDP伸び率予測値2.1%となり、米国は2.5%ですので、この面のでは日本市場の弱気材料となります。
⑤11月第1週は大幅売り越しでしたが。11月第2週も売り越しと思われます。
5つのポイントのうち先週は①②③⑤が弱気材料でした。今週も①②③⑤に左右される展開が予想されますが、どれも楽観できません。今週もサブプライムローン問題に直結する住宅関連指標には注意が必要で、警戒は怠れず。国内では、外部環境に左右される展開が続くことになりそうですが、今週は連休を控えており、22日は手じまい売りに傾きやすく、最近は出来高が細り、先物主導の展開が続いていますので、指数にブレが生じる傾向にある点にも留意する必要があります。
日本市場はテクニカル面では、日経平均は一目均衡表では雲のかなり下に在り、200日移動平均線乖離率は-11.9%とマイナス幅は大幅拡大、総合乖離率も-26.6%とマイナス幅は大幅拡大、中期上昇トレンドは"赤信号"です。しかし、経験則では目先の下限に達しています。
今後は①米国市場の落ち着き具合②の業績発表結果による展開、③に伴う為替の動向、⑤外人買い動向がキー・ポイントと思われます。株価は分水嶺であった16500円を割り下落していますので、コツンとくるまでは下について行くのが賢明と思われます。月足の下値抵抗ラインは15000近辺ですので、このラインを大きく割るかどうかに注目したいと思います。

Friday, November 16, 2007

<071116>日経平均の今後の見通し

15日のNYSEとNASDAQは下落したことを受け、日経平均は前日比160円ほど安く寄り付き、前場は寄り付きの水準で推移し、が、後場下げ幅を拡大、一時340円安もありましたが、結局241円安で引けました。出来高は18.3億株と低水準で,外人は2360万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-369とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場はJCペニーが利益見通しの下方修正を発表。年末商戦への懸念が高まり、ウェルズ・ファーゴのCEOが住宅市場について悲観的な見通しを述べたことが嫌気され下落。日本市場は米国株安と円高、アジア株安がかさなり大幅下落となりました。下値がためか、さらなる下落の前触れかハッキリしません。15000円は月足の下値抵抗線ですので、これを割るかどうかは長期上昇トレンド終焉か否かに繋がります。
一目均衡表では雲の1300円下に在り、総合乖離率は-26.6%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-11.9%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.5ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.3%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
NYSEのダウ平均は200日平均線の下に入ってしまいました。日本市場の出来高の少なさが気になります。高水準の出来高を伴って上げる地合いにならないと本格的な上昇相場とはなりません。

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Thursday, November 15, 2007

<071115>日経平均の今後の見通し

14日のNYSEとNASDAQは下落しましたが、日経平均は前日比40円ほど高く寄り付き、前場は堅調に推移し、一時80円ほど高くなる場面もありましたが、後場下げに転じ、結局103円安で引けました。出来高は19.3億株と低水準で,外人は20万株の売り越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-56とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場は証券大手のベアー・スターンズが9―11月期の住宅ローン関連証券化商品の評価損が大方の予想より小さかったとして、ベアー・スターンズに加え金融株全般に買いが入って始まりましたが、買いは続かず引けにかけて石油株が下げに転じ、相場の重しとなったようです。日本市場は後場途中まで比較的堅調でしたが、証人喚問で商社との宴席に額賀福志郎財務相らが同席していたことを明らかにした直後、先物中心に売られて値を崩したようです。とりあえず、直近マド(9日安値15,566円~12日高値15,386円)埋めは達成しましたが、政局がらみ材料が出ると、すかさず売り物がでる地合いはまだ続いているようです。しかし、そろそろ、この種の悪材料には抵抗力がでても良い時期と思われます。
一目均衡表では雲の1000円下に在り、総合乖離率は-23.0%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-10.5%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.1ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.7%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
今日の下げ方を見ると、やはり、売り方はまだ投げてはいないようです。高水準の出来高を伴って上げる地合いにならないと本格的な上昇相場とは云えません。今の日本市場は米国市場次第ですが、NYSEは200日平均線近辺に有りますので、上に行くか、下に行くか注目する必要があります。

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Wednesday, November 14, 2007

<071114>日経平均の今後の見通し

13日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受け、日経平均は前日比180円ほど高く寄り付き、その後も堅調に推移し、結局372円高で引けました。出来高は20.7億株と低水準で,外人は1760万株の売り越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-89とマイナス幅が大幅に縮小しました。
米国株式市場はウォルマートが好決算を発表したことが好感されたほか、ゴールドマン・サックス経営幹部がクレジット市場の混乱に関連して多額の評価損計上は見込んでいないと言及したとが好感され金融株に買い戻しの動きが続き、相場が大幅上昇したようです。日本市場は円高・ドル安進行が一服したことやアジア市場の全面高を受けて買い安心感が広がったようです。このまま買い気が継続し、まずは直近マド(9日安値15,566円~12日高値15,386円)埋めを達成できるか注目されます。
一目均衡表では雲の1000円下に在り、総合乖離率は-21.8%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-10.0%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.8ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.7%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
米国市場の上昇で日本市場もリバウンドしました。とりあえず、月足の下値抵抗線は割らずにリバウンドしましたので長期上昇トレンドだけは維持できたようです。しかし、出来高が少ないことを見ると、売り方はまだ投げてはいないようですので、まだ一本調子の上げ相場とはならないようですが、米国市場に反騰の兆しが見えましたので、目先の底は打ったように思われます。

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Tuesday, November 13, 2007

<071113>日経平均の今後の見通し

12日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比50円ほど安く寄り付き、前場は一時前日比40ほど高くなる場面もありましたが、後場一段安となり一時前日安値を更新するなど乱高下し、結局70円安で引けました。出来高は22.2億株と高水準ながら,外人は720万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-866とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場は原油、金、など国際商品市況安に伴い、資源株が売られたほか、ハイテク株も売られました。日本市場は寄り付き前に発表された第3四半期GDP速報値は外需をけん引役に良い内容でしたが、米景気の先行き減速懸念の方が影響し、材料視されませんでした。未だ、米国市場に明確な下げ止まり材料が出ていませんので、もう少し様子を見たほうが無難でしょう。
一目均衡表では雲の下ぬ抜け、総合乖離率は-29.0%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-12.2%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的トレンドも、赤信号です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.5ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.8%に低下しています。サブプライムローン問題が日本企業業績下方修正につながってきたようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、今日も年初来安値を更新してしまいました。ここからは、基本投資スタンスはリバウンドによる買い場さがしで良いと思いますが、今のところ、大きくもどる材料は見当たりませんが、2日連続で、月足の下値抵抗線である15000円にタッチして戻した点は良い兆候です。この線を大きく割ることなく、売り方の買い戻しで勢いよくリバウンドしたことを確認してから買っても遅くはないと思います。

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Monday, November 12, 2007

<071112>日経平均の今後の見通し

9日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比200円ほど安く寄り付き、前場は15200を挟む動きでしたが、後場一段安となり一時前日比580安となる場面もありましたが、その後、戻し、局386円安で引けました。出来高は23.2億株と高水準ながら,外人は360万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-1354とマイナス幅が拡大し売られすぎを示す1000を超えましたました。
先週末の米国株式市場ではクアルコムの業績が市場予想を大きく下回り、ハイテク株売りにつながったことや、サブプライムローン関連で、米銀大手ワコビアの評価損発生、JPモルガン・チェースも悪影響を受ける可能性が指摘されるなど金融機関の損失拡大懸念も深まり、さらに消費者信頼感指数が市場予想を大きく下回ったことなど、弱気材料続出で下げました。
日本市場は米国株安や、円高・ドル安加速が嫌気され、先物主導で大幅に下落しました。安値更新銘柄数が1000を超え、サイコロジカルライン、25日平均乖離率などもリバウンドが近いことをしを示唆していますが、米国市場に明確な下げ止まり材料が出ていませんので、もう少し様子を見たほうが無難でしょう。
一目均衡表では雲の下ぬ抜け、総合乖離率は-28.5%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-11.8%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的トレンドも、赤信号です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.9ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.8%に低下しています。サブプライムローン問題が日本企業業績下方修正につながってきたようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、年初来安値を更新してしまいました。ここからは、基本投資スタンスはリバウンドによる買い場さがしで良いと思いますが、今のところ、大きくもどる材料は見当たりません。今日の下げで月足の下値抵抗線である15000円にタッチしました。この線を大きく割ることなく、勢いよくリバウンドしたことを確認してから買っても遅くはないと思います。

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Saturday, November 10, 2007

<20071110>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+1.7ポイントとなりました、今月から2008年をベースとしていますが、日本市場には引き続き大きな割安感が有ります。200日線乖離率差は-14.4ポイントとなり先週よりも0.6ポイント割安度は増加し、この面でも大きな割安感があります。
一方、3月決算の中間業績発表が進み、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+5.5%と増益率は減少傾向にありますが、米国S&P平均は+5.0%に低下し、この面では日本企業より米国企業方が減益率が大きくなっています。今後も9月中間決算発表による変化に注目する必要が有ります。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は主力企業やハイテク企業の業績悪化と、金融機関の業績悪化からサブプライム問題の景気への影響懸念が出て大幅下落しました。下げ止まりの兆候が見えません。
②中間決算発表が続いていますが、日経225採用銘柄平均+5.5%と予想増益率は若干回復したものの減少傾向が続いています。
③長期金利は下降ぎみで、金利差は2.7%と縮小し、大幅円高となっています。
④今月からOECDによる2008年のGDP予測値をベースに変更しましたが、日本の今年のGDP伸び率予測値2.1%となり、米国は2.5%ですので、この面のでは日本市場の弱気材料となります。
⑤10月第5週は大幅買い越しでしたが。11月第1週は売り越しと思われます。
5つのポイントのうち先週は①②③⑤が弱気材料でした。今週も①②③⑤に左右される展開が予想されますが、どれも楽観できません。今週も欧州系銀行の決算発表が続き、警戒は怠れず。国内では、今週の予定からは調整局面を払拭が期待できる発表などは期待できず、外部環境に左右される展開が続くことになりそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲の下に抜け、200日移動平均線乖離率は-9.6%とマイナス幅は大幅拡大、総合乖離率も-22.2%とマイナス幅は大幅拡大、中期上昇トレンドは"赤信号"となりました。
今後は①米国市場の落ち着き具合②の業績発表結果による展開、③に伴う為替の動向、⑤外人買い動向がキー・ポイントと思われます。
日経平均は分水嶺であった16500円を割り下落していますので、コツンとくるまでは下について行くのが賢明と思われます。月足の下値抵抗ラインは15000近辺ですので、このラインの上で止まって欲しいものです。

