[市況]
29日、NYDowとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、30日の日経平均先物は、前日比260円高で寄り付き前場に230円高まで下げる場面もありましたが、その後は堅調な動きとなり、最終的に350円高で引けました。日経平均は334円高で引け、寄り付き前の外国人は1000万株の買い越しで、出来高は25.2億株と、比較的に高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小し、個別銘柄に関しては、売り買いが拮抗している状態です。
29日の米国市場では、1-3月期のGDP速報値は前期比年率6.1%減と市場予想の4.6%減以上に悪化しましたが、個人消費が2.2%増と3四半期ぶりにプラス転換となったことが好感されたようです。主要企業の決算が市場予想を上回ったうえ、一部アナリストが米銀の投資判断を引き上げたことも支援材料となりました。FOMCで実質ゼロ金利政策の維持を決定。声明で景気悪化ペースが鈍化したと指摘されましたが、市場への影響は限定的でした。
30日の日本市場では、米市場高や円の下落を好感し、輸出関連の主力株を中心に買われました。3月の鉱工業生産指数が半年ぶりに上昇したことを景気底入れの兆しと受け止める見方も広がり、幅広い銘柄が上昇しました。
[テクニカル視点]
日経平均は、75日線の上にあり、9日線と25日線を上回りましたので、短期トレンドは赤信号から青信号に変わりました。一方、日経平均の総合乖離率は+1.7%とプラス転換し、200日線との乖離率は-8.8%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つですので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.5ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は縮小しました。
NYDowは75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.3ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、GMが追加再建計画を示し市場は一旦評価しました。クライスラーは破綻懸念も報道されています。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関してはFRBがシティグループやバンカメに資本増強を要請すると報じられ、5月4日の発表が重要性を増しました。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せておらず、輸出や雇用は改善の兆しがありません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、金融機関の不良債権を増加させ、損失拡大懸念をもたらし、企業の資金調達への悪影響を与え続けます。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は29日、上昇しました。(3月安値1.02ドルに対し、現在3.12ドル)
一方、日経平均採用銘柄に関しては、3月決算発表中につき、予想PERは計算不能となりました。PBRは0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、円安もあり、米国市場の上昇率以上に上げました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(20円の割安)となっており、日経平均は、割安幅が若干減少しました。プレミアム値は、ここ1週間、-140円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上回りました。短期的には、黄信号から青信号に変わりました。
予想に反して、日経平均は25日線と9日線を上回ってきました。NYDow,Nasdaq,ドル換算日経平均はまだ25日線を割れていませんでしたので、下離れ予想は早計でした。とはいえ、このまま反転上昇するかどうかは微妙です。やはり、5月4日のストレステスト内容発表後の金融不安状況と豚インフルエンザ問題、クライスラー再建問題などを見極める必要がありそうです。明日は連休を控えポジション縮小の動きで、弱含みが予想されます。
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Thursday, April 30, 2009
Tuesday, April 28, 2009
<20090428>日経平均の今後の見通し
[市況]
27日、NYDowとNASDAQが下落したことを受けて、28日の日経平均先物は、前日比70円安で寄り付き前場に70円高まで上昇する場面もありましたが、後場は下落に転じ、最終的に240円安で引けました。日経平均は232円安で引け、寄り付き前の外国人は80万株の売り越しで、出来高は25.3億株と、増加しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大し、個別銘柄に関しては、売りが有利な状態です。
27日の米国市場では、豚インフルエンザ懸念から、軟調に推移しました。旅行需要減や景気への影響が意識され、航空株や素材株が売られ、原油が軟調で、石油株の下落も目立ちました。一方、追加のリストラ策を発表したGMが上昇し、市場全体が上げに転じる場面もありました。薬品株も堅調でした。
28日の日本市場では、前場は前日終値を挟んだ動きだったが、午後にFRBがシティグループやバンカメに資本増強を要請すると報じられ、ストレステストの結果公表を控えて不透明感が高まりました。円高もあり、売りに拍車をかけました。
[テクニカル視点]
日経平均は、75日線の上にありますが、9日線の下に在り25日線も下回りましたので、短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。一方、日経平均の総合乖離率は-9.7%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-12.4%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つですので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.9ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。
NYDowは75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.6ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、GMが追加再建計画を示し市場は一旦評価しました。クライスラーの再建策も期限が近付きました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関してはFRBがシティグループやバンカメに資本増強を要請すると報じられ、5月4日の発表が重要性を増しました。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は27日、若干下落しました。(3月安値1.02ドルに対し、現在3.07ドル)
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期欠損予想となり、予想PERは計算不能となりました。PBRは0.97となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、円高もあり、米国市場の下落率以上に下げました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.8%(70円の割安)となっており、日経平均は、割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-90円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。短期的には、青信号から黄信号に変わりました。
日経平均はとうとう25日線を割ってしまいました。9100円-8700円のレンジも下離れました。5月4日のストレステスト内容発表を待たずに、金融不安と豚インフルエンザ問題、クライスラー再建問題などが下振れ加速要因となりそうな気配です。ひとまず、75日線(8050円)までの下落が想定されます。
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27日、NYDowとNASDAQが下落したことを受けて、28日の日経平均先物は、前日比70円安で寄り付き前場に70円高まで上昇する場面もありましたが、後場は下落に転じ、最終的に240円安で引けました。日経平均は232円安で引け、寄り付き前の外国人は80万株の売り越しで、出来高は25.3億株と、増加しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大し、個別銘柄に関しては、売りが有利な状態です。
27日の米国市場では、豚インフルエンザ懸念から、軟調に推移しました。旅行需要減や景気への影響が意識され、航空株や素材株が売られ、原油が軟調で、石油株の下落も目立ちました。一方、追加のリストラ策を発表したGMが上昇し、市場全体が上げに転じる場面もありました。薬品株も堅調でした。
28日の日本市場では、前場は前日終値を挟んだ動きだったが、午後にFRBがシティグループやバンカメに資本増強を要請すると報じられ、ストレステストの結果公表を控えて不透明感が高まりました。円高もあり、売りに拍車をかけました。
[テクニカル視点]
日経平均は、75日線の上にありますが、9日線の下に在り25日線も下回りましたので、短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。一方、日経平均の総合乖離率は-9.7%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率は-12.4%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つですので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.9ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。
NYDowは75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.6ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、GMが追加再建計画を示し市場は一旦評価しました。クライスラーの再建策も期限が近付きました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関してはFRBがシティグループやバンカメに資本増強を要請すると報じられ、5月4日の発表が重要性を増しました。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は27日、若干下落しました。(3月安値1.02ドルに対し、現在3.07ドル)
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期欠損予想となり、予想PERは計算不能となりました。PBRは0.97となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、円高もあり、米国市場の下落率以上に下げました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.8%(70円の割安)となっており、日経平均は、割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-90円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。短期的には、青信号から黄信号に変わりました。
日経平均はとうとう25日線を割ってしまいました。9100円-8700円のレンジも下離れました。5月4日のストレステスト内容発表を待たずに、金融不安と豚インフルエンザ問題、クライスラー再建問題などが下振れ加速要因となりそうな気配です。ひとまず、75日線(8050円)までの下落が想定されます。
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Monday, April 27, 2009
<20090427>日経平均の今後の見通し
[市況]
24日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受けて、27日の日経平均先物は、前日比70円高で寄り付き前場に110円高まで上昇する場面もありましたが、後場は下落に転じ、最終的に10円高で引けました。日経平均は18円高で引け、寄り付き前の外国人は400万株の買い越しで、出来高は20.4億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。マイナス転換しましが、個別銘柄に関しては、ニュートラルな状態です。
24日の米国市場では、3月の中古住宅販売件数が前月比3%減の年率457万戸と、予想の465万戸を下回って朝方全般安く推移しましたが、アップル、イーベイなど主要企業の決算が好調だったことで、午後に入り前日比プラスに転じ、引けにかけ上げ足を速め主要指数はほぼ高値圏で引けました。
27日の日本市場では、豚インフルエンザ発生を受けて、治療薬を販売する中外薬が買われるなど、個別株物色の流れが継続しましたが、豚インフルエンザによる米経済への影響が懸念され、今夜の米市場の反応を見たいとの雰囲気も強かったようです。海運各社の3月期決算が厳しい内容となったこともあり、後場は小安い場面が目立ちました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが、9日線の下に在りますので、短期トレンドは黄信号です。一方、日経平均の総合乖離率は-2.1%とマイナス転換し、200日線との乖離率は-10.2%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.3ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上回りました。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号となりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.6ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「ストレステストの一部公表内容」は評価の方法のみで相場にはあまり影響しませんでした。やはり5月4日の発表を待つ必要がありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は27日、若干下落しました。(3月安値1.02ドルに対し、現在3.2ドル)
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期欠損予想となり、予想PERは計算不能となりました。PBRは0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアムが高かった分、米国市場が上昇したにも関わらず上昇できませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.7%(50円の割高)となっており、日経平均は、割高幅を縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-50円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、まだ9日線を上に在ります。短期的には、青信号です。
日経平均は25日線がサポートラインとして機能して、今日も9100円-8700円のレンジ内で終わり、25日線との乖離率は0.4%ですが、取引時間中には下回る場面もありました。引き続き、25日線を割るかどうか注目する必要があります。GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、引き続き、ボックス内の動きが予想されますが、豚インフルエンザ問題の広がり次第では波乱要因が増えそうです。
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24日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受けて、27日の日経平均先物は、前日比70円高で寄り付き前場に110円高まで上昇する場面もありましたが、後場は下落に転じ、最終的に10円高で引けました。日経平均は18円高で引け、寄り付き前の外国人は400万株の買い越しで、出来高は20.4億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。マイナス転換しましが、個別銘柄に関しては、ニュートラルな状態です。
24日の米国市場では、3月の中古住宅販売件数が前月比3%減の年率457万戸と、予想の465万戸を下回って朝方全般安く推移しましたが、アップル、イーベイなど主要企業の決算が好調だったことで、午後に入り前日比プラスに転じ、引けにかけ上げ足を速め主要指数はほぼ高値圏で引けました。
27日の日本市場では、豚インフルエンザ発生を受けて、治療薬を販売する中外薬が買われるなど、個別株物色の流れが継続しましたが、豚インフルエンザによる米経済への影響が懸念され、今夜の米市場の反応を見たいとの雰囲気も強かったようです。海運各社の3月期決算が厳しい内容となったこともあり、後場は小安い場面が目立ちました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが、9日線の下に在りますので、短期トレンドは黄信号です。一方、日経平均の総合乖離率は-2.1%とマイナス転換し、200日線との乖離率は-10.2%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.3ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上回りました。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号となりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.6ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「ストレステストの一部公表内容」は評価の方法のみで相場にはあまり影響しませんでした。やはり5月4日の発表を待つ必要がありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は27日、若干下落しました。(3月安値1.02ドルに対し、現在3.2ドル)
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期欠損予想となり、予想PERは計算不能となりました。PBRは0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアムが高かった分、米国市場が上昇したにも関わらず上昇できませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.7%(50円の割高)となっており、日経平均は、割高幅を縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-50円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、まだ9日線を上に在ります。短期的には、青信号です。
日経平均は25日線がサポートラインとして機能して、今日も9100円-8700円のレンジ内で終わり、25日線との乖離率は0.4%ですが、取引時間中には下回る場面もありました。引き続き、25日線を割るかどうか注目する必要があります。GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、引き続き、ボックス内の動きが予想されますが、豚インフルエンザ問題の広がり次第では波乱要因が増えそうです。
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Sunday, April 26, 2009
<2009026>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は週初に金融不安で売られた後は、経済指標や決算を評価して戻しましたが7週ぶりに下落しました。今週は、1-3月のGDP発表、FOMC開催やクライスラー再建計画の期限など波乱要因が多そうです。一方、中長期的には、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向は今後も続くと思われます。ただ、ヘッジファンドの売り圧力は、一旦は峠を越えたようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は7.3ポイント割高となりました。先週と比べ割高度が0.1ポイント拡大しました。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは予想利益がマイナスとなり計算不能となりました。S&P500のPERが14.9と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ることが割高の原因です。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週は金融機関の不良債権増加懸念が出て揉み合いとなりましたが、今週は踊り場となりそうです。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%の減益予想から欠損予想に大きく悪化しました。先週も、悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は1.4-1.6%と拡大ぎみで、為替は99-97円台と円高方向に変化しました。今週は、99-96円台が想定されます。
④今年3月末に、OECDによる日米の2009年の実質GDP伸び率予測値が修正され日本が-6.6%となり、米国は-4.0%になりましたので、この面では日本市場にとって2.6ポイント弱気材料となりました。
⑤外人は4月3週は小幅売り越しでした。4月4週は売り越しだったようです。今週も売り越し傾向が続くと思われます。
5つのポイントのうち先週は①③が弱気材料でした。今週も①と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、5.7ポイント割安となり、先週比3.0ポイント割安に変化しました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-10.6%となり先週と比較してマイナス幅は0.9ポイント拡大し、総合乖離率は-2.8%となりマイナス転換しました。1つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線の上に在りますが、9日線の下に在りますので短期的には"黄信号"ですが、25日線との乖離率は0.4%に縮小し警戒感はなり逆に下回るリスクがでてきました。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqも一目均衡表の雲と25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"で中期的には"黄信号"が点灯しています。
