[ファンダメンタルの現状認識]
シティの不良資産の損失を政府が保証し、FRBが住宅ローン、自動車ローンやクレジットカードローンの資産担保証券を担保とした資金供給を矢継ぎ早に発表したことで、先週は過度な金融不安が後退し、株価は上昇しました。しかし、まだ、ビッグ3支援は流動的ですし、12月中旬に投資銀行の決算発表を控えており、懸念材料はまだまだ存在します。。加えて、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は0.2ポイントとなりました。先週と比べ0.1ポイント拡大しました。200日線乖離率差では、0.7ポイント割安に転換しました。先週比1.8ポイント割安に変化しました。日本市場の米国市場と比べた売られ過ぎの状態はほぼ無くなってきました。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場が政府とFRBによる金融対策が出て上昇したことで、日本市場も上昇しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-34.7%の減益予想に悪化しました。先週も1.5ポイント悪化しました。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.8%から1.6%となり、為替は94-95円台と円高気味に推移しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は11月3週は売り越しでしたが、11月4週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①が強気材料で⑤が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-31.1%となり先週と比較してマイナス幅は5.4ポイント縮小し、総合乖離率は-49.2%となりマイナス幅は21.0ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので短期的には"青信号"です。米国市場はNY Dowは25日線、9日線の上に在ります。,Nasdaqは9日線の上に在りますが、25日線の下に在りますので、"黄信号"です。
[今週の見通し]
先週の米国市場は政府、FRBの金融対策発表でNY Dowは25日線まで戻しました。今週はファンダメンタル面ではビッグ3への支援問題や重要経済指標の内容と各国の政策への期待感の高まりがポイントになりそうです。そのような中、テクニカルには、Nasdaqが25日線を抜けるかどうか、TOPIXが25日線をぬけるかどうかがポイントになりそうです。さらに、ここからの上昇には、外人の買い越しへの転換も必要と思われます。
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Sunday, November 30, 2008
Friday, November 28, 2008
<20081128>日経平均の今後の見通し
[市況]
27日のNY DowとNASDAQは休場でしたが、日経平均先物は前日比30円高で寄り付き、前場は40円安まで売られましたが、その後は後場にかけて戻り歩調となり、結局150円高で引けました。日経平均は138円高でした。寄付き前の外人は490万株の売り越しでしたが、出来高は19.7億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
27日の米国株式市場は、感謝祭で休場でした。
28日の日本市場では、10月の鉱工業生産の低下幅は3.1%と市場予測の2.6%を上回ったものの、10月の完全失業率は0.3%改善するなど経済指標はまちまちで、前日の米市場が休場で手掛かりが乏しい中、これまで売られていた商社株や非鉄株、海運株など商品市況の影響を受けやすい銘柄にヘッジファンドや機関投資家の買い戻しが入り相場水準を押し上げたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-49.2%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-31.1%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.1ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.6ポイント下回るレベルとなり、割安度は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあり、25日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本の鉱工業生産の低下は売り材料とはなりませんでした。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきた点が気になります。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ5日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.4、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアム・レンジの下限に在りましたので、手がかり難の中、若干上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.1%(170円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+60~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線、25日線の上に在り、目先の上昇期待が出てきましたが、ビッグ3支援問題がこじれるリスクは残りそうです。
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27日のNY DowとNASDAQは休場でしたが、日経平均先物は前日比30円高で寄り付き、前場は40円安まで売られましたが、その後は後場にかけて戻り歩調となり、結局150円高で引けました。日経平均は138円高でした。寄付き前の外人は490万株の売り越しでしたが、出来高は19.7億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
27日の米国株式市場は、感謝祭で休場でした。
28日の日本市場では、10月の鉱工業生産の低下幅は3.1%と市場予測の2.6%を上回ったものの、10月の完全失業率は0.3%改善するなど経済指標はまちまちで、前日の米市場が休場で手掛かりが乏しい中、これまで売られていた商社株や非鉄株、海運株など商品市況の影響を受けやすい銘柄にヘッジファンドや機関投資家の買い戻しが入り相場水準を押し上げたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-49.2%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-31.1%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.1ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.6ポイント下回るレベルとなり、割安度は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあり、25日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本の鉱工業生産の低下は売り材料とはなりませんでした。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきた点が気になります。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ5日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.4、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアム・レンジの下限に在りましたので、手がかり難の中、若干上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.1%(170円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+60~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線、25日線の上に在り、目先の上昇期待が出てきましたが、ビッグ3支援問題がこじれるリスクは残りそうです。
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Thursday, November 27, 2008
<20081127>日経平均の今後の見通し
[市況]
26日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比240円高で寄り付き、前場は330円高まで買われましたが、後場は水準を下げ、結局230円高で引けました。日経平均は160円高でした。出来高は15.8億株と低水準でしたが、寄付き前の外人は50万株の買い越ししとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
265日の米国株式市場では、10月の米耐久財受注額など経済指標の悪化で売りが先行したものの、値ごろ感からの買いや、オバマ次期米大統領が経済再生に向け諮問会議を新設すると発表したことなどを好感した買いが優勢となりました。原油高を背景にエネルギー関連、消費関連やハイテク株などが大きく上昇し、NY Dowは高値引けしました。
27日の日本市場では、米市場が上昇したことから、朝方は幅広く買いが入り、日経平均の上げ幅は250円近くに達する場面がありましたが、チャート分析上の抵抗水準とされる25日移動平均近辺では上値が抑えられました。インドの同時多発テロやアフガニスタンの米大使館付近での爆発で、後場は政情不安を意識した売りが増え、日経平均は伸び悩んで終了しました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線の下に在りますが、9日線を抜きましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-54.0%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.9ポイント下回るレベルとなり、割安となりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあり、25日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はオバマ政権の経済諮問会議発足の好材料で上昇しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ4日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.2、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇率ほどは上昇しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.8%(60円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在り、横ばいの25日線を抜きましたので、多少期待が出てきました。日経平均は、まだ25日線に頭を抑えられていますが、過度な下値不安は後退したようです。しかし、さらに上昇するには、外人買いや、出来高増、円安など、さらなる好材料が必要なようですが、米国市場も休場で週末を控えて、目先は一服しそうです。
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26日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比240円高で寄り付き、前場は330円高まで買われましたが、後場は水準を下げ、結局230円高で引けました。日経平均は160円高でした。出来高は15.8億株と低水準でしたが、寄付き前の外人は50万株の買い越ししとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
265日の米国株式市場では、10月の米耐久財受注額など経済指標の悪化で売りが先行したものの、値ごろ感からの買いや、オバマ次期米大統領が経済再生に向け諮問会議を新設すると発表したことなどを好感した買いが優勢となりました。原油高を背景にエネルギー関連、消費関連やハイテク株などが大きく上昇し、NY Dowは高値引けしました。
27日の日本市場では、米市場が上昇したことから、朝方は幅広く買いが入り、日経平均の上げ幅は250円近くに達する場面がありましたが、チャート分析上の抵抗水準とされる25日移動平均近辺では上値が抑えられました。インドの同時多発テロやアフガニスタンの米大使館付近での爆発で、後場は政情不安を意識した売りが増え、日経平均は伸び悩んで終了しました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線の下に在りますが、9日線を抜きましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-54.0%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.9ポイント下回るレベルとなり、割安となりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあり、25日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はオバマ政権の経済諮問会議発足の好材料で上昇しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ4日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.2、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇率ほどは上昇しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.8%(60円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在り、横ばいの25日線を抜きましたので、多少期待が出てきました。日経平均は、まだ25日線に頭を抑えられていますが、過度な下値不安は後退したようです。しかし、さらに上昇するには、外人買いや、出来高増、円安など、さらなる好材料が必要なようですが、米国市場も休場で週末を控えて、目先は一服しそうです。
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Wednesday, November 26, 2008
<20081126>日経平均の今後の見通し
[市況]
25日のNY Dowは上昇、NASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比140円安で寄り付き、前場は30円安から200円安のレンジで上下しましたが、後場も同レンジで推移し、結局200円安で引けました。日経平均は110円安でした。寄付き前の外人は860万株の売り越しで、出来高は16.7億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
25日の米国株式市場では、7-9月期のGDPが前期比年率0.5%減と速報値の0.3%減から下方修正、個人消費は3.7%減と速報値の3.1%減から大幅に下方修正、9月の住宅価格指数は前年同月比17.4%下落し、過去最大の下落幅となるなど、マイナス要因が多かったものの、FRBが住宅ローン担保証券、自動車ローンやクレジットカードローン関連の資産担保証券を担保とした資金供給を発表したことが好感されるなど、方向感に乏しい動きでした。
26日の日本市場では、FRBによる約77兆円の追加金融対策発表などを受け、株式市場の底割れ懸念はいったん後退したとの見方がある中、円高が進み輸出関連銘柄が売られました。アジア市場が堅調だったことで後場始めにかけて前日終値近辺まで戻す場面もありましたが、長続きせず、出来高は少なく、様子見気分が市場に漂っていたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-59.7%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.8%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回るレベルとなり、乖離差はほぼ無くなりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあります。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は経済指標の悪材料とFRBの資金供給増加策の好材料が拮抗しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感も有ります。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ3日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、25日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.0、PBRは0.95となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowが上昇したにも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.0%(70円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の下にありますが、かろうじて9日線の上に在りますので、まだ多少期待が有ります。日経平均は25日線を前に足踏み状態です。過度な下値不安は後退したようですが、上昇するには、円安など、さらなる好材料が必要なようです。目先は引き続き25日線を抜けるかどうかに注目したいと思います。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
25日のNY Dowは上昇、NASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比140円安で寄り付き、前場は30円安から200円安のレンジで上下しましたが、後場も同レンジで推移し、結局200円安で引けました。日経平均は110円安でした。寄付き前の外人は860万株の売り越しで、出来高は16.7億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
25日の米国株式市場では、7-9月期のGDPが前期比年率0.5%減と速報値の0.3%減から下方修正、個人消費は3.7%減と速報値の3.1%減から大幅に下方修正、9月の住宅価格指数は前年同月比17.4%下落し、過去最大の下落幅となるなど、マイナス要因が多かったものの、FRBが住宅ローン担保証券、自動車ローンやクレジットカードローン関連の資産担保証券を担保とした資金供給を発表したことが好感されるなど、方向感に乏しい動きでした。
26日の日本市場では、FRBによる約77兆円の追加金融対策発表などを受け、株式市場の底割れ懸念はいったん後退したとの見方がある中、円高が進み輸出関連銘柄が売られました。アジア市場が堅調だったことで後場始めにかけて前日終値近辺まで戻す場面もありましたが、長続きせず、出来高は少なく、様子見気分が市場に漂っていたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-59.7%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.8%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回るレベルとなり、乖離差はほぼ無くなりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあります。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は経済指標の悪材料とFRBの資金供給増加策の好材料が拮抗しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感も有ります。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ3日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、25日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.0、PBRは0.95となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowが上昇したにも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.0%(70円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の下にありますが、かろうじて9日線の上に在りますので、まだ多少期待が有ります。日経平均は25日線を前に足踏み状態です。過度な下値不安は後退したようですが、上昇するには、円安など、さらなる好材料が必要なようです。目先は引き続き25日線を抜けるかどうかに注目したいと思います。