Friday, November 09, 2007

<071109>日経平均の今後の見通し

8日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比100円ほど安く寄り付き、前場は一時前日終値近辺まで戻す場面もありましたが、その後、下落に転じ、局188円安で引けました。出来高は23.2億株と高水準ながら,外人は1190万株と大幅の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-622とマイナス幅は縮小しました。
米国株式市場ではシスコシステムズが発表した業績見通しが予想を下回り、ハイテク株が売られ、FRB議長が議会証言で米国経済が10―12月期はかなり減速し、来年春まで停滞するとの発言も影響したようです。日本市場は円高や、金融機関のサブプライムローン関連損失に対する懸念が広がり6日連続安となりました。
今日も日経平均は下げましたが、安値更新銘柄数が減少した点、サイコロジカルライン、25日平均乖離率なども安値圏到達を示唆しています。
一目均衡表では雲の下ぬ抜け、総合乖離率は-22.2%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-9.6%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的トレンドも、赤信号です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が17.5ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。サブプライムローン問題が日本企業業績下方修正につながってきたようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、9月安値に接近するところまで下げてきました。
ここからは、基本投資スタンスはリバウンドによる買い場さがしで良いと思いますが、短期下降トレンド入りし、今回の下げ幅も直近の下げ幅と同程度までさげましたので、リバウンドは近いと思いますが、大きくもどる材料は見当たりません。

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Thursday, November 08, 2007

<071108>日経平均の今後の見通し

7日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受け、日経平均は前日比210円ほど安く寄り付き、その後も乱高下し、後場一時470円安となる場面もありましたが、引け際に若干戻し、結局325円安で引けました。出来高は24.5億株と増加しましたが,外人は3070万株と大幅の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-962とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場ではGMが7~9月期決算で過去最大の赤字に陥ったほか、米貯蓄貸付機関のワシントン・ミューチュアルが08年も住宅価格下落が続くと指摘したことから、金融セクターを中心に売りが広がったようです。日本市場は円高や、市場予想を下回る9月機械受注統計を嫌気し大幅の下落となりました。今日の下げで、値幅的には当面の安値に到達したようです。安値更新銘柄数が900を超えた点、サイコロジカルライン、25日平均乖離率なども安値圏到達を示唆しています。
一目均衡表では雲の下ぬ抜け、総合乖離率は-19.4%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-8.6%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的トレンドも、赤信号です。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が17.5ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。
政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.4%に低下しています。サブプライムローン問題が日本企業業績下方修正につながってきたようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、9月安値に接近するところまで下げてきました。ここからは、基本投資スタンスはリバウンドによる買い場さがしで良いと思いますが、短期下降トレンド入りし、今回の下げ幅も直近の下げ幅と同程度までさげましたので、リバウンドは近いと思います。戻りはとりあえず、25日線が目標です。

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Wednesday, November 07, 2007

<071107>日経平均の今後の見通し

6日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受け、日経平均は前日比50円ほど高く寄り付きましたが、前場は前日終値付近で推移しましたが、後場一段安となり、結局152円安で引けました。出来高は20.4億株と低水準で,外人は1260万株と大幅の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-306とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場では原油や金相場の上昇を手掛かり資源関連株が買われ、サブプライム問題で下げていた金融株の一角も上昇しました。日本市場は前日の米株式相場の反発にもかかわらず前場の戻りが鈍かったため、後場に下げに転じ、終盤に下げ幅を広げました。サブプライムローン懸念が引き続き強いうえ、GMの巨額赤字が伝わり円高に傾いたことで先物の大口売りを誘ったようです。短期下降トレンド入りとなったようです。
一目均衡表では雲の下ぬ抜け、総合乖離率は-14.2%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-6.8%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的トレンドも、赤信号となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が16.7ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.1%に低下しています。サブプライムローン問題が日本企業業績下方修正につながってきたようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、ボリンジャーバンド下限の16000に接近するところまで下げてきました。ここからは、基本投資スタンスはリバウンドによる買い場さがしで良いと思いますが、短期下降トレンド入りとなったと考えると、今回の下げ幅も直近の下げ幅と同程度と仮定すると、さらに300円程度までの下げも念頭に入れて望むべきと思います。

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Tuesday, November 06, 2007

<071105>日経平均の今後の見通し

5日のNYSEとNASDAQが小幅下落したことを受け、日経平均は前日比120円ほど安く寄り付きましたが、前場はもどし、一時70円高までありましたが、引けにかけ売られ、結局19円安で引けました。出来高は19.7億株と低水準で,外人は3530万株と大幅の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-324とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場ではシティグループがサブプライムローンで巨額の追加損失見通しを発表。他の金融機関も同様に損失を抱えているのではとの思惑が重しとなり、株式相場は軟調に推移しました。日本市場は国内政局の不透明感や米国の金融不安に対する警戒感からの売りが優勢でしたが、これまでの続落で値ごろ感が生まれた好業績銘柄には買いが入り、日経平均は小高くなる場面もありました。日経平均は今日の下げで10月25日の安値16200円を割りましたので、短期下降トレンド入りの可能性が増しました。
一目均衡表では雲の下ぬ抜け、総合乖離率は-11.9%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-5.9%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的なトレンドとしては、赤信号となりました。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が14.7ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.1%に低下しています。サブプライムローン問題が日本企業業績下方修正につながってきたようです。
11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、ボリンジャーバンド下限に接近するところまで下げてきました。
ここからは、基本投資スタンスは買いで良いと思います。リバウンドによる買い出動タイミングを測る時期になったのではないかと思います。

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Monday, November 05, 2007

<071105>日経平均の今後の見通し

2日のNYSEとNASDAQが小幅上昇でしたが、日経平均は前日比60円ほど安く寄り付き、前場は軟調に推移、後場に一段安となり、結局248円安で引けました。出来高は20.0億株と減少し,外人は100万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-229とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場では米雇用統計が市場予想を上回りダウ27ドル高で終わりましたが、損失拡大懸念で金融株は下落するなど、乱高下しサブプライムローン問題に対する警戒感が依然強いようです。日本市場はシティーの巨額損失報道と、政局混乱、アジア株式相場がほぼ全面安となったことなどで、大幅下落しました。
今夜の米国市場の下落を予想した動きと思われます。日経平均は今日の下げで下値抵抗線を割った形となりました。明日以降、10月25日の安値16200円を割ると、短期下降トレンド入りの可能性が増します。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-11.9%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-5.8%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的なトレンドとしては、赤信号直前です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が15.2ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、ボリンジャーバンド下限に接近するところまで下げてきました。当面は16000近辺までの下げを考えた方が良さそうです。
昨年は9月下旬、11月下旬がボトムでした。今年は9月上旬がボトムでしたので、今月のボトムは上旬につけそうです。

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Saturday, November 03, 2007

<071103>日経平均の今後の見通し

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+1.6ポイントとなりました、今週から2008年をベースとしますが、日本市場には引き続き大きな割安感が有ります。
200日線乖離率差は-13.8ポイントとなり先週よりも0.4ポイント割安度は減少しましたが、この面でも大きな割安感があります。
一方、3月決算の中間業績発表が進み、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+4.8%と増益率は1.5ポイント減少、米国S&P平均は+6.5%となり、この面では日本市場には弱き材料となってきました。今後も9月中間決算発表による変化に注目する必要が有ります。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBの利下げがあったものの、金融機関の業績懸念からサブプライム問題の景気への影響懸念が出て木曜に大幅下落しましたが、予想外に良い雇用統計が出て、金曜は乱高下したものの上昇して終了しました。しばらくは一進一退となりそうです。
②中間決算発表が続いていますが、日経225採用銘柄平均+4.8%と増益率は先週末比1.5ポイント減少しています。
③長期金利は多少下降ぎみながら、安定的に推移していますが、金利差は2.7%と縮小し、円高方向で推移しています。
④今週からOECDによる2008年のGDP予測値をベースに変更しましたが、日本の今年のGDP伸び率予測値2.1%となり、米国は2.5%ですので、この面のでは日本市場の弱気材料となります。
⑤10月第4週は小幅買い越しでした。やはり、外人が買い越した週は上げています。
5つのポイントのうち先週は①②③④が弱気材料でした。今週も①②③⑤に左右される展開が予想されます。今週はトヨタの中間決算発表があり注目されます。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲の中で、200日移動平均線乖離率は-4.4%とマイナス幅は変わらず、総合乖離率は-7.8%とマイナス幅が縮小しましたが、中期上昇トレンドは"黄色信号"のままです。
今後は①米国市場の落ち着き具合②の業績発表結果による展開、③に伴う為替の動向、⑤外人買い動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、日柄とトレンドから、基本スタンスは買いが有利とおもわれまが、株価は現在分水嶺である16500円にありますので、上か下か、動いた方について行くのが賢明と思われます。

Friday, November 02, 2007

<071102>日経平均の今後の見通し

1日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比230円ほど安く寄り付き、後場の始めにかけ100円ほど戻しましたが、その後引けにかけ下落し、結局352円安で引けました。出来高は20.8億株と高水準でしたが,外人は820万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-93とマイナスに転換しました。
米国株式市場では米大手金融機関に対する投資判断の引き下げや欧州系銀行の業績悪化をきっかけにサブプライムローン問題に対する警戒感が再燃しました。NYSEは200日線への下落も考えられるようなマズイ状況になってきました。日本市場は円高・ドル安も重なり主力株の売りを誘いました。日経平均は今日のところは、まだ下値抵抗線の上に有りますが、米国市場がこれ以上さげると、短期下降トレンド入りもあり得ます。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-7.8%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-4.4%とマイナス幅が拡大しましたので、中期的なトレンドとしては、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.3ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
米国市場に連れ安し、重要な抵抗線の16500まで下げて、正念場を迎えました。ここからは、どちらに動き出すかを見極めてからシナリオを考えた方が良さそうです。

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Thursday, November 01, 2007

<071101>日経平均の今後の見通し

31日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付き、前場は小動きで、後場一旦下げましたが引けにかけ上昇し、結局132円高で引けました。外人は330万株の売り越しながら、出来高は20.7億株と高水準で,、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+218とプラス幅を拡大しました。
米国株式市場は7~9月期の米GDPが市場予想を上回ったほか、雇用の拡大が確認され、買い安心感が広がったようです。FOMCの発表後一時下落もありましたが、結局は上昇しました。日本市場では日経平均は上値の節目となる75日線16,739円や、日足一目均衡表の抵抗帯「雲」の上限16,765円を上抜きましたが、25日線16,894円はまだ抜けていません。
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は-1.3%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-2.4%とマイナス幅が縮小しましたが、200日線までは、まだ400円ぐらい有りますので、中期的なトレンドとしては、まだ、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.9ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面の目安である25日線近辺までの戻りをほぼ達成しましたが、テクニカルな過熱感はなく、外人買いと出来高増が伴ってきた点や日柄としては、さらに上昇する確率が高そうです。逆に、ここでもたつくと、下落に転じるリスクも有ります。