[今週の見通し]
先週も週初に調整した後、後半もち直しました。その結果、米株価指数の25日線との乖離率が、日経平均よりも広がりましたので、週初は日経平均の2%程度の上昇が期待できそうです。今週からは日本企業の3月決算発表が本格的になりますので個別銘柄は一喜一憂することが予想され、グライスラー問題が波乱要因となることが考えられます。ボリンジャー・バンドも狭まってきましたので、そろそろ9100-8700のレンジをどちらかに抜けそうですが、その時期は、今週は連休を控え動きにくい面もありますので、ストレステストの結果が見えてくる連休明けの可能性が高いように思われます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
先週の米国市場は週初に金融不安で売られた後は、経済指標や決算を評価して戻しましたが7週ぶりに下落しました。今週は、1-3月のGDP発表、FOMC開催やクライスラー再建計画の期限など波乱要因が多そうです。一方、中長期的には、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向は今後も続くと思われます。ただ、ヘッジファンドの売り圧力は、一旦は峠を越えたようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は7.3ポイント割高となりました。先週と比べ割高度が0.1ポイント拡大しました。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは予想利益がマイナスとなり計算不能となりました。S&P500のPERが14.9と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ることが割高の原因です。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週は金融機関の不良債権増加懸念が出て揉み合いとなりましたが、今週は踊り場となりそうです。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%の減益予想から欠損予想に大きく悪化しました。先週も、悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は1.4-1.6%と拡大ぎみで、為替は99-97円台と円高方向に変化しました。今週は、99-96円台が想定されます。
④今年3月末に、OECDによる日米の2009年の実質GDP伸び率予測値が修正され日本が-6.6%となり、米国は-4.0%になりましたので、この面では日本市場にとって2.6ポイント弱気材料となりました。
⑤外人は4月3週は小幅売り越しでした。4月4週は売り越しだったようです。今週も売り越し傾向が続くと思われます。
5つのポイントのうち先週は①③が弱気材料でした。今週も①と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、5.7ポイント割安となり、先週比3.0ポイント割安に変化しました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-10.6%となり先週と比較してマイナス幅は0.9ポイント拡大し、総合乖離率は-2.8%となりマイナス転換しました。1つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線の上に在りますが、9日線の下に在りますので短期的には"黄信号"ですが、25日線との乖離率は0.4%に縮小し警戒感はなり逆に下回るリスクがでてきました。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqも一目均衡表の雲と25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"で中期的には"黄信号"が点灯しています。
[今週の見通し]
先週も週初に調整した後、後半もち直しました。その結果、米株価指数の25日線との乖離率が、日経平均よりも広がりましたので、週初は日経平均の2%程度の上昇が期待できそうです。今週からは日本企業の3月決算発表が本格的になりますので個別銘柄は一喜一憂することが予想され、グライスラー問題が波乱要因となることが考えられます。ボリンジャー・バンドも狭まってきましたので、そろそろ9100-8700のレンジをどちらかに抜けそうですが、その時期は、今週は連休を控え動きにくい面もありますので、ストレステストの結果が見えてくる連休明けの可能性が高いように思われます。
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Friday, April 24, 2009
<20090424>日経平均の今後の見通し
[市況]
23日、NYDowとNASDAQは上昇したことを受けて、24日の日経平均先物は、前日比10円高で寄り付き前場に40円高まで上昇する場面もありましたが、後場は下落に転じ、最終的に90円安で引けました。日経平均は139円安で引け、寄り付き前の外国人は890万株の売り越しで、出来高は27.2億株と、高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
23日の米国市場では、3月の中古住宅販売件数が前月比3%減の年率457万戸と、予想の465万戸を下回って朝方全般安く推移しましたが、アップル、イーベイなど主要企業の決算が好調だったことで、午後に入り前日比プラスに転じ、引けにかけ上げ足を速め主要指数はほぼ高値圏で引けました。
24日の日本市場では、2009年3月期の決算発表を控えて積極的な買いが手控えられる中、週末の持ち高調整売りが出たようです。午後に96円台まで円高が進む場面があり、輸出関連株を中心に売り圧力が強まりました。GM・クライスラーの再建や金融システムの不透明要因が残ることも相場の重しとなったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが、9日線を下回りましたので、短期トレンドは青信号から黄信号となりました。一方、日経平均の総合乖離率は-2.8%とマイナス転換し、200日線との乖離率は-10.6%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.3ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、9日線の上回りました。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ厳しい結果との警戒感も出てきたようですが、ガイトナー長官は「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べるなど強弱両方の材料が市場に影響を与えています。金融機関の決算発表は一段落したようです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は23日、下落しました。(3月安値1.02ドルに対し、現在3.2ドル)
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-96.5%予想PERが281.3、PBRが0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアムが高かった分、米国市場が上昇したにも関わらず下落しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.3%(110円の割高)となっており、日経平均は、割高幅を縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-130円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、まだ9日線を上に在ります。短期的には、青信号です。
日経平均は25日線がサポートラインとして機能して、今日も9100円-8700円のレンジ内で終わりましたが、25日線との乖離率は0.4%となり、9日線を下回ってきましたので、25日線を割るかどうか注目する必要がでてきました。GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、引き続き、ボックス内の動きが予想されますが、今夜にストレステストの結果の一部発表が予定されていますが、内容次第でボックスを離れて大きく動く可能性も出てきました。
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23日、NYDowとNASDAQは上昇したことを受けて、24日の日経平均先物は、前日比10円高で寄り付き前場に40円高まで上昇する場面もありましたが、後場は下落に転じ、最終的に90円安で引けました。日経平均は139円安で引け、寄り付き前の外国人は890万株の売り越しで、出来高は27.2億株と、高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
23日の米国市場では、3月の中古住宅販売件数が前月比3%減の年率457万戸と、予想の465万戸を下回って朝方全般安く推移しましたが、アップル、イーベイなど主要企業の決算が好調だったことで、午後に入り前日比プラスに転じ、引けにかけ上げ足を速め主要指数はほぼ高値圏で引けました。
24日の日本市場では、2009年3月期の決算発表を控えて積極的な買いが手控えられる中、週末の持ち高調整売りが出たようです。午後に96円台まで円高が進む場面があり、輸出関連株を中心に売り圧力が強まりました。GM・クライスラーの再建や金融システムの不透明要因が残ることも相場の重しとなったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが、9日線を下回りましたので、短期トレンドは青信号から黄信号となりました。一方、日経平均の総合乖離率は-2.8%とマイナス転換し、200日線との乖離率は-10.6%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.3ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、9日線の上回りました。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ厳しい結果との警戒感も出てきたようですが、ガイトナー長官は「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べるなど強弱両方の材料が市場に影響を与えています。金融機関の決算発表は一段落したようです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は23日、下落しました。(3月安値1.02ドルに対し、現在3.2ドル)
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-96.5%予想PERが281.3、PBRが0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、プレミアムが高かった分、米国市場が上昇したにも関わらず下落しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.3%(110円の割高)となっており、日経平均は、割高幅を縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-130円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、まだ9日線を上に在ります。短期的には、青信号です。
日経平均は25日線がサポートラインとして機能して、今日も9100円-8700円のレンジ内で終わりましたが、25日線との乖離率は0.4%となり、9日線を下回ってきましたので、25日線を割るかどうか注目する必要がでてきました。GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、引き続き、ボックス内の動きが予想されますが、今夜にストレステストの結果の一部発表が予定されていますが、内容次第でボックスを離れて大きく動く可能性も出てきました。
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Thursday, April 23, 2009
<20090423>日経平均の今後の見通し
[市況]
22日、NYDowは下落しNASDAQは小幅上昇したことを受けて、23日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付き前場に110円安まで下落する場面もありましたが、後場は上昇に転じ、最終的に80円高で引けました。日経平均は119円高で引け、寄り付き前の外国人は10万株の売り越しで、出来高は24.2億株と、減少しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。
22日の米国市場では、朝方発表の1-3月期決算が赤字となったモルガン・スタンレーや引当金が増加して予想を下回る決算を発表したクレジットカードのキャピタル・ワンなどをはじめ金融株が売られました。一方、2月の住宅価格指数が2カ月連続で上昇し、住宅価格底入れが意識されたことは支援材料となりました。また、ハイテク株は上昇する銘柄が目立ちNasdaqは小幅上昇で終えました。
23日の日本市場では、前場に売られたものの25日移動平均線(8600円)を割り込まなかったため、調整一巡感が広がったようです。投信販売が好調と伝わったこともあり、輸出関連の主力株が買われました。ただ、来週から本格化する主要企業の決算発表を前に買いづらい面もあり、出来高は限定的でした。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にあり、9日線を上回りましたので、短期トレンドは黄信号から青信号となりました。一方、日経平均の総合乖離率は+2.1%とプラス転換し、200日線との乖離率は-9.4%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は縮小しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ厳しい結果との警戒感も出てきたようですが、ガイトナー長官は「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べるなど強弱両方の材料が市場に影響を与えています。金融機関の決算発表は一段落したようです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は22日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.25ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-96.1%予想PERが228.3、PBRが0.99となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が冴えない動きだったにも関わらず上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.5%(210円の割高)となっており、日経平均は、割高幅を拡大しました。プレミアム値は、ここ1週間、-130円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上回りました。短期的には、黄信号から青信号となりました。
日経平均は25日線がサポートラインとして機能して、今日も9100円-8700円のレンジ内で終わりました。25日線との乖離率は2.5%となりました、9日線を上回ってきましたので、下落懸念は多少緩和したようですが、GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、引き続き、ボックス内の動きが予想されます。
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22日、NYDowは下落しNASDAQは小幅上昇したことを受けて、23日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付き前場に110円安まで下落する場面もありましたが、後場は上昇に転じ、最終的に80円高で引けました。日経平均は119円高で引け、寄り付き前の外国人は10万株の売り越しで、出来高は24.2億株と、減少しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しましたが、個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。
22日の米国市場では、朝方発表の1-3月期決算が赤字となったモルガン・スタンレーや引当金が増加して予想を下回る決算を発表したクレジットカードのキャピタル・ワンなどをはじめ金融株が売られました。一方、2月の住宅価格指数が2カ月連続で上昇し、住宅価格底入れが意識されたことは支援材料となりました。また、ハイテク株は上昇する銘柄が目立ちNasdaqは小幅上昇で終えました。
23日の日本市場では、前場に売られたものの25日移動平均線(8600円)を割り込まなかったため、調整一巡感が広がったようです。投信販売が好調と伝わったこともあり、輸出関連の主力株が買われました。ただ、来週から本格化する主要企業の決算発表を前に買いづらい面もあり、出来高は限定的でした。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にあり、9日線を上回りましたので、短期トレンドは黄信号から青信号となりました。一方、日経平均の総合乖離率は+2.1%とプラス転換し、200日線との乖離率は-9.4%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は縮小しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ厳しい結果との警戒感も出てきたようですが、ガイトナー長官は「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べるなど強弱両方の材料が市場に影響を与えています。金融機関の決算発表は一段落したようです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は22日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.25ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-96.1%予想PERが228.3、PBRが0.99となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が冴えない動きだったにも関わらず上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.5%(210円の割高)となっており、日経平均は、割高幅を拡大しました。プレミアム値は、ここ1週間、-130円~+260円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上回りました。短期的には、黄信号から青信号となりました。
日経平均は25日線がサポートラインとして機能して、今日も9100円-8700円のレンジ内で終わりました。25日線との乖離率は2.5%となりました、9日線を上回ってきましたので、下落懸念は多少緩和したようですが、GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、引き続き、ボックス内の動きが予想されます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
Wednesday, April 22, 2009
<20090422>日経平均の今後の見通し
[市況]
21日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受けて、22日の日経平均先物は、前日比30円高で寄り付き後場始めに70円安まで下落する場面もありましたが、その後は持ち直し、最終的に20円安で引けました。日経平均は15円高で引け、寄り付き前の外国人は510万株の売り越しで、出来高は25.9億株と、増加しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。
21日の米国市場では、キャタピラーが決算で収益見通しの引き下げを発表したことが、業績への懸念を誘い、朝方は市場は売りが優勢でした。ガイトナー長官が議会証言で「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べたと伝わり、ストレステストの結果に対する警戒感がやや後退し金融株が買われました。前日に下げが目立った銘柄にも買い戻しが広がりました。
22日の日本市場では、金融不安緩和で米市場が上昇したことを好感したものの、日経平均は昨日の下げが小さかった分、あまり上昇しませんでした。しかし、個別銘柄物色の回転が効いていることもあり、下値では押し目買いが入ったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが9日線の下に在りますので、短期トレンドは黄信号です。一方、日経平均の総合乖離率は-1.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-10.9%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.7ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ厳しい結果との警戒感も出てきたようですが、ガイトナー長官は「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べるなど強弱両方の材料が市場に影響を与えています。金融機関の決算発表は一段落したようです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は21日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.23ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-95.4%予想PERが216.2、PBRが0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、昨日のプレミアム分、米国市場の上昇率ほどは上げませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.3%(20円の割高)となっており、日経平均は、割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-130円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。短期的には、黄信号です。
日経平均は今日も9100円-8700円のレンジ内で終わりました。25日線との乖離率は1.4%となりました、まだ9日線を下回っていますので、引き続き25日線を終値で下回るかどうかに注目する必要がありますが、GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、上下に大きくは動かないのでないかと思われます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