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Tuesday, November 25, 2008
<20081125>日経平均の今後の見通し
[市況]
24日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比420円高で寄り付き、前場は480円高まで買われる場面もありましたが、後場にかけて下落に転じましたが、引けにかけて戻し、結局410円高で引けました。日経平均は413円高でした。寄付き前の外人は910万株の売り越しで、出来高は21.5億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
24日の米国株式市場では、シティの不良資産の損失を政府が保証し、200億ドルの追加の資本注入も発表したことで、買い戻しが膨み、金融株をはじめ、幅広い銘柄に買いが入りました。一方、オバマ次期政権の経済閣僚が発表され、追加景気対策を早期にまとめる姿勢を示したものの、市場の反応は限られ、10月の中古住宅販売件数は2カ月ぶりに減少しましたが、こちらも、影響は限定的でした。
25日の日本市場では、米市場で金融株が買われた流れを引き継ぎ、大手銀行株が堅調でした。日経平均は8356円まで上昇する場面があったものの円相場の動きには敏感な反応が見られ、朝方の水準と比べて円高に振れると輸出関連株が一時下げに転じる場面もありましたが、引けにかけて買いの勢いを強めました。市場では公的年金の買い観測がきょうも聞かれたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇したものの、75日線、25日線の下に在るものの、9日線を抜きましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-57.4%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-33.0%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.3ポイント割安となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.5ポイント上回るレベルとなり、割高度は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はシティーへの政府による支援で、大きく上昇しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感で持ち直しています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ2日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、24日は大幅上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在5.9ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.1、PBRは0.96となりました。PBRが再び1.0を大きく割ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇率には及びませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.8%(150円の割高)とプラス幅が大幅に縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の下にありますが、9日線を抜きましたので、多少期待が出てきました。日経平均は先週末に週末の米国市場の大幅高を織り込んで上昇しましたが、裏切られるこなく、米国市場が大幅上昇しました。先週末に先駆けて上げた分、今日の上昇が物足りないのは仕方のないところです。あと150円ほどで、25日線に到達しますので、これを大きく抜けるかどうかに関心が移りました。
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24日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比420円高で寄り付き、前場は480円高まで買われる場面もありましたが、後場にかけて下落に転じましたが、引けにかけて戻し、結局410円高で引けました。日経平均は413円高でした。寄付き前の外人は910万株の売り越しで、出来高は21.5億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
24日の米国株式市場では、シティの不良資産の損失を政府が保証し、200億ドルの追加の資本注入も発表したことで、買い戻しが膨み、金融株をはじめ、幅広い銘柄に買いが入りました。一方、オバマ次期政権の経済閣僚が発表され、追加景気対策を早期にまとめる姿勢を示したものの、市場の反応は限られ、10月の中古住宅販売件数は2カ月ぶりに減少しましたが、こちらも、影響は限定的でした。
25日の日本市場では、米市場で金融株が買われた流れを引き継ぎ、大手銀行株が堅調でした。日経平均は8356円まで上昇する場面があったものの円相場の動きには敏感な反応が見られ、朝方の水準と比べて円高に振れると輸出関連株が一時下げに転じる場面もありましたが、引けにかけて買いの勢いを強めました。市場では公的年金の買い観測がきょうも聞かれたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇したものの、75日線、25日線の下に在るものの、9日線を抜きましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-57.4%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-33.0%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.3ポイント割安となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.5ポイント上回るレベルとなり、割高度は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はシティーへの政府による支援で、大きく上昇しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感で持ち直しています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ2日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、24日は大幅上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在5.9ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.1、PBRは0.96となりました。PBRが再び1.0を大きく割ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇率には及びませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.8%(150円の割高)とプラス幅が大幅に縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の下にありますが、9日線を抜きましたので、多少期待が出てきました。日経平均は先週末に週末の米国市場の大幅高を織り込んで上昇しましたが、裏切られるこなく、米国市場が大幅上昇しました。先週末に先駆けて上げた分、今日の上昇が物足りないのは仕方のないところです。あと150円ほどで、25日線に到達しますので、これを大きく抜けるかどうかに関心が移りました。
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Saturday, November 22, 2008
<20081123>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
銀行間の取引は落着いてきたものの、急速な企業業績の落ち込みと、経済指標の悪化が顕在化し、為替も円高方向の動きが続いています。米国ではビッグ3支援は流動的となり、シティーグループの株価も急激に下げています。雇用不安、金融不安は続いているようです。加えて、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。強力な景気対策を市場は待ち望んでいるようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は0.1ポイントまで縮小しました。先週と比べ0.8ポイント縮小しました。200日線乖離率差では、1.1ポイント割高に転換しました。先週比割安度は5.8ポイン変化しました。日本市場の米国市場と比べた売られ過ぎの状態は無くなり、逆にやや割高となってきたようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は週末は上昇したものの、週足では雇用と住宅、景気の悪化で年初来安値を更新し下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-33.2%の減益予想に悪化しました。先週も2.0ポイント悪化しました。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は2.2%から1.8%となり、為替は一時94円台まで上昇しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強き材料となりました。
⑤外人は11月2週は売り越しでしたが、11月3週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①②③⑤が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と③と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-36.5%となり先週と比較してマイナス幅は3.7ポイント拡大し、総合乖離率は-70.2%となりマイナス幅は11.0ポイント拡大しました。3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線、9日線の下に在りますので短期的にも"赤信号"です。米国市場もNY Dow,Nasdaqとも25日線、9日線の下に在り"赤信号"です。
[今週の見通し]
先週の米国市場は年初来の安値を更新し、下降トレンドを確認してしまいました。日経平均はそれに比較すると、まだマシではあるものの、8000円を割り、下落基調はまだ続いているようです。米国の経済指標は予想以上に厳しく、VIX恐怖指数も再び上昇してきましたし、シティーグループの株価が3ドル台まで下がるなど、不安材料は数多くあります。そのような中、今週の日経平均は週明けの日足が陽線で終わるかどうかが今後を占う上で大きそうです。それに影響を及ぼす月曜の米国市場の動向が注目されます。
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銀行間の取引は落着いてきたものの、急速な企業業績の落ち込みと、経済指標の悪化が顕在化し、為替も円高方向の動きが続いています。米国ではビッグ3支援は流動的となり、シティーグループの株価も急激に下げています。雇用不安、金融不安は続いているようです。加えて、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。強力な景気対策を市場は待ち望んでいるようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は0.1ポイントまで縮小しました。先週と比べ0.8ポイント縮小しました。200日線乖離率差では、1.1ポイント割高に転換しました。先週比割安度は5.8ポイン変化しました。日本市場の米国市場と比べた売られ過ぎの状態は無くなり、逆にやや割高となってきたようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は週末は上昇したものの、週足では雇用と住宅、景気の悪化で年初来安値を更新し下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-33.2%の減益予想に悪化しました。先週も2.0ポイント悪化しました。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は2.2%から1.8%となり、為替は一時94円台まで上昇しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強き材料となりました。
⑤外人は11月2週は売り越しでしたが、11月3週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①②③⑤が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と③と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-36.5%となり先週と比較してマイナス幅は3.7ポイント拡大し、総合乖離率は-70.2%となりマイナス幅は11.0ポイント拡大しました。3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線、9日線の下に在りますので短期的にも"赤信号"です。米国市場もNY Dow,Nasdaqとも25日線、9日線の下に在り"赤信号"です。
[今週の見通し]
先週の米国市場は年初来の安値を更新し、下降トレンドを確認してしまいました。日経平均はそれに比較すると、まだマシではあるものの、8000円を割り、下落基調はまだ続いているようです。米国の経済指標は予想以上に厳しく、VIX恐怖指数も再び上昇してきましたし、シティーグループの株価が3ドル台まで下がるなど、不安材料は数多くあります。そのような中、今週の日経平均は週明けの日足が陽線で終わるかどうかが今後を占う上で大きそうです。それに影響を及ぼす月曜の米国市場の動向が注目されます。
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Friday, November 21, 2008
<20081121>日経平均の今後の見通し
[市況]
20日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比270円安で寄り付き、前場は350円安まで売られる場面もありましたが、後場にかけて上昇に転じ、結局270円高で引けました。日経平均は207円高でした。寄付き前の外人は1970万株の売り越しでしたが、出来高は24.9億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
20日の米国株式市場では、週間の新規失業保険申請件数が54万件台に急増し、市場予想を大幅に上回り、11月の製造業景気指数はマイナス39.3と前月から悪化し、1990年10月以来の低水準になったことで、米景気の悪化を再確認したことが株価の重しになり、金融株を中心に売りが膨らみ、原油が急落したことでエネルギー株も急落し、株価指数を押し下げました。
21日の日本市場では、米市場が雇用情勢の悪化などで大幅安となったことを嫌気し、売りが先行しましたが、シティグループの再編観測が米メディア報道で伝わったことで、今晩の米株高への期待が高まり、買い戻しが膨らんだようです。日経平均は3日間で800円強下落していた反動もあり、自律反発狙いの買いも入りやく、円が朝方に比べて伸び悩んだうえ、アジア株が総じて上昇したことも支援要因となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇したものの、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-70.2%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-36.5%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0ポイントとなり割安ではなくなりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.2ポイント上回るレベルとなり、割高に転換しました。今日は日米市場の大きな転換点だった可能性があります。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、年初来安値を更新しました。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、年初来安値を更新しました。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は雇用悪化と、景気に対する悪材料が出て、大きく下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については金融サミットでは具体策は出ず、不良債権買い取りは無くなり、ビッグ3救済はもたつき、さらに、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念があります。全体的には、依然として、悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、20日も大幅下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値6.4ドルに対して現在4.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは13.2、PBRは0.92となりました。PBRが再び1.0を大きく割ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落にも関わらず上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+9.8%(800円の割高)とプラス幅が大幅拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあり、下降トレンドに変化はあまりありませんが、ボリンジャーバンドの-2σに安値でタッチしました。日経平均は今夜の米国市場の大幅高を織り込んでしまったようですので、裏切られると週初は大幅下げとなりそうです。NY Dowはボリンジャーバンドの-3σ近くまで下げましたので、一旦反発も期待出来そうですが、急速にバンド幅が開きだしましたので、下げ止まったとはいえません。日経平均も騰落レシオや高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差からはまだ安値圏とは言えませんので、今日の上昇で目先の底打ちとは言えそうもありません。
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20日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比270円安で寄り付き、前場は350円安まで売られる場面もありましたが、後場にかけて上昇に転じ、結局270円高で引けました。日経平均は207円高でした。寄付き前の外人は1970万株の売り越しでしたが、出来高は24.9億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
20日の米国株式市場では、週間の新規失業保険申請件数が54万件台に急増し、市場予想を大幅に上回り、11月の製造業景気指数はマイナス39.3と前月から悪化し、1990年10月以来の低水準になったことで、米景気の悪化を再確認したことが株価の重しになり、金融株を中心に売りが膨らみ、原油が急落したことでエネルギー株も急落し、株価指数を押し下げました。
