Monday, November 28, 2022

[2022/11/29]今後の日経平均の見通し

[市況]

1128日、NYDowNASAQは大幅下落しました。1129日の日経平均先物は、前日比110円安で寄り付くと、午前中は100円安から260円安の間で上下し、午後は180円安から100円安の間でもみあって、結局、100円安で取引を終了しました。日経平均の終値は134円安の28027円で、出来高は11.57億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

また、空売り比率は5日平均を4日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱まりました。

 

1128日の米国市場では、中国の主要都市で新型コロナウイルス対策への大規模な抗議活動が起きていることを受け、同国の景気や世界経済の先行きに対する懸念が強まり、景気敏感株やハイテク株をはじめとした幅広い銘柄に売りが出ました。セントルイス連銀のブラード総裁が金融引き締めの長期化を示唆する発言をしたことも重石となりました。NYDow4営業日ぶりに反落し、NASDAQは続落しました。

1129日の日本市場では、前日の米ハイテク株安が重石となり、半導体や電子部品関連株に売りが向かいました。FRB高官から金融引き締めに積極的なタカ派寄りの発言が相次いだことも嫌気されました。一方で、前日に急落した香港株式相場が反発したことは安心感につながりました。日経平均は3日続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は+5.4%と前日よりプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+3.1%と前日よりプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

一方、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線と25日線の上にありますが、200日線の下にあります。

 

NYDowは、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、25日線の上にありますが、200日線の下にあり、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+11.1ポイントと前日よりプラス幅を拡げ、日経平均が3110円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、-1.3ポイントと前日よりマイナス幅を縮め、日経平均が360円ほど割安であることを示しています

 

日経VI18.71と前日より上昇し、VIX22.21と前日より上昇しました。日米市場のボラティリティーの差は拡大し、NYDowと比較して、日経平均の弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.5、米国-2.0と日本が5.5ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.24ポイント(日経平均換算で33610円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率2.6%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、ハイテク株の下方修正が目立ちます。

 

経済指標を見てみます。

11月のミシガン大学消費者信頼感指数、10月の小売売上高、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のISM製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、10月の製造業受注、10月の耐久財受注、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の鉱工業生産指数、10月の消費者物価指数、10月のISM非製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比26.1万人増で、市場予想の20.5万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

10月の新築住宅販売件数数、10月の中古住宅販売件数、10月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、11月の住宅市場指数、9月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+13.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立材料です

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、9月に0.75%の大幅利上げを実施し、量的引き締めの検討を開始しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では1123 4.7572% 1124 4.7362% 1125 4.7338%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20221123日に記録した4.7572%がここ5年間の最高金利です。市場金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.87PBR1.16となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は+6.7%で、こちらは3か月前より2.4ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と連動して下げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.2%となり、日経平均の割高幅は350円から600円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+250円から+620円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.40ポイントから3.44ポイントに拡大しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的にもみあいです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

1129日の米国市場では、9月のS&Pコアロジック/ケース・シラー住宅価格指数や、11月のコンファレンスボード消費者信頼感指数などが注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格も株価に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを360円ほど下回り、下値は想定ラインを70円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+200円(現在28330円近辺)が上値の目安に、25日線-100円(現在27650円近辺)が下値の目安になりそうです。



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Sunday, November 27, 2022

[2022/11/28]今後の日経平均の見通し

[市況]

1125日、NYDowは上昇し、NASAQは下落しました。1128日の日経平均先物は、前日比80円安で寄り付くと、午前中は70円安から290円安の間で上下し、午後は160円安から230円安の間でもみあって、結局、170円安で取引を終了しました。日経平均の終値は120円安の28162円で、出来高は11.33億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、まだ買われ過ぎの水準です。

また、空売り比率は5日平均を4日ぶりに上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は強まりました。

 

1125日の米国市場では、FRBの利上げペースが減速するとの期待が相場を支え、買いが優勢となりました。ただ、「iPhoneを製造する中国の工場で、ボーナス支払いをめぐる労使トラブルが起きている」との報道を受けてアップルが下落するなど、中国関連銘柄は軟調となりました。主力ハイテク株や半導体株も売られました。結局、NYDow3日続伸し、NASDAQ3日ぶりに反落しました。