21日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受けて、22日の日経平均先物は、前日比30円高で寄り付き後場始めに70円安まで下落する場面もありましたが、その後は持ち直し、最終的に20円安で引けました。日経平均は15円高で引け、寄り付き前の外国人は510万株の売り越しで、出来高は25.9億株と、増加しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。
21日の米国市場では、キャタピラーが決算で収益見通しの引き下げを発表したことが、業績への懸念を誘い、朝方は市場は売りが優勢でした。ガイトナー長官が議会証言で「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べたと伝わり、ストレステストの結果に対する警戒感がやや後退し金融株が買われました。前日に下げが目立った銘柄にも買い戻しが広がりました。
22日の日本市場では、金融不安緩和で米市場が上昇したことを好感したものの、日経平均は昨日の下げが小さかった分、あまり上昇しませんでした。しかし、個別銘柄物色の回転が効いていることもあり、下値では押し目買いが入ったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが9日線の下に在りますので、短期トレンドは黄信号です。一方、日経平均の総合乖離率は-1.9%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率は-10.9%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.7ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は拡大しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ厳しい結果との警戒感も出てきたようですが、ガイトナー長官は「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べるなど強弱両方の材料が市場に影響を与えています。金融機関の決算発表は一段落したようです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は21日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.23ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-95.4%予想PERが216.2、PBRが0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、昨日のプレミアム分、米国市場の上昇率ほどは上げませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.3%(20円の割高)となっており、日経平均は、割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-130円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線の下に在ります。短期的には、黄信号です。
日経平均は今日も9100円-8700円のレンジ内で終わりました。25日線との乖離率は1.4%となりました、まだ9日線を下回っていますので、引き続き25日線を終値で下回るかどうかに注目する必要がありますが、GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、上下に大きくは動かないのでないかと思われます。
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Tuesday, April 21, 2009
<20090421>日経平均の今後の見通し
[市況]
20日、NYDowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、20日の日経平均先物は、前日比240円安で寄り付き前場は320円安まで下落する場面もありましたが、後場は持ち直し、最終的に160円安で引けました。日経平均は213円安で引け、寄り付き前の外国人は1080万株の売り越しで、出来高は24.2億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。
20日の米国市場では、バンカメが発表した1-3月期決算は、メリルリンチの買収に伴う市場取引部門の好調などで市場予想を上回ったものの、貸倒引当金が前年同期から2.2倍に拡大したことで、先行き不安が広がり、金融株に売りが波及しました。原油が急落し、エネルギー関連株や素材株が売られました。大手金融機関のストレステストで、非常に厳しい結果になるとのうわさが一部で出たことも売りを誘い、NYDowは290ドル下げ安値圏で終えました。
21日の日本市場では、米市場が急落したことや円が97円台に上昇したことが嫌気されました。輸出関連株に売りが膨らみ、取引時間中では15日以来となる8600円台に一時下げましたが、午後にGLOBEXの米株価指数先物が上昇に転じたことが買い戻しを誘い、下げ幅は徐々に縮まりました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが9日線を下回りましたので、短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。一方、日経平均の総合乖離率は-2.3%とマイナスに転換し、200日線との乖離率は-11.3%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.9ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は縮小しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ厳しい結果との警戒感も出てきたようです。時価会計の緩和措置の影響も確認したいところです。金融機関の決算発表も内容次第で影響がありそうですがバンカメの決算は貸倒引当金増大が悪材料となりました。。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は20日、下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.94ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-95.4%予想PERが214.6、PBRが0.99となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、結局米国市場の下落率ほどは下げませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.2%(180円の割高)となっており、日経平均は、割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-130円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。短期的には、青信号から黄信号に変わりました。
日経平均の終値は9100円-8700円のレンジ内で25日線が下値支持となりましたので、下離れとは言えませんが、取引時間中に15日の直近安値8681円を割りましたので、要注意となりました。25日線との乖離率は1.5%となりました、9日線を下回ってきましたので、ここからは25日線を終値で下回るかどうかに注目する必要がありそうでが、いづれにせよ、GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、上下に大きくは動かないと思われます。
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20日、NYDowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、20日の日経平均先物は、前日比240円安で寄り付き前場は320円安まで下落する場面もありましたが、後場は持ち直し、最終的に160円安で引けました。日経平均は213円安で引け、寄り付き前の外国人は1080万株の売り越しで、出来高は24.2億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。
20日の米国市場では、バンカメが発表した1-3月期決算は、メリルリンチの買収に伴う市場取引部門の好調などで市場予想を上回ったものの、貸倒引当金が前年同期から2.2倍に拡大したことで、先行き不安が広がり、金融株に売りが波及しました。原油が急落し、エネルギー関連株や素材株が売られました。大手金融機関のストレステストで、非常に厳しい結果になるとのうわさが一部で出たことも売りを誘い、NYDowは290ドル下げ安値圏で終えました。
21日の日本市場では、米市場が急落したことや円が97円台に上昇したことが嫌気されました。輸出関連株に売りが膨らみ、取引時間中では15日以来となる8600円台に一時下げましたが、午後にGLOBEXの米株価指数先物が上昇に転じたことが買い戻しを誘い、下げ幅は徐々に縮まりました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが9日線を下回りましたので、短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。一方、日経平均の総合乖離率は-2.3%とマイナスに転換し、200日線との乖離率は-11.3%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.9ポイント下にある状態となり、日本市場の割安幅は縮小しました。
NYDowは75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。NASDAQも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ厳しい結果との警戒感も出てきたようです。時価会計の緩和措置の影響も確認したいところです。金融機関の決算発表も内容次第で影響がありそうですがバンカメの決算は貸倒引当金増大が悪材料となりました。。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は20日、下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.94ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-95.4%予想PERが214.6、PBRが0.99となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、結局米国市場の下落率ほどは下げませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+2.2%(180円の割高)となっており、日経平均は、割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-130円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。短期的には、青信号から黄信号に変わりました。
日経平均の終値は9100円-8700円のレンジ内で25日線が下値支持となりましたので、下離れとは言えませんが、取引時間中に15日の直近安値8681円を割りましたので、要注意となりました。25日線との乖離率は1.5%となりました、9日線を下回ってきましたので、ここからは25日線を終値で下回るかどうかに注目する必要がありそうでが、いづれにせよ、GM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、上下に大きくは動かないと思われます。
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Monday, April 20, 2009
<20090420>日経平均の今後の見通し
[市況]
17日、NYDowとNASDAQが小幅上昇しましたが、20日の日経平均先物は、前日比50円安で寄り付き前場は120円安まで下落する場面もありましたが、後場は持ち直し、最終的に10円安で引けました。日経平均は17円高で引け、寄り付き前の外国人は510万株の売り越しで、出来高は22.7億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
17日の米国市場では、GEの1-3月期決算は減益だったものの、一株利益が市場予想を上回ったことで、買いが入りました。シティの1-3月期決算は6.四半期ぶりに黒字に転じましたが、業績改善期待から大きく上昇していたことと、消費者向けの与信コストが引き続き業績の重しとなることが嫌気され、利益確定売りが出て約9%安で終えました。4月の消費者信頼感指数は前月から上昇し、市場予想以上となり支援材料になりました。
20日の日本市場では、前場は軟調な展開でしたが、アジア市場が高くなっていることが追い風となり景気敏感株や鉄鋼株が売買を伴って大幅高となったほか、ハイテクや自動車など輸出関連株も上昇しました。ただ、国内外の主要企業の決算内容を見極めたいとの雰囲気から積極的な買いは限られました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+5.3%とプラス幅が若干拡大し、200日線との乖離率は-9.3%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅に変化はありませんでした。
NYDowは75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号で、中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ警戒感も出てきたようです。時価会計の緩和措置の影響も確認したいところです。金融機関の決算発表も内容次第で影響がありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は17日、下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.65ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.6%予想PERが185.1、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場に連動して小動きでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(20円の割安)となっており、日経平均は、割安度に変化は有りませんでした。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、青信号が点灯しています。
ここ数日、日経平均は9100円-8700円のレンジで動いています。25日線との乖離率は4.5%となり、この面の警戒感はなくなりました。また、日経平均は9日線を上回ってきましたので、テクニカルにはニュートラルな状態となりました。市場はGM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、当面9100円-8700円のレンジ内の動きが続きそうです。
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17日、NYDowとNASDAQが小幅上昇しましたが、20日の日経平均先物は、前日比50円安で寄り付き前場は120円安まで下落する場面もありましたが、後場は持ち直し、最終的に10円安で引けました。日経平均は17円高で引け、寄り付き前の外国人は510万株の売り越しで、出来高は22.7億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
17日の米国市場では、GEの1-3月期決算は減益だったものの、一株利益が市場予想を上回ったことで、買いが入りました。シティの1-3月期決算は6.四半期ぶりに黒字に転じましたが、業績改善期待から大きく上昇していたことと、消費者向けの与信コストが引き続き業績の重しとなることが嫌気され、利益確定売りが出て約9%安で終えました。4月の消費者信頼感指数は前月から上昇し、市場予想以上となり支援材料になりました。
20日の日本市場では、前場は軟調な展開でしたが、アジア市場が高くなっていることが追い風となり景気敏感株や鉄鋼株が売買を伴って大幅高となったほか、ハイテクや自動車など輸出関連株も上昇しました。ただ、国内外の主要企業の決算内容を見極めたいとの雰囲気から積極的な買いは限られました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+5.3%とプラス幅が若干拡大し、200日線との乖離率は-9.3%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅に変化はありませんでした。
NYDowは75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号で、中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ警戒感も出てきたようです。時価会計の緩和措置の影響も確認したいところです。金融機関の決算発表も内容次第で影響がありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は17日、下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.65ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.6%予想PERが185.1、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場に連動して小動きでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(20円の割安)となっており、日経平均は、割安度に変化は有りませんでした。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、青信号が点灯しています。
ここ数日、日経平均は9100円-8700円のレンジで動いています。25日線との乖離率は4.5%となり、この面の警戒感はなくなりました。また、日経平均は9日線を上回ってきましたので、テクニカルにはニュートラルな状態となりました。市場はGM問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、当面9100円-8700円のレンジ内の動きが続きそうです。
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Sunday, April 19, 2009
<20090419>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場はゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融大手が金利や商品など市場取引の好調を背景に予想を上回る決算を発表したことが相場を支え6週連続で上昇しました。今週も、企業の第一四半期決算発表や経済指標の内容次第で波乱もありそうです。一方、中長期的には、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向は今後も続くと思われます。ただ、ヘッジファンドの売り圧力は、一旦は峠を越えたようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は7.2ポイント割高となりました。先週と比べ変化はありません。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは186.1でS&P500のPERが14.7と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ることが割高の原因です。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週も金融機関の予想以上の決算で上昇しましたが、今週も上昇基調のもみ合いとなりそうです。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-94.6%の減益予想に大きく悪化しました。先週も、悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は1.4-1.5%と拡大ぎみで、為替は101-99円台と円高方向に変化しました。今週は、97-100円台が想定されます。
④今年3月末に、OECDによる日米の2009年の実質GDP伸び率予測値が修正され日本が-6.6%となり、米国は-4.0%になりましたので、この面では日本市場にとって2.6ポイント弱気材料となりました。
⑤外人は4月2週は買い越しでした。4月3週は売り越しだったようです。今週も売り越し傾向が続くと思われます。
5つのポイントのうち先週は①が強気材料で③⑤が弱気材料でした。今週も①⑤と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、2.7ポイント割安となり、先週比1.4ポイント割安に変化しました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-9.7%となり先週と比較してマイナス幅は0.6ポイント縮小し、総合乖離率は+5.2%となりプラス幅が5.2ポイント縮小しました。2つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので短期的には"青信号"ですが、25日線との乖離率は5.0%とだいぶ、縮小し警戒感は小さくなりました。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqは一目均衡表の雲と25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"ですが中期的には"黄信号"が点灯しています。
[今週の見通し]
先週は週初に調整した後、後半もち直しました。調整幅は限定的で小動きでした。その結果、日米とも25日線との乖離率が、25日線の上昇もあって5%前後と大分縮小しました。9100-8700のレンジ内の動きのままで上昇中の25日線に接近すると、リバウンドの可能性も出てきそうです。今週も続く米国企業の決算発表やGM問題が波乱要因となることも考えられます。日経平均は、昨年の同時期の楽観的な動きに似ているように思われます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