21日の日本市場では、米市場が雇用情勢の悪化などで大幅安となったことを嫌気し、売りが先行しましたが、シティグループの再編観測が米メディア報道で伝わったことで、今晩の米株高への期待が高まり、買い戻しが膨らんだようです。日経平均は3日間で800円強下落していた反動もあり、自律反発狙いの買いも入りやく、円が朝方に比べて伸び悩んだうえ、アジア株が総じて上昇したことも支援要因となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇したものの、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-70.2%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-36.5%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0ポイントとなり割安ではなくなりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.2ポイント上回るレベルとなり、割高に転換しました。今日は日米市場の大きな転換点だった可能性があります。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、年初来安値を更新しました。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、年初来安値を更新しました。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は雇用悪化と、景気に対する悪材料が出て、大きく下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については金融サミットでは具体策は出ず、不良債権買い取りは無くなり、ビッグ3救済はもたつき、さらに、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念があります。全体的には、依然として、悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、20日も大幅下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値6.4ドルに対して現在4.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは13.2、PBRは0.92となりました。PBRが再び1.0を大きく割ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落にも関わらず上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+9.8%(800円の割高)とプラス幅が大幅拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあり、下降トレンドに変化はあまりありませんが、ボリンジャーバンドの-2σに安値でタッチしました。日経平均は今夜の米国市場の大幅高を織り込んでしまったようですので、裏切られると週初は大幅下げとなりそうです。NY Dowはボリンジャーバンドの-3σ近くまで下げましたので、一旦反発も期待出来そうですが、急速にバンド幅が開きだしましたので、下げ止まったとはいえません。日経平均も騰落レシオや高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差からはまだ安値圏とは言えませんので、今日の上昇で目先の底打ちとは言えそうもありません。
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Thursday, November 20, 2008
<20081120>日経平均の今後の見通し
[市況]
19日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比320円安で寄り付き、前場は290円安までもどす場面もありましたが、後場にかけて下落し、結局590円安で引けました。日経平均は570円安でした。出来高は21.1億株と低水準で、寄付き前の外人は2660万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
19日の米国株式市場では、10月の米住宅着工件数は過去最低水準まで減少し、住宅市場の低迷が改めて認識され、傘下のヘッジファンドの資産を買い取ると発表したシティグループの急落が金融株全般に売りが波及し相場を押し下げました。午後に前回分のFOMC議事要旨を公表し、同時にFRBがGDPのマナス成長見通し示したことも、市場心理を冷やしたようです。株価指数は引けにかけて下げ幅を広げ、この日の安値圏で終えました。
20日の日本市場では、前日の米市場の急落や円の上昇を嫌気し、決算発表で業績悪化が鮮明だった保険を始め、銀行や証券といった金融株、輸出関連、商社など資源関連など幅広い銘柄が売られ、10月28日以来、約3週間ぶりに8000円を割り込みました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-77.0%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-38.3%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.7ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下回わるレベルとなり、昨日と比べ1.3ポイント割安となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、終り値で年初来安値を更新しました。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、年初来安値を更新しました。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は住宅市場の低迷と、景気に対する悪材料が出て、大きく下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようです。②については金融サミットでは具体策は出ず、不良債権買い取りは無くなり、ビッグ3救済はもたつき、さらに、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念があります。全体的には、依然として、悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、19日も大幅下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値8.4ドルに対して現在6.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.7%で、予想PERは13.2、PBRは0.9となりました。PBRが再び1.0を大きく割ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落率以上に下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.67%(130円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。NY Dowは8000円割れとなり、日経平均も一段安となりました。日経平均の米国市場離れとはなず、やはり、まだ連動しているようです。外人の売り越しは依然として続いており、日経平均は下値を切り下げており、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。NY Dowはボリンジャーバンドの-2σまで下げましたので、テクニカルには良いところまで下げたようです。
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19日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比320円安で寄り付き、前場は290円安までもどす場面もありましたが、後場にかけて下落し、結局590円安で引けました。日経平均は570円安でした。出来高は21.1億株と低水準で、寄付き前の外人は2660万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
19日の米国株式市場では、10月の米住宅着工件数は過去最低水準まで減少し、住宅市場の低迷が改めて認識され、傘下のヘッジファンドの資産を買い取ると発表したシティグループの急落が金融株全般に売りが波及し相場を押し下げました。午後に前回分のFOMC議事要旨を公表し、同時にFRBがGDPのマナス成長見通し示したことも、市場心理を冷やしたようです。株価指数は引けにかけて下げ幅を広げ、この日の安値圏で終えました。
20日の日本市場では、前日の米市場の急落や円の上昇を嫌気し、決算発表で業績悪化が鮮明だった保険を始め、銀行や証券といった金融株、輸出関連、商社など資源関連など幅広い銘柄が売られ、10月28日以来、約3週間ぶりに8000円を割り込みました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-77.0%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-38.3%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.7ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下回わるレベルとなり、昨日と比べ1.3ポイント割安となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、終り値で年初来安値を更新しました。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、年初来安値を更新しました。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は住宅市場の低迷と、景気に対する悪材料が出て、大きく下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようです。②については金融サミットでは具体策は出ず、不良債権買い取りは無くなり、ビッグ3救済はもたつき、さらに、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念があります。全体的には、依然として、悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、19日も大幅下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値8.4ドルに対して現在6.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.7%で、予想PERは13.2、PBRは0.9となりました。PBRが再び1.0を大きく割ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落率以上に下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.67%(130円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。NY Dowは8000円割れとなり、日経平均も一段安となりました。日経平均の米国市場離れとはなず、やはり、まだ連動しているようです。外人の売り越しは依然として続いており、日経平均は下値を切り下げており、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。NY Dowはボリンジャーバンドの-2σまで下げましたので、テクニカルには良いところまで下げたようです。
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Wednesday, November 19, 2008
<20081119>日経平均の今後の見通し
[市況]
18日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比60円安で寄り付き、前場は60円高まで上昇する場面もありましたが、後場寄付にかけて270円安まで下落しました。から50円安のボックスで推移しましたが、後場もそれに近い範囲で方向感に乏しい動きで、結局50円安で引けました。日経平均は55円安でした。出来高は19.5億株と低水準で、寄付き前の外人は740万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
18日の米国株式市場では、市場予想を上回る業績を発表したHPやホーム・デポの材料を手掛かりに、NY Dowは午前中に上げ幅が200ドルを上回る場面もありました。一方、アナリストが厳しい業績見通しを示したシティグループをはじめ、金融株は軟調で、ガラス大手コーニングや、ハイテク株の一角も売られました。11月の住宅市場指数が過去最低を更新したことで、NY Dowは午後に一時170ドル近く下げましたが、引けにかけて急速に買い戻されました。
19日の日本市場では、世界的な景気悪化に対する警戒感が強く、円が下げ渋るにつれて輸出関連株が下げ幅を広げる展開になりました。資源下落を警戒して、三菱商など商社は連日で安値を更新し、株価指数は続落して終了しました。ポールソン米財務長官が自動車会社への公的資金注入に改めて否定的な姿勢を示したことも、相場の重しになった面があるようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-62.0%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.6ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント下回わるレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は企業業績に好悪材料が両方出て、乱高下の中で上昇しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようです。②については金融サミットでは具体策は出ず、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には、依然として、悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、18日も下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値8.9ドルに対して現在8.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.6%で、予想PERは13.8、PBRは0.96となりました。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇にも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.7%(220円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均の25日平均線は横ばいとなり、徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、200日線との乖離率はやっと同レベルに戻ったところです。外人の売り越しは依然として続いており、日経平均は下値を切り下げており、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。しかし、米国市場も下降トレンドから脱却出来ていませんので、逆に、8000ドルを割るようですと、日経平均の一段安も十分考えられます。
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18日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比60円安で寄り付き、前場は60円高まで上昇する場面もありましたが、後場寄付にかけて270円安まで下落しました。から50円安のボックスで推移しましたが、後場もそれに近い範囲で方向感に乏しい動きで、結局50円安で引けました。日経平均は55円安でした。出来高は19.5億株と低水準で、寄付き前の外人は740万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
18日の米国株式市場では、市場予想を上回る業績を発表したHPやホーム・デポの材料を手掛かりに、NY Dowは午前中に上げ幅が200ドルを上回る場面もありました。一方、アナリストが厳しい業績見通しを示したシティグループをはじめ、金融株は軟調で、ガラス大手コーニングや、ハイテク株の一角も売られました。11月の住宅市場指数が過去最低を更新したことで、NY Dowは午後に一時170ドル近く下げましたが、引けにかけて急速に買い戻されました。
19日の日本市場では、世界的な景気悪化に対する警戒感が強く、円が下げ渋るにつれて輸出関連株が下げ幅を広げる展開になりました。資源下落を警戒して、三菱商など商社は連日で安値を更新し、株価指数は続落して終了しました。ポールソン米財務長官が自動車会社への公的資金注入に改めて否定的な姿勢を示したことも、相場の重しになった面があるようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-62.0%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.6ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント下回わるレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は企業業績に好悪材料が両方出て、乱高下の中で上昇しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようです。②については金融サミットでは具体策は出ず、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には、依然として、悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、18日も下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値8.9ドルに対して現在8.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.6%で、予想PERは13.8、PBRは0.96となりました。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇にも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.7%(220円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均の25日平均線は横ばいとなり、徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、200日線との乖離率はやっと同レベルに戻ったところです。外人の売り越しは依然として続いており、日経平均は下値を切り下げており、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。しかし、米国市場も下降トレンドから脱却出来ていませんので、逆に、8000ドルを割るようですと、日経平均の一段安も十分考えられます。
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Tuesday, November 18, 2008
<20081118>日経平均の今後の見通し
[市況]
17日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比180円安で寄り付き、前場は200円安から50円安のボックスで推移しましたが、後場もそれに近い範囲で方向感に乏しい動きで、結局170円安で引けました。日経平均は194円安でした。出来高は19.5億株と低水準で、寄付き前の外人は690万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
17日の米国株式市場では、米シティグループが、全従業員の約15%に相当する5万人の人員を削減すると発表。雇用の悪化で個人消費の悪化懸念が強まりました。アナリストがゴールドマン・ザックス、モルガン・スタンレーの業績見通しを下方修正するなど、全体的に投資判断を引き下げる動きも相次ぎ、幅広い銘柄に売りが出ました。NY Dowは値ごろ感からの買いで上昇に転じる場面もありましたが、引けにかけて再び売られました。