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Wednesday, October 31, 2007

<071031>日経平均の今後の見通し

30日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比30円ほど安く寄り付き、前場に一時100円安まで下げましたが、後場上昇に転じ、結局86円高で引けました。出来高は21.2億株と高水準で,外人は720万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+36と12日ぶりにプラスに転換しました。
米国株式市場はFOMCの結果待ちで手控えムードの中、10月の消費者信頼感指数の悪化や、8月の住宅価格の低下などが影響し下落しました。日銀は金融政策の現状維持を決定、日本市場は比較的堅調に推移し、自社株買い方針と伝えられた三菱UFJの上昇がきっかけとなり、先物に買い戻しを誘ったことで、一段高となったようです。明日は利下げが焦点となるFOMCが最大の注目点になるものと思われます。
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は-4.1%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-3.2%とマイナス幅が縮小しましたが、200日線までは、まだ500円ぐらい有りますので、中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.2ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面の目安である25日線近辺までの戻りをほぼ達成しましたが、日柄としては、さらに上昇する確率が高そうです。外人買いと出来高増が伴ってきましたので、この辺で、大きな上昇が望まれます。逆に、ここでもたつくと、下落に転じるリスクも有ります。

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Tuesday, October 30, 2007

<071030>日経平均の今後の見通し

29日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は前日比50円ほど安く寄り付き、その後は後場中頃までは下落しましたが、引けにかけ戻し、結局47円安で引けました。出来高は23.0億株と増加しましたが,外人は320万株の売り越しとなり、、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-62とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場はアジア・欧州株式相場が軒並み上昇したことや、30―31日のFOMCでの利下げ観測が高まり、上昇しました。日本市場はクレディ・スイスが29日付でグローバル投資の中で日本の投資比率の引き下げを推奨したことが、外人の売りを誘ったようです。しかし、後場、昨日の窓を埋めて反発して終わりました。出来高は増加したものの、外人は売り越しとなるなど、ちぐはぐな動きが続いています。FOMCの発表までは動きづらいようです。
今後も、決算発表に伴い、厳しい銘柄選別が伴うものと思われます。一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-5.7%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-3.7%とマイナス幅が縮小しましたが、200日線までは、まだ600円ぐらい有りますので、中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.8ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面の目安である25日線近辺までの戻りをほぼ達成しましたが、日柄としては、さらに上昇する確率が高そうです。しかし、前提としては、外人買いと出来高増が必要と思われます。

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Monday, October 29, 2007

<071029>日経平均の今後の見通し

26日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比110円ほど高く寄り付き、前場は堅調に推移し、後場一段高となりましたが、その後は利益確定売りに押され結局192円高で引けました。外人は170万株の買い越しとなり、出来高は17.9億株と低水準ながら増加しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-20とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場はFOMCでの追加利下げ期待が強く、マイクロソフトの好決算や、米住宅ローン最大手カントリーワイド・ファイナンシャルが10~12月期の黒字転換見通しを出したことを好感し上昇しました。日本市場は好決算を反映した動きとなりキヤノン、ホンダ、トヨタ、ソニー、など国際優良株が値上がりしました。今日の上げで窓埋めとなる25日線近辺まで上昇、外人は買い越しだったものの、出来高は少なく、ここまでは、から売りの買い戻しが中心の限定的な上昇と思われます。今後も、厳しい銘柄選別が伴うものと思われます。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-4.9%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-0.9%とマイナス幅が縮小しましたが、200日線までは、まだ600円ぐらい有りますので、中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.1ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面の目安である25日線近辺までの戻りをほぼ達成しましたが、日柄としては、さらに上昇する確率が高そうです。しかし、前提としては、外人買いと出来高増が必要と思われます。

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Saturday, October 27, 2007

<20071027>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.7ポイントとなり、先週に比べ変化は有りませんが、日本市場には引き続き大きな割安感が有ります。200日線乖離率差は-14.2ポイントとなり先週よりも3.9ポイント割安度は増加しましたがこの面でも大きな割安感があります。一方、3月決算の中間業績発表が始まり、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+6.3%と増益率は0.1ポイント増加、米国S&P平均は若干下降し+6.5%となり、ほぼ同水準となってきました。今後も9月中間決算発表による変化に注目する必要が有ります。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBのさらなる利下げ観測から、サブプライム問題の影響による景気後退懸念にも関わらず、反発しました。今週も2Qの業績発表が続きますので、その結果に左右される相場となりそうです。
②日本は、週末に好業績期待から反発しましが、今後も中間決算発表が続きますので、11月中旬までは業績内容に左右される相場となると思われます。
③長期金利は多少下降ぎみながら、安定的に推移していますが、金利差は2.8%と縮小し、円高方向で推移しています。
④OECDによる予測値が改定され日本の今年のGDP伸び率予測値2.4%は変化ありませんが、米国は2.1%から1.9%に下方修正され、日本市場の割安感はさらに増しています。
⑤10月第3週は大幅売り越しとなりました。先週の下げは外人売りであったことが裏づけられました。
5つのポイントのうち先週は②③⑤が弱気材料でした。今週も②③⑤に左右される展開が予想されます。特にハイテク企業と国際優良株の業績動向に注目する必要が有りそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲の中で、200日移動平均線乖離率は-4.5%とマイナス幅が拡大し、総合乖離率も-8.3%とマイナス幅が拡大するなど、中期上昇トレンドは"赤に近い黄色信号"となりました。
今後は②の業績発表結果による展開、③に伴う為替の動向、⑤外人買い動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、基本スタンスは買いが有利とおもわれます。当面は好業績発表が伴えば、25日移動平均で窓埋めとなる16750円までの戻りは有りそうですが、外人買いの復活と出来高増が伴えば、さらに、200日線まで戻る可能性はあると思います。

Friday, October 26, 2007

<071026>日経平均の今後の見通し

25日のNYSEとNASDAQが下落後もどしたことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付き、その後前場は小動きでしたが、後場一段高となり、結局221円高で引けました。外人は690万株の売り越しとなり、出来高は16.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-340とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場は景気の先行指標である9月の耐久財受注額が予想を下まわったことや新規の失業保険申請数が予想より大きくなったことが嫌気されましたが、下げなかったのは金利引下げ期待によるものです。日本市場はソニー・ホンダなどのよい決算がでて反発しました。思いのほか良い決算が出たことで、新興国のウエイトが高い日本の輸出企業は米国の景気後退の影響は限定的との思惑から、来週から中間決算発表のピークを迎える日本市場の見直しが期待されます。しかし、今日も、出来高が少なく、今日の上げは、から売りの買い戻しが中心の限定的な上昇と思われます。今後も、厳しい銘柄選別が伴うものと思われます。
今日の上昇で、上昇トレンドの下値抵抗線はかろうじて維持した形となりました。一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-8.3%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-4.5%とマイナス幅が縮小しましたが、200日線までは、まだ800円ぐらい有りますので、中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.0ポイント下回り、すこし改善しましたが、日本市場は売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
一旦リバウンドしましたので、当面の目安は25日線までの戻りを想定すれば良いと思います。その位置は同時に窓埋めとなります。しかし、10月第3週から外人は売り越しとなっていますので、買い越しに転じないと、さらなる上昇は困難と思われます。

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Thursday, October 25, 2007

<071025>日経平均の今後の見通し

24日のNYSEとNASDAQが下落後もどしたことを受けて、日経平均は前日比10円ほど高く寄り付き、その後前場は小動きでしたが、後場下落に転じ、結局74円安で引けました。外人は850万株の売り越しとなり、出来高は17.4億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-393とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場はメリルリンチの赤字決算や、9月の中古住宅販売件数の減少を受け、売り先行となっていましたが、利下げ観測から急速に下げ渋り、NYSEはほぼ横ばいとなりました。日本市場は上海総合株価指数が急落したこと、円高などから、後場先物主導で売られました。今日も、出来高が少なく、先物に振り回される相場でした。重要な節目である16500円を抜けず、づるずる下げ、22日の安値を割ってしまいました。どうやら、上昇トレンドの下値抵抗線を割ってしまったようです。短期上昇トレンドは黄信号になりました。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-12.4%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率は-5.8%とマイナス幅が拡大。中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が14.6ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は25日線を大きく割ってきましたので、正念場となりました。ここからの日経平均の想定される動きは、ボリンジャーバンド下限16100円近辺まで下げて窓埋めとなる16720円を目安として上昇、と言うシナリオを念頭に置けば良いと思います。

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Wednesday, October 24, 2007

<071024>日経平均の今後の見通し

23日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付き、その後前場は高値引けとなりましたが、後場下落に転じ、結局92円安で引けました。外人は320万株の売り越しとなり、出来高は17.7億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-160とマイナス幅は拡大しました。
米国株式市場はアップルの好決算などが評価され上昇しました。これを受けて、日本市場も前場は堅調な動きでしたが、後場、米メリルリンチがサブプライムローンに絡み、追加評価損失発生と伝わり、GLOBEXでの米株価指数先物安から今夜の米国市場安が警戒され、売り優勢となったようです。今日も、出来高も少なく、エネルギーがありません。重要な節目である16500円を抜けず、方向感がハッキリしません。一昨日の安値の16250円近辺で上昇トレンドの下値抵抗線到達と考えられますので、明日以降に節目の上に戻せずに、昨日の安値を割るようだと短期上昇トレンドに赤信号が灯りそうです。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-11.1%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率は-5.4%とマイナス幅が拡大。中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が15.0ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は25日線を大きく割ってきましたので、正念場となりました。ここからの日経平均の想定される動きは、
①ここから反騰する場合は200日線を目安として上昇、
②ボリンジャーバンド下限16000円近辺まで下げて反騰する場合は窓埋めとなる16720円を目安として上昇、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。どうも、②の可能性が大きくなってきました。