1128日の日本市場では、前週末の米ハイテク株安が嫌気され、半導体関連株などに売りが優勢となりました。中国の大都市部でゼロコロナ政策に反対する大規模なデモが起きているとの報道を受け、中国経済の先行きに対する懸念が高まったことも重石でした。もっとも、11月の米雇用統計やFOMCを見極めたいとの思惑から、様子見ムードも広がりやすく、下値を探る動きは限定的でした。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+7.0%と前週末よりプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+3.6%と前週末よりプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

一方、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線と25日線の上にありますが、200日線を下回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+10.3ポイントと前週末よりプラス幅をやや縮め、日経平均が2900円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、-2.3ポイントと前週末よりマイナス幅を拡げ、日経平均が650円ほど割安であることを示しています

 

日経VI18.53と前週末より上昇し、VIX20.50と前週末よりやや上昇しました。日米市場のボラティリティーの差は縮小し、NYDowと比較して、日経平均の弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.5、米国-2.0と日本が5.5ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.15ポイント(日経平均換算で32670円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率2.6%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、ハイテク株の下方修正が目立ちます。

 

経済指標を見てみます。

11月のミシガン大学消費者信頼感指数、10月の小売売上高、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のISM製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、10月の製造業受注、10月の耐久財受注、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の鉱工業生産指数、10月の消費者物価指数、10月のISM非製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比26.1万人増で、市場予想の20.5万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

10月の新築住宅販売件数数、10月の中古住宅販売件数、10月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、11月の住宅市場指数、9月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+13.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立材料です

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、9月に0.75%の大幅利上げを実施し、量的引き締めの検討を開始しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では1123 4.7572% 1124 4.7362% 1125 4.7338%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20221123日に記録した4.7572%がここ5年間の最高金利です。市場金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.95PBR1.17となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前と同水準です。一方、今期予想利益の伸率は+6.1%で、こちらは3か月前より1.6ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.3%となり、日経平均の割高幅は600円から350円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+190円から+620円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.41ポイントから3.40ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

1128日の米国はサイバーマンデーです。株式市場では、年末商戦の行方が注目されるでしょう。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを490円ほど下回り、下値は想定ラインを30円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ-100円(現在28430円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-300円(現在27820円近辺)が下値の目安になりそうです。



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Saturday, November 26, 2022

[2022/11/27]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタルの現状認識]

先週の米国市場では、FRBの利上げペースが減速するとの期待が相場を支え、株価指数は週間では上昇しました。

週間変動率 NYダウ:+1.78% NASAQ:+0.72% S&P500:+1.53%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、改定された2023年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が4.47ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER17.8に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER13.0との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに4.47ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER30.9程度になるか、又は、日経平均が67410円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は39130円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、39130円分魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2023GDP予測値(現在+3.5%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陽線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。今週は、NASDAQが一目均衡表の雲を上回れるか否かに注目したいと思います。

  四半期決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は9.1%となりました。3ヶ月前に比べて0.1ポイント改善しています。また、利益伸び率は+6.1%3ヶ月前に比べて2.5%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は低下し、日米間の金利差は3.59から3.43と縮小して、ドル円は142円から138円の範囲で円高方向に動きました。ドル・インデックスは週間で-0.85%下落しました。

  OECDの日米の2024年の名目GDP伸び率は、日本が+2.51%で、米国は+3.54%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.03ポイント劣ります。

  113週は売り越しでした。114週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が強気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に10.7ポイント(日経平均に勘算すると3030円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に1.9ポイント(日経平均に勘算する540円程度)割安です。

 

週間では米国市場に対する日本市場の強さは減少しました。米国市場のボラティリティーを示す、VIXは低下しましたが、20.5投資家の不安心理示す25を下回っています。日経VI17.5に低下しました。

 

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。総合乖離率は+8.5%で、200日移動平均線との乖離率は+4.0%でした。3つの要素がプラスですので、中期トレンドには、"青信号"が点灯しています。