18日の日本市場では、日経平均の日中値幅は138円と2ヶ月ぶりの狭さでした。世界的な景気悪化に加え、米自動車大手3社の経営問題の行方や銀行・保険といった米金融機関の財務悪化が警戒されたようですが、原油の下落を受け、紙・パルプ株や電力・ガス株といった銘柄には、買いが入り、相場全体を下支えしました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-61.6%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.6%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.7ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は米自動車大手3社の経営問題の行方や銀行・保険といった米金融機関の財務悪化が警戒されて下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど懸念材料もでてきました。②については各国の景気対策が徐々に出始めたものの、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、17日は下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値9.5ドルに対して現在8.9ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.3%で、予想PERは13.9、PBRは0.97となりました。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落率と同程度下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.9%(410円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均の25日平均線は横ばいとなり、徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、200日線との乖離率はやっと同レベルに戻ったところです。外人の売り越しは依然として続いており、円高傾向で、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。逆に、8000ドルを割るようですと、日経平均の一段安も十分考えられます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
17日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比180円安で寄り付き、前場は200円安から50円安のボックスで推移しましたが、後場もそれに近い範囲で方向感に乏しい動きで、結局170円安で引けました。日経平均は194円安でした。出来高は19.5億株と低水準で、寄付き前の外人は690万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
17日の米国株式市場では、米シティグループが、全従業員の約15%に相当する5万人の人員を削減すると発表。雇用の悪化で個人消費の悪化懸念が強まりました。アナリストがゴールドマン・ザックス、モルガン・スタンレーの業績見通しを下方修正するなど、全体的に投資判断を引き下げる動きも相次ぎ、幅広い銘柄に売りが出ました。NY Dowは値ごろ感からの買いで上昇に転じる場面もありましたが、引けにかけて再び売られました。
18日の日本市場では、日経平均の日中値幅は138円と2ヶ月ぶりの狭さでした。世界的な景気悪化に加え、米自動車大手3社の経営問題の行方や銀行・保険といった米金融機関の財務悪化が警戒されたようですが、原油の下落を受け、紙・パルプ株や電力・ガス株といった銘柄には、買いが入り、相場全体を下支えしました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-61.6%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.6%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.7ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は米自動車大手3社の経営問題の行方や銀行・保険といった米金融機関の財務悪化が警戒されて下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど懸念材料もでてきました。②については各国の景気対策が徐々に出始めたものの、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、17日は下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値9.5ドルに対して現在8.9ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.3%で、予想PERは13.9、PBRは0.97となりました。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落率と同程度下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.9%(410円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均の25日平均線は横ばいとなり、徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、200日線との乖離率はやっと同レベルに戻ったところです。外人の売り越しは依然として続いており、円高傾向で、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。逆に、8000ドルを割るようですと、日経平均の一段安も十分考えられます。
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Monday, November 17, 2008
<20081117>日経平均の今後の見通し
[市況]
14日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比160円安で寄り付き、直後に一時280円安となる場面もありましたが、前場中頃から上昇に転じ、後場寄付後に320円高まで上昇しました、その後は徐々に値を下げ、結局10円高で引けました。日経平均は60円高でした。出来高は20.3億株と低水準で、寄付き前の外人は1180万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
14日の米国株式市場では、10月の米小売売上高は前月比2.8%減と市場予想を下回り、JCペニーやノードストロームなど小売企業が市場予想を大幅に下回る業績見通しを発表し、ノキアはが2008年の携帯電話機業界の販売台数見通しを下方修正するなど、消費の想定以上の悪化から売りが優勢で始まりましたが、売り一巡後は買い戻しが優勢になる場面もありました。しかし、取引終了にかけては再び売りが加速する展開でした。。
17日の日本市場では、先週末の米市場の下落と7-9月のGDP伸び率が-0.4%と市場予想の+0.2%を下回ったことが嫌気され下落し始まったものの、公的年金の買い観測やアジア株高、円安で先物主導で買い戻されました。しかし、引けにかけて売られ、思惑的な先物売買に終日振り回された形となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-56.6%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.9ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場は金融サミットを控え、乱高下の中、個人消費の悪化懸念で下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど懸念材料もでてきました。②については各国の景気対策が徐々に出始めたものの、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、14日は若干上昇しました。(11月の年初来安値9.5ドルに対して現在9.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.1%で、予想PERは14.2、PBRは1.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落にも関わらず、強い動きとなりました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.2%(350円の割高)とプラス幅が大幅に拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の下にありますが25日線まで戻しました。日経平均は徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、外人の売り越しは続いており、出来高も低水準が続いていますので、これ以上の上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。
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14日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比160円安で寄り付き、直後に一時280円安となる場面もありましたが、前場中頃から上昇に転じ、後場寄付後に320円高まで上昇しました、その後は徐々に値を下げ、結局10円高で引けました。日経平均は60円高でした。出来高は20.3億株と低水準で、寄付き前の外人は1180万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
14日の米国株式市場では、10月の米小売売上高は前月比2.8%減と市場予想を下回り、JCペニーやノードストロームなど小売企業が市場予想を大幅に下回る業績見通しを発表し、ノキアはが2008年の携帯電話機業界の販売台数見通しを下方修正するなど、消費の想定以上の悪化から売りが優勢で始まりましたが、売り一巡後は買い戻しが優勢になる場面もありました。しかし、取引終了にかけては再び売りが加速する展開でした。。
17日の日本市場では、先週末の米市場の下落と7-9月のGDP伸び率が-0.4%と市場予想の+0.2%を下回ったことが嫌気され下落し始まったものの、公的年金の買い観測やアジア株高、円安で先物主導で買い戻されました。しかし、引けにかけて売られ、思惑的な先物売買に終日振り回された形となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-56.6%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.9ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場は金融サミットを控え、乱高下の中、個人消費の悪化懸念で下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど懸念材料もでてきました。②については各国の景気対策が徐々に出始めたものの、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、14日は若干上昇しました。(11月の年初来安値9.5ドルに対して現在9.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.1%で、予想PERは14.2、PBRは1.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落にも関わらず、強い動きとなりました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.2%(350円の割高)とプラス幅が大幅に拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の下にありますが25日線まで戻しました。日経平均は徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、外人の売り越しは続いており、出来高も低水準が続いていますので、これ以上の上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。
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Sunday, November 16, 2008
<20081116>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
銀行間の取引は落着いてきたものの、急速な企業業績の落ち込みと、経済指標の悪化が顕在化し、為替も円高方向の動きが出てきました。金融サミットでは協調する方向は見えたものの、新しい材料は特に出ませんでした。世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。公的資金の投入対策に加え、強力な景気対策を市場は待ち望んでいるようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は先週と比べ0.9ポイントに拡大しました。OECDのGDP伸び率が修正されて、先週と比べ、0.6ポイント減少しました。200日線乖離率差では、先週比割安度は4.7ポイント縮小し、0.4ポイント割安となりました。先週は、日本市場の米国市場と比べた売られ過ぎの状態は大幅に緩和しました。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は雇用と企業業績の悪化で年初来安値近辺まで再び下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-31.3%の減益予想に悪化しました。先週も0.3ポイント悪化しました。
③長期金利は米国が上昇し、日米の金利差は2.3%から2.2%で推移し、為替は一時94円台まで上昇しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強き材料となりました。
⑤外人は11月1週は売り越しでしたが、11月2週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①②③④⑤と全てが弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と⑤の外人動向がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-32.8%となり先週と比較してマイナス幅は0.4ポイント拡大し、総合乖離率は-59.2%となりマイナス幅は3.0ポイント縮小しましが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線、9日線の下に在りますので短期的にも"赤信号"です。米国市場はNY Dow,Nasdaqとも25日線、9日線の下に在り"赤信号"です。
[今週の見通し]
先週は残念ながら逆三尊の買いサインは出ませんでした。それどころか、企業業績の悪化から、下降中の25日平均線の上に出たのは月曜日のみと言う軟調な展開でした。米国市場でも、Nasdaqは年初来安値を更新してしまい。VIX恐怖指数も再び上昇してきました。金融サミットも軟調な展開を改善する具体策に乏しい結果となったようですので、今週の日経平均は引き続き乱高下の中、8000円割れも視野に入れた方が良さそうです。
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銀行間の取引は落着いてきたものの、急速な企業業績の落ち込みと、経済指標の悪化が顕在化し、為替も円高方向の動きが出てきました。金融サミットでは協調する方向は見えたものの、新しい材料は特に出ませんでした。世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。公的資金の投入対策に加え、強力な景気対策を市場は待ち望んでいるようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は先週と比べ0.9ポイントに拡大しました。OECDのGDP伸び率が修正されて、先週と比べ、0.6ポイント減少しました。200日線乖離率差では、先週比割安度は4.7ポイント縮小し、0.4ポイント割安となりました。先週は、日本市場の米国市場と比べた売られ過ぎの状態は大幅に緩和しました。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は雇用と企業業績の悪化で年初来安値近辺まで再び下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-31.3%の減益予想に悪化しました。先週も0.3ポイント悪化しました。
③長期金利は米国が上昇し、日米の金利差は2.3%から2.2%で推移し、為替は一時94円台まで上昇しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強き材料となりました。
⑤外人は11月1週は売り越しでしたが、11月2週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①②③④⑤と全てが弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と⑤の外人動向がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-32.8%となり先週と比較してマイナス幅は0.4ポイント拡大し、総合乖離率は-59.2%となりマイナス幅は3.0ポイント縮小しましが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線、9日線の下に在りますので短期的にも"赤信号"です。米国市場はNY Dow,Nasdaqとも25日線、9日線の下に在り"赤信号"です。
[今週の見通し]
先週は残念ながら逆三尊の買いサインは出ませんでした。それどころか、企業業績の悪化から、下降中の25日平均線の上に出たのは月曜日のみと言う軟調な展開でした。米国市場でも、Nasdaqは年初来安値を更新してしまい。VIX恐怖指数も再び上昇してきました。金融サミットも軟調な展開を改善する具体策に乏しい結果となったようですので、今週の日経平均は引き続き乱高下の中、8000円割れも視野に入れた方が良さそうです。
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Friday, November 14, 2008
<20081114>日経平均の今後の見通し
[市況]
13日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比500円高で寄り付きましたが、前場は徐々に下落に転じました。後場も下落の流れは続き、結局220円高で引けました。日経平均は223円高でした。寄付き前の外人は2230万株の売り越しで、出来高は21.0億株と低水準となりましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換小し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
13日の米国株式市場では、インテルの業績予想下方修正や、朝方発表の週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことを嫌気し、NY Dowは8000ドルを割り込みました。しかし、8000ドル割れの局面で買いが入ったことから反転し、原油が反発したこともあり、石油・資源株への買いが膨らみ、NY Dowが過去3番目の上昇となるなど、株価指数は大幅反発しました。
14日の日本市場では、米市場高から朝方は8600円台後半まで上昇しましたが、休日を控え一段と買い進む動きとはならず、手じまい売りに警戒感も出ました。米市場の持続的な上昇を見極めたいとのムードが強いものの、金融サミットでの経済政策への期待が市場心理を下支えしている面もあったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-59.8%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-32.8%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は1.8ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.0ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は拡大しました。
NY Dowは、上昇したものの、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は企業業績と景気の悪化に加え金融機関の財務懸念がある中で値ごろ感から大幅に反発しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど懸念材料もでてきました。②については各国の景気対策が徐々に出始め、金融サミットへの期待感が有りますが、急激な景気悪化を示す懸念材料が相次ぎ出てきました。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え懸念があります。全体的には悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、13日も下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値9.6ドルに対して現在9.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.1%で、予想PERは14.2、PBRは1.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均には、プレミアムがありましたので、NY Dowの上昇率ほどには上昇しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.4%(30円の割高)とプラス幅が大幅に縮小しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均は上昇したものの米国市場と比べ、力なく、プレミアムもなくなってしまいました。チャートでは、NASDAQも年初来安値を割ってしまいましたので、上昇した割には、形が良くありません。今夜続騰できないと、今日の戻しはダマシとなる可能性もあります。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