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Tuesday, October 23, 2007

<071023>日経平均の今後の見通し

22日のNYSEとNASDAQが小幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比50円ほど高く寄り付き、その後前場に一時20円安となる場面も有りましたが、後場戻しましたが、引け際に下げ結局12円高で引けました。外人は100万株の売り越しとなり、出来高は14.6億株と一段の低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-111とマイナス幅は縮小しました。
米国株式市場は売り一巡後にハイテク株が底堅い動きとなりました。日本市場ではここ2日の666円の下げの割には反発幅は小さく、出来高も少なく、エネルギーがありません。今日も重要な節目である16500円を抜けず、方向感がハッキリしません。昨日の安値の16250円近辺で上昇トレンドの下値抵抗線到達と考えられますので、明日以降に節目の上に戻せずに、昨日の安値を割るようだと短期上昇トレンドに赤信号が灯りそうです。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-9.6%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-4.9%とマイナス幅が縮小。中期的なトレンドとしては、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.8ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国企業業績悪化から、日経平均は25日線を大きく割ってきましたので、正念場となりました。
ここからの日経平均の想定される動きは、
①ここから反騰する場合は200日線を目安として上昇、
②ボリンジャーバンド下限15900円近辺まで下げて反騰する場合は窓埋めとなる16720円を目安として上昇、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Monday, October 22, 2007

<071022>日経平均の今後の見通し

19日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比250円ほど安く寄り付き、その直後一時540円安となる場面も有りましたが、後場戻し、結局375円安で引けました。外人は1470万株の売り越しとなり、出来高は19.1億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-718とマイナス幅が大幅に拡大しました。
米国株式市場はキャタピラーやスリーエムなど、市場の失望を誘う決算が相次ぎ、業績の先行き不安が台頭し急落しました。日本市場では円相場が113円台まで上昇し、アジア株式相場の下落も影響もあり、大幅下落となりました。日経平均は25日線では踏みとどまれず、重要な節目である16500円をも、大きく割り込みましたが、終値では、なんとか節目近辺までは戻しました。今日の安値の16250円近辺で上昇トレンドの下値抵抗線到達と考えられますので、明日以降に節目の上に戻せずに、今日の安値を割るようだと短期上昇トレンドに赤信号が灯りそうです。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-9.8%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率は-5.0%とマイナス幅が拡大。中期的なトレンドとしては、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.9ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国企業業績悪化から、日経平均は25日線を大きく割ってきましたので、正念場となりました。
ここからの日経平均の想定される動きは、
①ここから反騰する場合は200日線を目安として上昇、
②ボリンジャーバンド下限15900円近辺まで下げて反騰する場合は窓埋めとなる16720円を目安として上昇、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Friday, October 19, 2007

<071019>日経平均の今後の見通し

18日のNYSEとNASDAQが小幅上昇したものの、日経平均は前日比140円安く寄り付き、その後も終日軟調に推移し、引け際に若干戻したものの、結局291円安で引けました。外人は270万株の買い越しとなりましたが、出来高は17.2億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-212とマイナス幅が拡大しました。
円キャリー取引の巻き戻しなどが指摘され円相場は114円台後半まで上昇し、輸出関連株中心に下落。インド株式相場の下落も影響したと思われます。
日柄的にも今週末までは下げやすい時期でしたので、仕方がない面もあります。日経平均んは下げの目安となる25日線まで下げましたので、短期的には一旦上昇も見込めますが、その勢いを見極める必要が有りそうです。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-3.4%とマイナスに転換しました、200日線との乖離率は-2.9%とマイナス幅が拡大。中期的なトレンドとしては、微妙な位置です。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.8ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。日経平均は目安となる25日線まで下げましたので、米国株次第ではありますが、今日が目先の安値であった可能性が高いように思います。
ここからの日経平均の想定される動きは、
①ここから反騰する場合は200日線を越え直前の高値i17500円を抜いて上昇、
②16500円近辺まで下げて反騰する場合は200日線までの上昇、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Thursday, October 18, 2007

<071018>日経平均の今後の見通し

17日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受け、日経平均は前日比20円高で寄り付き、その後も前場は堅調に推移し、後場も一時弱含む場面も有りましたが、堅調な展開は続き、結局150円高で引けました。出来高は17.5億株と増加しましたが、外人は2280万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-36とマイナス幅が縮小しました。
NASDAQが上昇、前日の急落の要因となったインド株式相場が反発、日本市場は前日までの2日間で400円超下落したことで短期的な過熱感が後退、などの好材料から、軟調な展開が続いていた金融株が自律反発するなど、買い安心感が広がったようです。しかし、出来高は低水準に戻り、外人の売り越も続いていますので、短期的にはここから反発と、安心できる状況でも有りません。
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+2.1%とプラスに転換しました、200日線との乖離率は-1.2%とマイナス幅が縮小。中期的には、まだ、微妙な位置です。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.8ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
ここからは、米国・日本とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は目安となる75日線をはさみリバウンドしてきましたが、日柄的には今週末まで下げやすい時期と思います。
ここからの売買シナリオは、
①ここから急反騰する場合は再び窓埋めにチャレンジ、
③25日線近辺まで下げて反騰した場合は再び200日線越えにチャレンジ、の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Wednesday, October 17, 2007

<071017>日経平均の今後の見通し

16日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比30円安で寄り付き、その後も前場は軟調に推移し、後場も一段安となり、引け際上昇しましたが、結局182円安で引けました。出来高は23.1億株と増加しましたが、外人は1270万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-308とマイナス幅が拡大しました。
米国市場は原油が88ドルと高値を更新を嫌気し下落、日本市場もサブプライムローン問題の再燃を受けた外国人売りが継続、インド株式相場の急落と円相場の上昇も有り、今日も売り込まれました。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-0.4%とマイナス転換しました、200日線との乖離率は-2.1%とマイナス幅が拡大。中期的には、下降トレンド入り懸念復活と云う状態です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.7ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。政局と企業業績にからむ日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や信用収縮に伴う外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は値幅的には目先安値の目安となる75日線を割ってきましたが、日柄的には今週末まで下げやすい時期と思います。ここからの売買シナリオは、
①ここから急反騰する場合は再び窓埋めにチャレンジ、
③25日線近辺まで下げて反騰した場合は再び200日線越えにチャレンジ、の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Tuesday, October 16, 2007

<071016>日経平均の今後の見通し

15日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比90円安で寄り付き、その後も前場は軟調に推移し、後場もどしましたが、再び下落、結局220円安で引けました。出来高は19.1億株と増加しましたが、外人は1730万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-64とマイナス転換しました。
米国市場では、シティグループが10~12月期も信用市場の悪化が続くとの見通しを示し、信用収縮懸念が再燃、NY原油先物価格が86ドルと過去最高値を更新したことでインフレ懸念が高まったようです。日本市場も外人売りや、9月中旬からの上昇で買い疲れもあり、ほぼ前面安でした。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は+3.0%とプラス幅が縮小しました、200日線との乖離率は-1.0%とマイナスに転換。中期的には、下降トレンド入り懸念復活と云う状態です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ10.3ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎとなっています。政局と企業業績にからむ日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
窓埋めせずに下落しましたので、75日線を目安として下落する可能性が高いと思います。日柄的には今週末が目先の安値が出やすい時期です。
ここからの売買シナリオは、
①75日線近辺で反騰した場合は再び窓埋めにチャレンジ、
②25日線近辺で反騰した場合は再び200日線越えにチャレンジ、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Monday, October 15, 2007

<071015>日経平均の今後の見通し

12日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受け、日経平均は前日比70円高で寄り付きましたが、その後は前場は軟調に推移し、後場若干もどしましたが、結局26円高で引けました。外人は520万株の売り越しとなり、出来高は16.2億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+255とプラス幅が縮小しました。
先週末の米国市場では、9月小売売上高が市場予想を上回り、個人消費の落ち込みが払拭されたほか、9月生産者物価指数が市場予想を下回り、インフレ懸念が後退するなどを材料に上昇しました。日本市場はシカゴの日経先物の清算値17510円には届かず外人売り越しや出来高低調など、弱い地合です。そろそろ一服しても良い頃です。
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+7.1%とプラス幅が拡大しました、200日線との乖離率は+0.3%とかろうじてプラスです。中期的には、なんとか上昇トレンド復帰と云う状態です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ10.1ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。200日線を抜いて上げてきましたので、当面は窓埋めするか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Sunday, October 14, 2007

移動平均と乖離率のセオリー

日経新聞のSunday Nikkei αの資産運用のコラムでためになりそうな記事を見つけました。 2つのセオリーが紹介されています。
(1)日経平均の25日移動平均線と株価の乖離率が7%以上になると半月後に6-7割の確率で反転していると言うものです。5%では確率は五分五分で顕著ではないとのことです。そこで、最近の例を探したところ-7%に乖離した日は8/16でした。8/17が最安値日でしたから今回も有効でした。
(2)もう一つはテクニカル・アナリストの川口一晃氏が提唱する「IPゾーン」と名づけた投資法です。 その条件は①株価が短期の移動平均線より上②長期の移動平均線より下③短期線が上向いている、の全てを満たした場合はその後上昇する確率が高いと言うものです。
こちらも、最近の例を探したところ日足では9月21日から数日間が条件に合致 しますので、大変良いタイミングと云えます。ちなみに、週足では短期線が上向いていませんので、まだ該当しません。
いずれも、有効そうですので、条件に合致した場合は「短期的な今後の見通し」でお知らせしたいと思います。

Saturday, October 13, 2007

<20071013>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.7ポイントとなり、先週に比べ変化は有りませんが、日本市場には引き続き大きな割安感が有ります。200日線乖離率差は-10.3ポイントとなり先週よりも1.0ポイント割安度は減少しましたがこの面でも大きな割安感があります。一方、8月決算の業績発表はほぼ終わり、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+6.2%と増益率は変化なく、米国S&P平均の+6.9%よりは劣るもののほぼ同水準となっていますが、今週から9月中間決算発表による変化に注目する必要が有ります。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBのさらなる利下げ観測から堅調に推移し、先週も年初来高値を更新しました。今週から2Qの業績発表が続きますので、その結果に左右される相場となりそうです。
②日本も、今週から中間決算発表が始まりますので、11月中旬までは業績内容に左右される相場となると思われます。
③長期金利は多少上昇ぎみながら、安定的に推移し、金利差は3.0%と拡大し、円安ぎみに推移しています。
④OECDによる予測値が改定され日本の今年のGDP伸び率予測値2.4%は変化ありませんが、米国は2.1%から1.9%に下方修正され、日本市場の割安感はさらに増しています。
⑤9月第4週、10月第1週とも大幅買い越しとなりました。政局の安定から外人買いが続いているようです。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が強気材料でした。今週からは②に左右される展開が予想されます。特にハイテク企業の業績動向に注目する必要が有りそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲を抜け、200日移動平均線乖離率もプラスに転換し、総合乖離率も+6.8%とプラス幅が拡大するなど、中期上昇トレンドは"青色信号"となりました。週足は昨年12月以来の5週連続陽線となりましたので、先高感が増しています。
今後は②の業績発表結果による米国市場の展開、③に伴う為替の動向、⑤政局の安定と外人買いの継続と出来高の動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、基本スタンスは買いが有利とおもわれますが、あまり押し目を作らずにここまで上昇してきましたので、次の目標の窓埋めとなる17680円2近辺で、一旦調整が有りそうです。その調整幅次第で次の上昇目標を考えれば良いように思います。

