[市況]
29日のNY DowとNASDAQは下落したことを受けて、日経平均先物は30円安で寄り付きましたが、その後は上昇に転じ前場中頃に一時180円高となりましたが、引けにかけて若干下落し、結局80円高で引けました。日経平均は112円高でした。寄付き前の外人は570万株の売り越しで、出来高は7.9億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
29日の米国株式市場は、クウェート政府がダウ・ケミカルとの石油化学合弁事業の解消を決定したことで、ダウ・ケミカルが急落したことや、中東情勢の緊迫化も売りを誘いました。一方、原油が急反発したことはNY Dowを押し上げる要因となりました。
30日の日本市場では、GMACの優先株50億ドルを米財務省が購入すると伝わると、好感した買いがハイテク株中心に増え、日経平均は上げ幅を広げました。手じまい目的の買い戻しのほか、公的年金による年末の「お化粧買い」観測が聞かれるなど、短期的な需給改善を背景に、日経平均は朝方から底堅い動きとなりました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の中に有り、総合乖離率は-25.2%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-25.2%とマイナス幅が縮小しました。2つがマイナスとなりましたので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.8ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.8ポイント上回るレベルとなり、割高度は若干減少しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、75日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線を割りましたので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場はGLOBEXでの米株価指数先物高を背景に先物にまとまった買いが入りました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、来月の米主要銀行の決算発表に関心が移るものと思われます。市場は、閑散相場の中、中東情勢、環境関連などの材料銘柄に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドの売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、29日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.7%で、予想PERは16.6、PBRは1.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が下落したにも関わらず上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.8%(560円の割高)とプラス幅が減少しました。プレミアム値はここ1週間は+390~+580の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の上に在り、9日線と75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に頭がでました。比較的堅調に推移しています。日経平均は、海外投資家が休みの中、高プレミアムで推移していますが、年初の外人投資家の売りに注意が必要です。
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Tuesday, December 30, 2008
Monday, December 29, 2008
<20081229>日経平均の今後の見通し
[市況]
26日のNY DowとNASDAQが上昇しましたが、日経平均先物は10円安で寄り付きましたが、その後は+40円~-90円幅のボックス相場となり、結局10円高で引けました。日経平均は7円高でした。寄付き前の外人は40万株の買い越しながら、出来高は12.4億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
26日の米国株式市場は、GMACの銀行持ち株会社化をFRBが承認したことが好感されてGM株が12%上昇したことや、原油が急反発したこともNY Dowを押し上げる要因となりました。しかし、クリスマスの小売売上高が低調な結果だったことから、個人消費の先行き警戒感がでて、上値は重かったようです。
29日の日本市場では、朝方は主力株に戻り待ちの売りが出ましたが、経営統合が伝わった三井住友海上やあいおい損保、ニッセイ同和をはじめ、業界再編の思惑から損害保険株が買われ、原油が上昇し、鉱業株や商社株も物色されました。ただ上値は重く、方向感に乏しい展開でした。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の中に有り、総合乖離率は-28.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-26.2%とマイナス幅が縮小しました。2つがマイナスとなりましたので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.8ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.8ポイント上回るレベルとなり、割高度は若干減少しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、75日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場は中東情勢や年末まど手仕舞い売りが出易い中底堅い動きでした。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、来月の米主要銀行の決算発表に関心が移るものと思われます。市場は、閑散相場の中、中東情勢、環境関連などの材料銘柄に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドの売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.7%で、予想PERは16.4、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、手仕舞い売りが出易い中、底堅い動きでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.0%(490円の割高)とプラス幅が減少しました。プレミアム値はここ1週間は+390~+580の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の上に在り、9日線と75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に頭がでました。比較的堅調に推移しています。日経平均は、海外投資家が休みの中、高プレミアムで推移していますが、年初の外人投資家の売りに注意が必要です。株券電子化に伴う一部銘柄の売買停止が影響し、明日も小動きが続きそうです。
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26日のNY DowとNASDAQが上昇しましたが、日経平均先物は10円安で寄り付きましたが、その後は+40円~-90円幅のボックス相場となり、結局10円高で引けました。日経平均は7円高でした。寄付き前の外人は40万株の買い越しながら、出来高は12.4億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
26日の米国株式市場は、GMACの銀行持ち株会社化をFRBが承認したことが好感されてGM株が12%上昇したことや、原油が急反発したこともNY Dowを押し上げる要因となりました。しかし、クリスマスの小売売上高が低調な結果だったことから、個人消費の先行き警戒感がでて、上値は重かったようです。
29日の日本市場では、朝方は主力株に戻り待ちの売りが出ましたが、経営統合が伝わった三井住友海上やあいおい損保、ニッセイ同和をはじめ、業界再編の思惑から損害保険株が買われ、原油が上昇し、鉱業株や商社株も物色されました。ただ上値は重く、方向感に乏しい展開でした。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の中に有り、総合乖離率は-28.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-26.2%とマイナス幅が縮小しました。2つがマイナスとなりましたので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.8ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.8ポイント上回るレベルとなり、割高度は若干減少しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、75日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場は中東情勢や年末まど手仕舞い売りが出易い中底堅い動きでした。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、来月の米主要銀行の決算発表に関心が移るものと思われます。市場は、閑散相場の中、中東情勢、環境関連などの材料銘柄に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドの売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.7%で、予想PERは16.4、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、手仕舞い売りが出易い中、底堅い動きでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.0%(490円の割高)とプラス幅が減少しました。プレミアム値はここ1週間は+390~+580の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の上に在り、9日線と75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に頭がでました。比較的堅調に推移しています。日経平均は、海外投資家が休みの中、高プレミアムで推移していますが、年初の外人投資家の売りに注意が必要です。株券電子化に伴う一部銘柄の売買停止が影響し、明日も小動きが続きそうです。
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Sunday, December 28, 2008
<20081228>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
短期的には、クリスマス商戦など個人消費の冷え込み懸念や11月の新築・中古住宅販売件数が、予想以上に落ち込んだことが米国市場の重しとなっているようですが、日本市場は閑散相場の中、株券電子化がらみで、積極的な売買が出にくい状況が続きそうです。中長期的には、世界同時不況と、ヘッジファンドの売り圧力、不動産価格の下げ傾向に変化は見られません。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は-0.8ポイントとなりました。先週と比べ0.6ポイント割高度が拡大しました。200日線乖離率差では、1.6ポイント割高となり、先週比2.9ポイント割高方向に変化しました。日本市場は若干円安となり、米国市場と比べ、割高となりつつあります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は横ばいの動きでした。今週も、雇用や住宅価格などの経済指標の下振れを気にする相場となりそうです。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-40.7%の減益予想に悪化しました。先週から、さらに悪化しました。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.0%から0.9%に落着き、為替は87-90円台と円安方向で推移しました。今週も同水準が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は12月3週は売り越しでしたが、12月4週も小幅売り越だった可能性が高く、今週も小幅売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は③がやや強き材料でしたが②③が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の中に在り、200日移動平均線乖離率は-26.4%となり先週と比較してマイナス幅は1.8ポイント縮小し、総合乖離率は-29.1%となりマイナス幅は6.8ポイント縮小しましたが、2つがマイナスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"となりました。日経平均は9日線、25日線の上に在りますので短期的には"青信号"です。米国市場はNY Dowはは25日線、9日線の下に在ります。,Nasdaqは25日線の上に在りますが、9日線の下にありますので、短期的には"黄信号"です。
[今週の見通し]
今週は、イスラエルによるガザ空爆などの地政学的な波乱要因も出現しましたので、原油、金、ドルなどは売りずらい状況が予想されます。ファンダメンタル面では景気悪化はかなり織り込まれたようですし、過度な円高もなさそうですので、米国市場で予想外の経済指標の悪化などがなければ、商いが薄い中での底堅い動きが予想されます。テクニカル面では、日経平均は25日線の上で推移していますので、下値は25日線(8370円)が下値を支え、ボリンジャーバンド2σ(9000円)が上値を押さえそうです。
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短期的には、クリスマス商戦など個人消費の冷え込み懸念や11月の新築・中古住宅販売件数が、予想以上に落ち込んだことが米国市場の重しとなっているようですが、日本市場は閑散相場の中、株券電子化がらみで、積極的な売買が出にくい状況が続きそうです。中長期的には、世界同時不況と、ヘッジファンドの売り圧力、不動産価格の下げ傾向に変化は見られません。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は-0.8ポイントとなりました。先週と比べ0.6ポイント割高度が拡大しました。200日線乖離率差では、1.6ポイント割高となり、先週比2.9ポイント割高方向に変化しました。日本市場は若干円安となり、米国市場と比べ、割高となりつつあります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は横ばいの動きでした。今週も、雇用や住宅価格などの経済指標の下振れを気にする相場となりそうです。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-40.7%の減益予想に悪化しました。先週から、さらに悪化しました。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.0%から0.9%に落着き、為替は87-90円台と円安方向で推移しました。今週も同水準が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は12月3週は売り越しでしたが、12月4週も小幅売り越だった可能性が高く、今週も小幅売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は③がやや強き材料でしたが②③が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の中に在り、200日移動平均線乖離率は-26.4%となり先週と比較してマイナス幅は1.8ポイント縮小し、総合乖離率は-29.1%となりマイナス幅は6.8ポイント縮小しましたが、2つがマイナスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"となりました。日経平均は9日線、25日線の上に在りますので短期的には"青信号"です。米国市場はNY Dowはは25日線、9日線の下に在ります。,Nasdaqは25日線の上に在りますが、9日線の下にありますので、短期的には"黄信号"です。
[今週の見通し]
今週は、イスラエルによるガザ空爆などの地政学的な波乱要因も出現しましたので、原油、金、ドルなどは売りずらい状況が予想されます。ファンダメンタル面では景気悪化はかなり織り込まれたようですし、過度な円高もなさそうですので、米国市場で予想外の経済指標の悪化などがなければ、商いが薄い中での底堅い動きが予想されます。テクニカル面では、日経平均は25日線の上で推移していますので、下値は25日線(8370円)が下値を支え、ボリンジャーバンド2σ(9000円)が上値を押さえそうです。
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Friday, December 26, 2008
<20081226>日経平均の今後の見通し
[市況]
25日のNY DowとNASDAQは休場でした。日経平均先物は前日同値で寄り付き、後場寄付きにかけて100円高まで上昇し、その後はやや値を崩した後、小動きとなりましたが、引け際に上昇し結局70円高で引けました。日経平均は140円高でした。寄付き前の外人は130万株の売り越しで、出来高は11.3億株と低水準となりました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
25日の米国株式市場は、休場でした。
26日の日本市場では、海外投資家がクリスマス休暇で不在となる中、消費者物価指数や失業率は予想の範囲内で、11月の鉱工業生産は市場予想を超える悪化となったものの、市場への影響は限られました。朝方から先物主導の相場上昇となり、年金や投資信託の買いや年末のお化粧買い観測もあったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、5ヶ月ぶりに一目均衡表の雲の中に入りました。総合乖離率は-29.1%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-26.4%とマイナス幅が縮小しましたが、2つともマイナス幅は大きく、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.6ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.0ポイント上回るレベルとなり、割高度は増加しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、75日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場は米国市場が休みと云う事もあり、年末のお化粧買いで上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、来月の米主要銀行の決算発表に関心が移るものと思われます。市場は、閑散相場の中、環境関連などの材料銘柄にのみ関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドの売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、24日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.7%で、予想PERは16.4、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、閑散相場の中、上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.6%(540円の割高)とプラス幅が増加しました。プレミアム値はここ1週間は+390~+660の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の上に在り、9日線と75日線を抜き、一目均衡表の雲の上限に接近してきました。日経平均は、海外投資家が休みの中、高プレミアムで推移していますが、年初の外人投資家の売りに注意が必要です。株券電子化に伴う一部銘柄の売買停止が影響し、年末までの小動きが続きそうですが、一目均衡表の雲の中に入りましたので、年内は雲の中での動きが想定されます。
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25日のNY DowとNASDAQは休場でした。日経平均先物は前日同値で寄り付き、後場寄付きにかけて100円高まで上昇し、その後はやや値を崩した後、小動きとなりましたが、引け際に上昇し結局70円高で引けました。日経平均は140円高でした。寄付き前の外人は130万株の売り越しで、出来高は11.3億株と低水準となりました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
25日の米国株式市場は、休場でした。
26日の日本市場では、海外投資家がクリスマス休暇で不在となる中、消費者物価指数や失業率は予想の範囲内で、11月の鉱工業生産は市場予想を超える悪化となったものの、市場への影響は限られました。朝方から先物主導の相場上昇となり、年金や投資信託の買いや年末のお化粧買い観測もあったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、5ヶ月ぶりに一目均衡表の雲の中に入りました。総合乖離率は-29.1%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-26.4%とマイナス幅が縮小しましたが、2つともマイナス幅は大きく、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.6ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.0ポイント上回るレベルとなり、割高度は増加しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、75日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場は米国市場が休みと云う事もあり、年末のお化粧買いで上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、来月の米主要銀行の決算発表に関心が移るものと思われます。市場は、閑散相場の中、環境関連などの材料銘柄にのみ関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドの売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、24日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.7%で、予想PERは16.4、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、閑散相場の中、上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.6%(540円の割高)とプラス幅が増加しました。プレミアム値はここ1週間は+390~+660の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の上に在り、9日線と75日線を抜き、一目均衡表の雲の上限に接近してきました。日経平均は、海外投資家が休みの中、高プレミアムで推移していますが、年初の外人投資家の売りに注意が必要です。株券電子化に伴う一部銘柄の売買停止が影響し、年末までの小動きが続きそうですが、一目均衡表の雲の中に入りましたので、年内は雲の中での動きが想定されます。