先週の米国市場はゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融大手が金利や商品など市場取引の好調を背景に予想を上回る決算を発表したことが相場を支え6週連続で上昇しました。今週も、企業の第一四半期決算発表や経済指標の内容次第で波乱もありそうです。一方、中長期的には、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向は今後も続くと思われます。ただ、ヘッジファンドの売り圧力は、一旦は峠を越えたようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は7.2ポイント割高となりました。先週と比べ変化はありません。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは186.1でS&P500のPERが14.7と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ることが割高の原因です。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週も金融機関の予想以上の決算で上昇しましたが、今週も上昇基調のもみ合いとなりそうです。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-94.6%の減益予想に大きく悪化しました。先週も、悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は1.4-1.5%と拡大ぎみで、為替は101-99円台と円高方向に変化しました。今週は、97-100円台が想定されます。
④今年3月末に、OECDによる日米の2009年の実質GDP伸び率予測値が修正され日本が-6.6%となり、米国は-4.0%になりましたので、この面では日本市場にとって2.6ポイント弱気材料となりました。
⑤外人は4月2週は買い越しでした。4月3週は売り越しだったようです。今週も売り越し傾向が続くと思われます。
5つのポイントのうち先週は①が強気材料で③⑤が弱気材料でした。今週も①⑤と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、2.7ポイント割安となり、先週比1.4ポイント割安に変化しました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-9.7%となり先週と比較してマイナス幅は0.6ポイント縮小し、総合乖離率は+5.2%となりプラス幅が5.2ポイント縮小しました。2つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので短期的には"青信号"ですが、25日線との乖離率は5.0%とだいぶ、縮小し警戒感は小さくなりました。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaqは一目均衡表の雲と25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"ですが中期的には"黄信号"が点灯しています。
[今週の見通し]
先週は週初に調整した後、後半もち直しました。調整幅は限定的で小動きでした。その結果、日米とも25日線との乖離率が、25日線の上昇もあって5%前後と大分縮小しました。9100-8700のレンジ内の動きのままで上昇中の25日線に接近すると、リバウンドの可能性も出てきそうです。今週も続く米国企業の決算発表やGM問題が波乱要因となることも考えられます。日経平均は、昨年の同時期の楽観的な動きに似ているように思われます。
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Saturday, April 18, 2009
<20090417>日経平均の今後の見通し
[市況]
16日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受けて、17日の日経平均先物は、前日比170円高で寄り付き前場は220円高まで上昇する場面もありましたが、後場は100円高まで売られ、最終的に190円高で引けました。日経平均は152円高で引け、寄り付き前の外国人は140万株の売り越しで、出来高は25.3億株と、高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
16日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数は前週比5万3000件減の61万件と1月下旬以来の水準に減少しました。JPモルガン・チェースが発表した1-3月期決算が市場予想を上回ったほか、携帯電話機器大手のノキア首脳が製品市場に明るい兆しがあると指摘したことで半導体関連を中心にハイテク株が上昇しました。
17日の日本市場では、米株式相場の上昇が追い風となり、電機や電子部品株を中心に幅広い銘柄に買いが入る要因となりました。しかし、9000円に近づくと目先の利益を確定する売りも広がり、薄らいだとはいえ米金融システムへの警戒感もあり、積極的に買い上げる雰囲気は乏しかったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にあり、9日線を上回りましたので、短期トレンドは黄信号から青信号となりました。一方、日経平均の総合乖離率は+5.2%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率は-9.7%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が拡大しました。
NYDowは75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号で、中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ警戒感も出てきたようです。時価会計の緩和措置の影響も確認したいところです。金融機関の決算発表も内容次第で影響がありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は16日、下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.65ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.6%予想PERが186.1、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率ほぼ同程度上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(20円の割安)となっており、日経平均は、割安度が縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、青信号が点灯しています。
ここ数日、日経平均は9100円-8700円のレンジで動いています。25日線との乖離率は5.0%となり、この面の警戒感はなくなりました。また、日経平均は9日線を上回ってきましたので、テクニカルにはニュートラルな状態となりました。市場はGE問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、9100円-8700円のレンジ内の動きとなりそうです。
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16日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受けて、17日の日経平均先物は、前日比170円高で寄り付き前場は220円高まで上昇する場面もありましたが、後場は100円高まで売られ、最終的に190円高で引けました。日経平均は152円高で引け、寄り付き前の外国人は140万株の売り越しで、出来高は25.3億株と、高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
16日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数は前週比5万3000件減の61万件と1月下旬以来の水準に減少しました。JPモルガン・チェースが発表した1-3月期決算が市場予想を上回ったほか、携帯電話機器大手のノキア首脳が製品市場に明るい兆しがあると指摘したことで半導体関連を中心にハイテク株が上昇しました。
17日の日本市場では、米株式相場の上昇が追い風となり、電機や電子部品株を中心に幅広い銘柄に買いが入る要因となりました。しかし、9000円に近づくと目先の利益を確定する売りも広がり、薄らいだとはいえ米金融システムへの警戒感もあり、積極的に買い上げる雰囲気は乏しかったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にあり、9日線を上回りましたので、短期トレンドは黄信号から青信号となりました。一方、日経平均の総合乖離率は+5.2%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率は-9.7%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が拡大しました。
NYDowは75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号で、中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ警戒感も出てきたようです。時価会計の緩和措置の影響も確認したいところです。金融機関の決算発表も内容次第で影響がありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は16日、下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.65ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.6%予想PERが186.1、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率ほぼ同程度上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(20円の割安)となっており、日経平均は、割安度が縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、青信号が点灯しています。
ここ数日、日経平均は9100円-8700円のレンジで動いています。25日線との乖離率は5.0%となり、この面の警戒感はなくなりました。また、日経平均は9日線を上回ってきましたので、テクニカルにはニュートラルな状態となりました。市場はGE問題やストレステストの結果がはっきりするまでは、9100円-8700円のレンジ内の動きとなりそうです。
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Thursday, April 16, 2009
<20090416>日経平均の今後の見通し
[市況]
15日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受けて、16日の日経平均先物は、前日比140円高で寄り付き前場は350円高まで上昇する場面もありましたが、後場は一転して売られ、最終的に10円高で引けました。日経平均は12円高で引け、寄り付き前の外国人は1930万株の売り越しで、出来高は26.0億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
15日の米国市場では、前日に大きく下げたJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスが反発し、増配を発表したプロクター・アンド・ギャンブルも上昇して、NYDowを押し上げました。 一方、インテルが2%超下げたため、ハイテク株の一角は下落しました。経済指標は4月の住宅市場指数やニューヨーク連銀景気指数が改善した一方、3月の鉱工業生産指数が低迷するなど、まちまちでした。
16日の日本市場では、米市場高も追い風に、前場中ごろには9000円台に乗せるなど堅調な展開でしたが、中国の1-3月期のGDPが前年同期比6.1%増にとどまったことで、中国景気に対する楽観論が後退したようです。主力株の一角が下げに転じて終えました。ただ、アジア市場が落ち着いて推移していたことや、NECエレとルネサステクノロジの経営統合報道を受けたハイテク業界の再編期待などが下支え要因となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが、9日線を下回っていますので、短期トレンドは黄信号です。一方、日経平均の総合乖離率は+0.6%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-11.5%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.5ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が縮小しました。
NYDowは、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号に戻りました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ警戒感も出てきたようです。時価会計の緩和措置の影響も確認したいところです。金融機関の決算発表も内容次第で影響がありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は15日、若干下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.97ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.5%予想PERが182.3、PBRが0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、行って来いの形となり、米国市場の上昇率ほどは上げませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.8%(70円の割安)となっており、日経平均は、若干割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、まだ青信号が点灯しています。
ここ数日、日経平均は一服しています。25日線との乖離率は4.0%となり、この面の警戒感はなくなりましたが、日経平均が9日線を下回ってきましたので、テクニカルにはこちらが要注意です。9100円の壁は厚く、引き続き、9100円-8700円のレンジを下に抜ける可能性が高そうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
15日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受けて、16日の日経平均先物は、前日比140円高で寄り付き前場は350円高まで上昇する場面もありましたが、後場は一転して売られ、最終的に10円高で引けました。日経平均は12円高で引け、寄り付き前の外国人は1930万株の売り越しで、出来高は26.0億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
15日の米国市場では、前日に大きく下げたJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスが反発し、増配を発表したプロクター・アンド・ギャンブルも上昇して、NYDowを押し上げました。 一方、インテルが2%超下げたため、ハイテク株の一角は下落しました。経済指標は4月の住宅市場指数やニューヨーク連銀景気指数が改善した一方、3月の鉱工業生産指数が低迷するなど、まちまちでした。
16日の日本市場では、米市場高も追い風に、前場中ごろには9000円台に乗せるなど堅調な展開でしたが、中国の1-3月期のGDPが前年同期比6.1%増にとどまったことで、中国景気に対する楽観論が後退したようです。主力株の一角が下げに転じて終えました。ただ、アジア市場が落ち着いて推移していたことや、NECエレとルネサステクノロジの経営統合報道を受けたハイテク業界の再編期待などが下支え要因となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが、9日線を下回っていますので、短期トレンドは黄信号です。一方、日経平均の総合乖離率は+0.6%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-11.5%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.5ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が縮小しました。
NYDowは、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在り、9日線を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号に戻りました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、経済指標はまちまちで過度な楽観論はなくなりつつあるようです。3つめに関しては「近くストレステストの一部公表」と報じられ警戒感も出てきたようです。時価会計の緩和措置の影響も確認したいところです。金融機関の決算発表も内容次第で影響がありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は15日、若干下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.97ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.5%予想PERが182.3、PBRが0.98となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、行って来いの形となり、米国市場の上昇率ほどは上げませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.8%(70円の割安)となっており、日経平均は、若干割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+230円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、まだ青信号が点灯しています。
ここ数日、日経平均は一服しています。25日線との乖離率は4.0%となり、この面の警戒感はなくなりましたが、日経平均が9日線を下回ってきましたので、テクニカルにはこちらが要注意です。9100円の壁は厚く、引き続き、9100円-8700円のレンジを下に抜ける可能性が高そうです。
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Wednesday, April 15, 2009
<20090415>日経平均の今後の見通し
[市況]
14日、NYDowとNASDAQが下落したことを受けて、15日の日経平均先物は、前日比80円安で寄り付きましたが、後場中頃にかけて170円安まで売られましたが、その後戻し、最終的に110円安で引けました。日経平均は99円安で引け、寄り付き前の外国人は650万株の売り越しで、出来高は23.3億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
14日の米国市場では、3月の小売売上高が前月比1.1%減と、市場予想の0.3%増に反して減少したことで、米消費関連株などが売られました。市場予想を上回る決算を発表したゴールドマン・サックスも事前に好決算期待で急伸していた反動で売られ、金融株も下げる銘柄が目立ちました。オバマ米大統領の「米経済は前進の兆しが生まれつつある」との演説やバーナンキFRB議長の講演も相場への影響は限られました。
15日の日本市場では、3月の米小売売上高が減少が嫌気され、主力の輸出関連株を中心に売りが広がりました。米金融機関に対するストレステストの結果を一部公表との報道に警戒感もでたようです。さらに、円がここ2週間の円高水準である98円台前半まで上昇したことも売り要因となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが、9日線を下回りましたので、短期トレンドは青信号から黄信号になりました。一方、日経平均の総合乖離率は+0.7%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-11.8%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が縮小しました。
NYDowは、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが9日線を下回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号となりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。ゴールドマン・サックスは好決算だったものの材料出尽くし感で売られました。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は13日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在4.01ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.5%予想PERが179.4、PBRが0.99となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、円高にも関わらず、米国市場の下落率ほどは下落しませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.7%(50円の割高)となっており、日経平均は、若干割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、まだ青信号が点灯しています。
ここ数日、日経平均は一服しています。25日線との乖離率は4.6%となり、個の面の警戒感はなくなりましたが、NYDowと日経平均が9日線を下回ってきましたので、テクニカルにはこちらが要注意となってきました。目先は自立反発もありそうですが、今日の下げで、9100円-8700円のレンジを下に抜ける可能性がさらに高くなったようです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
14日、NYDowとNASDAQが下落したことを受けて、15日の日経平均先物は、前日比80円安で寄り付きましたが、後場中頃にかけて170円安まで売られましたが、その後戻し、最終的に110円安で引けました。日経平均は99円安で引け、寄り付き前の外国人は650万株の売り越しで、出来高は23.3億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
14日の米国市場では、3月の小売売上高が前月比1.1%減と、市場予想の0.3%増に反して減少したことで、米消費関連株などが売られました。市場予想を上回る決算を発表したゴールドマン・サックスも事前に好決算期待で急伸していた反動で売られ、金融株も下げる銘柄が目立ちました。オバマ米大統領の「米経済は前進の兆しが生まれつつある」との演説やバーナンキFRB議長の講演も相場への影響は限られました。
15日の日本市場では、3月の米小売売上高が減少が嫌気され、主力の輸出関連株を中心に売りが広がりました。米金融機関に対するストレステストの結果を一部公表との報道に警戒感もでたようです。さらに、円がここ2週間の円高水準である98円台前半まで上昇したことも売り要因となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にありますが、9日線を下回りましたので、短期トレンドは青信号から黄信号になりました。一方、日経平均の総合乖離率は+0.7%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-11.8%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が縮小しました。