Friday, October 12, 2007

<071012>日経平均の今後の見通し

11日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比同値で寄り付きましたが、その後は終日軟調に推移し、結局127円安で引けました。外人は560万株の買い越しとなり、出来高は19.2億株と高水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+275とプラス幅が縮小しました。
米国市場は引け際急落し、特にNASDAQは「つつみ下げ」となり売りに有利な展開となりそうです。日本市場は米国市場の下落の影響はなく寄り付きましたが、アジア地域の株式相場が大幅に下落したことや、昨日の異常な急騰の反動もあり、終日、売りが優勢でした。
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+6.8%とプラス幅が縮小しました、200日線との乖離率は+0.1%とかろうじてプラスです。中期的には、なんとか上昇トレンド復帰と云う状態です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.0ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。200日線を抜いて上げてきましたので、当面は窓埋めするか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Thursday, October 11, 2007

<071011>日経平均の今後の見通し

10日のNYSEは下落、NASDAQは小幅上昇したことを受け、日経平均は前日比10円ほど高く寄り付きましたが、その後は前場は軟調に推移したものの、結局281円高で引けました。外人は970万株の売り越しとなり、出来高は20.8億株と高水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+329とプラス幅が縮小しました。
今日の後場急騰は、週末のオプション10月物のSQ算出に絡み、権利行使価格17,500円を意識した先物の異常な仕掛け買いとの見方が多いようです。
中期的には、一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+9.3%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率は+0.9%とプラスに転換。一旦は中期的にも上昇トレンド入り。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ11.2ポイント下回り、日本市場は益々売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。200日線を抜いて上げてきましたので、当面は窓埋めするか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、②
200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Wednesday, October 10, 2007

<071010>日経平均の今後の見通し

9日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受け、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付きましたが、その後は軟調に推移し、結局17円高で引けました。外人は1020万株の売り越しとなり、出来高も16.9億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+410とプラス幅が縮小しました。
朝方はNYSEの過去最高値更新を好感した買いが先行し、上げ幅は100円近くに達しましたが、外人の売り越しや出来高が盛り上がらず徐々に伸び悩む展開でした。昨日と同じような展開となりました。17200円近辺は8月上旬に30億株を超える大商いがあったレンジですので、ここを抜けるには出来高か日柄が必要と言うことでしょう。
中期的には、一目均衡表では雲の中で、総合乖離率は+4.5%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率は-0.7%とマイナス幅が縮小しましたが。相変わらず、もう少しで中期上昇トレンド復帰と云うところで足踏みしています。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ11.2ポイント下回り、日本市場は益々売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
75日線を抜いて上げてきましたので、当面は200日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜かずに下落するケースは25日線を目安として下落、
②200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、
の3つのケースを念頭に置けば良いと思います。200日線を抜くには新しい材料が欲しいところです。

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Tuesday, October 09, 2007

<071009>日経平均の今後の見通し

5,8日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受け、日経平均は前日比100円ほど高く寄り付き、前場は一時170円ほど高くなる場面もありましたが、その後は軟調に推移し、結局94円高で引けました。外人は390万株の売り越しとなり、出来高も17.0億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+516とプラス幅が拡大しました。
朝方は9月米雇用統計の改善や、円安基調などを背景に買いが先行しましたが、後場にはアジア株式相場の軟調さなどを背景に伸び悩んだようです。外人は期待に反して売り越しだった点と出来高の少なさも伸び悩みの原因と思われます。
中期的には、一目均衡表では雲の中で、総合乖離率は+4.3%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率は-0.8%とマイナス幅が縮小しました。もう少しで中期上昇トレンド復帰と云うところで足踏みしています。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ10.7ポイント下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
75日線を抜いて上げてきましたので、当面は200日線を抜けるか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜かずに下落するケースは25日線を目安として下落、
②200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、の3つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Saturday, October 06, 2007

<20071006>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.7ポイントとなり、先週に比べ0.2ポイント増加し、日本市場の割安感は少し減少しました。200日線乖離率差は-11.3ポイントとなり先週よりも1.4ポイント割安度は増しました。一方、8月決算の業績発表はほぼ終わり、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+6.2%と増益率は変化なく、米国S&P平均の+7.0%よりは劣るもののほぼ同水準となっています。8/17の急落時点の日経平均の予想PERは16.1とここ10年では最低水準となりましたが、現在は18.3とこの面の割安感はだいぶ薄れてきました。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBのさらなる利下げ観測から堅調に推移し、年初来高値更新を更新しました。
②日本は、第一四半期の業績発表は終わりましたので、10月末までは相場に与える影響は少なくなると思われます。
③長期金利は多少上昇ぎみながら、安定的に推移し、金利差(2.9%)は差は変化なく、円安ぎみに推移しています。
④OECDによる予測値が改定され日本の今年のGDP伸び率予測値2.4%は変化ありませんが、米国は2.1%から1.9%に下方修正され、日本市場の割安感はさらに増しています。
⑤9月第4週は7月第3週以来の大幅買い越しとなりました。政局の安定から外人買いが復活してきたようです。
5つのポイントのうち先週は①⑤が強気料でした。今週も①と、⑤の外人買い越しの定着有無に注目する必要が有りそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲を抜けましたので、期待が持てる形になってきました。200日移動平均線乖離率は-1.4%とマイナス幅は縮小し、総合乖離率も+2.8%とプラスに転換し、9/3の高値16576円を抜きましたので、中期上昇トレンドはもう少しで"青色信号"という段階まできました。
米国市場が高値を更新したことと、9月の雇用統計が予想を上回ったことでサブプライム問題は過去のものになったようです。しかし、日本市場は下げの65%程度しか戻していません、今後も①の米国市場の展開、③に伴う為替の動向、⑤政局の安定と外人買いの継続と出来高の動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、基本スタンスは買いが有利とおもわれますが、あまり押し目を作らずにここまで上昇してきましたので、次の目標の200日線近辺で、一旦調整が有りそうです。その調整幅次第で次の上昇目標を考えれば良いように思います。

Friday, October 05, 2007

<071005>日経平均の今後の見通し

4日のNYSEとNASDAQが小動きだったことを受け、日経平均は前日比20円ほど安く寄り付き、前場は小動きで、後場一時50円ほど高くなる場面もありましたが、結局27円安で引けました。外人は1390万株の売り越しとなり、出来高も16.4億株と減少して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+343とプラス幅が縮小しました。
日米市場とも米国で発表される9月の雇用統計の結果を見極めようと模様眺めで終始しました。ザラバ高値が2日連続できり下がってきましたので、要警戒です。
中期的には、一目均衡表では雲の中で、総合乖離率は+2.8%とプラス幅が縮小、200日線との乖離率は-1.4%とマイナス幅が拡大しました。もう少しで中期上昇トレンド復帰と云うところで足踏みしています。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.5ポイント下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
今後は、サブプライム問題の再燃に注意しつつ、金利動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。外人が大きく売り越しとなった点が気になりますが、75日線を抜いて上げてきましたので、当面は200日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜かずに下落するケースは25日線を目安として下落、
②200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、
の3つのケースを念頭に置けば良いと思います。今日のところは、まだ下げに転じたとは判断できません。先ほど発表された雇用統計は予想を上回り景気後退懸念は後退すると思われます。今夜の米国市場がどう動くかを注目しましょう。

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Thursday, October 04, 2007

<071004>日経平均の今後の見通し

3日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比110円ほど安く寄り付き、前場は一時50円安まで戻しましたが、その後軟調に推移し、結局107円安で引けました。外人は210万株の買い越しとなりましたが、出来高は20.1億株と若干減少して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+387とプラス幅が縮小しました。
米国株安に加え、200日線に接近してきた点や、一本調子で上げて来た点、オシレータ系の指標が軒並み上げ過ぎを示している点から、利益確定売りが先行したようです。大手銀行株が売買を伴って続伸したところを見ると、NYSEが高値を更新したこともあり、株式市場ではサブプライム・ローン問題は過去のものとなったようです。
中期的には、一目均衡表では雲の中で、総合乖離率は+3.4%とプラス幅が縮小、200日線との乖離率は-1.6%とマイナス幅が拡大しました。もう少しで中期上昇トレンド復帰と云うところまで来ています。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.2ポイント下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
今後は、サブプライム問題の再燃に注意しつつ、金利動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。75日線を抜いて上げてきましたので、当面は200日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜かずに下落するケースは25日線を目安として下落、
②200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、の3つのケースを念頭に置けば良いと思います。今日のところは、まだ下げに転じたとは判断できません。

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Wednesday, October 03, 2007

<071003>日経平均の今後の見通し

10/02日のNYSEは下落でNASDAQは小幅上昇でしたが、日経平均は前日比20円ほど高く寄り付きましたが、前場は軟調な地合でしたが、後場上昇に転じ、結局153円高で引けました。出来高は21.8億株と増加傾向となり、外人も120万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+485とプラス幅が拡大しました。
前場は様子見ムードが強かったものの、午後に入りアジアの主要な株式相場が上昇していることを手掛かりに買い安心感が広がったようです。米国市場は7月高値を更新したことで、一服となっていますが、日本市場は高値更新にはまだまだ上値余地があることから、連れ安とはなりませんでした。
しかし、200日線に接近してきた点や、一本調子で上げて来た点、オシレータ系の指標が軒並み上げ過ぎを示している点から見て、ここから買いを入れるのはとても勇気が必要です。
中期的には、一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は+5.5%とプラスに転換、200日線との乖離率は-0.6%とマイナス幅は縮小しました。もう少しで中期上昇トレンド復帰と云うところまで来ました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.3ポイント下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題の景気への影響と日本の政局の行方と外人買いの有無で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
75日線を抜いて上げてきましたので、当面は200日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜かずに下落するケースは25日線を目安として下落、
②200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、
の3つのケースを念頭に置けば良いと思います。