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Thursday, December 25, 2008
<20081225>日経平均の今後の見通し
[市況]
24日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は10円安で寄り付き、その後は終日小動きでしたが、引け際に上昇し結局110円高で引けました。日経平均は82円高でした。寄付き前の外人は380万株の売り越しで、出来高は10.0億株と超低水準となりました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
24日の米国株式市場では、週間の新規失業保険申請件数が市場予想以上に増加しました。一方、11月の個人消費支出は前月比マイナスとなったが、マイナス幅は市場予想を下回り、週間の住宅ローン申請件数が増加し、住宅ローン金利が5.14%と1971年の調査開始以来で最低となったことなどがプラス材料とみなされ、小売株や金融株などが上昇しました。
25日の日本市場では、クリスマス休暇で外国人投資家をはじめ市場参加者は少なく、売買は限定的でした。来年開始する株券電子化に伴う影響で、国内の機関投資家なども全般に手控えムードが強かったようです。引け際に先物主導で上昇して引けました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線まで戻しましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-33.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-27.7%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.4ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント上回るレベルとなり、割高度は増加しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、75日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は経済指標に若干の好材料が出て上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、雇用と景気対策の行方に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドの売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、24日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.0%で、予想PERは15.9、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、小動きな中、米国市場高に連動して上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.2%(510円の割高)とプラス幅が増加しました。プレミアム値はここ1週間は+390~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の中で25日線の上に在りますが、9日線と75日線の下に在ります。日経平均は、株券電子化に伴う一部目柄の売買停止が影響し、年末までの小動きが続きそうです。一目均衡表の雲の中に入れず、もたついていますが、そろそろ中に入りそうです。
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24日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は10円安で寄り付き、その後は終日小動きでしたが、引け際に上昇し結局110円高で引けました。日経平均は82円高でした。寄付き前の外人は380万株の売り越しで、出来高は10.0億株と超低水準となりました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
24日の米国株式市場では、週間の新規失業保険申請件数が市場予想以上に増加しました。一方、11月の個人消費支出は前月比マイナスとなったが、マイナス幅は市場予想を下回り、週間の住宅ローン申請件数が増加し、住宅ローン金利が5.14%と1971年の調査開始以来で最低となったことなどがプラス材料とみなされ、小売株や金融株などが上昇しました。
25日の日本市場では、クリスマス休暇で外国人投資家をはじめ市場参加者は少なく、売買は限定的でした。来年開始する株券電子化に伴う影響で、国内の機関投資家なども全般に手控えムードが強かったようです。引け際に先物主導で上昇して引けました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線まで戻しましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-33.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-27.7%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.4ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント上回るレベルとなり、割高度は増加しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqは、75日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は経済指標に若干の好材料が出て上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、雇用と景気対策の行方に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドの売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、24日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-40.0%で、予想PERは15.9、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、小動きな中、米国市場高に連動して上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.2%(510円の割高)とプラス幅が増加しました。プレミアム値はここ1週間は+390~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の中で25日線の上に在りますが、9日線と75日線の下に在ります。日経平均は、株券電子化に伴う一部目柄の売買停止が影響し、年末までの小動きが続きそうです。一目均衡表の雲の中に入れず、もたついていますが、そろそろ中に入りそうです。
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Wednesday, December 24, 2008
<20081224>日経平均の今後の見通し
[市況]
23日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は160円安で寄り付き、前場は90円安まで上昇した後260円安まで下げました。後場は小動きとなり、結局190円安で引けました。日経平均は206円安でした。寄付き前の外人は920万株の売り越しで、出来高は15.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
23日の米国株式市場では、12月の米消費者態度指数は市場予想を小幅に上回り、7-9月期のGDP確定値は予想に一致したものの、11月の新築・中古住宅販売はいずれも市場予想を下回ったことや、米格付け会社が米自動車大手3社の格下げや破綻リスクは依然大きいとするリポートを発表したことが重しとなり株価指数は下落しました。
24日の日本市場では、日銀の金融緩和などを手掛かりに続伸していた不動産株や銀行株に利益確定や戻り待ちの売りが増えました。今期の業績見通しを大幅に下方修正した自動車関連や、鋼材需要が落ち込むとの警戒感が高まった鉄鋼株の下げが目立ちました。売りが一巡した後場はクリスマス・イブでもあり閑散相場となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在り、25日線の上に在りますが、9日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-28.6%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.1ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント上回るレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線を割りました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますが、9日線を割りました。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグ3の破綻懸念が嫌気されて下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されましたが、格付け会社による格下げなど新たな売り材料が出ました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、雇用と景気対策の行方に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、23日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-36.4%で、予想PERは15.0、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、円が若干安く推移したことは評価せず、米国市場安に連動して下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.0%(480円の割高)とプラス幅が減少しました。プレミアム値はここ1週間は+410~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の中で25日線の上に在りますが、9日線と75日線を再び割りました。その上、日経平均は一目均衡表の雲の中には入れず雲に押し戻される形となりました。日経平均プレミアムも減少に転じたようですので、目先は下落の可能性が高そうですが、25日線(8337円)が横ばいとなりましたので下値支持ラインとなりそうです。
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23日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は160円安で寄り付き、前場は90円安まで上昇した後260円安まで下げました。後場は小動きとなり、結局190円安で引けました。日経平均は206円安でした。寄付き前の外人は920万株の売り越しで、出来高は15.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
23日の米国株式市場では、12月の米消費者態度指数は市場予想を小幅に上回り、7-9月期のGDP確定値は予想に一致したものの、11月の新築・中古住宅販売はいずれも市場予想を下回ったことや、米格付け会社が米自動車大手3社の格下げや破綻リスクは依然大きいとするリポートを発表したことが重しとなり株価指数は下落しました。
24日の日本市場では、日銀の金融緩和などを手掛かりに続伸していた不動産株や銀行株に利益確定や戻り待ちの売りが増えました。今期の業績見通しを大幅に下方修正した自動車関連や、鋼材需要が落ち込むとの警戒感が高まった鉄鋼株の下げが目立ちました。売りが一巡した後場はクリスマス・イブでもあり閑散相場となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在り、25日線の上に在りますが、9日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-28.6%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.1ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント上回るレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線を割りました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますが、9日線を割りました。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
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米国市場はビッグ3の破綻懸念が嫌気されて下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されましたが、格付け会社による格下げなど新たな売り材料が出ました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、雇用と景気対策の行方に関心が向いているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、23日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-36.4%で、予想PERは15.0、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、円が若干安く推移したことは評価せず、米国市場安に連動して下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.0%(480円の割高)とプラス幅が減少しました。プレミアム値はここ1週間は+410~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、一目均衡表の雲の中で25日線の上に在りますが、9日線と75日線を再び割りました。その上、日経平均は一目均衡表の雲の中には入れず雲に押し戻される形となりました。日経平均プレミアムも減少に転じたようですので、目先は下落の可能性が高そうですが、25日線(8337円)が横ばいとなりましたので下値支持ラインとなりそうです。
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Monday, December 22, 2008
<20081222>日経平均の今後の見通し
[市況]
19日のNY Dowは小幅下落し、NASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均先物は40円安で寄り付き、後場始めにかけて180円高まで上昇しました。その後は小動きとなり、結局140円安で引けました。日経平均は135円高でした。寄付き前の外人は950万株の売り越しで、出来高は15.9億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
19日の米国株式市場では、ブッシュ大統領がGMとクライスラーに対するつなぎ融資の実施を表明したことが好感され、買いが先行し、NY Dowの上げ幅は一時180ドル達したものの、つなぎ融資の効果を疑問視する向きも多く、ビッグ3の先行きや米景気悪化への不安は根強く、また主要金融機関の信用格付けを引き下げもあり、結局NY Dowを押し下げて終了しました。一方、ハイテク株は堅調でNasdaqは上昇しました。
22日の日本市場では、前週末の日銀による金利引下げと金融緩和策を好感した金融株高が支えになったほか、円高一服もあって、後場寄り後にかけて、徐々に上げ幅を拡大しました。しかし、商いは閑散な状態で、トヨタの通期営業赤字や減配観測が伝ったことや、アジア市場も軟調だったことから、8700円台では上値が重くなったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-31.2%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-27.0%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.3ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在ります。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、引き続き"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は政府のビッグ3救済案発表にあまり好反応しませんでした。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、日銀の利下げ後の為替動向に関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、19日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.0ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-36.4%で、予想PERは15.3、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアム値が高レベルですが、円が若干安く推移したことで、上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.8%(620円の割高)とプラス幅が若干拡大しました。プレミアム値はここ1週間は+170~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、75日線を再び抜き、一目均衡表の雲の中に有ります。比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは9日連続で高レベルを維持し、円高抵抗力が出てきたと考えて良さそうです。日経平均は一目均衡表の雲の下限に到達しましたので、押し戻されるか、雲の中に入るか正念場を迎えましたが、雲の中に入る可能性が高いと思われます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
19日のNY Dowは小幅下落し、NASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均先物は40円安で寄り付き、後場始めにかけて180円高まで上昇しました。その後は小動きとなり、結局140円安で引けました。日経平均は135円高でした。寄付き前の外人は950万株の売り越しで、出来高は15.9億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
19日の米国株式市場では、ブッシュ大統領がGMとクライスラーに対するつなぎ融資の実施を表明したことが好感され、買いが先行し、NY Dowの上げ幅は一時180ドル達したものの、つなぎ融資の効果を疑問視する向きも多く、ビッグ3の先行きや米景気悪化への不安は根強く、また主要金融機関の信用格付けを引き下げもあり、結局NY Dowを押し下げて終了しました。一方、ハイテク株は堅調でNasdaqは上昇しました。
22日の日本市場では、前週末の日銀による金利引下げと金融緩和策を好感した金融株高が支えになったほか、円高一服もあって、後場寄り後にかけて、徐々に上げ幅を拡大しました。しかし、商いは閑散な状態で、トヨタの通期営業赤字や減配観測が伝ったことや、アジア市場も軟調だったことから、8700円台では上値が重くなったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-31.2%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-27.0%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.3ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在ります。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、引き続き"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は政府のビッグ3救済案発表にあまり好反応しませんでした。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋ぎ策のみで、判断は次期政権に持ち越されました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、閑散相場の中、日銀の利下げ後の為替動向に関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、19日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.0ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-36.4%で、予想PERは15.3、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアム値が高レベルですが、円が若干安く推移したことで、上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.8%(620円の割高)とプラス幅が若干拡大しました。プレミアム値はここ1週間は+170~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、75日線を再び抜き、一目均衡表の雲の中に有ります。比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは9日連続で高レベルを維持し、円高抵抗力が出てきたと考えて良さそうです。日経平均は一目均衡表の雲の下限に到達しましたので、押し戻されるか、雲の中に入るか正念場を迎えましたが、雲の中に入る可能性が高いと思われます。