NYDowは、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが9日線を下回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号となりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。ゴールドマン・サックスは好決算だったものの材料出尽くし感で売られました。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は13日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在4.01ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.5%予想PERが179.4、PBRが0.99となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、円高にも関わらず、米国市場の下落率ほどは下落しませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.7%(50円の割高)となっており、日経平均は、若干割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、まだ青信号が点灯しています。
ここ数日、日経平均は一服しています。25日線との乖離率は4.6%となり、個の面の警戒感はなくなりましたが、NYDowと日経平均が9日線を下回ってきましたので、テクニカルにはこちらが要注意となってきました。目先は自立反発もありそうですが、今日の下げで、9100円-8700円のレンジを下に抜ける可能性がさらに高くなったようです。
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Tuesday, April 14, 2009
<20090414>日経平均の今後の見通し
[市況]
13日、NYDowは下落しNASDAQは小幅上昇しました。14日の日経平均先物は、前日比90円高で寄り付きましたが、前場は140円安まで売られましたが、後場に若干戻し、最終的に40円安で引けました。日経平均は81円安で引け、寄り付き前の外国人は1430万株の売り越しで、出来高は27.3億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
13日の米国市場では、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示したと報じられたことで、売りが膨らみ、GMは16%安とNYDowの足を引っ張りましたが、米銀大手シティグループは25%高、バンカメが15%高となるなど金融株が堅調でした。
14日の日本市場では、朝方は9000円近辺で上値が重く、利益確定売りに押されました。GMの破産法適用申請の観測に加え、円が99円台に上昇したことで、トヨタやホンダなど自動車株に利益確定売りが出ました。米ゴールドマン・サックスが好決算を発表しましたが、想定通りと受け止められ、相場への影響は限定的でした。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+4.8%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-11.1%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が拡大しました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号です。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。投資銀行の決算発表が注目されます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は13日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.80ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.43%予想PERが178.5、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が軟調な展開だった為、弱含みに推移しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.7%(70円の割安)となっており、日経平均は、割安幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、青信号です。
ここ数日、日経平均は上値の重い展開が続いています。25日線との乖離率は6.6%で、まだ利益確定売りが出やすい水準です。ここからは、米経済指標と決算の結果で、9100円-8700円のレンジのどちらかに抜けた方について行くのが良策と思いますが、下離れの可能性が高いと思います。
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13日、NYDowは下落しNASDAQは小幅上昇しました。14日の日経平均先物は、前日比90円高で寄り付きましたが、前場は140円安まで売られましたが、後場に若干戻し、最終的に40円安で引けました。日経平均は81円安で引け、寄り付き前の外国人は1430万株の売り越しで、出来高は27.3億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
13日の米国市場では、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示したと報じられたことで、売りが膨らみ、GMは16%安とNYDowの足を引っ張りましたが、米銀大手シティグループは25%高、バンカメが15%高となるなど金融株が堅調でした。
14日の日本市場では、朝方は9000円近辺で上値が重く、利益確定売りに押されました。GMの破産法適用申請の観測に加え、円が99円台に上昇したことで、トヨタやホンダなど自動車株に利益確定売りが出ました。米ゴールドマン・サックスが好決算を発表しましたが、想定通りと受け止められ、相場への影響は限定的でした。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+4.8%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-11.1%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が拡大しました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号です。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.5ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、米政府がGMに対し連邦破産法の適用を申請する準備に取りかかるよう指示との報道がありました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。投資銀行の決算発表が注目されます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は13日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.80ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.43%予想PERが178.5、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が軟調な展開だった為、弱含みに推移しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.7%(70円の割安)となっており、日経平均は、割安幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には、青信号です。
ここ数日、日経平均は上値の重い展開が続いています。25日線との乖離率は6.6%で、まだ利益確定売りが出やすい水準です。ここからは、米経済指標と決算の結果で、9100円-8700円のレンジのどちらかに抜けた方について行くのが良策と思いますが、下離れの可能性が高いと思います。
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Monday, April 13, 2009
<20090413>日経平均の今後の見通し
[市況]
10日、NYDowとNASDAQは休場でした。13日の日経平均先物は、前日比30円安で寄り付き、前場は90円安と70高の間で推移しました。後場も同じレンジの動きとなり、最終的に80円安で引けました。日経平均は39円安で引け、寄り付き前の外国人は300万株の売り越しで、出来高は25.9億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
10日の米国市場は、休場でした。
11日の日本市場では、このところの底堅さを背景に先物主導で9000円台を回復する場面があったものの、買いは続かず、短期的な相場の警戒感と米企業の決算発表を見極めたいとのムードが出たようです。海外市場の休場から外人の売買が細り、値がさ株も売られました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+8.3%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-10.5%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安となりました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号です。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、そろそろ対応案がニュースになりそうです。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は9日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.04ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.3%予想PERが176.5、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が休場の為、手掛かり難から弱含みに推移しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.3%(110円の割安)となっており、日経平均は、割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-120円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線、9日線を上回りました。短期的には、青信号です。
今日の日経平均は方向感に乏しい動きとなりました。今日もザラバでは9000円を超えましたが、高値更新とはなりませんでした。25日線との乖離率は8.5%で、まだ利益確定売りが出やすい水準です。明日も9100円-8800円のレンジでの揉み合いが続きそうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
10日、NYDowとNASDAQは休場でした。13日の日経平均先物は、前日比30円安で寄り付き、前場は90円安と70高の間で推移しました。後場も同じレンジの動きとなり、最終的に80円安で引けました。日経平均は39円安で引け、寄り付き前の外国人は300万株の売り越しで、出来高は25.9億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
10日の米国市場は、休場でした。
11日の日本市場では、このところの底堅さを背景に先物主導で9000円台を回復する場面があったものの、買いは続かず、短期的な相場の警戒感と米企業の決算発表を見極めたいとのムードが出たようです。海外市場の休場から外人の売買が細り、値がさ株も売られました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+8.3%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-10.5%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安となりました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号です。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、そろそろ対応案がニュースになりそうです。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は9日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.04ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.3%予想PERが176.5、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が休場の為、手掛かり難から弱含みに推移しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.3%(110円の割安)となっており、日経平均は、割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-120円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線、9日線を上回りました。短期的には、青信号です。
今日の日経平均は方向感に乏しい動きとなりました。今日もザラバでは9000円を超えましたが、高値更新とはなりませんでした。25日線との乖離率は8.5%で、まだ利益確定売りが出やすい水準です。明日も9100円-8800円のレンジでの揉み合いが続きそうです。
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Sunday, April 12, 2009
<20090412>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は大手銀のストレステストで全19行がテストを通過思想をとの報道を評価して上昇し、高値を更新しました。今週は、企業の第一四半期決算と消費関連などの経済指標の評価次第では株価上昇が急なだけに上昇基調ながら反動売りも出やすいと思われます。一方、中長期的には、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向は今後も続くと思われます。ただ、ヘッジファンドの売り圧力は、一旦は峠を越えたようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は7.2ポイント割高となりました。先週と比べOECDの新GDP予測値を反映し、2.8ト拡大しました。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは177.3でS&P500のPERが14.7と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ることが割高の原因です。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週も金融機関の健全化改善期待から上昇しましたが、今週も上昇基調のもみ合いとなりそうです。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-93.4%の減益予想に大きく悪化しました。先週も、悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は1.4-1.5%と拡大ぎみで、為替は99-101円台と円安方向に変化しました。今週は、99-102円台が想定されます。
④今年3月末に、OECDによる日米の2009年の実質GDP伸び率予測値が修正され日本が-6.6%となり、米国は-4.0%になりましたので、この面では日本市場にとって2.6ポイント弱気材料となりました。
⑤外人は4月1週は買い越しでした。4月2週も買い越しだったようです。今週も同じ傾向が続くと思われます。
5つのポイントのうち先週は①⑤と円安が強気材料でした。今週も①⑤と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、1.3ポイント割安となり、先週比1.4ポイント割安に変化しました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-10.3%となり先週と比較してマイナス幅は3.4ポイント縮小し、総合乖離率は+10.4%となりプラス幅が4.3ポイント縮小しました。2つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので短期的には"青信号"ですが、25日線との乖離率は10.0%でまだ警戒感があります。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在りますが、一目均衡表の雲の上に抜けました。Nasdaqは一目均衡表の雲と25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"ですが中期的には"黄信号"が点灯しています。
[今週の見通し]
先週は週初のもみ合い後小幅調整し、その後大きく上昇しました。調整幅は限定的で強い動きが続きました。その結果、日米とも25日線との乖離率が、過熱感を示す10%前後と高いままですので警戒感も残っています。今週も、週初の動きに注目したいと思います。週初に直近高値を抜くようですと、短期的な上昇傾向は継続すると考えてよさそうです。しかし、今週から米国企業の決算発表がありますので、波乱要因となることも考えられます。週の後半は揉み合いとなりそうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
先週の米国市場は大手銀のストレステストで全19行がテストを通過思想をとの報道を評価して上昇し、高値を更新しました。今週は、企業の第一四半期決算と消費関連などの経済指標の評価次第では株価上昇が急なだけに上昇基調ながら反動売りも出やすいと思われます。一方、中長期的には、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向は今後も続くと思われます。ただ、ヘッジファンドの売り圧力は、一旦は峠を越えたようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は7.2ポイント割高となりました。先週と比べOECDの新GDP予測値を反映し、2.8ト拡大しました。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは177.3でS&P500のPERが14.7と比べると、企業のファンダメンタルに大きな差が有ることが割高の原因です。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週も金融機関の健全化改善期待から上昇しましたが、今週も上昇基調のもみ合いとなりそうです。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-93.4%の減益予想に大きく悪化しました。先週も、悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は1.4-1.5%と拡大ぎみで、為替は99-101円台と円安方向に変化しました。今週は、99-102円台が想定されます。
④今年3月末に、OECDによる日米の2009年の実質GDP伸び率予測値が修正され日本が-6.6%となり、米国は-4.0%になりましたので、この面では日本市場にとって2.6ポイント弱気材料となりました。
⑤外人は4月1週は買い越しでした。4月2週も買い越しだったようです。今週も同じ傾向が続くと思われます。
5つのポイントのうち先週は①⑤と円安が強気材料でした。今週も①⑤と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、1.3ポイント割安となり、先週比1.4ポイント割安に変化しました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-10.3%となり先週と比較してマイナス幅は3.4ポイント縮小し、総合乖離率は+10.4%となりプラス幅が4.3ポイント縮小しました。2つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので短期的には"青信号"ですが、25日線との乖離率は10.0%でまだ警戒感があります。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在りますが、一目均衡表の雲の上に抜けました。Nasdaqは一目均衡表の雲と25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"ですが中期的には"黄信号"が点灯しています。
[今週の見通し]
先週は週初のもみ合い後小幅調整し、その後大きく上昇しました。調整幅は限定的で強い動きが続きました。その結果、日米とも25日線との乖離率が、過熱感を示す10%前後と高いままですので警戒感も残っています。今週も、週初の動きに注目したいと思います。週初に直近高値を抜くようですと、短期的な上昇傾向は継続すると考えてよさそうです。しかし、今週から米国企業の決算発表がありますので、波乱要因となることも考えられます。週の後半は揉み合いとなりそうです。
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Friday, April 10, 2009
<20090410>日経平均の今後の見通し
[市況]
9日、NYDowとNASDAQが大幅上昇したことを受け、10日の日経平均先物は、前日比160円高で寄り付きましたが、その後は終日利益確定売りに押されて、最終的に40円高で引けました。日経平均は48円高で引け、寄り付き前の外国人は540万株の買い越しで、出来高は26.0億株と、増加しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
9日の米国市場では、アルコアの決算は赤字となるなど厳しい内容だったものの、公的支援の対象に加わるとの報道を受け生命保険株が上昇し、住宅株、小売株の一角も上げ、個別に好材料の出た銘柄中心に買いが入りました。FOMC議事要旨でFRBの米景気に対する厳しい見方が明らかになり、午後に売られる場面もありました。