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Tuesday, October 02, 2007

<071002>日経平均の今後の見通し

10/01日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比180円ほど高く寄り付きましたが、その後は100円ほど下落しましたが、後場もどし、結局200円高で引けました。出来高は20.1億株低水準ながら、外人は100万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+417とプラス幅が拡大しました。
米国市場でダウ工業株30種平均が過去最高値を更新したことや、外為市場で円相場が下落して始まったことが買い安心感となり、朝方はほぼ全面高となりました。しかし、今日も出来高が低水準ですので17000近辺で足踏みしています。
中期的には、一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は+3.0%とプラスに転換、200日線との乖離率は-1.6%とマイナス幅は若干縮小しました。しかし、これ等がプラスに定着しないと中期的には上昇トレンド復帰とは言えません。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.9ポイント下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。
日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。今後も、サブプライム問題の景気への影響と日本の政局の行方と外人買いの有無で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
75日線近辺まで上げてきましたが、当面は75日線を抜けるか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①75日線を抜かずに下落するケース、
②75日線を抜いて200日線近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も最大でも25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。

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Monday, October 01, 2007

<071001>日経平均の今後の見通し

9/28日のNYSEとNASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比10円ほど安く寄り付きましたが、その後は上昇し、一時前日比120円ほど高くなる場面もありましたが、後場下落に転じ100円安まで売られたものの、引け際に上昇し、結局60円高で引けました。出来高は18.6億株と低水準で、外人は350万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+263とプラス幅が縮小しました。
場中に下げた原因はスイス金融大手UBSが巨額減損損失見通しと伝えられたことのようですが、市場はこの種のニュースに抵抗力がついてきたようです。きょうは頼みの外人も売り越しで、出来高も低水準ですので17000を前に押し戻された面も有ります。この出来高では、何度もチャレンジしないと抜けないと思います。
中期的には、一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-0.5%、200日線との乖離率は-2.6%とマイナス幅は若干縮小しました。しかし、これがプラスに定着しないと中期的には上昇トレンド復帰とは言えません。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.6%下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題の景気への影響と日本の政局の行方と外人買いの有無で、ここからの方向を見極める必要が有ります。当面は75日線を抜けるか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①75日線を抜かずに下落するケース、
②75日線を抜いて200日線近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も最大でも25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。

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Saturday, September 29, 2007

<20070929>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.6ポイントとなり、先週に比べ0.3ポイント減少し、日本市場の割安感は少し減少しました。200日線乖離率差は-9.9ポイントとなり先週よりも1.8ポイント改善しましたが、まだまだ割安です。一方、7月決算の業績発表はほぼ終わり、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+6.1%と増益率は変化なく、米国S&P平均の+8.0%よりは劣るもののほぼ同水準となっています。8/17の急落時点の日経平均の予想PERは16.1とここ10年では最低水準となりましたが、現在は17.8とまだまだ低水準で、この面での日本市場の割安感もまだまだ顕著です。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBのさらなる利下げ観測から堅調に推移し、高値更新までもう一歩のところまで戻しています。
②日本は、第一四半期の業績発表は終わりましたので、10月末までは相場に与える影響は少なくなると思われます。
③長期金利は安定的に推移したものの、金利差(2.9%)は若干縮小して、円高ぎみに推移しています。ユーロに対しては円安。
④OECDによる予測値が改定され日本の今年のGDP伸び率予測値2.4%は変化ありませんが、米国は2.1%から1.9%に下方修正され、日本市場の割安感はさらに増しています。
⑤直近の外人の寄り付き前動向はここ1ヶ月は大きく売り越しでしたが、先週後半から大幅買い越しになっています。政局の安定から外人買い復活期待が高まってきました。
5つのポイントのうち先週は①⑤が強気料でした。今週も①の高値更新の有無と、⑤の外人買い越しの定着有無に注目する必要が有りそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では一旦は雲を抜けましたので、期待が持てる形になってきました。200日移動平均線乖離率は-2.9%とマイナス幅は縮小し、総合乖離率も-1.4%とマイナス幅が縮小し、9/3の高値16576円を抜きましたので、中期上昇トレンドは"赤信号"から"黄色信号"に変わりました。
今後は、サブプライム問題に端を発した信用収縮が世界の景気に影響するかどうかがカギと思われまが、FOMCによる利下げが相場マインドの転換点となったようですが、日本市場は下げの55%程度しか戻していません、米国市場に比べ戻り方が弱い点が問題です。この原因が政局の混乱と改革の後退懸念を嫌気した外人の売り越しとすると、今後も戻りは弱いことを覚悟しなければなりません。
今後も①の米国市場の展開、③に伴う為替の動向、⑤政局の安定と外人買いの復活と出来高の動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、9/3の高値16576円を抜いて短期上昇トレンドに転換できたと思われますので、基本スタンスは買いが有利とおもわれますが、目先は調整圧力が強そうです。下落時の安値が25日線にどこまで近づくかで、次の上昇幅が推測できそうですが、25日線まで下げた場合の次の目標は75日線近辺、あまり押し目を作らずに上昇に転じた場合は200日線近辺までが良いように思います。

Friday, September 28, 2007

<070928>日経平均の今後の見通し

9/27日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付きましたが、その後は下落に転じ終日軟調に推移し、結局46円安で引けました。出来高は18.6億株と減少しましたが、外人は1100万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+404とプラス幅が拡大しました。
外国為替市場で円相場がやや円高となったことや、今週だけで500円を超す急ピッチの上昇で高値警戒感が有り、売りが出やすかったようです。2日連続で外人の大幅買い越しとなった点は明るい材料ですが、この価格帯にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると思われますので、この程度の出来高では、17000円をすんなり抜くことは困難ですので、一旦下落する可能性が高くなってきたようです。しかし、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。
中期的には、一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-1.4%、200日線との乖離率は-2.9%とマイナス幅が若干拡大しました。これがプラスに定着しないと中期的には上昇トレンド復帰とは言えません。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ10.1%下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。当面は75日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①75日線を抜かずに下落するケース、
②75日線を抜いて200日線近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。米国市場次第ですが、①のケースにりそうです。

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Thursday, September 27, 2007

<070927>日経平均の今後の見通し

9/26日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比120円ほど高く寄り付き、その後も押し目を作らず堅調に推移し、結局396円高で引けました。出来高は20.8億株と久々に高水準となり、外人は3190万株の大幅買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+377とプラス幅が拡大しました。
本日の日本市場は予想以上の全面高の展開となりりました。米国株高や円安傾向もありますが、一番の材料は外国人投資家の大量買い越し観測でした。外国証券寄付前成行注文で、買い9,710万株に対し売り6,520万株と3,190万株の大量買越しがサプライズとなり、買い安心感につながったのではないかと思います。これが、外人買い復活の兆しなのかどうか、明日以降も注目する必要があります。今日は売り物がない中、スルスルと上昇した感じです。この価格帯にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると思われますので、このまま、17000円をすんなり抜けるとも思えませんが、ともあれ、今日の上昇で、短期的な上昇トレンドが確認でき、9/11の安値15611円が2番底であったことが確認できたと思います。25日線も上昇に転じていますので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。
中期的には、一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-0.5%まで回復してきましたが、200日線との乖離率は-2.6%と縮小したものの相変わらずマイナスです。これがプラスに定着しないと中期的には上昇トレンド復帰とは言えません。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.7%下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、さらに、この差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。9/3の高値16576円を大きくぬきましたので、当面は75日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①75日線を抜かずに下落するケース、
②75日線を抜くケースを抜いて200日線近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。

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Wednesday, September 26, 2007

<070926>日経平均の今後の見通し

9/25日のNYSEとNASDAQは小幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比同水準で寄り付きましたが、その後は狭いレンジながら堅調に推移し、結局34円高で引けました。出来高は17.5億株と低水準ながら、外人は100万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+67と14日ぶりにプラスに転換しました。
米国市場では、8月の米中古住宅販売件数が5年ぶりの低水準となり、9月の消費者信頼感指数が予想以上に低下しましたが、悪材料とはならず、かえって追加利下げ期待が高まったようです。
日本市場は幅広く買われた割には日経平均の伸びは鈍く、16500円の手前で足踏みしています。出来高は相変わらず低水準です。このレベルの出来高では大量の戻り待ちの売りが控えている16600-17000を一気に抜くことは困難と思われます。一方、25日線は上昇に転じましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。大きな材料がなければ、結局しばらくは16200から16650の範囲の動きと想定されます。
中期的には、一目均衡表ではかなり雲に近づいてきましたので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうでが、総合乖離率は-7.3%、200日線との乖離率は-4.9%と縮小したものの相変わらずマイナスです。チャートは昨年11月の安値を割り込み、中期下降トレンド入りも、まだ、あり得えますが、9/3の高値16576円を抜けば下降トレンド脱却と考えられます。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.4%下回り、日本市場は売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は9/3の高値16576円を抜くか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①16576円を抜かずに下落するケース、
②16576円を抜いてボリンジャーバンド2σ(16650円近辺)近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。

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Tuesday, September 25, 2007

<070925>日経平均の今後の見通し

9/21日のNYSEとNASDAQは上昇9/24は小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比同水準で寄り付きましたが、前場は一時80円安まで下落しましたが、後場上昇に転じ、結局89円高で引けました。外人は820万株の売り越しで、出来高は18.9億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-256とマイナス幅は縮小しました。
米国市場では、IMFが米サブプライム問題で、金融不安の長期化を警告し、金融機関の損失が最大2,000億ドルになる可能性を表明したことから、金融株や住宅関連株中心に軟調となったことや、円高基調から、朝方の東京市場は軟調に推移したものの、後場、金融株に買い戻しが入り指数を押し上げたようです。ただ、不動産、銀行など内需セクターの上昇は「買い戻しが主体」で戻りには限界がありそうです。出来高も相変わらず低水準です。このレベルの出来高では大量の戻り待ちの売りが控えている16600-17000を一気に抜くことは困難と思われます。
一方、25日線は上昇に転じましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。
中期的には、一目均衡表ではかなり雲に近づいてきましたので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうでが、総合乖離率は-7.9%、200日線との乖離率は-5.1%と縮小したものの相変わらずマイナスです。チャートは昨年11月の安値を割り込み、中期下降トレンド入りも、まだ、あり得えますが、9/3の高値16576円を抜けば下降トレンド脱却と考えられます。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.0%下回り、日本市場は売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は9/3の高値16576円を抜くか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①16576円を抜かずに下落するケース、
②16576円を抜いてボリンジャーバンド2σ(16650円近辺)近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。

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Saturday, September 22, 2007