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Sunday, December 21, 2008
<20081221>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
米政府によるビッグ3支援内容が発表されたものの、市場評価はキビシく、ビッグ3の経営環境は流動的であることに変わりはなく、景気の急激な後退も明白ですが、今週はクリスマス休暇入りで売り材料も乏しく、閑散相場となりそうです。中長期的に、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向に変化は見られません。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は-0.2ポイントとなりました。先週と比べ0.2ポイント割高度が拡大しました。200日線乖離率差では、1.3ポイント割安となり、先週比2.0ポイント割安度が縮小しました。日本市場は円高が進んだものの、米国市場と比べ、売られ過ぎの状態はなくなりつつあります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場はFRBのゼロ金利政策発表で上昇したものの、週末にかけて押し戻されました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-36.4%の減益予想に悪化しました。先週から、さらに悪化しました。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.2%から0.9%となり、為替は89-87円台と円高方向で推移しました。今週も同水準が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は12月2週は売り越しでしたが、12月3週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①がやや強き材料でしたが②③が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-28.2%となり先週と比較してマイナス幅は3.7ポイント縮小し、総合乖離率は-35.9%となりマイナス幅は14.1ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は9日線、25日線の上に在りますので短期的には"青信号"です。米国市場はNY Dowは25日線の上に在りますが、9日線の下に在ります。,Nasdaqは25日線、9日線の上に在りますが、短期的には"黄信号"です。
[今週の見通し]
今週はファンダメンタル面では景気悪化はかなり織り込まれたようですし、日銀の金利引下げにより、過度な円高はなさそうですので、商いが薄い中での底堅い動きが予想されます。テクニカル面では、日経平均は25日線の上で推移していますので、下値は25日線(8350円)が下値を支え、ボリンジャーバンド2σ(8900円)が上値を押さえそうです。
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米政府によるビッグ3支援内容が発表されたものの、市場評価はキビシく、ビッグ3の経営環境は流動的であることに変わりはなく、景気の急激な後退も明白ですが、今週はクリスマス休暇入りで売り材料も乏しく、閑散相場となりそうです。中長期的に、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向に変化は見られません。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は-0.2ポイントとなりました。先週と比べ0.2ポイント割高度が拡大しました。200日線乖離率差では、1.3ポイント割安となり、先週比2.0ポイント割安度が縮小しました。日本市場は円高が進んだものの、米国市場と比べ、売られ過ぎの状態はなくなりつつあります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場はFRBのゼロ金利政策発表で上昇したものの、週末にかけて押し戻されました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-36.4%の減益予想に悪化しました。先週から、さらに悪化しました。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.2%から0.9%となり、為替は89-87円台と円高方向で推移しました。今週も同水準が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は12月2週は売り越しでしたが、12月3週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①がやや強き材料でしたが②③が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-28.2%となり先週と比較してマイナス幅は3.7ポイント縮小し、総合乖離率は-35.9%となりマイナス幅は14.1ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は9日線、25日線の上に在りますので短期的には"青信号"です。米国市場はNY Dowは25日線の上に在りますが、9日線の下に在ります。,Nasdaqは25日線、9日線の上に在りますが、短期的には"黄信号"です。
[今週の見通し]
今週はファンダメンタル面では景気悪化はかなり織り込まれたようですし、日銀の金利引下げにより、過度な円高はなさそうですので、商いが薄い中での底堅い動きが予想されます。テクニカル面では、日経平均は25日線の上で推移していますので、下値は25日線(8350円)が下値を支え、ボリンジャーバンド2σ(8900円)が上値を押さえそうです。
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Friday, December 19, 2008
<20081219>日経平均の今後の見通し
[市況]
18日のNY DowとNASDAQは大幅下落しましたが、日経平均先物は前日比同値で寄り付きました。終日-80円から+130円の範囲で上下し、結局60円安で引けました。日経平均は78円安でした。寄付き前の外人は20万株の売り越しで、出来高は19.1億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですが、ピークアウト感も出て来ました。
18日の米国株式市場では、原油が1バレル36ドルと約4年半ぶりの水準に下落し、石油株が売られ、GEとGEキャピタルの格付け見通しを引き下げたことや、クレジットカードの規制強化発表などで金融株全般が売られNY Dowは大幅に下落しました。
19日の日本市場では、週末で飛び石連休を控え、米国市場安やビッグスリーの救済問題がヤマ場などの状況から、幅広い銘柄で手じまい売りが優勢でした。日銀が午後に政策金利の0.2%引き下げや国債やCP買取など追加金融緩和を発表し、直後に日経平均は上げに転じたものの、買いは不動産や銀行など内需株の一部にとどまり、相場全体への影響は限定的でした。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-35.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-28.2%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.3ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を割りました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と金融株安などで下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容の詰めはヤマ場を迎えたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、ここからは、ビッグ3支援の行方と日銀の利下げ後の為替動向に関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、18日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは15.0、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場安の中、プレミアム値が高レベルですが、円が安く推移したことで、さほど下落しますんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.1%(560円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ1週間は+170~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、75日線を割り、一目均衡表の雲の上限を割り中に入りました。しかし、比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは8日連続で高レベルを維持し、今日も増加しました。円高抵抗力が出てきたと考えて良さそうです。ここからは、25日線(8330円近辺)を下限とし、ボリンジャーバンドの+2σ(8900円近辺)を上限としたボックス相場が想定されます。
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18日のNY DowとNASDAQは大幅下落しましたが、日経平均先物は前日比同値で寄り付きました。終日-80円から+130円の範囲で上下し、結局60円安で引けました。日経平均は78円安でした。寄付き前の外人は20万株の売り越しで、出来高は19.1億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですが、ピークアウト感も出て来ました。
18日の米国株式市場では、原油が1バレル36ドルと約4年半ぶりの水準に下落し、石油株が売られ、GEとGEキャピタルの格付け見通しを引き下げたことや、クレジットカードの規制強化発表などで金融株全般が売られNY Dowは大幅に下落しました。
19日の日本市場では、週末で飛び石連休を控え、米国市場安やビッグスリーの救済問題がヤマ場などの状況から、幅広い銘柄で手じまい売りが優勢でした。日銀が午後に政策金利の0.2%引き下げや国債やCP買取など追加金融緩和を発表し、直後に日経平均は上げに転じたものの、買いは不動産や銀行など内需株の一部にとどまり、相場全体への影響は限定的でした。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-35.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-28.2%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.3ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を割りました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と金融株安などで下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容の詰めはヤマ場を迎えたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、ここからは、ビッグ3支援の行方と日銀の利下げ後の為替動向に関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、18日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは15.0、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場安の中、プレミアム値が高レベルですが、円が安く推移したことで、さほど下落しますんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.1%(560円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ1週間は+170~+750の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、75日線を割り、一目均衡表の雲の上限を割り中に入りました。しかし、比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは8日連続で高レベルを維持し、今日も増加しました。円高抵抗力が出てきたと考えて良さそうです。ここからは、25日線(8330円近辺)を下限とし、ボリンジャーバンドの+2σ(8900円近辺)を上限としたボックス相場が想定されます。
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Thursday, December 18, 2008
<20081218>日経平均の今後の見通し
[市況]
17日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比110円安で寄り付きましたが、直ぐに上昇に転じ、前場に100円高となる場面がありましたが、後場にかけて下降気味に推移し、結局10円高で引けました。日経平均は54円高でした。寄付き前の外人は1720万株の売り越しで、出来高は19.2億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですが、ピークアウト感も出て来ました。
17日の米国株式市場では、9-11月期決算で赤字幅が市場予想を上回ったモルガン・スタンレーなど金融株や、CEOの健康問題からアップルが大幅安になるなど、売りが先行しましたが、売り一巡後は下げ渋り、その後、金融株の一角、小売株や住宅株に買いが入ったものの、取引終了間際に幅広い業種に再び売りが出て、やや下げ幅を拡大して終了しました。
18日の日本市場では、円が13年ぶりに87円台となり、今期業績予想のさらなる下方修正懸念から、朝方は輸出関連株中心に売られましたが、その後は日銀による利下げ期待もあり、改めて売り込む動きは限られ、次第に買い戻しが増えました。後場は小動きでした。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-34.0%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-27.7%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.2ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は昨日の反動と投資銀行の赤字決算などで下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は廃案となったものの政府の支援表明で一旦落着いたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、ここからは、ビッグ3支援の行方と日銀の利下げに関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、17日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.8、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場安の中、プレミアム値が高レベルでかつ、円高にも拘らず上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.5%(580円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ1週間は+150~+670の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、一目均衡表の雲の上限と75日線の上に抜け、比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは7日連続で高レベルを維持し、今日も増加しました。円高抵抗力が出てきたと考えて良さそうです。テクニカルには好調を維持していますが、そろそろ、ボリンジャーバンドの+2σ(8850円近辺)に近づけば、一旦は下落の可能性が高そうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
17日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比110円安で寄り付きましたが、直ぐに上昇に転じ、前場に100円高となる場面がありましたが、後場にかけて下降気味に推移し、結局10円高で引けました。日経平均は54円高でした。寄付き前の外人は1720万株の売り越しで、出来高は19.2億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですが、ピークアウト感も出て来ました。
17日の米国株式市場では、9-11月期決算で赤字幅が市場予想を上回ったモルガン・スタンレーなど金融株や、CEOの健康問題からアップルが大幅安になるなど、売りが先行しましたが、売り一巡後は下げ渋り、その後、金融株の一角、小売株や住宅株に買いが入ったものの、取引終了間際に幅広い業種に再び売りが出て、やや下げ幅を拡大して終了しました。
18日の日本市場では、円が13年ぶりに87円台となり、今期業績予想のさらなる下方修正懸念から、朝方は輸出関連株中心に売られましたが、その後は日銀による利下げ期待もあり、改めて売り込む動きは限られ、次第に買い戻しが増えました。後場は小動きでした。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-34.0%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-27.7%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.2ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は昨日の反動と投資銀行の赤字決算などで下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は廃案となったものの政府の支援表明で一旦落着いたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、影響は軽微のようです。市場は、ここからは、ビッグ3支援の行方と日銀の利下げに関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、17日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.8、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場安の中、プレミアム値が高レベルでかつ、円高にも拘らず上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.5%(580円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ1週間は+150~+670の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、一目均衡表の雲の上限と75日線の上に抜け、比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは7日連続で高レベルを維持し、今日も増加しました。円高抵抗力が出てきたと考えて良さそうです。テクニカルには好調を維持していますが、そろそろ、ボリンジャーバンドの+2σ(8850円近辺)に近づけば、一旦は下落の可能性が高そうです。
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Wednesday, December 17, 2008
<20081217>日経平均の今後の見通し
[市況]
16日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比180円高で寄り付き、前場に230円高となる場面がありましたが、後場にかけて160円安まで下落しました。引けにかけてもどし、結局80円高で引けました。日経平均は44円高でした。寄付き前の外人は1550万株の売り越しで、出来高は21.0億株と増加したものの低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですが、ピークアウト感も出て来ました。
16日の米国株式市場では、FOMCで金利の誘導目標を0~0.25%にすると発表されたことと、FRBが国債買い入れなど量的緩和の導入を示唆したたことで、市場予想以上の金融緩和策決定を好感し、株価指数は午後に一段高となりました。ゴールドマン・サックスは上場以来初の四半期赤字決算に転落したものの、悪材料出尽くしで堅調に推移し、ベスト・バイの決算も市場予想以上となったことも支援材料でした。11月の消費者物価指数は前月比1.7%低下と、低下率は過去最大となったことや、11月の住宅着工件数は前月比18.9%減の62万5000戸と減少幅は市場予想以上でしたが、売り材料視しされませんでした。
17日の日本市場では、米市場高を好感した買いが先行したものの、買いが一巡すると次第に売りの勢いが増し、午後に円が88円台前半まで高くなると日経平均は100円を超えて下落する場面がありました。引けにかけては戻し、株価指数の方向感は乏しく、日銀が18、19日に開く金融政策決定会合の内容を見極めたいとの空気が広がったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.3%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-28.3%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.2ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.2ポイント下回るレベルとなり、割安に転換しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はFRBのゼロ金利誘導を好感し大幅上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は廃案となったものの政府の支援表明で一旦落着いたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、折込澄みだったようです。市場は、ここからは、ビッグ3支援の行方と日銀の利下げに関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、16日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.2ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.6、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアム値が高レベルでかつ、円高が影響して、米国市場の上昇率ほどには上昇しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+5.3%(410円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ1週間は+150~+630の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、一目均衡表の雲の上限と75日線に到達し、比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは高レベルでしたので、今日はさすがに、減少しました。まだ、円高抵抗力は残っているようです。が出てきた為でが、一時的な現象かどうかは明確ではありません、テクニカルには好調を維持していますが、そろそろ、下降中のボリンジャーバンドの+2σ(8870円近辺)に届きそうですので、一旦は下落の可能性が高そうです。