 

米国市場では、NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQは、9日線・25日線の上にありますが、200日線の下にあります。一目均衡表の雲の中に在ります。

短期的には青信号で、中期的には黄信号が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

一方、好材料としては日銀による金融緩和政策の維持が挙げられます

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、2021年初頭から円安トレンドが続いていましたが、11月より円高方向へ転換しました。今週は140円台から137円台が想定されます。

 

今週、米国では、雇用統計を中心に、FRB高官による講演、ISM製造業PMICB消費者信頼感指数、個人所得・支出などが注目されます。また、ユーロ圏、ドイツ、フランス、イタリア、韓国のインフレ率の発表にも注目が集まりそうです。また、中国、インド、韓国、オーストラリアの製造業PMIが発表される予定です。

 

先週の日経平均は、ほぼ想定レンジ内で推移しました。上値は想定ラインを60円ほど上回り、下値は想定ラインを330円ほど上回りました。今週の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+2σ(現在28510円近辺)で、下値が25日線(現在27660円近辺)の間での動きが想定されます。

 

先週の米国のボラティリティーは週間で低下して、株価指数は上昇しました。今週の日経平均はボリンジャーバンド+1σを挟んだ動となりそうです。


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Thursday, November 24, 2022

[2022/11/25]今後の日経平均の見通し

[市況]

1124日、米国市場は休場でした。1125日の日経平均先物は、前日日20円高で寄り付くと、午前中は30円高から120円安と下落に転じ、午後は120円安から40円安と下落幅を縮めて、結局、40円安で取引を終了しました。日経平均の終値は100円安の28283円で、出来高は9.99億株と比較的高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、まだ買われ過ぎの水準です。

また、空売り比率は5日平均を3日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱い状態です。

 

1124日の米国は感謝祭の祝日で、株式市場は休場でした。

1125日の日本市場では、前日までの3日続伸の反動で、利益確定の売りが優勢となりました。また、中国景気の先行きに対する懸念も重石となりました。もっとも、前日の米株式市場が休場で、きょうの取引も時間短縮されるとあって、積極的に持ち高を動かす市場参加者は限定的でした。日経平均は4営業日ぶりに反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+8.5%と前日よりプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+4.0%と前日よりプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の下にありますが、9日線と25日線の上にあります。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+10.4ポイントと前日よりプラス幅を縮め、日経平均が2940円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、-1.4ポイントと前日よりマイナス幅を拡げ、日経平均が400円ほど割安であることを示しています

 

日経VI17.54と前日よりやや上昇し、VIX20.42と前日よりやや上昇しました。日米市場のボラティリティーの差はやや拡大しましたが、NYDowと比較して、日経平均の弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.5、米国-2.0と日本が5.5ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.14ポイント(日経平均換算で32890円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率2.6%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、ハイテク株の下方修正が目立ちます。

 

経済指標を見てみます。

11月のミシガン大学消費者信頼感指数、10月の小売売上高、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のISM製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、10月の製造業受注、10月の耐久財受注、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の鉱工業生産指数、10月の消費者物価指数、10月のISM非製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比26.1万人増で、市場予想の20.5万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

10月の新築住宅販売件数数、10月の中古住宅販売件数、10月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、11月の住宅市場指数、9月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+13.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立材料です

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、9月に0.75%の大幅利上げを実施し、量的引き締めの検討を開始しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では1118 4.6648% 1121 4.6918% 1122 4.6987%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20221122日に記録した4.6987%がここ5年間の最高金利です。市場金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER12.97PBR1.18となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.1%となり、これは3か月前と同水準です。一方、今期予想利益の伸率は+6.8%で、こちらは3か月前より2.5ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.3%となり、日経平均の割高幅は620円から600円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+190円から+620円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.46ポイントから3.41ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

1125日の米国はブラックフライデーで、株式市場は短縮取引です。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを310円ほど下回り、下値は想定ラインを180円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+200円(現在28510円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-100円(現在27980円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を3日連続で下回りました。また、日経VI20を下回っており、不安心理がない状態です。個別銘柄は買われ過ぎサインが出ていますが、売り圧力は弱く、日経平均は、大きく反落することはなさそうです。



