10日のNYSEは下落、NASDAQは小幅上昇したことを受け、日経平均は前日比10円ほど高く寄り付きましたが、その後は前場は軟調に推移したものの、結局281円高で引けました。外人は970万株の売り越しとなり、出来高は20.8億株と高水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+329とプラス幅が縮小しました。
今日の後場急騰は、週末のオプション10月物のSQ算出に絡み、権利行使価格17,500円を意識した先物の異常な仕掛け買いとの見方が多いようです。
中期的には、一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+9.3%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率は+0.9%とプラスに転換。一旦は中期的にも上昇トレンド入り。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ11.2ポイント下回り、日本市場は益々売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。200日線を抜いて上げてきましたので、当面は窓埋めするか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、②
200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。
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