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16日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比180円高で寄り付き、前場に230円高となる場面がありましたが、後場にかけて160円安まで下落しました。引けにかけてもどし、結局80円高で引けました。日経平均は44円高でした。寄付き前の外人は1550万株の売り越しで、出来高は21.0億株と増加したものの低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですが、ピークアウト感も出て来ました。
16日の米国株式市場では、FOMCで金利の誘導目標を0~0.25%にすると発表されたことと、FRBが国債買い入れなど量的緩和の導入を示唆したたことで、市場予想以上の金融緩和策決定を好感し、株価指数は午後に一段高となりました。ゴールドマン・サックスは上場以来初の四半期赤字決算に転落したものの、悪材料出尽くしで堅調に推移し、ベスト・バイの決算も市場予想以上となったことも支援材料でした。11月の消費者物価指数は前月比1.7%低下と、低下率は過去最大となったことや、11月の住宅着工件数は前月比18.9%減の62万5000戸と減少幅は市場予想以上でしたが、売り材料視しされませんでした。
17日の日本市場では、米市場高を好感した買いが先行したものの、買いが一巡すると次第に売りの勢いが増し、午後に円が88円台前半まで高くなると日経平均は100円を超えて下落する場面がありました。引けにかけては戻し、株価指数の方向感は乏しく、日銀が18、19日に開く金融政策決定会合の内容を見極めたいとの空気が広がったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.3%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-28.3%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.2ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.2ポイント下回るレベルとなり、割安に転換しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はFRBのゼロ金利誘導を好感し大幅上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は廃案となったものの政府の支援表明で一旦落着いたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の赤字決算発表があったものの、折込澄みだったようです。市場は、ここからは、ビッグ3支援の行方と日銀の利下げに関心が向くようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、16日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.2ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.6、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアム値が高レベルでかつ、円高が影響して、米国市場の上昇率ほどには上昇しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+5.3%(410円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ1週間は+150~+630の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の上で、一目均衡表の雲の上限と75日線に到達し、比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムは高レベルでしたので、今日はさすがに、減少しました。まだ、円高抵抗力は残っているようです。が出てきた為でが、一時的な現象かどうかは明確ではありません、テクニカルには好調を維持していますが、そろそろ、下降中のボリンジャーバンドの+2σ(8870円近辺)に届きそうですので、一旦は下落の可能性が高そうです。
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Tuesday, December 16, 2008
<20081216>日経平均の今後の見通し
[市況]
15日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比40円安で寄り付き、前場に160円安となる場面がありましたが、後場にかけて10円高まで戻しました。その後は小幅な動きとなり、結局60円安で引けました。日経平均は96円安でした。寄付き前の外人は880万株の売り越しで、出来高は19.4億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
15日の米国株式市場では、JPモルガンが大幅安で推移し、金融機関の業績が一段と悪化するとの思惑を誘い他の金融株にも売りが波及しました。投資判断を引き下げられたアップルなどハイテク株の一角も軟調でしたが、FOMCを控え、様子見気分も強く、大きく売り込まれることはありませんでした。
16日の日本市場では、米市場が金融株を中心に下落しており、日本市場でも大手銀行が下げました。今夜、FOMCで追加利下げを決めるとみられますが、決定後の円高圧力が高まることを警戒する声も有り、朝方には下げ幅が200円に迫る場面もありました。その後は、買い戻す動きも出て、底堅く推移しました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-38.5%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-28.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.1ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.1ポイント上回るレベルとなり、割高度は拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を割りした。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在りますが9日線を割りました。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は投資銀行の決算内容悪化を危惧して下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は廃案となったものの政府の支援表明で一旦落着いたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の決算発表悪化懸念が出て来ました。市場は、ここからはも、ビッグ3支援の行方、FOMCの利下げ幅、為替に振り回されそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、15日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.6、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、円高傾向の中、米国市場の下落率ほどには下落しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.1%(560円の割高)とプラス幅が若干拡大しました。プレミアム値はここ1週間は+120~+630の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線の上で、一目均衡表の雲の中にあり、比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムも高レベルにも関わらず、今日も増加傾向が継続しています。この理由は円高抵抗力が出てきた為でが、一時的な現象かどうかは明確ではありません、テクニカルには好調を維持していますが、ビッグ・スリー問題は解決にはほど遠く、米投資銀行決算発表も近づき、今夜のFOMCの利下げ幅次第では、為替が大きく動く可能性も有り、引き続きボラティリティーの高い相場が続くと見ておくべきでしょう。
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15日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比40円安で寄り付き、前場に160円安となる場面がありましたが、後場にかけて10円高まで戻しました。その後は小幅な動きとなり、結局60円安で引けました。日経平均は96円安でした。寄付き前の外人は880万株の売り越しで、出来高は19.4億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
15日の米国株式市場では、JPモルガンが大幅安で推移し、金融機関の業績が一段と悪化するとの思惑を誘い他の金融株にも売りが波及しました。投資判断を引き下げられたアップルなどハイテク株の一角も軟調でしたが、FOMCを控え、様子見気分も強く、大きく売り込まれることはありませんでした。
16日の日本市場では、米市場が金融株を中心に下落しており、日本市場でも大手銀行が下げました。今夜、FOMCで追加利下げを決めるとみられますが、決定後の円高圧力が高まることを警戒する声も有り、朝方には下げ幅が200円に迫る場面もありました。その後は、買い戻す動きも出て、底堅く推移しました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-38.5%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-28.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.1ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.1ポイント上回るレベルとなり、割高度は拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を割りした。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在りますが9日線を割りました。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は投資銀行の決算内容悪化を危惧して下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は廃案となったものの政府の支援表明で一旦落着いたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、米投資銀行の決算発表悪化懸念が出て来ました。市場は、ここからはも、ビッグ3支援の行方、FOMCの利下げ幅、為替に振り回されそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、15日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.6、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、円高傾向の中、米国市場の下落率ほどには下落しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+7.1%(560円の割高)とプラス幅が若干拡大しました。プレミアム値はここ1週間は+120~+630の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線の上で、一目均衡表の雲の中にあり、比較的強い動きが続いています。日経平均プレミアムも高レベルにも関わらず、今日も増加傾向が継続しています。この理由は円高抵抗力が出てきた為でが、一時的な現象かどうかは明確ではありません、テクニカルには好調を維持していますが、ビッグ・スリー問題は解決にはほど遠く、米投資銀行決算発表も近づき、今夜のFOMCの利下げ幅次第では、為替が大きく動く可能性も有り、引き続きボラティリティーの高い相場が続くと見ておくべきでしょう。
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Monday, December 15, 2008
<20081215>日経平均の今後の見通し
[市況]
12日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比210円高で寄り付き、その後も終日堅調な値動きとなり、結局340円高で引けました。日経平均は428円安でした。寄付き前の外人は270万株の売り越しで、出来高は18.7億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
12日の米国株式市場では、米上院でビッグ3をめぐる民主・共和両党の協議が決裂したことで、米景気への悪影響が意識され、株価指数は大幅安で始まったものの、政府が金融安定化法に基づいた経営支援を検討すること明らかにしたことを好感し、自動車株を始め幅広い銘柄に買い戻しが入りました。ただ、支援が実現したとしても一時的な措置で、不透明感は根強く、不安定な値動きでした。
15日の日本市場では、ビッグ3の救済法案の廃案を嫌気して前週末に急落しましたが、米政府が救済方針を示したことで不安感がひとまず後退し、主力株を中心に売られすぎた銘柄に幅広い買いが入りました。日銀の企業短観は、景況感は悪化したものの業況判断指数が事前予想と一致したことで、あまり売り材料とはなりませんでした。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.4%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-28.2%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.2ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.4ポイント上回るレベルとなり、割高となりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を抜きました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、"青信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場は先週末の下落分を取り戻しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は廃案となったものの政府の支援表明で一旦落着いたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、今週の米投資銀行の決算発表が終わるまでは安心できません。市場は、ここからはも、ビッグ3支援の行方、FOMCの利下げ幅、為替に振り回されそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、12日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.9、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、円高の中、米国市場の上昇率以上に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.6%(520円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-120~+600の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線の上で、一目均衡表の雲の中にあり、比較的強い動きです。日経平均プレミアムは高レベルにも関わらず増加傾向が続いています。この理由は円高抵抗力が出てきた為です。今のところ、一時的な現象かどうかは明確ではありません、テクニカルに好転しましたが、ビッグ・スリー問題も解決にはほど遠く、為替も不安定ですので、乱高下は続くと見ておくべきでしょう。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
12日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比210円高で寄り付き、その後も終日堅調な値動きとなり、結局340円高で引けました。日経平均は428円安でした。寄付き前の外人は270万株の売り越しで、出来高は18.7億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
12日の米国株式市場では、米上院でビッグ3をめぐる民主・共和両党の協議が決裂したことで、米景気への悪影響が意識され、株価指数は大幅安で始まったものの、政府が金融安定化法に基づいた経営支援を検討すること明らかにしたことを好感し、自動車株を始め幅広い銘柄に買い戻しが入りました。ただ、支援が実現したとしても一時的な措置で、不透明感は根強く、不安定な値動きでした。
15日の日本市場では、ビッグ3の救済法案の廃案を嫌気して前週末に急落しましたが、米政府が救済方針を示したことで不安感がひとまず後退し、主力株を中心に売られすぎた銘柄に幅広い買いが入りました。日銀の企業短観は、景況感は悪化したものの業況判断指数が事前予想と一致したことで、あまり売り材料とはなりませんでした。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.4%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-28.2%とマイナス幅が縮小しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.2ポイントと割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.4ポイント上回るレベルとなり、割高となりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を抜きました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、"青信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場は先週末の下落分を取り戻しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は廃案となったものの政府の支援表明で一旦落着いたようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、今週の米投資銀行の決算発表が終わるまでは安心できません。市場は、ここからはも、ビッグ3支援の行方、FOMCの利下げ幅、為替に振り回されそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、12日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.9、PBRは0.99となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、円高の中、米国市場の上昇率以上に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+6.6%(520円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-120~+600の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線の上で、一目均衡表の雲の中にあり、比較的強い動きです。日経平均プレミアムは高レベルにも関わらず増加傾向が続いています。この理由は円高抵抗力が出てきた為です。今のところ、一時的な現象かどうかは明確ではありません、テクニカルに好転しましたが、ビッグ・スリー問題も解決にはほど遠く、為替も不安定ですので、乱高下は続くと見ておくべきでしょう。
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Sunday, December 14, 2008
<20081214>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
ビッグ3支援法案は廃案となったものの、米国市場は週末に上昇し、連鎖安は回避されそうです。しかし、ビッグ3支援は流動的であることに変わりはなく、景気の急激な後退も明白ですので、当面、パニック安の心配をしなくて良くなっただけです。今週は投資銀行の決算発表やFOMCを控えており、為替変動もからんで、波乱要因はまだまだ存在します。加えて、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は0.0ポイントとなりました。先週と比べ0.3ポイント割安度が縮小し、ゼロとなりました。200日線乖離率差では、3.3ポイント割安となり、先週比0.9ポイント割安度が縮小しました。日本市場は円高が進んだものの、米国市場と比べ、売られ過ぎの状態はなくなりつつあります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場はオバマ政権の景気対策で週初上昇したものの、週末にかけて押し戻されました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-34.7%の減益予想に悪化しました。先週からは変化ありません。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.3%から1.2%となり、為替は92-88円台と円高方向で推移しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は12月1週は売り越しでしたが、12月2週は買い越だった可能性が高く、今週も買い越しが期待されます。