<20070922>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.9ポイントとなり、先週に比べさらに0.2ポイント増加し、日本市場の割安感は増大しました。一方、7月決算の業績発表はほぼ終わり、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+6.1%と増益率は若干下がりました。米国S&P平均の+8.0%よりは劣るもののほぼ同水準となっています。8/17の急落時点の日経平均の予想PERは16.1とここ10年では最低水準となりましたが、現在は17.2とまだまだ低水準で、この面での日本市場の割安感もまだまだ顕著です。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBの利下げにより急騰し、7-8月の下げ幅の約85%程度まで戻しています。
②日本は、第一四半期の業績発表は終わりましたので、10月末までは相場に与える影響は少なくなると思われます。
③長期金利はかえって上昇して、金利差(3.0%)は若干拡大したものの、円高ぎみに推移しています。
④OECDによる予測値が改定され日本の今年のGDP伸び率予測値2.4%は変化ありませんが、米国は2.1%から1.9%に下方修正され、日本市場の割安感はさらに増しています。
⑤直近の外人の寄り付き前動向はここ1ヶ月は大きく売り越しでしたが、先週後半から買い越しに変化が見られます。しかし9月第2週の主体別動向では8月第3週に次ぐ大幅売り越しだった点が気になります。外人は政局混乱を一番嫌っているようです。
5つのポイントのうち先週は③と⑤が弱気材料でした。今週も③、⑤と為替の動向に注目する必要が有りそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲の下ですが接近しつつあり、基準線と転換線を抜きましたので、期待が持てる形になってきました。200日移動平均線乖離率は-5.6%とマイナス幅は縮小し、総合乖離率も-9.3%とマイナス幅が縮小してきましたが、9/3の高値16576円を抜くまでは、中期上昇トレンドは"赤信号"です。
今後は、サブプライム問題に端を発した信用収縮が世界の景気に影響するかどうかがカギと思われまが、FOMCによる利下げが相場マインドの転換点となる可能性が高くなってきました。しかし、日本市場は下げの35%程度しか戻していません、米国市場に比べあまりにも戻り方が弱い点が問題です。この原因が政局の混乱と改革の後退懸念を嫌気した外人の売り越しとすると、今後も戻りは弱いことを覚悟しなければなりません。
今後も①の米国市場の展開、③に伴う為替の動向、⑤政局の安定と外人買いの復活と出来高の動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、9/3の高値16576円を抜いて短期上昇トレンドに転換できるかどうか確認した後、一旦売りが良いように思います。9/3の高値16576円を抜けば9/11の安値15610円が2番底だったと考えて良いでしょう。さらに16800まで上昇すれば短期上昇トレンド復活と考えて良いと思います。

Friday, September 21, 2007

<070921>日経平均の今後の見通し

9/20日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比130円ほど安く寄り付きましたが、前場は一時60円安まで上昇しましたが、その後は軟調に推移、後場引け際に若干もどし、結局101円安で引けました。外人は240万株の買い越しとなりましたが、出来高は19.4億株と増加したものの低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-290とマイナス幅は拡大しました。
米国市場が原油上昇によるインフレ懸念が出て下落したことと、バーナンキFRB議長の米下院での証言で金融不安に警戒感を示したことで円高となり、日本市場で金融関連株や輸出関連株が売られました。今日も外人は買い越しでしたが、出来高は相変わらず低水準です。このレベルの出来高では大量の戻り待ちの売りが控えている16600-17000を一気に抜くことは困難です。
一方、来週からは25日線は上昇に転じるはずですし、直近の株価は25日線を大きく抜きましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。
中期的には、一目均衡表ではまだ雲のかなり下に在りますが、雲が下降中ですので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうでが、総合乖離率は-9.3%に拡大し、200日線との乖離率も-5.6%と相変わらずマイナスです。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆している点は変わっていませが、9/3の高値16576円を抜けば下降トレンド脱却と考えられます。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.0%下回り、日本市場は売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は9/3の高値16576円を抜くか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①16576円を抜かずに下落するケース(この場合は下値は25日線近辺までが目安)、
②16576円を抜いてきたケース(この場合でも上値の目安はボリンジャーバンド2σ(16700円近辺)が目安)、近辺で下落の2つのケースを想定しておけば良いと思います。

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Thursday, September 20, 2007

<070920>日経平均の今後の見通し

9/19日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比90円ほど高く寄り付きましたが、その後は下落に転じ一時40円ほど安くなる場面もありましたが、後場引け際に若干もどし、結局32円高で引けました。外人は8日ぶりに960万株の買い越しとなりましたが、出来高は19.1億株と増加したものの低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-33とマイナス幅は拡大しました。
7~9月期企業景気予測調査で、業況判断指数が改善したほか、寄り付き前の外人が久々の買い越しとなったことや、為替相場の落ち着きもあり、寄り付きは高く始まりましたが、その後は方向感に乏しい展開となりました。
今夜の米国市場次第ではありますが、明日は3連休を控えているだけに、上値を追う展開にはなり難いと思われます。当面、外人の買い越しが続くのか、出来高は増えるのかに注目したいと思います。
来週からは25日線は上昇に転じるはずですし、直近の株価は25日線を大きく抜きましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性がでてきました。
中期的には、一目均衡表ではまだ雲のかなり下に在りますが、雲が下降中ですので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうです。総合乖離率は-7.6%に縮小し、200日線との乖離率も-5.0%まで縮小してきました。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆している点は変わっていませが、下降トレンド脱却の可能性もでてきました。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.0%下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方と日本の政局の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。15611円を割らずに上昇し、25日線を大きく抜いてきましたので、当面は9/3の高値16576円を抜くか否かに注目する必要がありそうです。
ここからの売買シナリは、
①16576円を抜かずに下落するケース(この場合は下値は25日線近辺までが目安)、
②16576円を抜いてきたケース(この場合でも上値の目安はボリンジャーバンド2σ(16700円近辺)が目安)、近辺で下落
の2つのケースを想定しておけば良いと思います。

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Wednesday, September 19, 2007

<070919>日経平均の今後の見通し

9/18日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比240円ほど高く寄り付き、その後も前場は堅調に推移し、後場引け際に一段高となり、結局579円高で引けました。外人は1270万株の売り越しとなり、出来高は17.7億株と増加したものの低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-6とマイナス幅は縮小しました。
FRBがFOMCでFF金利の0.5%引き下げを決定したことがサプライズとなり、NYSE、NASDAQともに今年最大の上げ幅となったことと、為替が1ドル=116円39銭と円安に振れたこともあり、東京市場も大幅上昇となったようです。
内容的には、出来高はさほど多くなく、外人は相変われず売り越しで、イマイチです。市場はまだ疑心暗鬼で、このまま、どんどん上昇を続けるとも思えません。しかし、25日線を大きく抜きましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性がでてきました。
中期的には、一目均衡表ではまだ雲のかなり下に在りますが、雲が下降中ですので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうです。総合乖離率は-8.1%に縮小し、200日線との乖離率も-5.7%まで縮小してきました。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆している点は変わっていませが、下降トレンド脱却の可能性もでてきました。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.6%下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方と日本の政局の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。15611円を割らずに上昇し、25日線を大きく抜いてきましたので、当面は8/31の高値16569円を抜くか否かに注目する必要がありそうです。
ここからの売買シナリは、
①16569円を抜かずに下落するケース(この場合は下値は25日線近辺までが目安)、
②16569円を抜いてきたケース(この場合でも上値の目安はボリンジャーバンド2σ(16700円近辺)が目安)、
の2つのケースを想定しておけば良いと思います。

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Tuesday, September 18, 2007

<070918>日経平均の今後の見通し

9/17日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比90円ほど安く寄り付き、その後も前場は軟調に推移し、後場引け際に一段安となり、結局325円安で引けました。外人は1130万株の売り越しとなり、出来高は15.8億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-692とマイナス幅は拡大しました。
イングランド銀行が中堅金融機関ノーザン・ロックに対する救済融資実施を発表、欧州市場で金融株が下落したことと、国内で、クレディアが民事再生法適用を申請したことで、日本市場は金融株中心に下落しました。明日もFOMCの金利決定が大きく影響すると思われまので米国市場の動きに左右されそうです。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率は-18.8%に拡大し、200日線との乖離率は(-8.5%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆している点は変わっていません。しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.1%下回り、日本市場は売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方、来週の利下げ幅などの材料の行方と日本の政局の成り行きで、ここからの方向を見極める必要が有ります。
25日線近辺から大きく下落しましたので、当面は9/11の安値15611円を割るか否かに注目する必要がありそうです。ここからの売買シナリは、①15611円を割らずに上昇するケース(この場合は上値16500円近辺までが目安)、②15611円を割った後リバウンドするケース(この場合は25日線までが目安)、の2つのケースを想定しておけば良いと思います。

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Sunday, September 16, 2007

中長期向け銘柄選定

日本市場もそろそろ低迷を脱する可能性が出てきました。中長期投資では絶好のタイミングと云えます。そこで、配当利回りに注目し、日経225採用銘柄の中から銘柄を選定しましたので参考にしてください。 選定条件は、配当利回2%以上、ROE10%以上、経常伸率:プラス、割安指数1.0以上 です。(下降トレンドの金融株は除く)

CODE   銘柄   配当利回 ROE 経常伸率 PER PBR 9/14株価
7201 日産自動車 3.57% 11.4 2.0% 10.5 1.21 1121
9437 NTTドコモ 2.82% 10.3 2.0% 16.3 1.68 170000
7203 トヨタ自動車 2.14% 11.4 1.0% 14.2 1.63 6530
7267 本田技研工業 2.08% 12.5 12.0% 11.2 1.41 3840
4502 武田薬品工業 2.03% 13.9 0.0% 18.4 2.56 7880