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Wednesday, November 23, 2022

[2022/11/24]今後の日経平均の見通し

[市況]

1123日、NYDowNASDAQは下落しました。1124日の日経平均先物は、前日終値と同値で寄り付くと、午前中は0円高から130円高の間で上下し、午後は80円高から0円高と上昇幅を縮めて、結局、前日終値と同値で取引を終了しました。日経平均の終値は267円高の28383円で、出来高は13.11億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、買われ過ぎの水準です。

また、空売り比率は5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱い状態です。

 

1123日の米国市場では、買いが優勢となりました。11月に開催されたFOMCの議事要旨で、多くの参加者が利上げの減速を支持していることが判明し、金融引き締めへの警戒感が後退しました。長期金利の低下も追い風となりました。もっとも、NYDow8月以来の高値圏にあり、上値は限定的でした。主要3指数はそろって上昇しました。

1124日の日本市場では、米利上げペースの減速期待を背景に前日までの米株式相場が上昇した流れが引き継がれ、幅広い銘柄に買いが向かいました。もっとも、買い一巡後は短期的な過熱感を意識した売りが相場の上値を抑える展開となりました。日経平均は3日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+9.8%と前営業日よりプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+4.4%と前営業日よりプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線と25日線の上にあり、200日線を上回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の下にありますが、25日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の中にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、+10.8ポイントと前営業日よりプラス幅を縮め、日経平均が3070円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、-1.0ポイントと前日よりマイナス幅を拡げ、日経平均が280円ほど割安であることを示しています

 

日経VI17.51と前日より上昇し、VIX20.35と前日より低下しました。日米市場のボラティリティーの差は縮小し、NYDowと比較して、日経平均の弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-7.5、米国-1.9と日本が5.6ポイント割安ですが、OECD2023年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.5、米国が+4.9)1.4ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.17ポイント(日経平均換算で33690円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP速報値は前期比年率2.6%増で、市場予想の2.4%増を上回りました。また、79月期の米企業の決算は、ハイテク株の下方修正が目立ちます。

 

経済指標を見てみます。

11月のミシガン大学消費者信頼感指数、10月の小売売上高、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数、10月のISM製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、10月の製造業受注、10月の耐久財受注、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の鉱工業生産指数、10月の消費者物価指数、10月のISM非製造業景況指数、10月のシカゴ購買部協会景気指数、10月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが落ち着くという面では強気材料です

 

米国の10月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比26.1万人増で、市場予想の20.5万人増を上回りました。一方、失業率は3.7%で、先月の3.5%から悪化しました。雇用は、景気面ではやや強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

10月の新築住宅販売件数数、10月の中古住宅販売件数、10月の住宅着工件数は市場予想を上回りました。一方、11月の住宅市場指数、9月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を下回りました。8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比+13.1%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立材料です

 

新型コロナウイルス騒動による景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2022年末まで利上げを継続すると予想されています。また、量的引き締めも加速しています。ECBは、9月に0.75%の大幅利上げを実施し、量的引き締めの検討を開始しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では11184.6648% 1121 4.6918% 1122 4.6987%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20221122日に記録した4.6987%がここ5年間の最高金利です。市場金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER13.01PBR1.17となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。一方、今期予想利益の伸率は+6.0%で、こちらは3か月前より2.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.3%となり、日経平均の割高幅は190円から620円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、+190円から+620円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.57ポイントから3.46ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。ドイツ銀行をはじめとする欧州の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。中国最大の不動産企業である恒大集団の破綻が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBは量的緩和政策を終了し、量的引き締めの検討を開始しています

 

1124日の米国は感謝祭の祝日で、株式市場は休場です。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを60円ほど上回り、下値は想定ラインを540円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+200円(現在28640円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ(現在28030円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

空売り比率は5日平均を2日連続で下回りました。また、日経VI20を下回っており、不安心理がない状態です。個別銘柄は買われ過ぎサインが出ました。日経平均は、目先のピークが近付いていると思われます。



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