5つのポイントのうち先週は①⑤がやや強き材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-31.9%となり先週と比較してマイナス幅は3.3ポイント縮小し、総合乖離率は-50.0%となりマイナス幅は13.9ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は9日線の上ですが、25日線の下に在りますので短期的には"黄信号"です。米国市場はNY Dowは25日線、9日線の上に在ります。Nasdaqも25日線、9日線の上に在りますので、短期的に"青信号"です。
[今週の見通し]
今週はファンダメンタル面ではビッグ3問題とFOMCの利下げ幅と為替への影響が問題となりそうです。仮に、0.75%の利下げとなれば、米株価にはプラスながら、大幅円高の可能性もありますので、ボラティリティーの高い不安定な値動きが予想されます。テクニカル面では、先週は結局、米国市場は25日移動平均線を抜くことができたものの、日本市場は割ってしまいました。外人の買い越しと円高に対する抵抗力が若干出て来た点は評価できますが、日本市場(特にTOPIX)が、25日線を大きく抜けるかどうかがポイントになりそうです。
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ビッグ3支援法案は廃案となったものの、米国市場は週末に上昇し、連鎖安は回避されそうです。しかし、ビッグ3支援は流動的であることに変わりはなく、景気の急激な後退も明白ですので、当面、パニック安の心配をしなくて良くなっただけです。今週は投資銀行の決算発表やFOMCを控えており、為替変動もからんで、波乱要因はまだまだ存在します。加えて、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は0.0ポイントとなりました。先週と比べ0.3ポイント割安度が縮小し、ゼロとなりました。200日線乖離率差では、3.3ポイント割安となり、先週比0.9ポイント割安度が縮小しました。日本市場は円高が進んだものの、米国市場と比べ、売られ過ぎの状態はなくなりつつあります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場はオバマ政権の景気対策で週初上昇したものの、週末にかけて押し戻されました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-34.7%の減益予想に悪化しました。先週からは変化ありません。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.3%から1.2%となり、為替は92-88円台と円高方向で推移しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は12月1週は売り越しでしたが、12月2週は買い越だった可能性が高く、今週も買い越しが期待されます。
5つのポイントのうち先週は①⑤がやや強き材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-31.9%となり先週と比較してマイナス幅は3.3ポイント縮小し、総合乖離率は-50.0%となりマイナス幅は13.9ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は9日線の上ですが、25日線の下に在りますので短期的には"黄信号"です。米国市場はNY Dowは25日線、9日線の上に在ります。Nasdaqも25日線、9日線の上に在りますので、短期的に"青信号"です。
[今週の見通し]
今週はファンダメンタル面ではビッグ3問題とFOMCの利下げ幅と為替への影響が問題となりそうです。仮に、0.75%の利下げとなれば、米株価にはプラスながら、大幅円高の可能性もありますので、ボラティリティーの高い不安定な値動きが予想されます。テクニカル面では、先週は結局、米国市場は25日移動平均線を抜くことができたものの、日本市場は割ってしまいました。外人の買い越しと円高に対する抵抗力が若干出て来た点は評価できますが、日本市場(特にTOPIX)が、25日線を大きく抜けるかどうかがポイントになりそうです。
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Friday, December 12, 2008
<20081212>日経平均の今後の見通し
[市況]
11日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比270円安で寄り付き、前場は60円安まで戻しましたが、後場は一転して売られ、一時に620円安まで下落する場面もありましたが、引けにかけて戻し、結局390円安で引けました。日経平均は484円安でした。寄付き前の外人は70万株の売り越しで、出来高はSQ日で30.3億株に増加しましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
11日の米国株式市場では、週間の新規失業保険申請件数が前週比5万8000件増の57万3000件と急増し、市場予想を大きく上回ったことで、雇用の悪化が警戒され、金融株を中心に売られました。自動車救済法案成立を巡る不透明感からGMが軟調だったことも影響し、株価指数を押し下げました。
12日の日本市場では、海外メディアを通じ、「ビッグ3救済に向けた修正法案が、共和、民主両党で暫定合意に達した」などと伝わり、前引けにかけて下げ渋る場面があったものの、午後に入って、米上院で民主、共和両党によるの協議が決裂したと伝わり、円が88円台まで上昇したことも影響し、輸出関連銘柄中心に失望売りが増え株価指数は急落しました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線の下に在り、9日線の上に在りますが、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-50.0%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-31.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.0ポイントと同水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下回るレベルとなり、割安度は拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますが、9日線を割りました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、まだ、9日線、25日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場はビッグ3支援法案の行方に振り回されて乱高下しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は下院通過しましたが、上院では協議が一旦決裂しました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、来週の米投資銀行の決が終わるまでは安心できません。市場は、今後もしばらくは、ビッグ3支援法案の行方に振り回されそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、11日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.1、PBRは0.94となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、円の急騰の中、米国市場の下落率以上に下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+4.8%(370円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-200~+510の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、まだ、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の中にあり、比較的強い動きですが、ビッグ・スリー支援法案成立が遠のき、為替も不安定となり、週明けも下落の可能性が高くなりました。再び、ボラティリティーの高い相場が到来しそうです。
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11日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比270円安で寄り付き、前場は60円安まで戻しましたが、後場は一転して売られ、一時に620円安まで下落する場面もありましたが、引けにかけて戻し、結局390円安で引けました。日経平均は484円安でした。寄付き前の外人は70万株の売り越しで、出来高はSQ日で30.3億株に増加しましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
11日の米国株式市場では、週間の新規失業保険申請件数が前週比5万8000件増の57万3000件と急増し、市場予想を大きく上回ったことで、雇用の悪化が警戒され、金融株を中心に売られました。自動車救済法案成立を巡る不透明感からGMが軟調だったことも影響し、株価指数を押し下げました。
12日の日本市場では、海外メディアを通じ、「ビッグ3救済に向けた修正法案が、共和、民主両党で暫定合意に達した」などと伝わり、前引けにかけて下げ渋る場面があったものの、午後に入って、米上院で民主、共和両党によるの協議が決裂したと伝わり、円が88円台まで上昇したことも影響し、輸出関連銘柄中心に失望売りが増え株価指数は急落しました。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線の下に在り、9日線の上に在りますが、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-50.0%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-31.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.0ポイントと同水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下回るレベルとなり、割安度は拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、25日線の上に在りますが、9日線を割りました。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、まだ、9日線、25日線の上に在ります。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場はビッグ3支援法案の行方に振り回されて乱高下しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は下院通過しましたが、上院では協議が一旦決裂しました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、来週の米投資銀行の決が終わるまでは安心できません。市場は、今後もしばらくは、ビッグ3支援法案の行方に振り回されそうです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、11日も下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.1、PBRは0.94となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、円の急騰の中、米国市場の下落率以上に下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+4.8%(370円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-200~+510の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、まだ、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の中にあり、比較的強い動きですが、ビッグ・スリー支援法案成立が遠のき、為替も不安定となり、週明けも下落の可能性が高くなりました。再び、ボラティリティーの高い相場が到来しそうです。
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Thursday, December 11, 2008
<20081211>日経平均の今後の見通し
[市況]
10日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比40円安で寄り付き、前場は130円安まで売られました。その後は戻り歩調となり、後場には90円高まで上昇する場面もありましたが、結局60円高で引けました。日経平均は60円高でした。寄付き前の外人は1190万株の買い越しで、出来高は22.5億株と低水準ながら増加して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
10日の米国株式市場では、政府と民主党が自動車救済法案で基本合意に達したと伝わったことで自動車株を始め、幅広い銘柄に買いが先行しました。原油など商品先物相場が堅調に推移したことで、石油や素材関連株も買われました。ただ、自動車救済法案について、複数の共和党議員が反対すると発言したことで、先行き不透明感が強まり、自動車株などに売りが出てNY Dowはは45ドル安まで下げる場面もあリました。。
11日の日本市場では、世界的な株高傾向を受けた下振れ懸念の後退から買いが継続し、7ヶ月ぶりの4日続伸となりました。朝方は、3連騰の反動による利益確定売りで下値を模索する場面もありましたが、その後は自動車やハイテク、大手銀行など指数の寄与度が高い大型株が買いを集め相場全体を押し上げました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.3%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-28.1%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により逆転し、日本市場が0.2ポイントの割高水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント下回るレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグ3支援法案の進展を評価し上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は下院通過しましたが、上院は楽観できないようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、12月の米投資銀行の決が終わるまでは安心できません。全体的に市場は、悪材料に鈍感になりつつあるようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、10日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.3ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.8、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率と同程度に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+4.7%(380円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-200~+480の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線を抜き、三角持合を上離れた形になり、一目均衡表の雲の中間まで上昇しました。日経平均も三角持合を上離れた形になりましたので、ビッグ・スリー支援法案が否決されるなどのサプライズがなければ、当面は9000円前後までの上昇余地がありそうです。しかし、プレミアムが大きいままですので、明日の日経平均は、今夜の米国株が上昇した場合はプレミアム分だけ上昇せず、下落した場合はプレミアム分だけ余計に下げる可能性を引き続き考慮する必要があります。
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10日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比40円安で寄り付き、前場は130円安まで売られました。その後は戻り歩調となり、後場には90円高まで上昇する場面もありましたが、結局60円高で引けました。日経平均は60円高でした。寄付き前の外人は1190万株の買い越しで、出来高は22.5億株と低水準ながら増加して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
10日の米国株式市場では、政府と民主党が自動車救済法案で基本合意に達したと伝わったことで自動車株を始め、幅広い銘柄に買いが先行しました。原油など商品先物相場が堅調に推移したことで、石油や素材関連株も買われました。ただ、自動車救済法案について、複数の共和党議員が反対すると発言したことで、先行き不透明感が強まり、自動車株などに売りが出てNY Dowはは45ドル安まで下げる場面もあリました。。
11日の日本市場では、世界的な株高傾向を受けた下振れ懸念の後退から買いが継続し、7ヶ月ぶりの4日続伸となりました。朝方は、3連騰の反動による利益確定売りで下値を模索する場面もありましたが、その後は自動車やハイテク、大手銀行など指数の寄与度が高い大型株が買いを集め相場全体を押し上げました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-36.3%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-28.1%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により逆転し、日本市場が0.2ポイントの割高水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント下回るレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグ3支援法案の進展を評価し上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、法案は下院通過しましたが、上院は楽観できないようです。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、12月の米投資銀行の決が終わるまでは安心できません。全体的に市場は、悪材料に鈍感になりつつあるようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、10日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.3ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.8、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率と同程度に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+4.7%(380円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-200~+480の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線を抜き、三角持合を上離れた形になり、一目均衡表の雲の中間まで上昇しました。日経平均も三角持合を上離れた形になりましたので、ビッグ・スリー支援法案が否決されるなどのサプライズがなければ、当面は9000円前後までの上昇余地がありそうです。しかし、プレミアムが大きいままですので、明日の日経平均は、今夜の米国株が上昇した場合はプレミアム分だけ上昇せず、下落した場合はプレミアム分だけ余計に下げる可能性を引き続き考慮する必要があります。
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Wednesday, December 10, 2008
<20081210>日経平均の今後の見通し
[市況]
9日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比30円安で寄り付きましたが、その後は堅調な動きとなり、後場中頃に320円高まで買われました。その後は小動きとなり、結局230円高で引けました。日経平均は264円高でした。寄付き前の外人は390万株の売り越しでしたが、出来高は21.5億株と低水準ながら増加して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
9日の米国株式市場では、前日までの2営業日でNY Dowは560ドル近く上げていた為に利益確定の売りが出易かった上うえに、フェデックスの業績下方修正で、世界景気悪化が改めて意識されてNY Dowは下落しました。ウォルマートの自社株買いの一時停止が伝わったことも、売り材料となったようです。一方、半導体関連株は堅調だった為、Nasdaqの下落幅は小さめでした。
10日の日本市場では、10月の機械受注統計は市場の予想通りで材料視されず、ビッグ3の救済法案が早期に成立する見通しとなったことを手掛かりに、GLOBEXで米先物が高かったこともあり、先物主導で上昇しました。円相場が伸び悩んだこともプラスに作用したようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-39.2%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-28.7%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により逆転し、日本市場が0.1ポイントの割高水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント上回るレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はフェデックスなどの業績下方修正で下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府、民主党と合意しましたが、まだ議会通過のハードルが有ります。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、12月の米投資銀行の決が終わるまでは安心できません。全体的に市場は、悪材料に鈍感になりつつあるようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、9日も上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.8、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落にも関わらず、今夜の米国市場の上昇を見越して上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+4.9%(390円の割高)と大幅のプラスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+480の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線を抜き、三角持合を上離れた形になり、一目均衡表の雲の中間まで上昇しました。日経平均も三角持合を上離れた形になりました。ビッグ・スリー支援法案が否決されるなどのサプライズがなければ、当面は9000円前後までの上昇余地がありそうです。しかし、プレミアムが大きくなりましたので、明日の日経平均は、今夜の米国株が上昇した場合はプレミアム分だけ上昇せず、下落した場合はプレミアム分だけ余計に下げる可能性があります。