10日の日本市場では、朝方は米市場の大幅上昇を受けて高く始まったものの、米財務省が銀行にストレステストについての言及を避けるようにと要請したとのロイター通信の報道の影響もあり、最近の急ピッチな上昇への警戒感から上値では利益確定売りが重しになりました。しかし、大きく売り込まれることもありませんでした。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+10.4%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率は-10.3%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安となりました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号です。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.0ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、そろそろ対応案がニュースになりそうです。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は9日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.04ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.3%、予想PERが177.3、PBRが1.01となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率ほどは上昇しませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.0%(0円割高)となっており、日経平均は、ニュートラルとなりました。プレミアム値は、ここ1週間、-110円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線、9日線を上回りました。短期的には、青信号です。日経平均は昨日に前夜のNYDowの上昇を織り込んでいましたのでその分上昇しませんでした。しかし、日経平均はザラバでは9000円を超えましたので、上昇トレンド確認となりましたが、終値では抜けませんでしたので、スッキリはしていません。25日線との乖離率は10.0%で、利益確定売りが出やすい水準にも変化はありません。このレンジでのもみ合いはまだ脱したとは言えないようです。
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9日、NYDowとNASDAQが大幅上昇したことを受け、10日の日経平均先物は、前日比160円高で寄り付きましたが、その後は終日利益確定売りに押されて、最終的に40円高で引けました。日経平均は48円高で引け、寄り付き前の外国人は540万株の買い越しで、出来高は26.0億株と、増加しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
9日の米国市場では、アルコアの決算は赤字となるなど厳しい内容だったものの、公的支援の対象に加わるとの報道を受け生命保険株が上昇し、住宅株、小売株の一角も上げ、個別に好材料の出た銘柄中心に買いが入りました。FOMC議事要旨でFRBの米景気に対する厳しい見方が明らかになり、午後に売られる場面もありました。
10日の日本市場では、朝方は米市場の大幅上昇を受けて高く始まったものの、米財務省が銀行にストレステストについての言及を避けるようにと要請したとのロイター通信の報道の影響もあり、最近の急ピッチな上昇への警戒感から上値では利益確定売りが重しになりました。しかし、大きく売り込まれることもありませんでした。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+10.4%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率は-10.3%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安となりました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号です。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.0ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、そろそろ対応案がニュースになりそうです。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は9日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.04ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.3%、予想PERが177.3、PBRが1.01となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率ほどは上昇しませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.0%(0円割高)となっており、日経平均は、ニュートラルとなりました。プレミアム値は、ここ1週間、-110円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線、9日線を上回りました。短期的には、青信号です。日経平均は昨日に前夜のNYDowの上昇を織り込んでいましたのでその分上昇しませんでした。しかし、日経平均はザラバでは9000円を超えましたので、上昇トレンド確認となりましたが、終値では抜けませんでしたので、スッキリはしていません。25日線との乖離率は10.0%で、利益確定売りが出やすい水準にも変化はありません。このレンジでのもみ合いはまだ脱したとは言えないようです。
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Thursday, April 09, 2009
<20090409>日経平均の今後の見通し
[市況]
8日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受け、9日の日経平均先物は、前日比100円高で寄り付きました。その後も終日堅調に推移して、最終的に350円高で引けました。日経平均は321円高で引け、寄り付き前の外国人は450万株の売り越しで、出来高は26.0億株と、増加しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。
8日の米国市場では、アルコアの決算は赤字となるなど厳しい内容だったものの、公的支援の対象に加わるとの報道を受け生命保険株が上昇し、住宅株、小売株の一角も上げ、個別に好材料の出た銘柄中心に買いが入りました。FOMC議事要旨でFRBの米景気に対する厳しい見方が明らかになり、午後に売られる場面もありました。
9日の日本市場では、前日の米市場の上昇に加え、2月の機械受注統計が前月比マイナスの市場予想に反して1.4%増となったことが材料となり、輸出関連株を中心に買いが先行しました。後場に入るとニューヨーク・タイムズが「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じたことをきっかけに、大手銀行株が上げ幅を拡大しました。また、株式買い取りに50兆円の政府保証枠を設定すると報道されたことも材料視され、上値追いへの安心感が広がったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+9.4%とプラス転換し、200日線との乖離率は-11.0%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.0ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が拡大しました。
NYDowは、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在りますが、9日線を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を上回りました。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が3.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ日本市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると素直には喜べない面もありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は8日、若干下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.70ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-91.2%、予想PERが113.9、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率以上に上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.1%(250円割高)となっており、日経平均は、大きく割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-100円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線、9日線を上回りました。短期的には、黄信号から青信号に変わり強い動きとなりました。日経平均は今夜のNYDowの250ドルの上昇を織り込んだと言えます。明日以降、日経平均が9000円を超えれば、上昇トレンド確認となりますので注目する必要がありそうです。一方、25日線との乖離率は10.2%で、買われ過ぎとなっていますので、利益確定売りも出やすい水準です。9000円を超えずに一服するか、超えて一服するかで、この先の相場のトレンドを予測したいと思います。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
8日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受け、9日の日経平均先物は、前日比100円高で寄り付きました。その後も終日堅調に推移して、最終的に350円高で引けました。日経平均は321円高で引け、寄り付き前の外国人は450万株の売り越しで、出来高は26.0億株と、増加しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。
8日の米国市場では、アルコアの決算は赤字となるなど厳しい内容だったものの、公的支援の対象に加わるとの報道を受け生命保険株が上昇し、住宅株、小売株の一角も上げ、個別に好材料の出た銘柄中心に買いが入りました。FOMC議事要旨でFRBの米景気に対する厳しい見方が明らかになり、午後に売られる場面もありました。
9日の日本市場では、前日の米市場の上昇に加え、2月の機械受注統計が前月比マイナスの市場予想に反して1.4%増となったことが材料となり、輸出関連株を中心に買いが先行しました。後場に入るとニューヨーク・タイムズが「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じたことをきっかけに、大手銀行株が上げ幅を拡大しました。また、株式買い取りに50兆円の政府保証枠を設定すると報道されたことも材料視され、上値追いへの安心感が広がったようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+9.4%とプラス転換し、200日線との乖離率は-11.0%とマイナス幅が縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.0ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が拡大しました。
NYDowは、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在りますが、9日線を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を上回りました。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が3.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ日本市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると素直には喜べない面もありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は8日、若干下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.70ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-91.2%、予想PERが113.9、PBRが1.0となっています。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率以上に上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.1%(250円割高)となっており、日経平均は、大きく割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-100円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線、9日線を上回りました。短期的には、黄信号から青信号に変わり強い動きとなりました。日経平均は今夜のNYDowの250ドルの上昇を織り込んだと言えます。明日以降、日経平均が9000円を超えれば、上昇トレンド確認となりますので注目する必要がありそうです。一方、25日線との乖離率は10.2%で、買われ過ぎとなっていますので、利益確定売りも出やすい水準です。9000円を超えずに一服するか、超えて一服するかで、この先の相場のトレンドを予測したいと思います。
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Tuesday, April 07, 2009
<20090408>日経平均の今後の見通し
[市況]
7日、NYDowとNASDAQが下落したことを受け、8日の日経平均先物は、前日比140円安で寄り付きました。前場は190円安まで売られ、後場も軟調に推移して、最終的に280円安で引けました。日経平均は237円安で引け、寄り付き前の外国人は1020万株の買い越しで、出来高は23.5億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。
7日の米国市場では、四半期決算発表前の1ヶ月間でNYDowは約2割上げており、売りが出やすい環境でした。ジョージ・ソロス氏が最近の株高について、弱気相場のなかの一時的な上昇との見方を示したと伝わり、売りのきっかけになりました。金融機関の不良債権が4兆ドルに達するとのIMFの推計額が報じられ、銀行などの財務不安が改めて意識されたことも相場の重しとなりました。
8日の日本市場では、米市場が下落したことや、米非鉄大手のアルコアの1-3期決算が2四半期連続の最終赤字となったことで、日本企業の業績も底入れする時期がずれこむとの見方につながり、再び世界景気の落ち込みが意識されました。アジア株安、円高、GLOBEXで米指数先物安が重なり終日軟調な展開でした。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は-1.1%とマイナス転換し、200日線との乖離率は-14.5%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.2ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が若干拡大しました。
NYDowは、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在りますが、9日線を下回りました。NASDAQは、75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が3.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つ目については、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善に一旦はつながったようです。時価会計の一部緩和も一時的には株価にプラスに働きました。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われますが、銀行の業績回復について専門家の厳しい見方も出てきました。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は7日、若干上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.76ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.7%、予想PERが103.0、PBRが0.95となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落に連動して下落しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(20円割安)となっており、日経平均は変化に乏しい中、割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-100円~+320円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上限に在りますが、75日線、9日線を下回りました。短期的には、青信号から黄信号に変わりました。日・米国市場とも目先の達成感の後に一服し、揉み合っています。結果、日経平均の25日線との乖離率は7.1%で、大分縮小しましが、米国企業の四半期決算が始まりますので、結果次第ではありますが、しばらくは弱含みのもみ合いが続きそうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
7日、NYDowとNASDAQが下落したことを受け、8日の日経平均先物は、前日比140円安で寄り付きました。前場は190円安まで売られ、後場も軟調に推移して、最終的に280円安で引けました。日経平均は237円安で引け、寄り付き前の外国人は1020万株の買い越しで、出来高は23.5億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。
7日の米国市場では、四半期決算発表前の1ヶ月間でNYDowは約2割上げており、売りが出やすい環境でした。ジョージ・ソロス氏が最近の株高について、弱気相場のなかの一時的な上昇との見方を示したと伝わり、売りのきっかけになりました。金融機関の不良債権が4兆ドルに達するとのIMFの推計額が報じられ、銀行などの財務不安が改めて意識されたことも相場の重しとなりました。
8日の日本市場では、米市場が下落したことや、米非鉄大手のアルコアの1-3期決算が2四半期連続の最終赤字となったことで、日本企業の業績も底入れする時期がずれこむとの見方につながり、再び世界景気の落ち込みが意識されました。アジア株安、円高、GLOBEXで米指数先物安が重なり終日軟調な展開でした。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は-1.1%とマイナス転換し、200日線との乖離率は-14.5%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.2ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が若干拡大しました。
NYDowは、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在りますが、9日線を下回りました。NASDAQは、75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を下回りました。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドは引き続き黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が3.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つ目については、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善に一旦はつながったようです。時価会計の一部緩和も一時的には株価にプラスに働きました。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われますが、銀行の業績回復について専門家の厳しい見方も出てきました。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は7日、若干上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.76ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.7%、予想PERが103.0、PBRが0.95となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落に連動して下落しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(20円割安)となっており、日経平均は変化に乏しい中、割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-100円~+320円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上限に在りますが、75日線、9日線を下回りました。短期的には、青信号から黄信号に変わりました。日・米国市場とも目先の達成感の後に一服し、揉み合っています。結果、日経平均の25日線との乖離率は7.1%で、大分縮小しましが、米国企業の四半期決算が始まりますので、結果次第ではありますが、しばらくは弱含みのもみ合いが続きそうです。
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<20090407>日経平均の今後の見通し
[市況]
6日、NYDowとNASDAQが下落したことを受け、7日の日経平均先物は、前日比20円安で寄り付きました。前場は100円安まで売られましたが、その後は売り買い交錯し、最終的に20円安で引けました。日経平均は25円安で引け、寄り付き前の外国人は50万株の買い越しで、出来高は22.8億株と、減少しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、ピークアウト感も出てきました。
6日の米国市場では、NYDowが節目の8000ドルに到達した達成感もあって利益確定売りが優勢となりました。アナリストの厳しい見方が伝わった大手銀行株が売りに押され、米メディアがIBMによる買収提案を拒否したと報じたサン・マイクロシステムズが急落するなどハイテク株の一角が軟調となりましたが、最近の市場心理は改善していることから、下値では押し目買いも入り株価指数は下げ渋りました。