Saturday, September 15, 2007

<20070915>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.7ポイントとなり、先週に比べさらに0.2ポイント増加し、日本市場の割安感は増大しました。
一方、第一四半期の業績発表は終わり、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+6.7%と増益基調は再確認されました。米国S&P平均の+8.1%よりは劣るもののほぼ同水準となっています。8/17の急落時点の日経平均の予想PERは16.1とここ10年では最低水準となりましたが、現在は16.9とまだまだ低水準で、この面での日本市場の割安感もまだまだ顕著です。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はリバウンドして75日線を抜き、その後25日線まで下落しましたが、週末に再び75日線まで上昇しました。
②日本は、第一四半期の業績発表は終わりましたので、10月末までは相場に与える影響は少なくなると思われます。
③長期金利は低下しており、金利差(2.9%)は若干拡大し、円安ぎみに推移しています。
④OECDによる予測値が改定され日本の今年のGDP伸び率予測値2.4%は変化ありませんが、米国は2.1%から1.9%に下方修正され、日本市場の割安感はさらに増しています。
⑤直近の外人の寄り付き前動向はここ1ヶ月は大きく売り越しで、先週も売り越し基調でした。5つのポイントのうち先週は⑤のみが弱気材料でした。
今週も①、③、⑤の動向と、FOMCの利下げ幅に注目する必要が有りそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲の遥か下ですが、基準線と転換線を抜こうとしている状態です。200日移動平均線乖離率は-6.7%とマイナス幅は先週末と同水準で、総合乖離率は-13.4%とマイナス幅が縮小してきましたが、まだ、マイナス幅は大きく。引き続き中期上昇トレンドは"赤信号"です。
今後は、サブプライム問題に端を発した信用収縮が世界の景気に影響するかどうかがカギと思われまが、FOMCによる利下げが相場マインドの転換点となる可能性も有ると思われます。
今後も①の米国市場の展開、③に伴う為替の動向、⑤の外人買いの復活と出来高の動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、8/31の高値16570円を抜いて短期上昇トレンドに転換できるかどうか確認した後、一旦売りが良いように思います。8/31の高値16570円を抜けば9/11の安値15610円が2番底だったと考えて良いでしょう。

Friday, September 14, 2007

<070914>日経平均の今後の見通し

9/13日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付き、その後も前場は堅調に推移し、後場一段高くなり、結局306円高で引けました。外人は1270万株の売り越しとなり、出来高は24.0億株とSQ日にしては低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-403とマイナス幅は縮小しました。
300円上昇した割りには出来高は低水準で、安値更新銘柄は多く、NT倍率も10.4まで上昇したこと等、実需で上げたと云うよりも、先物主導の日経平均指数の上昇であることは否めません。しかし、福田さん登場を市場は評価したとも取れる動きですので、これで、政局が売り材料にならなくなる可能性が出てきたのではないでしょうか。ともあれ短期的には来週のFOMCでの金利決定が大きく影響すると思われます。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率は多少改善したもののマイナス(-13.4%)幅は深く、200日線との乖離率は(-6.7%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆している点は変わっていません。しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.1%下回り、日本市場は売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方、来週の利下げ幅などの材料の行方と日本の政局の成り行きで、ここからの方向を見極める必要が有ります。
25日線まで戻しましたので、当面は8/31の高値16570円を抜くか否かに注目する必要がありそうです。
ここからの売買シナリは、①25日線近辺でもたついて下落するケース、②しばらく上昇するが16570円を抜かずに下落するケース、③16570円を抜てボリンジャーバンド+2σの16800円近辺で下落するケースの3つのケースを想定しておけば良いと思います。

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Thursday, September 13, 2007

<070913>日経平均の今後の見通し

9/12日のNYSEとNASDAQは小幅下落しましたが、日経平均は前日比90円ほど高く寄り付き、前場は一時130円ほど高くなる場面も有りましたが、その後徐々に下落し、結局23円高で引けました。
外人は330万株の売り越しとなり、出来高は15.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-461とマイナス幅は拡大しました。
安倍首相の辞任の影響は前日後場の乱高下で、ある程度織り込んだようです。原油先物が初の80ドル台に乗せたことで、商社など資源関連株が買われましたが、FRBの金利決定待ちで、日経平均は小動きですが、8月17日の安値を更新している銘柄が多くなってきた点が気になります。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-19.1%)幅は深く、200日線との乖離率は(-8.4%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。この主な原因が政局混迷に伴う改革後退であれば、有り得ます。
しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.5%下回り、日本市場は売られ過ぎとなっています。日本市場の魅力が復活すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われますが、明確に政局が問題となってきましたので、今のところ期待薄です。
今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方、来週の利下げ幅などの材料の行方と日本の政局の成り行きで、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は2番底を探る展開と思われますが、-2σのボリンジャーバンド(15450)を割るか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリは、15450を割らずにリバウンドした場合は25日平均線(16150)までは買い進んで良いように思いますが、あまり幅がなくなってきました。

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Wednesday, September 12, 2007

<070912>日経平均の今後の見通し

9/11日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受け、日経平均は前日比100円ほど高く寄り付き、前場は一時150円ほど高くなる場面も有りましたが、その後徐々に下落しました。後場首相辞任報道を受け一旦上昇するも、結局80円安で引けました。外人は60万株の売り越しとなり、出来高は17.3億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-244とマイナス幅は縮小しました。

明日は、安倍首相辞意表明に対する外国人動向が最大のポイントになりそうです。新しい首相にバトンタッチされても、政局混迷は変わらないと思われますのでネガティブに動きそうです。出来高の少なさやSQもあり、先物主導の波乱含みの展開が想定されます。

中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-20.0%)幅は深く、200日線との乖離率は(-8.6%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。この主な原因が政局混迷に伴う改革後退であれば、有り得ます。

しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.0%下回り、日本市場は益々売られ過ぎとなっています。日本市場の魅力が復活すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われますが、明確に政局が問題となってきましたので、期待薄です。

今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方、来週の利下げ幅などの材料の行方と日本の政局の成り行きで、ここからの方向を見極める必要が有ります。

当面は2番底を探る展開と思われますが、-2σのボリンジャーバンド(15400)を割るか否かに注目する必要があります。

ここからの売買シナリは、15400を割らずにリバウンドした場合は25日平均線(16200)までは買い進んで良いように思います。



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Tuesday, September 11, 2007

<070911>日経平均の今後の見通し

9/10日のNYSEは小幅上昇でNASDAQは小幅下落したことを受け、日経平均は前日比20円ほど高く寄り付き、前場は一時150円ほど安くなる場面も有りましたが、その後上昇転じ、結局112円高で引けました。外人は1840万株の売り越しとなり、出来高は17.5億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-600とマイナス幅は拡大しました。
朝方発表された7月の機械受注統計が予想を上回る改善を示したものの、外人の売りが警戒され、前場中ごろまでは下落。その後は売り一巡感から、先物主導で回復しましたが安値更新銘柄数が増加する等、内容的には無理やり指数のみ上昇させた感じです。
短期的には、日柄から上昇に転じても良いタイミングです。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-19.0%)幅は深く、200日線との乖離率は(-8.1%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。この主な原因が政局混迷に伴う改革後退であれば、有り得ます。
しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.1%下回り、日本市場は売られ過ぎであることも事実です。日本市場の魅力が復活すれば、急騰も有りえますが、政局が原因とすれば、期待薄です。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は2番底を探る展開と思われますが、-2σのボリンジャーバンド(15500)を割るか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリは、15500を割らずにリバウンドしましたので、米国市場が上昇すれば、25日平均線までは買い進んで良いように思います。米国市場が大きく下落すれば、再び15500を割るか否かに注目する必要がありそうです。

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Monday, September 10, 2007

<070910>日経平均の今後の見通し

9/7日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受け、日経平均は前日比220円ほど安く寄り付き、前場は一時470円ほど安くなる場面も有りましたが、その後上昇転じ、結局357円安で引けました。外人は1280万株の売り越しとなり、出来高は17.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-527とマイナス幅は拡大しました。
8月の米雇用統計で雇用者数が4年ぶりに減少、円相場の急伸、4-6月期のGDP改定値の下方修正、政局の流動化懸念など悪材料が一挙に出ては買いの手が出にくいのも仕方がありません。その一方で出来高も少なく、投売りが出た様子も有りませんので、今日が2番底との声はあまり聞こえてきません。
今日現在NASDAQの株価の200日平均線との乖離率は+2.2%ですが日経平均の200日平均線との乖離率は-8.7%です。相変わらず日本市場の弱さは変わっていません。この主な原因が政局混迷に伴う改革後退であれば、長引きそうです。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-21.4%)幅は深く、200日線との乖離率は(-8.7%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.9%下回り、日本市場は売られ過ぎであることも事実です。日本市場の魅力が復活すれば、急騰も有りえますが、政局が原因とすれば、厄介です。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。当面は2番底を探る展開と思われますが、-2σのボリンジャーバンド(15500)を割るか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリは、15500を割らずにリバウンドしたところから25日平均線までを買うと云うシナリが良いように思います。

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Saturday, September 08, 2007

<20070908>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.5ポイントとなり、先週に比べさらに1ポイント増加し、日本市場には大きな割安感が有ります。一方、第一四半期の業績発表は終わり、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+6.6%と増益基調は再確認されました。米国S&P平均の+8.2%よりは劣るもののほぼ同水準となっています。8/17の急落時点の日経平均の予想PERは16.1とここ10年では最低水準となりましたが、現在は17.0まで戻していますが、この面での日本市場の割安感もまだまだ顕著です。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はリバウンドして75日線を抜き、特にNASDAQは逆三尊となり、短期の上昇トレンドを確認しました。週末急落していますが、かろうじて25日線の上に在ります。しかし、さらに下げるようだと短期上昇トレンドにも黄色信号が点灯します。
②日本では、第一四半期の業績発表は終わりましたので、10月末までは相場に与える影響は少なくなると思われます。
③長期金利は低下しており、金利差(2.8%)は縮小ぎみに推移、米国市場急落に伴い、再び急激な円高となっています。
④OECDによる予測値が改定され日本の今年のGDP伸び率予測値2.4%は変化ありませんが、米国は2.1%から1.9%に下方修正され、日本市場の割安感はさらに増しています。
⑤直近の外人の寄り付き前動向はここ1ヶ月は大きく売り越しでしたが、先週はまちまちでしたが平均するとまだ売り越しです。今週も引き続き注視する必要があります。
5つのポイントのうち先週は①、③、⑤が弱気材料でした。今週も①、③、⑤の動向と、米国市場の短期トレンドに注目する必要が有りそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲の遥か下で、200日移動平均線乖離率は-6.7%とマイナス幅を拡大し、総合乖離率も-15.5%とマイナス幅が拡してきました。引き続き中期上昇トレンドは"赤信号"です。
今後は、サブプライム問題に端を発した信用収縮が世界の景気に影響するかどうかがカギと思われまが、悲観的な空気に変化しつつ有ります。
今後も①の米国市場の展開、③に伴う為替の動向、⑤の外人買いの復活と出来高の動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、2番底への売りのタイミングを計ることが重要と思いまが、米国雇用統計で悪材料がでましたので、直前の安値15830円を割るようであれば、2番底への下落ととらえてようさそうです。ボリンジャーバンドの下限値(-2σ)15500円近辺を割らずにリバウンドすれば、そこが2番底と思われます。