13日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比500円高で寄り付きましたが、前場は徐々に下落に転じました。後場も下落の流れは続き、結局220円高で引けました。日経平均は223円高でした。寄付き前の外人は2230万株の売り越しで、出来高は21.0億株と低水準となりましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換小し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
13日の米国株式市場では、インテルの業績予想下方修正や、朝方発表の週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことを嫌気し、NY Dowは8000ドルを割り込みました。しかし、8000ドル割れの局面で買いが入ったことから反転し、原油が反発したこともあり、石油・資源株への買いが膨らみ、NY Dowが過去3番目の上昇となるなど、株価指数は大幅反発しました。
14日の日本市場では、米市場高から朝方は8600円台後半まで上昇しましたが、休日を控え一段と買い進む動きとはならず、手じまい売りに警戒感も出ました。米市場の持続的な上昇を見極めたいとのムードが強いものの、金融サミットでの経済政策への期待が市場心理を下支えしている面もあったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-59.8%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-32.8%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は1.8ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.0ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は拡大しました。
NY Dowは、上昇したものの、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は企業業績と景気の悪化に加え金融機関の財務懸念がある中で値ごろ感から大幅に反発しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど懸念材料もでてきました。②については各国の景気対策が徐々に出始め、金融サミットへの期待感が有りますが、急激な景気悪化を示す懸念材料が相次ぎ出てきました。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え懸念があります。全体的には悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、13日も下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値9.6ドルに対して現在9.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.1%で、予想PERは14.2、PBRは1.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均には、プレミアムがありましたので、NY Dowの上昇率ほどには上昇しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.4%(30円の割高)とプラス幅が大幅に縮小しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均は上昇したものの米国市場と比べ、力なく、プレミアムもなくなってしまいました。チャートでは、NASDAQも年初来安値を割ってしまいましたので、上昇した割には、形が良くありません。今夜続騰できないと、今日の戻しはダマシとなる可能性もあります。
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Thursday, November 13, 2008
<20081113>日経平均の今後の見通し
[市況]
12日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比540円安で寄り付きましたが、前場は一時390円安まで戻す場面もありましたが、後場も前場以上に乱高下し、結局480円安で引けました。日経平均は456円安でした。寄付き前の外人は2360万株の売り越しで、出来高は21.9億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
12日の米国株式市場では、家電量販店最大手ベスト・バイが業績見通しを下方修正したことで、個人消費懸念が一段と強まり、ハイテク関連が下落しました。ポールソン米財務長官が、金融安定化法の運用方針について記者会見し、ノンバンクも資本注入の対象とする一方、金融機関からの不良資産買い取り見送る方針を示したことで、金融機関の財務懸念は根強く残ると解釈されて、金融株にも売りが出て、株価指数は取引終了にかけて一段安となりました。
13日の日本市場では、米市場の大幅安、円高進行による収益悪化懸念から、ハイテクや自動車など輸出関連を中心に売られましたが、コンビニ、専門店、外食など内需関連の一部には買いもみられました。前場中ごろや後場の寄り付き直後、大引け間際などに、公的年金と見られる大口の買いで下げ幅を縮小する場面もありました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-66.4%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-34.7%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.8ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は変わりませんでした。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は企業業績と景気の悪化に加え金融機関の財務懸念を嫌気して下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど、一部に懸念が出てきました。②についても各国の景気対策が徐々に出始め、金融サミットが近づくなど、期待感も有りますが、急激な景気悪化を示すデータが相次ぎ懸念材料が勝ってきたようです。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え懸念が出てきました。全体的には悪材料が勝ってきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、12日も下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値10.8ドルに対して現在9.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.1%で、予想PERは13.8、PBRは0.97となりました。
[今後の見通し]
日本市場は、円高もあり、NY Dowの下落率以上に下げましたが、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+5.6%(470円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均は下落したものの米国市場と比べ、相対的には強い動きが続いていますが、チャートでは、11月7日の安値8260を割ってしまいましたし、NASDAQは年初来安値を割る寸前まで売られています。今夜これを割れば、日本市場も一段安を覚悟しなければならないでしょう。
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12日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比540円安で寄り付きましたが、前場は一時390円安まで戻す場面もありましたが、後場も前場以上に乱高下し、結局480円安で引けました。日経平均は456円安でした。寄付き前の外人は2360万株の売り越しで、出来高は21.9億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
12日の米国株式市場では、家電量販店最大手ベスト・バイが業績見通しを下方修正したことで、個人消費懸念が一段と強まり、ハイテク関連が下落しました。ポールソン米財務長官が、金融安定化法の運用方針について記者会見し、ノンバンクも資本注入の対象とする一方、金融機関からの不良資産買い取り見送る方針を示したことで、金融機関の財務懸念は根強く残ると解釈されて、金融株にも売りが出て、株価指数は取引終了にかけて一段安となりました。
13日の日本市場では、米市場の大幅安、円高進行による収益悪化懸念から、ハイテクや自動車など輸出関連を中心に売られましたが、コンビニ、専門店、外食など内需関連の一部には買いもみられました。前場中ごろや後場の寄り付き直後、大引け間際などに、公的年金と見られる大口の買いで下げ幅を縮小する場面もありました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-66.4%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-34.7%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.8ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は変わりませんでした。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は企業業績と景気の悪化に加え金融機関の財務懸念を嫌気して下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど、一部に懸念が出てきました。②についても各国の景気対策が徐々に出始め、金融サミットが近づくなど、期待感も有りますが、急激な景気悪化を示すデータが相次ぎ懸念材料が勝ってきたようです。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え懸念が出てきました。全体的には悪材料が勝ってきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、12日も下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値10.8ドルに対して現在9.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.1%で、予想PERは13.8、PBRは0.97となりました。
[今後の見通し]
日本市場は、円高もあり、NY Dowの下落率以上に下げましたが、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+5.6%(470円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均は下落したものの米国市場と比べ、相対的には強い動きが続いていますが、チャートでは、11月7日の安値8260を割ってしまいましたし、NASDAQは年初来安値を割る寸前まで売られています。今夜これを割れば、日本市場も一段安を覚悟しなければならないでしょう。
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Wednesday, November 12, 2008
<20081112>日経平均の今後の見通し
[市況]
11日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比240円安で寄り付きましたが、前場は一時同値まで戻す場面もありました。後場はもみ合いとなり、結局40円安で引けました。日経平均は113円安でした。寄付き前の外人は1510万株の売り越しで、出来高は20.8億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
11日の米国株式市場では、スターバックスの7-9月期決算が市場予想を下回り、住宅建設大手のトール・ブラザーズの売上高が大幅減となり、デルやHPの目標株価が引き下げられ、資金不足懸念のあるGMなど自動車株への売りも続き、米景気懸念が改めて強まりNY Dowは一時、300ドル超下落しました。午後に政府系住宅公社の大規模な住宅ローン見直し策が発表され、NY Dowは下げ幅を縮める場面がありましたが、景気への不安は根強く、買いは続きませんでした。
12日の日本市場では、米市場が続落し、これを受けてアジア市場も下落たため、主力の輸出関連株中心に売られました。ただ、週末に開かれる金融サミットでの合意内容を見たいとの期待や、空売り残高情報の公表を開始したことで、積極的な売りも限られたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-54.9%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-31.2%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は1.0ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は昨日も企業業績と景気の悪化を嫌気して下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①には改善が見られ、②についても各国の景気対策が徐々に出始め、金融サミットが近づくなど、期待感も有りますが、急激な景気悪化を示すデータが相次ぎ懸念材料が勝ってきたようです。③はとりあえず、落着いていますが、12月の米投資銀行の決算に向けて再燃の可能性は否定できません。全体的には弱含みとなってきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、11日も下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値11.2ドルに対して現在10.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-30.8%で、予想PERは14.7、PBRは1.03となりました。
[今後の見通し]
日本市場は、NY Dowの下落率ほどは下げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.8%(410円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+460の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、かろうじて、25日線の上に在るものの、9日線の下にあります。日経平均は下落したものの米国市場と比べ、相対的には強い動きが続いています。チャート的には9600円を抜き逆三尊の買いサインが出る形となのか、又は11月7日の安値8260を割るか、どちらに行くかに注目したいと思います。ちなみに米国市場は11月7日の安値を割ってしまいましたので、下に行く可能性が高まりました。一方、現物取引の出来高は低水準で、VIX (恐怖指数)は高水準のままです。市場はまだまだ、波乱が有ると読んでいるようですので、先物主導の乱高下は当面続きそうです。
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11日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比240円安で寄り付きましたが、前場は一時同値まで戻す場面もありました。後場はもみ合いとなり、結局40円安で引けました。日経平均は113円安でした。寄付き前の外人は1510万株の売り越しで、出来高は20.8億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
11日の米国株式市場では、スターバックスの7-9月期決算が市場予想を下回り、住宅建設大手のトール・ブラザーズの売上高が大幅減となり、デルやHPの目標株価が引き下げられ、資金不足懸念のあるGMなど自動車株への売りも続き、米景気懸念が改めて強まりNY Dowは一時、300ドル超下落しました。午後に政府系住宅公社の大規模な住宅ローン見直し策が発表され、NY Dowは下げ幅を縮める場面がありましたが、景気への不安は根強く、買いは続きませんでした。
12日の日本市場では、米市場が続落し、これを受けてアジア市場も下落たため、主力の輸出関連株中心に売られました。ただ、週末に開かれる金融サミットでの合意内容を見たいとの期待や、空売り残高情報の公表を開始したことで、積極的な売りも限られたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-54.9%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-31.2%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は1.0ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は昨日も企業業績と景気の悪化を嫌気して下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①には改善が見られ、②についても各国の景気対策が徐々に出始め、金融サミットが近づくなど、期待感も有りますが、急激な景気悪化を示すデータが相次ぎ懸念材料が勝ってきたようです。③はとりあえず、落着いていますが、12月の米投資銀行の決算に向けて再燃の可能性は否定できません。全体的には弱含みとなってきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、11日も下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値11.2ドルに対して現在10.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-30.8%で、予想PERは14.7、PBRは1.03となりました。
[今後の見通し]
日本市場は、NY Dowの下落率ほどは下げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.8%(410円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+460の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、かろうじて、25日線の上に在るものの、9日線の下にあります。日経平均は下落したものの米国市場と比べ、相対的には強い動きが続いています。チャート的には9600円を抜き逆三尊の買いサインが出る形となのか、又は11月7日の安値8260を割るか、どちらに行くかに注目したいと思います。ちなみに米国市場は11月7日の安値を割ってしまいましたので、下に行く可能性が高まりました。一方、現物取引の出来高は低水準で、VIX (恐怖指数)は高水準のままです。市場はまだまだ、波乱が有ると読んでいるようですので、先物主導の乱高下は当面続きそうです。
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Tuesday, November 11, 2008
<20081111>日経平均の今後の見通し
[市況]
10日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比220円安で寄り付き、前場は一時430円安となる場面もありましたが、後場中頃りにかけて160円安まで戻した後、下げに転じ、結局340円安で引けました。日経平均は272円安でした。寄付き前の外人は40万株の売り越しで、出来高は20.8億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
10日の米国株式市場では、アジアや欧州の株式市場が上昇したことで、朝方はNY Dowが200ドルほど上げる場面がありましたが、アナリストがGMの目標株価をゼロに引き下げたこと、GSの9―11月期の赤字見通しを示したこと、家電量販店大手サーキット・シティー・ストアーズが連邦破産法11条の適用申請を発表するなど、企業業績やマクロ景気の不安が重しとなったほか、ヘッジファンドの換金売りが引き続き意識され、株価指数は下落して終わりました。