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9日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比30円安で寄り付きましたが、その後は堅調な動きとなり、後場中頃に320円高まで買われました。その後は小動きとなり、結局230円高で引けました。日経平均は264円高でした。寄付き前の外人は390万株の売り越しでしたが、出来高は21.5億株と低水準ながら増加して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
9日の米国株式市場では、前日までの2営業日でNY Dowは560ドル近く上げていた為に利益確定の売りが出易かった上うえに、フェデックスの業績下方修正で、世界景気悪化が改めて意識されてNY Dowは下落しました。ウォルマートの自社株買いの一時停止が伝わったことも、売り材料となったようです。一方、半導体関連株は堅調だった為、Nasdaqの下落幅は小さめでした。
10日の日本市場では、10月の機械受注統計は市場の予想通りで材料視されず、ビッグ3の救済法案が早期に成立する見通しとなったことを手掛かりに、GLOBEXで米先物が高かったこともあり、先物主導で上昇しました。円相場が伸び悩んだこともプラスに作用したようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-39.2%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-28.7%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により逆転し、日本市場が0.1ポイントの割高水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント上回るレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はフェデックスなどの業績下方修正で下落しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府、民主党と合意しましたが、まだ議会通過のハードルが有ります。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、12月の米投資銀行の決が終わるまでは安心できません。全体的に市場は、悪材料に鈍感になりつつあるようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、9日も上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.8、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0を下回っていますので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落にも関わらず、今夜の米国市場の上昇を見越して上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+4.9%(390円の割高)と大幅のプラスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+480の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線を抜き、三角持合を上離れた形になり、一目均衡表の雲の中間まで上昇しました。日経平均も三角持合を上離れた形になりました。ビッグ・スリー支援法案が否決されるなどのサプライズがなければ、当面は9000円前後までの上昇余地がありそうです。しかし、プレミアムが大きくなりましたので、明日の日経平均は、今夜の米国株が上昇した場合はプレミアム分だけ上昇せず、下落した場合はプレミアム分だけ余計に下げる可能性があります。
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Tuesday, December 09, 2008
<20081209>日経平均の今後の見通し
[市況]
8日のNY DowとNASDAQは大幅上昇しましたが、日経平均先物は前日比20円安で寄り付き、前場に130円高まで上昇しましたが、後場にかけて60円安まで売られました。その後は小動きとなり、結局30円高で引けました。日経平均は66円高でした。出来高は20.0億株と低水準で、寄付き前の外人は久々に1980万株の大幅買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
8日の米国株式市場では、オバマ次期大統領が、米景気対策と雇用促進のためにインフラ投資に取り組む姿勢を示したことで、キャタピラーや素材関連が大幅上昇しました。原油が上昇したことを受け、エネルギー株も高く、ビッグスリー救済をめぐって8日中にも政府・議会が、150億ドル規模の資金支援などで合意との報道などを受け、自動車株も急伸しました。
9日の日本市場は、米市場が大幅続伸したことで、世界景気悪化への過度な警戒感が和らぎ、海運や鉄鋼、機械といった景気敏感株が買われましたが、前日に400円あまり上昇していたため節目の8500円に接近する場面では全般に戻り待ちの売りが増えて伸び悩みましだ。中国株の下落で日経平均は後場に入ると下げに転じる場面もありました。朝方発表の7-9月期のGDP改定値は前期比年率1.8%減と速報値の0.4%減から大幅に下方修正されましたが、株式相場への影響は限定的だったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、25日線は抜けず、75日線、25日線の下に在り、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-47.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-31.0%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は縮小し、0.1ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.2ポイント下回るレベルとなり、割安幅は拡大しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"となりました。中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はオバマ政権の景気対策期待で上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、ある程度の支援策は実施されるようですが、破綻の可能性も残っており、影響は流動的です。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、寄り付き前の外人が大幅買い越しとなり、多少明るい兆しが見えてきました、しかし、12月の米投資銀行の決が終わるまでは安心できません。全体的に市場は、悪材料に鈍感になりつつあるようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、8日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.3、PBRは0.95となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアムがありましたので、米国市場の上昇率には及びませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは-0.3%(30円の割安)とマイナスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+200の範囲で動いています。日経平均は三角持合をすっきり上離れた形にはなっていませんが、米国市場は25日線と直近高値を抜きよい形になってきました。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線を抜き、三角持合を上離れた形になり、一目均衡表の雲の中に入りました。日経平均は物足りない感じですが、上昇余地がありそうです。
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8日のNY DowとNASDAQは大幅上昇しましたが、日経平均先物は前日比20円安で寄り付き、前場に130円高まで上昇しましたが、後場にかけて60円安まで売られました。その後は小動きとなり、結局30円高で引けました。日経平均は66円高でした。出来高は20.0億株と低水準で、寄付き前の外人は久々に1980万株の大幅買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
8日の米国株式市場では、オバマ次期大統領が、米景気対策と雇用促進のためにインフラ投資に取り組む姿勢を示したことで、キャタピラーや素材関連が大幅上昇しました。原油が上昇したことを受け、エネルギー株も高く、ビッグスリー救済をめぐって8日中にも政府・議会が、150億ドル規模の資金支援などで合意との報道などを受け、自動車株も急伸しました。
9日の日本市場は、米市場が大幅続伸したことで、世界景気悪化への過度な警戒感が和らぎ、海運や鉄鋼、機械といった景気敏感株が買われましたが、前日に400円あまり上昇していたため節目の8500円に接近する場面では全般に戻り待ちの売りが増えて伸び悩みましだ。中国株の下落で日経平均は後場に入ると下げに転じる場面もありました。朝方発表の7-9月期のGDP改定値は前期比年率1.8%減と速報値の0.4%減から大幅に下方修正されましたが、株式相場への影響は限定的だったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、25日線は抜けず、75日線、25日線の下に在り、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-47.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-31.0%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は縮小し、0.1ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.2ポイント下回るレベルとなり、割安幅は拡大しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上に在ります。Nasdaqは、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"青信号"となりました。中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はオバマ政権の景気対策期待で上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、ある程度の支援策は実施されるようですが、破綻の可能性も残っており、影響は流動的です。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、寄り付き前の外人が大幅買い越しとなり、多少明るい兆しが見えてきました、しかし、12月の米投資銀行の決が終わるまでは安心できません。全体的に市場は、悪材料に鈍感になりつつあるようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、8日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.3、PBRは0.95となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアムがありましたので、米国市場の上昇率には及びませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは-0.3%(30円の割安)とマイナスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+200の範囲で動いています。日経平均は三角持合をすっきり上離れた形にはなっていませんが、米国市場は25日線と直近高値を抜きよい形になってきました。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、テクニカルには、25日線、9日線を抜き、三角持合を上離れた形になり、一目均衡表の雲の中に入りました。日経平均は物足りない感じですが、上昇余地がありそうです。
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Monday, December 08, 2008
<20081208>日経平均の今後の見通し
[市況]
5日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比70円高で寄り付き、前場中頃までは130円高までの狭いレンジで推移していましたが、後場にかけて一段高となり、結局470円高で引けました。日経平均は411円高でした。出来高は18.6億株と低水準で、寄付き前の外人は640万株の売り越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
5日の米国株式市場では、11月の雇用統計が53万3000人減となり、市場予想の35万人減を大幅に上回って減少し、売りが先行したものの、売り材料出尽くし感から、売り一巡後は買い戻しの動きが広がったようです。さらに、好業績見通しを発表した保険大手のハートフォードが急騰したことを手掛かりに、引けにかけて金融株を中心に一段高となり、株価指数が大幅上昇しました。
8日の日本市場は、11月の雇用統計が厳しい内容だったにもかかわらず米市場が、大幅上昇したことや、先週の反動買い、さらに、中国の景気刺激策発動への期待などでアジアの株が上昇したことなどで、幅広い銘柄がかわれました。特にコマツや日立建機はストップ高まで上昇しました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線を抜きましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-50.7%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-31.7%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は縮小し、0.1ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.9ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。その結果、日本市場の割安感(売られ過ぎ感)はなくなりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線を抜きました。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりました。中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
日本市場は中国の景気刺激策への期待でアジア株高から上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、ある程度の支援策は実施されるようですが、破綻の可能性も残っており、影響は流動的です。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③についても、依然として、日本市場における外人売買動向に顕著な改善は見られず、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出は続いているようです。全体的に市場は、悪材料に鈍感になりつつあるようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、5日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.4、PBRは0.96となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率以上に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+2.5%(200円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+390の範囲で動いています。NY Dowと日経平均はまだ三角持合の中に在りますので、方向感ははっきりしませんが、グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、25日線、9日線を抜き、テクニカルには三角持合を上離れた形になりましたので、日経平均も近々上離れの確立が高くなってきました。しかし、プレミアムが大きくなりましたので、明日の日経平均は、今夜の米国株が上昇した場合はプレミアム分だけ上昇せず、下落した場合はプレミアム分だけ余計に下げる可能性があります。
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5日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比70円高で寄り付き、前場中頃までは130円高までの狭いレンジで推移していましたが、後場にかけて一段高となり、結局470円高で引けました。日経平均は411円高でした。出来高は18.6億株と低水準で、寄付き前の外人は640万株の売り越しでしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
5日の米国株式市場では、11月の雇用統計が53万3000人減となり、市場予想の35万人減を大幅に上回って減少し、売りが先行したものの、売り材料出尽くし感から、売り一巡後は買い戻しの動きが広がったようです。さらに、好業績見通しを発表した保険大手のハートフォードが急騰したことを手掛かりに、引けにかけて金融株を中心に一段高となり、株価指数が大幅上昇しました。
8日の日本市場は、11月の雇用統計が厳しい内容だったにもかかわらず米市場が、大幅上昇したことや、先週の反動買い、さらに、中国の景気刺激策発動への期待などでアジアの株が上昇したことなどで、幅広い銘柄がかわれました。特にコマツや日立建機はストップ高まで上昇しました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線を抜きましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-50.7%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-31.7%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は縮小し、0.1ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.9ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。その結果、日本市場の割安感(売られ過ぎ感)はなくなりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線を抜きました。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりました。中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
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日本市場は中国の景気刺激策への期待でアジア株高から上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、ある程度の支援策は実施されるようですが、破綻の可能性も残っており、影響は流動的です。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③についても、依然として、日本市場における外人売買動向に顕著な改善は見られず、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出は続いているようです。全体的に市場は、悪材料に鈍感になりつつあるようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、5日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.7ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.4、PBRは0.96となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率以上に上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+2.5%(200円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+390の範囲で動いています。NY Dowと日経平均はまだ三角持合の中に在りますので、方向感ははっきりしませんが、グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、25日線、9日線を抜き、テクニカルには三角持合を上離れた形になりましたので、日経平均も近々上離れの確立が高くなってきました。しかし、プレミアムが大きくなりましたので、明日の日経平均は、今夜の米国株が上昇した場合はプレミアム分だけ上昇せず、下落した場合はプレミアム分だけ余計に下げる可能性があります。
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Sunday, December 07, 2008
<20081207>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