7日の日本市場では、方向感の乏しい相場でした。短期的な過熱感が意識され心理的な節目の9000円接近で買い控え感が強まったようです。米市場が下落したことも重しとなりましたが、追加の景気対策による景況感の改善期待が相場を支えた面もあるようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点っています。一方、日経平均の総合乖離率は+7.7%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-12.3%とマイナス幅は変わりませんでした。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.1ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が縮小しました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。NASDAQは、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が3.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。時価会計の一部緩和も一時的には株価にプラスに働きました。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は6日、下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.72ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.7%、予想PERが106.0、PBRが0.98となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落に連動して下落しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.2%(20円割高)となっており、日経平均は変化に乏しい中、割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+320円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にありますが、一目均衡表の雲の上限に在ります。短期的には、青信号です。日・米国市場とも目先の達成感の後に一服し、揉み合っています。結果、日経平均の25日線との乖離率は10.8%で、まだ上げ過ぎのレベルです。日経平均は高値を更新しましたが、ドル換算では高値は抜けておらず、一目均衡表の雲の上にもまだ明確には出ていませんので、ドルベースではまだ強気に転換はできません。弱含みのもみ合いが続きそうです。
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6日、NYDowとNASDAQが下落したことを受け、7日の日経平均先物は、前日比20円安で寄り付きました。前場は100円安まで売られましたが、その後は売り買い交錯し、最終的に20円安で引けました。日経平均は25円安で引け、寄り付き前の外国人は50万株の買い越しで、出来高は22.8億株と、減少しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が縮小しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、ピークアウト感も出てきました。
6日の米国市場では、NYDowが節目の8000ドルに到達した達成感もあって利益確定売りが優勢となりました。アナリストの厳しい見方が伝わった大手銀行株が売りに押され、米メディアがIBMによる買収提案を拒否したと報じたサン・マイクロシステムズが急落するなどハイテク株の一角が軟調となりましたが、最近の市場心理は改善していることから、下値では押し目買いも入り株価指数は下げ渋りました。
7日の日本市場では、方向感の乏しい相場でした。短期的な過熱感が意識され心理的な節目の9000円接近で買い控え感が強まったようです。米市場が下落したことも重しとなりましたが、追加の景気対策による景況感の改善期待が相場を支えた面もあるようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点っています。一方、日経平均の総合乖離率は+7.7%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-12.3%とマイナス幅は変わりませんでした。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.1ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が縮小しました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。NASDAQは、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が3.9ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。時価会計の一部緩和も一時的には株価にプラスに働きました。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は6日、下落しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.72ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.7%、予想PERが106.0、PBRが0.98となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落に連動して下落しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.2%(20円割高)となっており、日経平均は変化に乏しい中、割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+320円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にありますが、一目均衡表の雲の上限に在ります。短期的には、青信号です。日・米国市場とも目先の達成感の後に一服し、揉み合っています。結果、日経平均の25日線との乖離率は10.8%で、まだ上げ過ぎのレベルです。日経平均は高値を更新しましたが、ドル換算では高値は抜けておらず、一目均衡表の雲の上にもまだ明確には出ていませんので、ドルベースではまだ強気に転換はできません。弱含みのもみ合いが続きそうです。
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Monday, April 06, 2009
<20090406>日経平均の今後の見通し
[市況]
3日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受け、6日の日経平均先物は、前日比220円高で寄り付きました。前場は140円高まで上げ幅を縮めた後280円高まで上昇しました。後場は高値警戒感も出て、最終的に160円高で引けました。日経平均は108円高で引け、寄り付き前の外国人は10万株の売り越しで、出来高は26.4億株と、減少しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、ピークアウト感も出てきました。
3日の米国市場では、米雇用統計が前月比66万3000人減少し、失業率は8.5%と約25年ぶりの水準に上昇したものの市場予想の範囲内でした。非製造業景況感指数が前月から低下し、予想も下回ったことで利益確定売りが出る場面がありましたが、このところ景気や住宅関連で予想を上回る指標が目立つことから、景気底入れ期待を背景に底堅い展開が続きました。
6日の日本市場では、米市場が続伸したうえ、円が下落し、輸出関連のハイテク株が値上がりしました。しかし、日経平均は急ピッチで上昇していたため上値では戻り待ちの売りが増え、後場に入ると指数は伸び悩みました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点っています。一方、日経平均の総合乖離率は+9.3%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率は-12.3%とマイナス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が拡大しました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。NASDAQは、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に抜けました。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.3ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。時価会計の一部緩和も一時的には株価にプラスに働きました。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は3日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.85ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.7%、予想PERが107.3、PBRが0.99となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇に連動して上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(30円割安)となっており、日経平均は割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+320円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にありますが、一目均衡表の雲の中に在ります。短期的には、青信号です。米国市場では雇用統計は厳しい内容ながら予想の範囲内として上昇しまし、日本市場も連動しましたが、プレミアムは無くなっています。結果、25日線との乖離率が12.0%となり、まだ上げ過ぎのレベルです。日経平均は高値を更新しましたが、ドル換算では高値は抜けておらず、一目均衡表の雲の上にもまだ出ていませんので、ドルベースではまだ強気に転換はできません。
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3日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受け、6日の日経平均先物は、前日比220円高で寄り付きました。前場は140円高まで上げ幅を縮めた後280円高まで上昇しました。後場は高値警戒感も出て、最終的に160円高で引けました。日経平均は108円高で引け、寄り付き前の外国人は10万株の売り越しで、出来高は26.4億株と、減少しました。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、ピークアウト感も出てきました。
3日の米国市場では、米雇用統計が前月比66万3000人減少し、失業率は8.5%と約25年ぶりの水準に上昇したものの市場予想の範囲内でした。非製造業景況感指数が前月から低下し、予想も下回ったことで利益確定売りが出る場面がありましたが、このところ景気や住宅関連で予想を上回る指標が目立つことから、景気底入れ期待を背景に底堅い展開が続きました。
6日の日本市場では、米市場が続伸したうえ、円が下落し、輸出関連のハイテク株が値上がりしました。しかし、日経平均は急ピッチで上昇していたため上値では戻り待ちの売りが増え、後場に入ると指数は伸び悩みました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点っています。一方、日経平均の総合乖離率は+9.3%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率は-12.3%とマイナス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が拡大しました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。NASDAQは、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に抜けました。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.3ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。時価会計の一部緩和も一時的には株価にプラスに働きました。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は3日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.85ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.7%、予想PERが107.3、PBRが0.99となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇に連動して上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%(30円割安)となっており、日経平均は割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+320円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にありますが、一目均衡表の雲の中に在ります。短期的には、青信号です。米国市場では雇用統計は厳しい内容ながら予想の範囲内として上昇しまし、日本市場も連動しましたが、プレミアムは無くなっています。結果、25日線との乖離率が12.0%となり、まだ上げ過ぎのレベルです。日経平均は高値を更新しましたが、ドル換算では高値は抜けておらず、一目均衡表の雲の上にもまだ出ていませんので、ドルベースではまだ強気に転換はできません。
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Sunday, April 05, 2009
<20090405>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は景気悪化の改善と金融サミットや時価会計変更を評価して上昇し、高値を更新しました。今週は、貿易統計や在庫統計などの経済指標の評価次第では株価上昇が急なだけに反動売りも出やすいと思われます。一方、中長期的には、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向は今後も続くと思われます。ただ、ヘッジファンドの売り圧力は、一旦は峠を越えたようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は4.4ポイント割高となりました。先週と比べ割高度は0.1ポイント増加しました。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは106.0でS&P500のPERが14.3と比べると、ファンダメンタル的に大きな差が有ることが割高の原因です。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週は上昇しましたが、今週はもみ合いとなりそうです。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-90.7%の減益予想に大きく悪化しました。先週も、若干悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は1.4%前後と変化はないものの、為替は98-100円台と円安方向に変化しました。今週は、98-102円台が想定されます。
④昨年11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は3月4週は売り越しでした。4月1週は買い越しだったようです。今週も同じ傾向が続くと思われます。
5つのポイントのうち先週は①と円安が強気材料でした。今週も①⑤と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、0.1ポイント割高となり、先週比1.0ポイント割高に変化しました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-13.7%となり先週と比較してマイナス幅は2.3ポイント縮小し、総合乖離率は+6.1%となりプラス幅が2.4ポイント縮小しました。2つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので短期的には"青信号"ですが、25日線との乖離率は11.4%で過熱感があります。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在りますが、一目均衡表の雲の中に在ります。Nasdaqは一目均衡表の雲と25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"ですが中期的には"黄信号"が点灯しています。
[今週の見通し]
先週の週初は75日線に向かって、一旦は調整しましたが、75日線を割らずに上昇に転じました。調整幅は限定的で強い動きが続きました。その結果、日米とも25日線との乖離率が、過熱感を示す10%前後と高いままですので、今週は、週初の動きに注目したいと思います。週初に直近高値を抜くようですと、暫くは上昇パターンが継続する可能性が高いと思われまが、高値を抜けない場合は暫くは揉み合いとなりそうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
先週の米国市場は景気悪化の改善と金融サミットや時価会計変更を評価して上昇し、高値を更新しました。今週は、貿易統計や在庫統計などの経済指標の評価次第では株価上昇が急なだけに反動売りも出やすいと思われます。一方、中長期的には、世界同時不況と、不動産価格の下げ傾向は今後も続くと思われます。ただ、ヘッジファンドの売り圧力は、一旦は峠を越えたようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は4.4ポイント割高となりました。先週と比べ割高度は0.1ポイント増加しました。日本市場は米国市場に比べ企業利益の減少率が著しく、日経平均のPERは106.0でS&P500のPERが14.3と比べると、ファンダメンタル的に大きな差が有ることが割高の原因です。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週は上昇しましたが、今週はもみ合いとなりそうです。
②決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-90.7%の減益予想に大きく悪化しました。先週も、若干悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、日米の金利差は1.4%前後と変化はないものの、為替は98-100円台と円安方向に変化しました。今週は、98-102円台が想定されます。
④昨年11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強気材料となりました。
⑤外人は3月4週は売り越しでした。4月1週は買い越しだったようです。今週も同じ傾向が続くと思われます。
5つのポイントのうち先週は①と円安が強気材料でした。今週も①⑤と為替がキーポイントと思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、0.1ポイント割高となり、先週比1.0ポイント割高に変化しました。一目均衡表では、雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-13.7%となり先週と比較してマイナス幅は2.3ポイント縮小し、総合乖離率は+6.1%となりプラス幅が2.4ポイント縮小しました。2つがプラスですので中期上昇トレンドは、"黄信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在りますので短期的には"青信号"ですが、25日線との乖離率は11.4%で過熱感があります。
米国市場ではNY Dowは25日線、9日線の上に在りますが、一目均衡表の雲の中に在ります。Nasdaqは一目均衡表の雲と25日線、9日線の上に在りますので、短期的には"青信号"ですが中期的には"黄信号"が点灯しています。
[今週の見通し]
先週の週初は75日線に向かって、一旦は調整しましたが、75日線を割らずに上昇に転じました。調整幅は限定的で強い動きが続きました。その結果、日米とも25日線との乖離率が、過熱感を示す10%前後と高いままですので、今週は、週初の動きに注目したいと思います。週初に直近高値を抜くようですと、暫くは上昇パターンが継続する可能性が高いと思われまが、高値を抜けない場合は暫くは揉み合いとなりそうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
Friday, April 03, 2009
<20090403>日経平均の今後の見通し
[市況]
2日、NYDowとNASDAQが大幅上昇したことを受け、3日の日経平均先物は、前日比210円高で寄り付きましたが、その後は警戒感もでて徐々に上げ幅を縮小する展開となり、最終的に40円高で引けました。日経平均は30円高で引け、寄り付き前の外国人は1820万株の買い越しで、出来高は29.4億株と、高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、ピークアウト感も出てきました。
2日の米国市場では、製造業や住宅関連の経済指標の好転で景気底入れ期待が出ていたところに、金融サミットでの財政出動の表明やIMFの融資枠拡大で合意したことで、景況感が一段と好転しました。又、米財務会計基準審議会が時価会計の一部緩和を決定したことで、金融機関の評価損圧縮が見込めるとの見方が広がり、銀行株や証券株などが堅調に推移しました。
3日の日本市場では、朝方は、米市場が大幅上昇したことや、円が下落したことが相場の押し上げ要因となり、自動車や電機など輸出関連株が買われましたが、短期的な過熱感が指摘される中で、今夜の3月の米雇用統計発表を控え、週末の利益確定の売りが相場の重しとなり、後場は軟調な展開となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点っています。一方、日経平均の総合乖離率は+6.1%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率は-13.6%とマイナス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に出ました。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が縮小しました。