11日の日本市場では、米市場の下落で、世界的な企業業績の悪化懸念が改めて強まり、下落して始まりました。オバマ氏による米自動車メーカーへの緊急支援策の支持要請が伝えられ、アジア株が値を戻すと下げ幅を縮小する場面もありましたが、その後は戻り売り圧力に加え、ムーディーズが農林中央金庫の格付けをネガティブに変更したことが市場心理を冷やし、再び安値圏に落ち込んで引けました。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅に下落し、75日線の下に在り、9日線と、25日線を割りましたので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-53.1%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-30.4%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.9ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.1ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は若干拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドはまだ、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は改めて景気の悪化を嫌気して下落しました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①には改善が見られ、②についても各国の景気対策が徐々に出始め、決算発表もピークを過ぎ、金融サミットが近づくなど、期待感も有りますが、急激な景気悪化を示すデータも相次ぎ出てきている点は懸念材料です。③はとりあえず、改善していますが、全体的には強弱拮抗してきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、10日は下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値11.5ドルに対して現在11.2ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-30.9%で、予想PERは14.7、PBRは1.04となりました。
[今後の見通し]
日本市場はプレミアムが付いていましたので、NY Dowの下落率以上に下げました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+3.3%(280円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+460の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の上に在るものの、9日線を割りました。日経平均は昨夜の米国市場の上昇を織り込んでいた分下げがきつくなりましたが、相対的には強い動きが続いています。チャート的には9600円を抜けば逆三尊の買いサインが出る形となりますので、これが達成できるか、又は11月7日の安値8260を割るか、どちらに行くかに注目したいと思います。一方、現物取引の出来高は低水準で、VIX (恐怖指数)は高水準のままです。市場はまだまだ、波乱が有ると読んでいるようですので、先物主導の乱高下は当面続きそうです。
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10日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比220円安で寄り付き、前場は一時430円安となる場面もありましたが、後場中頃りにかけて160円安まで戻した後、下げに転じ、結局340円安で引けました。日経平均は272円安でした。寄付き前の外人は40万株の売り越しで、出来高は20.8億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
10日の米国株式市場では、アジアや欧州の株式市場が上昇したことで、朝方はNY Dowが200ドルほど上げる場面がありましたが、アナリストがGMの目標株価をゼロに引き下げたこと、GSの9―11月期の赤字見通しを示したこと、家電量販店大手サーキット・シティー・ストアーズが連邦破産法11条の適用申請を発表するなど、企業業績やマクロ景気の不安が重しとなったほか、ヘッジファンドの換金売りが引き続き意識され、株価指数は下落して終わりました。
11日の日本市場では、米市場の下落で、世界的な企業業績の悪化懸念が改めて強まり、下落して始まりました。オバマ氏による米自動車メーカーへの緊急支援策の支持要請が伝えられ、アジア株が値を戻すと下げ幅を縮小する場面もありましたが、その後は戻り売り圧力に加え、ムーディーズが農林中央金庫の格付けをネガティブに変更したことが市場心理を冷やし、再び安値圏に落ち込んで引けました。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅に下落し、75日線の下に在り、9日線と、25日線を割りましたので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-53.1%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-30.4%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.9ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.1ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は若干拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドはまだ、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は改めて景気の悪化を嫌気して下落しました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①には改善が見られ、②についても各国の景気対策が徐々に出始め、決算発表もピークを過ぎ、金融サミットが近づくなど、期待感も有りますが、急激な景気悪化を示すデータも相次ぎ出てきている点は懸念材料です。③はとりあえず、改善していますが、全体的には強弱拮抗してきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、10日は下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値11.5ドルに対して現在11.2ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-30.9%で、予想PERは14.7、PBRは1.04となりました。
[今後の見通し]
日本市場はプレミアムが付いていましたので、NY Dowの下落率以上に下げました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+3.3%(280円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+460の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の上に在るものの、9日線を割りました。日経平均は昨夜の米国市場の上昇を織り込んでいた分下げがきつくなりましたが、相対的には強い動きが続いています。チャート的には9600円を抜けば逆三尊の買いサインが出る形となりますので、これが達成できるか、又は11月7日の安値8260を割るか、どちらに行くかに注目したいと思います。一方、現物取引の出来高は低水準で、VIX (恐怖指数)は高水準のままです。市場はまだまだ、波乱が有ると読んでいるようですので、先物主導の乱高下は当面続きそうです。
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Monday, November 10, 2008
<20081110>日経平均の今後の見通し
[市況]
7日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比360円高で寄り付き、前場は一時460円高となる場面もありましたが、後場寄りにかけて260円高まで下げた後、上げに転じ、結局460円高で引けました。日経平均は498円高でした。寄付き前の外人は200万株の売り越しで、出来高は21.2億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
7日の米国株式市場では、10月の雇用統計は前月比24万人減少と、10カ月連続で減少し、失業率は6.5%と前月から0.4ポイント上昇するなど、雇用の厳しさが増しているとの見方が広がりました。ただ、市場は大幅な雇用減をすでに織り込んでいたため、売りは限られましたた。FRBの追加利下げの思惑が強まったことや、前日まで大幅安となっていたたため買い戻しが優勢でした。
10日の日本市場では、米市場高や、円安方向に振れたこと、9月の機械受注が市場予想をやや上回る内容となったことなどから、輸出関連などの主力株を中心に幅広い銘柄が上昇しました。新たな空売り対策、GM支援の動き、中国の景気刺激策発表や、今週末開催予定の金融サミットへの期待などの好材料も支援したようです。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅に上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-47.0%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-28.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により、0.8ポイントに縮小しました。市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は大分縮小しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドはまだ、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はここ2日の大きな下げの後とあって、雇用悪化発表にも関わらず上昇しました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①には改善が見られ、②についても各国の景気対策が徐々に出始め、決算発表もピークを過ぎ、金融サミットが近づくなど、不安感よりは、期待感が勝りつつあり、③はとりあえず、改善するなど、全体的に落ち着きが出てきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、7日は上昇しました。(11月の年初来安値11.5ドルに対して現在11.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.0%で、予想PERは15.3、PBRは1.08となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowの上昇率以上に上げました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+5.3%(460円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+460の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在り、25日線を抜きました。日経平均は好材料に反応してプレミアムを増加させて上昇するなど強い動きでした。今夜の米国市場の上昇を織り込んだことになります。チャート的には9600円を抜けば逆三尊の買いサインが出る形となりますので、これが達成できるか否かに注目したいと思います。しかし、VIX (恐怖指数)は高水準ですので、市場心理はまだまだ、波乱が有ると読んでいるようですので、乱高下は続きそうです。
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7日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比360円高で寄り付き、前場は一時460円高となる場面もありましたが、後場寄りにかけて260円高まで下げた後、上げに転じ、結局460円高で引けました。日経平均は498円高でした。寄付き前の外人は200万株の売り越しで、出来高は21.2億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
7日の米国株式市場では、10月の雇用統計は前月比24万人減少と、10カ月連続で減少し、失業率は6.5%と前月から0.4ポイント上昇するなど、雇用の厳しさが増しているとの見方が広がりました。ただ、市場は大幅な雇用減をすでに織り込んでいたため、売りは限られましたた。FRBの追加利下げの思惑が強まったことや、前日まで大幅安となっていたたため買い戻しが優勢でした。
10日の日本市場では、米市場高や、円安方向に振れたこと、9月の機械受注が市場予想をやや上回る内容となったことなどから、輸出関連などの主力株を中心に幅広い銘柄が上昇しました。新たな空売り対策、GM支援の動き、中国の景気刺激策発表や、今週末開催予定の金融サミットへの期待などの好材料も支援したようです。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅に上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-47.0%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-28.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により、0.8ポイントに縮小しました。市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は大分縮小しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドはまだ、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はここ2日の大きな下げの後とあって、雇用悪化発表にも関わらず上昇しました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①には改善が見られ、②についても各国の景気対策が徐々に出始め、決算発表もピークを過ぎ、金融サミットが近づくなど、不安感よりは、期待感が勝りつつあり、③はとりあえず、改善するなど、全体的に落ち着きが出てきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、7日は上昇しました。(11月の年初来安値11.5ドルに対して現在11.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.0%で、予想PERは15.3、PBRは1.08となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowの上昇率以上に上げました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+5.3%(460円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+460の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在り、25日線を抜きました。日経平均は好材料に反応してプレミアムを増加させて上昇するなど強い動きでした。今夜の米国市場の上昇を織り込んだことになります。チャート的には9600円を抜けば逆三尊の買いサインが出る形となりますので、これが達成できるか否かに注目したいと思います。しかし、VIX (恐怖指数)は高水準ですので、市場心理はまだまだ、波乱が有ると読んでいるようですので、乱高下は続きそうです。
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Sunday, November 09, 2008
<20081109>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
企業業績の落ち込み、経済指標の悪化が顕在化してきましたが、銀行間の取引は落着いてきましたので、為替も落ち着きを取り戻しています。ただ、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ止まり感はさらに、遠のいていくようですので、公的資金の投入対策に加え、強力な景気対策を市場は待ち望んでいるようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は先週と比べ1.5ポイント縮小し、+1.0ポイント日本市場が割安となりました。200日線乖離率差では、先週比割安度は3.6ポイント縮小し、5.1ポイント割安となりました。先週は、日本市場の米国市場と比べた売られ過ぎの状態は緩和しました。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在1.5%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は新大統領期待で買われた後、一服しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-31.0%の減益予想に悪化しました。先週も11.8ポイント悪化しました。
③長期金利は米国が上昇し、日米の金利差は2.3%から2.2%に縮小しましたが、為替は97円から98円と落着いた動きでした。今週は円高方向の波乱が予想されます。
④10月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.5%%となり、米国は1.1%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント強き材料となりましが、OECD合計は1.7%と世界的にも景気減速が予想されています。
⑤外人は10月5週は売り越しでしたが、11月1週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は②③⑤が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と⑤の外人動向がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-32.4%となり先週と比較してマイナス幅は0.6ポイント縮小し、総合乖離率は-62.2%となりマイナス幅は6.1ポイント縮小しましが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線の下に在りますが、9日線の上に在りますので短期的には"黄信号"でが、米国市場はNY Dow,Nasdaqとも25日線、9日線の下に在り"赤信号"です。
[今週の見通し]
先週の米国市場は週末に戻したものの、まだNY Dow,Nasdaqとも25日線と9日線の下に在りますが、VIX恐怖指数は低下しつつあり、金融システムの混乱も落着いていますので、ここからの一段安も考えにくいところです。一方、株価は企業業績や経済指標悪化に敏感に反応してきましたが、そろそろ、株価に織り込みつつあるようです。今週も新しい材料が出ないと、方向感のない乱高下が予想されます。チャート的には9600円を抜けば逆三尊の買いサインが出る形となりますので、この点も頭に入れておく必要が有りそうです。
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企業業績の落ち込み、経済指標の悪化が顕在化してきましたが、銀行間の取引は落着いてきましたので、為替も落ち着きを取り戻しています。ただ、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ止まり感はさらに、遠のいていくようですので、公的資金の投入対策に加え、強力な景気対策を市場は待ち望んでいるようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は先週と比べ1.5ポイント縮小し、+1.0ポイント日本市場が割安となりました。200日線乖離率差では、先週比割安度は3.6ポイント縮小し、5.1ポイント割安となりました。先週は、日本市場の米国市場と比べた売られ過ぎの状態は緩和しました。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在1.5%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は新大統領期待で買われた後、一服しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-31.0%の減益予想に悪化しました。先週も11.8ポイント悪化しました。
③長期金利は米国が上昇し、日米の金利差は2.3%から2.2%に縮小しましたが、為替は97円から98円と落着いた動きでした。今週は円高方向の波乱が予想されます。