景気の急激な後退を示す経済指標が相次ぎ大きく下落しましたが、雇用統計発表でひと段落した感じです。しかし、ビッグ3支援は流動的ですし、12月中旬に投資銀行の決算発表を控えており、懸念材料はまだ存在します。加えて、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は0.3ポイントとなりました。先週と比べ0.1ポイント拡大しました。200日線乖離率差では、4.2ポイント割安となり、先週比3.5ポイント割安度が増加しました。日本市場は円高が影響し、米国市場と比べ、売られ過ぎの状態に戻りつつあります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場が急速な景気後退で売られた影響で、日本市場は下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-34.7%の減益予想に悪化しました。先週からは変化ありません。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.6%から1.3%となり、為替は94-91円台と円高方向で推移しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は11月4週は買い越しでしたが、12月1週は売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-35.2%となり先週と比較してマイナス幅は4.1ポイント拡大し、総合乖離率は-63.9%となりマイナス幅は14.7ポイント拡大しました。3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線、9日線の下に在りますので短期的にも"赤信号"です。米国市場はNY Dowは25日線の下に在りますが、9日線の上に在ります。,Nasdaqも25日線の下に在りますが、9日線の下に在りますので、"黄信号"です。
[今週の見通し]
今週はファンダメンタル面ではビッグ3が破産法の適用申請に至るかどうかが問題となりそうです。仮に、破産法申請となれば、金融不安再燃も有り得ると考えられます。テクニカル面では、先週は結局、NasdaqとTOPIXは25日移動平均線を抜くことができませんでしたので、今週も日米市場とも、25日線を大きく抜けるかどうかがポイントになりそうです。その為には、円安、外人の買い越しへの転換などが必要と思われますが、あまり期待できそうもありません。
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景気の急激な後退を示す経済指標が相次ぎ大きく下落しましたが、雇用統計発表でひと段落した感じです。しかし、ビッグ3支援は流動的ですし、12月中旬に投資銀行の決算発表を控えており、懸念材料はまだ存在します。加えて、世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は0.3ポイントとなりました。先週と比べ0.1ポイント拡大しました。200日線乖離率差では、4.2ポイント割安となり、先週比3.5ポイント割安度が増加しました。日本市場は円高が影響し、米国市場と比べ、売られ過ぎの状態に戻りつつあります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場が急速な景気後退で売られた影響で、日本市場は下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-34.7%の減益予想に悪化しました。先週からは変化ありません。
③長期金利は米国で大きく下がり、日米の金利差は1.6%から1.3%となり、為替は94-91円台と円高方向で推移しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は11月4週は買い越しでしたが、12月1週は売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-35.2%となり先週と比較してマイナス幅は4.1ポイント拡大し、総合乖離率は-63.9%となりマイナス幅は14.7ポイント拡大しました。3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線、9日線の下に在りますので短期的にも"赤信号"です。米国市場はNY Dowは25日線の下に在りますが、9日線の上に在ります。,Nasdaqも25日線の下に在りますが、9日線の下に在りますので、"黄信号"です。
[今週の見通し]
今週はファンダメンタル面ではビッグ3が破産法の適用申請に至るかどうかが問題となりそうです。仮に、破産法申請となれば、金融不安再燃も有り得ると考えられます。テクニカル面では、先週は結局、NasdaqとTOPIXは25日移動平均線を抜くことができませんでしたので、今週も日米市場とも、25日線を大きく抜けるかどうかがポイントになりそうです。その為には、円安、外人の買い越しへの転換などが必要と思われますが、あまり期待できそうもありません。
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Friday, December 05, 2008
<20081205>日経平均の今後の見通し
[市況]
4日のNY DowとNASDAQは大幅下落しましたが、日経平均先物は前日比110円高で寄り付き、前場は20円高まで売られる場面もありました。その後も同水準の幅で上下し、結局20円高で引けました。日経平均は6円安でした。出来高は19.0億株と低水準で、寄付き前の外人は1030万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
4日の米国株式市場では、原油が一時、4年ぶりの水準まで下落したことを受け、石油株が売られ、ダウ平均を押し下げました。11月の雇用統計で前月比で40万人以上減少するとの見方が出ており、利益確定売りが出た面もあるようです。米上院委でビッグスリー救済の公聴会が開かれましたが、再建への不安を指摘する声が聞かれ、GMは16%安と大幅安になりました。
5日の日本市場は、寄り付きではユーロに大して円安となったことあり、輸出関連が買われ日経平均は高くはじまりました。8000円割れには公的年金の買い観測もあり、比較的堅調に推移しましたが、引けにかけた週末でもあり、見送り気分が強くなったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-63.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-35.2%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.3ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線も割りました。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線、25日線を割りましたので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"となりました。中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグスリー救済策は流動的との見方から売られました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利の上昇は続いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、引き続き上院での公聴会でのビッグ3への政府支援の行方がキー・ファクターです。③についても、外人売買動向に顕著な改善は見られず、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出は続いているようです。全体的には、好悪材料が拮抗しているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、4日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは13.7、PBRは0.91となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、マイナス・プレミアムがありましたので、米国市場の下落にも関わらず、下落しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+0.5%(50円の割高)とプラスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線の下に在りますので、テクニカルには引き続き弱含みですが、目先はビッグ3の政府対応や雇用統計発表の影響次第と思われます。週明けはプレミアムが小さくなりましたので、今夜の米国市場に連動したうごきとなりそうです。米国市場は三角持合が煮詰まってきたようですので、上下どちらかに大きく動きそうです。
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4日のNY DowとNASDAQは大幅下落しましたが、日経平均先物は前日比110円高で寄り付き、前場は20円高まで売られる場面もありました。その後も同水準の幅で上下し、結局20円高で引けました。日経平均は6円安でした。出来高は19.0億株と低水準で、寄付き前の外人は1030万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
4日の米国株式市場では、原油が一時、4年ぶりの水準まで下落したことを受け、石油株が売られ、ダウ平均を押し下げました。11月の雇用統計で前月比で40万人以上減少するとの見方が出ており、利益確定売りが出た面もあるようです。米上院委でビッグスリー救済の公聴会が開かれましたが、再建への不安を指摘する声が聞かれ、GMは16%安と大幅安になりました。
5日の日本市場は、寄り付きではユーロに大して円安となったことあり、輸出関連が買われ日経平均は高くはじまりました。8000円割れには公的年金の買い観測もあり、比較的堅調に推移しましたが、引けにかけた週末でもあり、見送り気分が強くなったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-63.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-35.2%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.3ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント下回るレベルとなり、割安幅は縮小しました。
NY Dowは、下落し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線も割りました。Nasdaqも、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線、25日線を割りましたので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"となりました。中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグスリー救済策は流動的との見方から売られました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利の上昇は続いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、引き続き上院での公聴会でのビッグ3への政府支援の行方がキー・ファクターです。③についても、外人売買動向に顕著な改善は見られず、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出は続いているようです。全体的には、好悪材料が拮抗しているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、4日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは13.7、PBRは0.91となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、マイナス・プレミアムがありましたので、米国市場の下落にも関わらず、下落しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較た場合の日経平均のプレミアムは+0.5%(50円の割高)とプラスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線の下に在りますので、テクニカルには引き続き弱含みですが、目先はビッグ3の政府対応や雇用統計発表の影響次第と思われます。週明けはプレミアムが小さくなりましたので、今夜の米国市場に連動したうごきとなりそうです。米国市場は三角持合が煮詰まってきたようですので、上下どちらかに大きく動きそうです。
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Thursday, December 04, 2008
<20081204>日経平均の今後の見通し
[市況]
3日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比同値で寄り付き、前場は60円高まで買われた後下落に転じ、終日軟調な展開となりました。引け際に戻し、結局160円安で引けました。日経平均は79円安でした。出来高は20.2億株と若干増加したものの低水準で、寄付き前の外人は1850万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
3日の米国株式市場では、11月の全米雇用リポートで、前月比25万人減と市場予想以上に減少したことや、携帯情報端末のリサーチ・イン・モーションが9-11月期決算が従来見通しを下方修正したことなどで、NY Dowは一時180ドル超下落しました。一方、米調査会社が前週末以降の年末商戦のインターネット販売が前年比大幅増となったと発表したことで、小売り株などが買い戻されました。午後には買いが膨らんだ金融株が市場全体を押し上げたようです。
4日の日本市場は、米市場高を受けて朝方は高くなる場面もあったものの、円相場の高止まりやGLOBEXで米株価指数先物が安値圏で推移していることが売りを誘ったようです。ただ、GMとクライスラーが事前調整型の破産法の適用申請を検討しているとの報道もあり、米市場の動向を見極めたいとの雰囲気から下値を売り込む動きはも限られたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-64.6%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-35.3%とマイナス幅が拡大しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.4ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.5ポイント下回るレベルとなり、割安方向になってきました。
NY Dowは、上昇し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在ります。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きました。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は雇用悪化で安く始まったもののインターネット通販好調で上昇しました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきて懸念が出ています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、4日からの公聴会でのビッグ3への政府支援の行方がキー・ファクターの一つになってきました。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念があります。全体的には、好悪材料が拮抗しているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、3日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.1、PBRは0.91となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇にも関わらず、外人売りと円高で下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-2.6%(220円の割安)と大幅なマイナスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線の下に在りますので、テクニカルには引き続き弱含みですが、目先はビッグ3の政府対応やECBの利下げによる為替への影響次第と思われます。プレミアムが大きくマイナスとなりましたので、米国市場が下げた場合でも日経平均の下げはプレミアム分は下げ渋り、逆に円安を伴って米国市場が上昇した場合は、日経平均はそれ以上に上げる可能性があります。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
3日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比同値で寄り付き、前場は60円高まで買われた後下落に転じ、終日軟調な展開となりました。引け際に戻し、結局160円安で引けました。日経平均は79円安でした。出来高は20.2億株と若干増加したものの低水準で、寄付き前の外人は1850万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
3日の米国株式市場では、11月の全米雇用リポートで、前月比25万人減と市場予想以上に減少したことや、携帯情報端末のリサーチ・イン・モーションが9-11月期決算が従来見通しを下方修正したことなどで、NY Dowは一時180ドル超下落しました。一方、米調査会社が前週末以降の年末商戦のインターネット販売が前年比大幅増となったと発表したことで、小売り株などが買い戻されました。午後には買いが膨らんだ金融株が市場全体を押し上げたようです。
4日の日本市場は、米市場高を受けて朝方は高くなる場面もあったものの、円相場の高止まりやGLOBEXで米株価指数先物が安値圏で推移していることが売りを誘ったようです。ただ、GMとクライスラーが事前調整型の破産法の適用申請を検討しているとの報道もあり、米市場の動向を見極めたいとの雰囲気から下値を売り込む動きはも限られたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-64.6%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-35.3%とマイナス幅が拡大しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.4ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.5ポイント下回るレベルとなり、割安方向になってきました。
NY Dowは、上昇し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在ります。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きました。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は雇用悪化で安く始まったもののインターネット通販好調で上昇しました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきて懸念が出ています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、4日からの公聴会でのビッグ3への政府支援の行方がキー・ファクターの一つになってきました。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念があります。全体的には、好悪材料が拮抗しているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、3日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.1、PBRは0.91となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇にも関わらず、外人売りと円高で下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-2.6%(220円の割安)と大幅なマイナスに転換しました。プレミアム値はここ1週間は-260~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線の下に在りますので、テクニカルには引き続き弱含みですが、目先はビッグ3の政府対応やECBの利下げによる為替への影響次第と思われます。プレミアムが大きくマイナスとなりましたので、米国市場が下げた場合でも日経平均の下げはプレミアム分は下げ渋り、逆に円安を伴って米国市場が上昇した場合は、日経平均はそれ以上に上げる可能性があります。
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Wednesday, December 03, 2008
<20081203>日経平均の今後の見通し
[市況]
2日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比130円高で寄り付き、前場は前日終値安まで売られましたが、後場寄り付きにかけて190円高まで戻しました。その後は軟調な展開となりましたが引け際に戻し、結局160円高で引けました。日経平均は140円高でした。出来高は17.2億株と低水準でしたが、寄付き前の外人は90万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
2日の米国株式市場は、前日の大幅下落の反動やGMの10-12月期の利益が市場予想とほぼ一致したことなどから買いが先行しました。一方で、GMが発表した11月の新車販売台数が41%減と大きく落ち込むと、米景気悪化が改めて意識され、NY Dowは前日終値近辺まで水準を切り下げる場面がありました。その後、政府の追加支援確保のための再建計画を提出したこともあり、値ごろ感から取引終了間際に相場は上げ幅を広げました。
3日の日本市場は、米市場高を受け、上昇しました。原油安で紙パ関連や、電力株が上昇し、内需の通信株や、小売株の上が目立ちました。しかし、今夜の米国市場を見極めたいとの市場心理や、戻り待ちの売りに押されて伸び悩んで終了しました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-62.7%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-34.8%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.3ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.9ポイント下回るレベルとなり、若干割安に転換しました。