NYDowは、9日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に入り、75日線を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に抜けました。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。時価会計の一部緩和も一時的には株価にプラスに働きました。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は2日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.74ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.6%、予想PERが105.0、PBRが0.97となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率ほどは上昇しませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.3%(30円割安)となっており、日経平均は割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+400円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にありますが、一目均衡表の雲の中に入り、短期的には、青信号です。米国市場は金融サミットや時価会計緩和を好感し大幅上昇しましたが、日本市場は素直には連動せず、プレミアムが無くなりました。結果、25日線との乖離率が11.4%となり、まだ上げ過ぎのレベルです。3/27の高値8843円をザラ場で上回わりましたが、まだ強気に転換はできません。目先はもみ合い、又は、弱含みが予想されます。
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2日、NYDowとNASDAQが大幅上昇したことを受け、3日の日経平均先物は、前日比210円高で寄り付きましたが、その後は警戒感もでて徐々に上げ幅を縮小する展開となり、最終的に40円高で引けました。日経平均は30円高で引け、寄り付き前の外国人は1820万株の買い越しで、出来高は29.4億株と、高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態ですが、ピークアウト感も出てきました。
2日の米国市場では、製造業や住宅関連の経済指標の好転で景気底入れ期待が出ていたところに、金融サミットでの財政出動の表明やIMFの融資枠拡大で合意したことで、景況感が一段と好転しました。又、米財務会計基準審議会が時価会計の一部緩和を決定したことで、金融機関の評価損圧縮が見込めるとの見方が広がり、銀行株や証券株などが堅調に推移しました。
3日の日本市場では、朝方は、米市場が大幅上昇したことや、円が下落したことが相場の押し上げ要因となり、自動車や電機など輸出関連株が買われましたが、短期的な過熱感が指摘される中で、今夜の3月の米雇用統計発表を控え、週末の利益確定の売りが相場の重しとなり、後場は軟調な展開となりました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点っています。一方、日経平均の総合乖離率は+6.1%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率は-13.6%とマイナス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に出ました。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント上にある状態となり、日本市場は割高幅が縮小しました。
NYDowは、9日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に入り、75日線を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に抜けました。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め金融サミットも市場の評価を得たようです。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。時価会計の一部緩和も一時的には株価にプラスに働きました。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は2日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.74ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.6%、予想PERが105.0、PBRが0.97となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率ほどは上昇しませんでした。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.3%(30円割安)となっており、日経平均は割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+400円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は75日線、25日線、9日線の上にありますが、一目均衡表の雲の中に入り、短期的には、青信号です。米国市場は金融サミットや時価会計緩和を好感し大幅上昇しましたが、日本市場は素直には連動せず、プレミアムが無くなりました。結果、25日線との乖離率が11.4%となり、まだ上げ過ぎのレベルです。3/27の高値8843円をザラ場で上回わりましたが、まだ強気に転換はできません。目先はもみ合い、又は、弱含みが予想されます。
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Thursday, April 02, 2009
<20090402>日経平均の今後の見通し
[市況]
1日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受け、2日の日経平均先物は、前日比150円高で寄り付き、前場は80円高まで上昇幅が縮小する場面もありましたが、後場にかけて上昇し、最終的に310円高で引けました。日経平均は367円高で引け、寄り付き前の外国人は410万株の買い越しで、出来高は29.1億株と、高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
1日の米国市場では、早朝に発表された3月の全米雇用リポートで、雇用者数が前月比74万2000人減と市場予想以上に減少したことが嫌気され、NYDowは125ドル安となる場面もありました。その後、3月の製造業景況感指数と2月の仮契約住宅販売指数、2月の建設支出が発表され、いずれも市場予想を上回る結果となったことで、上昇に転じ幅広い銘柄が買われました。
2日の日本市場では、日銀が前日発表した3月の企業短観で業況判断指数の先行き見通しがやや改善したこともあり、景気の悪化懸念が若干和らぎ、地合いが好転したようです。ロンドンのG20金融サミットが開幕し、各国政府による経済安定化に向けた国際協調の動きも意識され、上海株などアジアの株式相場が総じて上昇したことも投資家心理を強気に傾けたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点っています。一方、日経平均の総合乖離率は+5.6%とプラス転換し、200日線との乖離率も-14.1%とマイナス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に出ました。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.4ポイント上にある状態となり、日本市場は割高に転換しました。
NYDowは、75日線の下にありますが、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に入り、9日線を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に抜けました。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しました。中期トレンドは黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.3ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始めました。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、当面続くことが予想されます。また、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は1日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.68ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.4%、予想PERが101.8、PBRが0.97となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率以上にで上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.1%(240円割高)となっており、日経平均は割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+400円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の上にありますが、一目均衡表の雲を抜けつつあります中に入り、75日線、9日線の上に出ました、短期的には、青信号となりました。米国市場が予想に反し、雇用関連の悪材料より景気指標改善の材用に反応して上昇した流れで、日経平均も、大幅に上昇しました。しかし結果、25日線との乖離率が11.7%となり、再び上げ過ぎのレベルとなりました。目先はもみ合いが予想されますが、3/27の高値8843円を上回るようですと、強気に転換せざるを得ません
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。
1日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受け、2日の日経平均先物は、前日比150円高で寄り付き、前場は80円高まで上昇幅が縮小する場面もありましたが、後場にかけて上昇し、最終的に310円高で引けました。日経平均は367円高で引け、寄り付き前の外国人は410万株の買い越しで、出来高は29.1億株と、高水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
1日の米国市場では、早朝に発表された3月の全米雇用リポートで、雇用者数が前月比74万2000人減と市場予想以上に減少したことが嫌気され、NYDowは125ドル安となる場面もありました。その後、3月の製造業景況感指数と2月の仮契約住宅販売指数、2月の建設支出が発表され、いずれも市場予想を上回る結果となったことで、上昇に転じ幅広い銘柄が買われました。
2日の日本市場では、日銀が前日発表した3月の企業短観で業況判断指数の先行き見通しがやや改善したこともあり、景気の悪化懸念が若干和らぎ、地合いが好転したようです。ロンドンのG20金融サミットが開幕し、各国政府による経済安定化に向けた国際協調の動きも意識され、上海株などアジアの株式相場が総じて上昇したことも投資家心理を強気に傾けたようです。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点っています。一方、日経平均の総合乖離率は+5.6%とプラス転換し、200日線との乖離率も-14.1%とマイナス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に出ました。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.4ポイント上にある状態となり、日本市場は割高に転換しました。
NYDowは、75日線の下にありますが、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に入り、9日線を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に抜けました。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しました。中期トレンドは黄信号です。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.3ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始めました。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、当面続くことが予想されます。また、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は1日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.68ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.4%、予想PERが101.8、PBRが0.97となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇率以上にで上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+3.1%(240円割高)となっており、日経平均は割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+400円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の上にありますが、一目均衡表の雲を抜けつつあります中に入り、75日線、9日線の上に出ました、短期的には、青信号となりました。米国市場が予想に反し、雇用関連の悪材料より景気指標改善の材用に反応して上昇した流れで、日経平均も、大幅に上昇しました。しかし結果、25日線との乖離率が11.7%となり、再び上げ過ぎのレベルとなりました。目先はもみ合いが予想されますが、3/27の高値8843円を上回るようですと、強気に転換せざるを得ません
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Wednesday, April 01, 2009
<20090401>日経平均の今後の見通し
[市況]
31日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受け、2日の日経平均先物は、前日比80円高で寄り付き、前場は30円安もありましたが、後場にかけて上昇し、最終的に260円高で引けました。日経平均は242円高で引け、寄り付き前の外国人は120万株の買い越しで、出来高は23.2億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
31日の米国市場では、前日までの2日間でNYDow402ドル下げていたため、値ごろ感からの買いにつながりました。下院金融サービス委員会のフランク委員長の発言などを受け、金融商品の時価会計基準緩和の思惑が強まったこともあり、銀行株にも買いが膨らみました。一方、1月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は、前年同月比で19.4%下落と、下落率が過去最大となりましたが、株価指数への影響は軽微でした。
1日の日本市場では、米市場の上昇や円安傾向を好感し、輸出関連の主力株を中心に買われました。日経平均は前日までの3日間で530円近く下落し、押し目買いが入りやすい環境でした。朝方発表の日銀の短観、3月調査は景況感の急激な悪化が示されましたが、市場予想の範囲内として、相場全般への影響は限定的でした。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にあり、9日線を上回りましたので、短期トレンドは青信号が点りました。一方、日経平均の総合乖離率は-6.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-18.0%とマイナス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に出ました。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が縮小しました。
NYDowは、25日線の上に在りますが、75日線と一目均衡表の雲と9日線の下にあります。NASDAQは、75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在り、9日線を上回りました。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドも黄信号となりました。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.3ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、久々に米中古住宅販売や、新規住宅着工件数に改善がみられました。今回のFRBによる住宅ローン担保証券の買い入れが長期金利下げをもたらし、住宅ローン金利低下に繋がりそうです。ここしばらく、住宅関連を中心とした経済指標への関心が向かうと考えられます。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、当面続くことが予想されます。また、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は31日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.53ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.3%、予想PERが96.2、PBRが0.93となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇に連動した形で上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.7%(130円割高)となっており、日経平均は割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+440円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の上にありますが、一目均衡表の雲の中に入り、75日線、9日線との下にありますので、短期的には、黄信号となりました。日経平均は、昨日までの急な下げから反発しました。25日線との乖離率が7.7%と過熱感が再び出てきました。米国市場は好材料で上げた訳ではありませんので、目先は悪材料に敏感に反応し下落する可能性はまだ高いと思われます
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31日、NYDowとNASDAQが上昇したことを受け、2日の日経平均先物は、前日比80円高で寄り付き、前場は30円安もありましたが、後場にかけて上昇し、最終的に260円高で引けました。日経平均は242円高で引け、寄り付き前の外国人は120万株の買い越しで、出来高は23.2億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
31日の米国市場では、前日までの2日間でNYDow402ドル下げていたため、値ごろ感からの買いにつながりました。下院金融サービス委員会のフランク委員長の発言などを受け、金融商品の時価会計基準緩和の思惑が強まったこともあり、銀行株にも買いが膨らみました。一方、1月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は、前年同月比で19.4%下落と、下落率が過去最大となりましたが、株価指数への影響は軽微でした。
1日の日本市場では、米市場の上昇や円安傾向を好感し、輸出関連の主力株を中心に買われました。日経平均は前日までの3日間で530円近く下落し、押し目買いが入りやすい環境でした。朝方発表の日銀の短観、3月調査は景況感の急激な悪化が示されましたが、市場予想の範囲内として、相場全般への影響は限定的でした。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、75日線の上にあり、9日線を上回りましたので、短期トレンドは青信号が点りました。一方、日経平均の総合乖離率は-6.8%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-18.0%とマイナス幅は縮小しました。一目均衡表では雲の上に出ました。3つの要素中、マイナスは2つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント下にある状態となり、日本市場は割安幅が縮小しました。
NYDowは、25日線の上に在りますが、75日線と一目均衡表の雲と9日線の下にあります。NASDAQは、75日線、25日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在り、9日線を上回りました。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドも黄信号となりました。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、長らく日本市場が割安であることを示していましたが、このところ日本企業のPERが急激に悪化しているため、現在は日本市場が4.3ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されました。2つめについては、久々に米中古住宅販売や、新規住宅着工件数に改善がみられました。今回のFRBによる住宅ローン担保証券の買い入れが長期金利下げをもたらし、住宅ローン金利低下に繋がりそうです。ここしばらく、住宅関連を中心とした経済指標への関心が向かうと考えられます。3つめに関して、今回のガイトナー財務長官のバッドバンク構想詳細発表は金融安定化への期待で市場心理の改善につながっているようです。今後は銀行の第一四半期の決算とストレステストの結果に関心が集まるものと思われます。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、当面続くことが予想されます。また、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は31日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在2.53ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-90.3%、予想PERが96.2、PBRが0.93となっています。PBRが1.0を割っているため、超長期的には買い場が到来していると言ってよさそうです。
[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇に連動した形で上昇しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.7%(130円割高)となっており、日経平均は割高に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-160円~+440円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の上にありますが、一目均衡表の雲の中に入り、75日線、9日線との下にありますので、短期的には、黄信号となりました。日経平均は、昨日までの急な下げから反発しました。25日線との乖離率が7.7%と過熱感が再び出てきました。米国市場は好材料で上げた訳ではありませんので、目先は悪材料に敏感に反応し下落する可能性はまだ高いと思われます
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