④10月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.5%%となり、米国は1.1%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント強き材料となりましが、OECD合計は1.7%と世界的にも景気減速が予想されています。
⑤外人は10月5週は売り越しでしたが、11月1週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は②③⑤が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と⑤の外人動向がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-32.4%となり先週と比較してマイナス幅は0.6ポイント縮小し、総合乖離率は-62.2%となりマイナス幅は6.1ポイント縮小しましが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線の下に在りますが、9日線の上に在りますので短期的には"黄信号"でが、米国市場はNY Dow,Nasdaqとも25日線、9日線の下に在り"赤信号"です。
[今週の見通し]
先週の米国市場は週末に戻したものの、まだNY Dow,Nasdaqとも25日線と9日線の下に在りますが、VIX恐怖指数は低下しつつあり、金融システムの混乱も落着いていますので、ここからの一段安も考えにくいところです。一方、株価は企業業績や経済指標悪化に敏感に反応してきましたが、そろそろ、株価に織り込みつつあるようです。今週も新しい材料が出ないと、方向感のない乱高下が予想されます。チャート的には9600円を抜けば逆三尊の買いサインが出る形となりますので、この点も頭に入れておく必要が有りそうです。
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Friday, November 07, 2008
<081107>日経平均の今後の見通し
[市況]
6日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比450円安で寄り付き、前場は一時760円安となる場面もありましたが、後場中頃にかけて70円高まで戻しましたが、結局140円安で引けました。日経平均は316円安でした。寄付き前の外人は2370万株の売り越しで、出来高は27.2億株と高水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
6日の米国株式市場では、商品相場の下落や、シスコの減収見通し、トヨタの業績見通し大幅下方修正など、最近発表された経済指標や企業業績の落ち込みが大きかったこともあり、景気の予想以上の落ち込みに対する警戒感が強まり、株価指標は大きく値をさげました。
7日の日本市場では、前日の大引け後にトヨタが今期の営業利益を1兆円下方修正したことをきっかけに景気悪化懸念が強まり、自動車株を始め輸出関連株が売らました。後場は、GLOBEXでNASDAQ100先物が堅調だったことや、韓国の追加利下げ決定で、アジア株式相場が底堅かったことが株式相場を下支えしたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅に下落し、75日線、25日線の下に在りますが、かろうじて、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-62.2%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.3ポイントに拡大しました。市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.6ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は縮小しました。
NY Dowは、大幅下落し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割りました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割りました。米国市場の短期トレンドは"赤信号"となり、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は景気指標と企業業績悪化でうられました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①には改善が見られるものの③も楽観できなくなり、②については、早急に大型の対策が出てこないと、市場は、トヨタの中間決算の衝撃的な内容などから、再び、企業業績と経済指標に敏感に反応し出してきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、6日は大幅に下落し、安値を更新しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在11.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-26.5%で、予想PERは13.7、PBRは1.02となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowの下げ率ほどには下げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.4%(390円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在りますが、25日線の下にあります。米国市場は9日線を割り、VIX (恐怖指数)も再び上昇してきましてきましたので、再び弱気が優勢となってきました。日経平均のプレミアムは390円分ありますので、今夜米国が上昇しても、来週月曜は冴えない動きが予想されます。
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6日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比450円安で寄り付き、前場は一時760円安となる場面もありましたが、後場中頃にかけて70円高まで戻しましたが、結局140円安で引けました。日経平均は316円安でした。寄付き前の外人は2370万株の売り越しで、出来高は27.2億株と高水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
6日の米国株式市場では、商品相場の下落や、シスコの減収見通し、トヨタの業績見通し大幅下方修正など、最近発表された経済指標や企業業績の落ち込みが大きかったこともあり、景気の予想以上の落ち込みに対する警戒感が強まり、株価指標は大きく値をさげました。
7日の日本市場では、前日の大引け後にトヨタが今期の営業利益を1兆円下方修正したことをきっかけに景気悪化懸念が強まり、自動車株を始め輸出関連株が売らました。後場は、GLOBEXでNASDAQ100先物が堅調だったことや、韓国の追加利下げ決定で、アジア株式相場が底堅かったことが株式相場を下支えしたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅に下落し、75日線、25日線の下に在りますが、かろうじて、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-62.2%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.3ポイントに拡大しました。市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.6ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は縮小しました。
NY Dowは、大幅下落し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割りました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割りました。米国市場の短期トレンドは"赤信号"となり、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は景気指標と企業業績悪化でうられました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①には改善が見られるものの③も楽観できなくなり、②については、早急に大型の対策が出てこないと、市場は、トヨタの中間決算の衝撃的な内容などから、再び、企業業績と経済指標に敏感に反応し出してきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、6日は大幅に下落し、安値を更新しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在11.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-26.5%で、予想PERは13.7、PBRは1.02となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowの下げ率ほどには下げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.4%(390円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在りますが、25日線の下にあります。米国市場は9日線を割り、VIX (恐怖指数)も再び上昇してきましてきましたので、再び弱気が優勢となってきました。日経平均のプレミアムは390円分ありますので、今夜米国が上昇しても、来週月曜は冴えない動きが予想されます。
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Thursday, November 06, 2008
<081106>日経平均の今後の見通し
[市況]
5日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比510円安で寄り付き、前場はその水準で推移しましたが、後場は、軟調な展開となり、結局720円安で引けました。日経平均は622円安でした。寄付き前の外人は1500万株の売り越しで、出来高は23.8億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
5日の米国株式市場では、10月の全米雇用リポートで雇用が市場予想以上に減り、10月のISM非製造業景況感指数も市場予想以上に低下したため、米景気懸念が改めて強まり売りが出た。ここ数日、大幅に上昇していたこともあり、引けにかけて金融株を中心に売りが膨らみ、株価指数はは下げ幅を広げました。
6日の日本市場では、米市場が景気の悪化懸念などを背景に急反落したことを嫌気し、幅広い銘柄が下落しました。日本市場では投資家の関心が企業業績へ向かい、為替が円高方向へ振れたこともあり、主力の輸出関連株が売られました。日経平均はここ数日で大幅に上昇していた反動から、売りも出やすかったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅に下落し、75日線の下に在り、9日線の上に在りますが、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-55.2%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-30.1%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.2ポイントに拡大しました。市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.4ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は拡大しました。
NY Dowは、大幅下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在り、、25日線を割りました。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を割りました。米国市場の短期トレンドは"黄信号"となり、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は大統領選挙を通過したことで、材料で尽くしで一服したようです。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①、③に改善が見られるので、信用の投売りや、ヘッジファンドの解約売りを始め、投資家の現金回帰は一旦は収まったようです。しかし、②については、早急に大型の対策が出てこないと、市場は、トヨタの中間決算の衝撃的な内容などから、再び、企業業績と経済指標に敏感に反応し出しす可能性がでてきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、5日は大幅に下落しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在12.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-26.5%で、予想PERは14.1、PBRは1.06となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowに連動して大幅に下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.1%(90円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+360の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在りますが、25日線を割りました。日米とも、利食い売りが出易い水準でしたので、ここで一服も仕方のないところですが、もう少しで9日線を割ってしまうところまで下げ、VIX (恐怖指数)も再び上昇しましたので、これを割ってしまうと再び弱気が優勢となりそうです。ここで踏みとどまれば、まだ、ボリンジャーバンド2σ(10500円近辺)までの上昇も期待できそうです。目先、正念場となったようです。
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5日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比510円安で寄り付き、前場はその水準で推移しましたが、後場は、軟調な展開となり、結局720円安で引けました。日経平均は622円安でした。寄付き前の外人は1500万株の売り越しで、出来高は23.8億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
5日の米国株式市場では、10月の全米雇用リポートで雇用が市場予想以上に減り、10月のISM非製造業景況感指数も市場予想以上に低下したため、米景気懸念が改めて強まり売りが出た。ここ数日、大幅に上昇していたこともあり、引けにかけて金融株を中心に売りが膨らみ、株価指数はは下げ幅を広げました。
6日の日本市場では、米市場が景気の悪化懸念などを背景に急反落したことを嫌気し、幅広い銘柄が下落しました。日本市場では投資家の関心が企業業績へ向かい、為替が円高方向へ振れたこともあり、主力の輸出関連株が売られました。日経平均はここ数日で大幅に上昇していた反動から、売りも出やすかったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅に下落し、75日線の下に在り、9日線の上に在りますが、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-55.2%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-30.1%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.2ポイントに拡大しました。市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.4ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は拡大しました。
NY Dowは、大幅下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在り、、25日線を割りました。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を割りました。米国市場の短期トレンドは"黄信号"となり、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は大統領選挙を通過したことで、材料で尽くしで一服したようです。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①、③に改善が見られるので、信用の投売りや、ヘッジファンドの解約売りを始め、投資家の現金回帰は一旦は収まったようです。しかし、②については、早急に大型の対策が出てこないと、市場は、トヨタの中間決算の衝撃的な内容などから、再び、企業業績と経済指標に敏感に反応し出しす可能性がでてきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、5日は大幅に下落しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在12.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-26.5%で、予想PERは14.1、PBRは1.06となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowに連動して大幅に下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.1%(90円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+360の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在りますが、25日線を割りました。日米とも、利食い売りが出易い水準でしたので、ここで一服も仕方のないところですが、もう少しで9日線を割ってしまうところまで下げ、VIX (恐怖指数)も再び上昇しましたので、これを割ってしまうと再び弱気が優勢となりそうです。ここで踏みとどまれば、まだ、ボリンジャーバンド2σ(10500円近辺)までの上昇も期待できそうです。目先、正念場となったようです。
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Wednesday, November 05, 2008
<081105>日経平均の今後の見通し
[市況]
4日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比330円高で寄り付きましたが、前場は方向感のない展開でしたが、後場に、米大統領決定で材料で尽くし感から、一時140円高まで売られましたが、引けにかけ買われ、結局420円高で引けました。日経平均は406円高で、寄付き前の外人は590万株の買い越しで、出来高は28.7億株と高水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
4日の米国株式市場では、短期金融市場の落ち着きと、オーストラリア準備銀行の0.75%金利引き下げや6日の英中銀やECBの大幅利下げ期待で日本市場、欧州株式市場が大幅高となった流れを引き継ぎ、株価指数は大幅高となりました。米メディアが、米財務省は銀行や保険会社以外の金融機関にも資本注入を検討していると報じたことも支援材料となりました。