NY Dowは、大幅上昇し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きました。Nasdaqは、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となり、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグ3への支援期待から、乱高下の中大幅に上げました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきて懸念が出て来ました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、ビッグ3への政府支援の行方がキー・ファクターの一つになってきました。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念があります。全体的には、好悪材料が拮抗しているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、2日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.2ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.0、PBRは0.93となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアムがありましたので、米国市場の上昇率ほどは上げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.0%(80円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-180~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線の下に在ります。目先はビッグ3の政府対応次第とも思われますが、テクニカル視点では、結局、TOPIXとNasdaqは25日線を上回ることなく下落しましたし、日米市場とも、昨日の下げ幅に比べると今日の上昇幅はまだ小さく、しばらく、下値模索となる可能性の方が高そうです。
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2日のNY DowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比130円高で寄り付き、前場は前日終値安まで売られましたが、後場寄り付きにかけて190円高まで戻しました。その後は軟調な展開となりましたが引け際に戻し、結局160円高で引けました。日経平均は140円高でした。出来高は17.2億株と低水準でしたが、寄付き前の外人は90万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
2日の米国株式市場は、前日の大幅下落の反動やGMの10-12月期の利益が市場予想とほぼ一致したことなどから買いが先行しました。一方で、GMが発表した11月の新車販売台数が41%減と大きく落ち込むと、米景気悪化が改めて意識され、NY Dowは前日終値近辺まで水準を切り下げる場面がありました。その後、政府の追加支援確保のための再建計画を提出したこともあり、値ごろ感から取引終了間際に相場は上げ幅を広げました。
3日の日本市場は、米市場高を受け、上昇しました。原油安で紙パ関連や、電力株が上昇し、内需の通信株や、小売株の上が目立ちました。しかし、今夜の米国市場を見極めたいとの市場心理や、戻り待ちの売りに押されて伸び悩んで終了しました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-62.7%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-34.8%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.3ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.9ポイント下回るレベルとなり、若干割安に転換しました。
NY Dowは、大幅上昇し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線を抜きました。Nasdaqは、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となり、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場はビッグ3への支援期待から、乱高下の中大幅に上げました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきて懸念が出て来ました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、ビッグ3への政府支援の行方がキー・ファクターの一つになってきました。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念があります。全体的には、好悪材料が拮抗しているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、2日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.2ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.0、PBRは0.93となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアムがありましたので、米国市場の上昇率ほどは上げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.0%(80円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ1週間は-180~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線の下に在ります。目先はビッグ3の政府対応次第とも思われますが、テクニカル視点では、結局、TOPIXとNasdaqは25日線を上回ることなく下落しましたし、日米市場とも、昨日の下げ幅に比べると今日の上昇幅はまだ小さく、しばらく、下値模索となる可能性の方が高そうです。
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Tuesday, December 02, 2008
<20081202>日経平均の今後の見通し
[市況]
1日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比500円安で寄り付き、前場は560円安まで売られましたが、その後は後場寄り付きにかけて340円安まで戻り歩調となりましたが、その後は軟調に推移し、結局520円安で引けました。日経平均は533円安でした。寄付き前の外人は880万株の売り越しで、出来高は18.9億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスとなり、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
1日の米国株式市場は、直近5連騰から売りが出やすかった中で、11月のISM製造業景況感指数が36.2と前月から低下し1982年5月以来の水準に悪化したほか、10月の建設支出は前月比1.2%の減少などで売りが加速しました。金融株や半導体関連の下げが目立ちました。午後に全米経済研究所が米経済が昨年12月から景気後退局面に入ったとの判断を示したことや、バーナンキFRB議長が講演で、米経済の悪化の深刻さに言及したことも。さらに売られる材料となったようです。
2日の日本市場では、米市場の急落や急速な円高をきっかけに、輸出関連株中心に、さらなる業績悪化懸念が強まり、売られました。下値には公的年金や個人の買いも入ったようですが、限定的でした。トヨタやソニー、野村など主力株が相次いで年初来安値を更新しました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-67.1%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-36.1%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.5ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント上回るレベルとなり、若干割高に転換しました。
NY Dowは、大幅下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線、25日線を割りました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割りましたので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"となり、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は経済指標の悪化が止まらず大幅に下げました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきて懸念が出て来ました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権の政策発表が止むと弱気材料が前面にでてきるようです。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念があります。アナリストがシティの業績見通しを引き下げたことも悪材料となりました。全体的には、好材料が途切れて景気後退の悪材料が目だちました。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、1日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは13.6、PBRは0.9となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、マイナス・プレミアムがありましたので、米国市場の下落率ほどは下げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.6%(210円の割高)とプラス転換しました。プレミアム値はここ1週間は-180~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線を割ってしまいました。目先はビッグ3の再建策と政府対応次第とも思われますが、テクニカル視点では、結局、TOPIXとNasdaqは25日線を上回ることなく下落しましたので、日米市場とも、またしばらく、下値模索となる可能性が高そうです。
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1日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比500円安で寄り付き、前場は560円安まで売られましたが、その後は後場寄り付きにかけて340円安まで戻り歩調となりましたが、その後は軟調に推移し、結局520円安で引けました。日経平均は533円安でした。寄付き前の外人は880万株の売り越しで、出来高は18.9億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスとなり、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
1日の米国株式市場は、直近5連騰から売りが出やすかった中で、11月のISM製造業景況感指数が36.2と前月から低下し1982年5月以来の水準に悪化したほか、10月の建設支出は前月比1.2%の減少などで売りが加速しました。金融株や半導体関連の下げが目立ちました。午後に全米経済研究所が米経済が昨年12月から景気後退局面に入ったとの判断を示したことや、バーナンキFRB議長が講演で、米経済の悪化の深刻さに言及したことも。さらに売られる材料となったようです。
2日の日本市場では、米市場の急落や急速な円高をきっかけに、輸出関連株中心に、さらなる業績悪化懸念が強まり、売られました。下値には公的年金や個人の買いも入ったようですが、限定的でした。トヨタやソニー、野村など主力株が相次いで年初来安値を更新しました。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-67.1%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-36.1%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は拡大し、0.5ポイントの割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント上回るレベルとなり、若干割高に転換しました。
NY Dowは、大幅下落し、75日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線、25日線を割りました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割りましたので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"となり、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
米国市場は経済指標の悪化が止まらず大幅に下げました。市場テーマである①金融流動性危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきて懸念が出て来ました。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権の政策発表が止むと弱気材料が前面にでてきるようです。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念があります。アナリストがシティの業績見通しを引き下げたことも悪材料となりました。全体的には、好材料が途切れて景気後退の悪材料が目だちました。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、1日は下落しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは13.6、PBRは0.9となりました。PBRが再び1.0を下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、マイナス・プレミアムがありましたので、米国市場の下落率ほどは下げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.6%(210円の割高)とプラス転換しました。プレミアム値はここ1週間は-180~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートも、9日線、25日線を割ってしまいました。目先はビッグ3の再建策と政府対応次第とも思われますが、テクニカル視点では、結局、TOPIXとNasdaqは25日線を上回ることなく下落しましたので、日米市場とも、またしばらく、下値模索となる可能性が高そうです。
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Monday, December 01, 2008
<20081201>日経平均の今後の見通し
[市況]
28日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比70円安で寄り付き、前場は220円安まで売られましたが、その後は後場にかけて戻り歩調となった後、小動きとなり、結局120円安で引けました。日経平均は115円安でした。寄付き前の外人は710万株の売り越しで、出来高は15.1億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
28日の米国株式市場は、年末商戦の落ち込みが懸念されるものの、景気や消費の落ち込みはかなり織り込まれたとして、NY Dowは午後に上げ幅を広げました。欧州半導体大手のSTマイクロエレクトロニクスが10-12月期の売上高見通しを下方修正したことなどでNasdaqは安く推移する場面が多かっものの、シティグループが18%高。12月2日に議会に再建計画を提出するGM、フォードも大幅高しました。
1日の日本市場では、前週末に節目の8500円や25日線を回復したことで目先の損益を確定する売りが主力株に出たほか、NY Dowが5連騰したことで、反落を警戒する動きが強まったようです。個別銘柄では輸出、不動産関連が安く、電気ガス、通信、商社は確りした動きでした。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-51.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-31.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.5ポイント下回るレベルとなり、割安度は拡大しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上にあります。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場はシティグループとGM、フォードが大幅高しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきた点が気になります。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感がでてきました。全体的には、ここ一週間は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、28日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.3ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.4、PBRは0.96となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が先週末に上昇したにも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-0.9%(80円の割安)とマイナス転換しました。プレミアム値はここ1週間は-180~+280の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、まだ、9日線、25日線の上に在り、目先の上昇期待は続いていますが、米国市場と比べて割安感が出て来ましたので、ビッグ3の再建策が明らかになるまでは、NY Dowが若干下げても、日経平均は底堅い動きが予想されます。
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28日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比70円安で寄り付き、前場は220円安まで売られましたが、その後は後場にかけて戻り歩調となった後、小動きとなり、結局120円安で引けました。日経平均は115円安でした。寄付き前の外人は710万株の売り越しで、出来高は15.1億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
28日の米国株式市場は、年末商戦の落ち込みが懸念されるものの、景気や消費の落ち込みはかなり織り込まれたとして、NY Dowは午後に上げ幅を広げました。欧州半導体大手のSTマイクロエレクトロニクスが10-12月期の売上高見通しを下方修正したことなどでNasdaqは安く推移する場面が多かっものの、シティグループが18%高。12月2日に議会に再建計画を提出するGM、フォードも大幅高しました。
1日の日本市場では、前週末に節目の8500円や25日線を回復したことで目先の損益を確定する売りが主力株に出たほか、NY Dowが5連騰したことで、反落を警戒する動きが強まったようです。個別銘柄では輸出、不動産関連が安く、電気ガス、通信、商社は確りした動きでした。
[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を割りましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-51.9%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-31.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.5ポイント下回るレベルとなり、割安度は拡大しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線、25日線の上にあります。Nasdaqは、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。
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先週末の米国市場はシティグループとGM、フォードが大幅高しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきた点が気になります。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドからの資金流出など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感がでてきました。全体的には、ここ一週間は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、28日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在8.3ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-34.7%で、予想PERは14.4、PBRは0.96となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場と思われます。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が先週末に上昇したにも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-0.9%(80円の割安)とマイナス転換しました。プレミアム値はここ1週間は-180~+280の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、まだ、9日線、25日線の上に在り、目先の上昇期待は続いていますが、米国市場と比べて割安感が出て来ましたので、ビッグ3の再建策が明らかになるまでは、NY Dowが若干下げても、日経平均は底堅い動きが予想されます。
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