5日の日本市場では、米市場の上昇や円が対ユーロやドルで下落したことを受け、輸出関連などが買われました。オバマ米新大統領の経済運営方針への期待も相場全般を押し上げ、東証1部の約9割の銘柄が上昇しました。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-39.7%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-25.3%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.1ポイントに縮小しましたが、市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.9ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在り、終り値で9387を抜きWボトム達成となりました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は大統領選挙を控え、先進各国の協調利下げを歓迎し、市場心理は改善しました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①、③に改善が見られるので、信用の投売りや、ヘッジファンドの解約売りを始め、投資家の現金回帰は一旦は収まったようです。②についても民主党勝利で対策が出やすくなったとの楽観的見方が出て、積極的に買い進むエネルギーが出てきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、4日は上昇しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在14.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-25.5%で、予想PERは14.7、PBRは1.12となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowに連動して大幅に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.2%(190円の割高)とプラス幅が若干拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+360の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在り、25日線を抜き、10/15日の高値も抜きましたので短期上昇トレンド転換となりました。NY Dowも13日につけた9378ドルを終り値で抜きましたのでWボトム達成となり、短期上昇トレンド転換となりました。VIX (恐怖指数)も低下傾向が顕著となってきましたので、米市場も落着きだしたようです。日米とも、利食い売りが出易い水準ですが、ボリンジャーバンド2σ(10500円近辺)までの上昇が期待できそうです。
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4日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比330円高で寄り付きましたが、前場は方向感のない展開でしたが、後場に、米大統領決定で材料で尽くし感から、一時140円高まで売られましたが、引けにかけ買われ、結局420円高で引けました。日経平均は406円高で、寄付き前の外人は590万株の買い越しで、出来高は28.7億株と高水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
4日の米国株式市場では、短期金融市場の落ち着きと、オーストラリア準備銀行の0.75%金利引き下げや6日の英中銀やECBの大幅利下げ期待で日本市場、欧州株式市場が大幅高となった流れを引き継ぎ、株価指数は大幅高となりました。米メディアが、米財務省は銀行や保険会社以外の金融機関にも資本注入を検討していると報じたことも支援材料となりました。
5日の日本市場では、米市場の上昇や円が対ユーロやドルで下落したことを受け、輸出関連などが買われました。オバマ米新大統領の経済運営方針への期待も相場全般を押し上げ、東証1部の約9割の銘柄が上昇しました。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-39.7%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-25.3%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.1ポイントに縮小しましたが、市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.9ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在り、終り値で9387を抜きWボトム達成となりました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は大統領選挙を控え、先進各国の協調利下げを歓迎し、市場心理は改善しました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①、③に改善が見られるので、信用の投売りや、ヘッジファンドの解約売りを始め、投資家の現金回帰は一旦は収まったようです。②についても民主党勝利で対策が出やすくなったとの楽観的見方が出て、積極的に買い進むエネルギーが出てきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、4日は上昇しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在14.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-25.5%で、予想PERは14.7、PBRは1.12となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowに連動して大幅に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.2%(190円の割高)とプラス幅が若干拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+360の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在り、25日線を抜き、10/15日の高値も抜きましたので短期上昇トレンド転換となりました。NY Dowも13日につけた9378ドルを終り値で抜きましたのでWボトム達成となり、短期上昇トレンド転換となりました。VIX (恐怖指数)も低下傾向が顕著となってきましたので、米市場も落着きだしたようです。日米とも、利食い売りが出易い水準ですが、ボリンジャーバンド2σ(10500円近辺)までの上昇が期待できそうです。
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Tuesday, November 04, 2008
<081104>日経平均の今後の見通し
[市況]
31日から3日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比560円高で寄り付き、前場は430円高まで下げましたが、後場に切り返し、結局650円高で引けました。日経平均は537円高で、寄付き前の外人は1010万株の売り越しで、出来高は22.6億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
3日の米国株式市場では、10月のISM指数は26年ぶりの低水準で、市場予想も大幅に下回ったものの、米景気悪化は相場に織り込まれつつあることから影響は限定的でした。米大統領選の投票や10月雇用統計など重要な経済指標の発表が今週は続くため、市場は様子見気分が強まり方向感に乏しい展開となりました。
4日の日本市場では、米市場が底堅く推移したことや、円安に振れたことが買い安心感となり、輸出関連株の買いにつながりました。政府の経済対策や株の空売り規制、日銀による利下げなど政策が出そろったことも、相場の支援要因になったようです。公的年金の買い観測も聞かれ、後場に一段高となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-52.1%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-28.6%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.5ポイントに縮小しましたが、市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.3ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は大幅に縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きました。終り値で9387を抜けばWボトム達成となります。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は大統領選挙を控え、経済指標の悪化にも反応薄となり、市場心理は改善方向にあるようです。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①、③に改善が見られるので、信用の投売りや、ヘッジファンドの解約売りを始め、投資家の現金回帰は一旦は収まったようですが、一方で、積極的に買い進むエネルギーも不足しているようです。中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ただ、超長期で見れば日経平均のPBRの1倍割れは明らかに買い場到来を意味していると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、3日は上昇しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在14.0ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-25.5%で、予想PERは14.1、PBRは1.07となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowの上昇分に先週末の350円分の売られ過ぎ分が加味され大幅に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.7%(150円の割高)とプラスに転換しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+360の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の下に在りますが、9日線の上にあります。VIX (恐怖指数)は徐々に下げつつあるものの、依然として、高い位置にありますので、市場はまだ波乱が有り得ると考えているようです。一方、米国市場は経済指標の悪化を織り込みつつあるようですので、NY Dowが13日につけた9378ドルを終り値で抜けばWボトム達成となり、目先上昇材料となりそうです。この点が実現すれば、日本市場も為替が落着きを見せていますので、目先の上昇が期待できます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
31日から3日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比560円高で寄り付き、前場は430円高まで下げましたが、後場に切り返し、結局650円高で引けました。日経平均は537円高で、寄付き前の外人は1010万株の売り越しで、出来高は22.6億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
3日の米国株式市場では、10月のISM指数は26年ぶりの低水準で、市場予想も大幅に下回ったものの、米景気悪化は相場に織り込まれつつあることから影響は限定的でした。米大統領選の投票や10月雇用統計など重要な経済指標の発表が今週は続くため、市場は様子見気分が強まり方向感に乏しい展開となりました。
4日の日本市場では、米市場が底堅く推移したことや、円安に振れたことが買い安心感となり、輸出関連株の買いにつながりました。政府の経済対策や株の空売り規制、日銀による利下げなど政策が出そろったことも、相場の支援要因になったようです。公的年金の買い観測も聞かれ、後場に一段高となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は大幅上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-52.1%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-28.6%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.5ポイントに縮小しましたが、市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.3ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は大幅に縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きました。終り値で9387を抜けばWボトム達成となります。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は大統領選挙を控え、経済指標の悪化にも反応薄となり、市場心理は改善方向にあるようです。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①、③に改善が見られるので、信用の投売りや、ヘッジファンドの解約売りを始め、投資家の現金回帰は一旦は収まったようですが、一方で、積極的に買い進むエネルギーも不足しているようです。中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ただ、超長期で見れば日経平均のPBRの1倍割れは明らかに買い場到来を意味していると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、3日は上昇しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在14.0ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-25.5%で、予想PERは14.1、PBRは1.07となりました。
[今後の見通し]
日本市場はNY Dowの上昇分に先週末の350円分の売られ過ぎ分が加味され大幅に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.7%(150円の割高)とプラスに転換しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+360の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の下に在りますが、9日線の上にあります。VIX (恐怖指数)は徐々に下げつつあるものの、依然として、高い位置にありますので、市場はまだ波乱が有り得ると考えているようです。一方、米国市場は経済指標の悪化を織り込みつつあるようですので、NY Dowが13日につけた9378ドルを終り値で抜けばWボトム達成となり、目先上昇材料となりそうです。この点が実現すれば、日本市場も為替が落着きを見せていますので、目先の上昇が期待できます。
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Sunday, November 02, 2008
<20081103>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
銀行間の信用は回復しつつあるものの、主要国との短期金利差の縮小から円高となっており、市場はこの点が解消されないと落着かないようです。加えて世界同時不況懸念が強くなっており、不動産価格の下げ止まり感はさらに、遠のいていくようですので、公的資金の投入対策だけでは不十分なようです。2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は先週と比べ0.3ポイント縮小し、+2.5ポイント日本市場が割安となりました。200日線乖離率差では8.7ポイント割安となりました。先週比割安度は3.0ポイント縮小しました。日本市場は米国市場に比べ売られ過ぎの状態は緩和しました。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在1.5%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は利下げと銀行間取引金利の落ち着きで大きく買われました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-18.2%の減益予想に悪化しました。先週も8.3ポイント悪化しました。
③長期金利は米国が上昇し、日米の金利差は2.3%から2.5%に拡大しましたが、為替は94円から98円と円高は一服しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④10月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.5%%となり、米国は1.1%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント強き材料となりましが、OECD合計は1.7%と世界的にも景気減速が予想されています。
⑤外人は10月4週は売り越しでしたが、10月5週も売り越だった可能性が高いものの、今週は円高が落着けば買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①⑤が強気材料で②③が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と③の為替動向がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-33.0%となり先週と比較してマイナス幅は0.7ポイント縮小し、総合乖離率は-68.3%となりマイナス幅は33.6ポイント拡大しましが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線の下に在りますが、9日線の上に在りますので短期的には"黄赤信号"です。
[今週の見通し]
先週の米国市場は25日線まで戻しましたが、VIX恐怖指数も高止まりしており、今週の週初は一服する可能性が高そうです。基本的に日経平均もこれに連動しそうですが、金融恐慌懸念や業績悪化も、だいぶ株価に織り込んでいるようですので、深押しも考えにくいところです。ECBの利下げも予想され、好悪材料の重なりや為替の変動も有りそうですので、今週は方向感のない乱高下が予想されます。
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銀行間の信用は回復しつつあるものの、主要国との短期金利差の縮小から円高となっており、市場はこの点が解消されないと落着かないようです。加えて世界同時不況懸念が強くなっており、不動産価格の下げ止まり感はさらに、遠のいていくようですので、公的資金の投入対策だけでは不十分なようです。2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は先週と比べ0.3ポイント縮小し、+2.5ポイント日本市場が割安となりました。200日線乖離率差では8.7ポイント割安となりました。先週比割安度は3.0ポイント縮小しました。日本市場は米国市場に比べ売られ過ぎの状態は緩和しました。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在1.5%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は利下げと銀行間取引金利の落ち着きで大きく買われました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-18.2%の減益予想に悪化しました。先週も8.3ポイント悪化しました。
③長期金利は米国が上昇し、日米の金利差は2.3%から2.5%に拡大しましたが、為替は94円から98円と円高は一服しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④10月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.5%%となり、米国は1.1%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント強き材料となりましが、OECD合計は1.7%と世界的にも景気減速が予想されています。
⑤外人は10月4週は売り越しでしたが、10月5週も売り越だった可能性が高いものの、今週は円高が落着けば買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①⑤が強気材料で②③が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と③の為替動向がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-33.0%となり先週と比較してマイナス幅は0.7ポイント縮小し、総合乖離率は-68.3%となりマイナス幅は33.6ポイント拡大しましが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線の下に在りますが、9日線の上に在りますので短期的には"黄赤信号"です。
[今週の見通し]
先週の米国市場は25日線まで戻しましたが、VIX恐怖指数も高止まりしており、今週の週初は一服する可能性が高そうです。基本的に日経平均もこれに連動しそうですが、金融恐慌懸念や業績悪化も、だいぶ株価に織り込んでいるようですので、深押しも考えにくいところです。ECBの利下げも予想され、好悪材料の重なりや為替の変動も有りそうですので、今週は方向感のない乱高下が予想されます。
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