[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週と変化はありません。200日線乖離率差は-3.3ポイントとなり先週よりも0.3ポイント割安度は拡大しましたが、日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向です。一方、3月決算発表がほぼ終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-2.3%となっています。米国市場ではNASDAQに比べNY Dowの戻りが鈍いようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は景気指標の改善と原油急落によるインフレ懸念と米景気や企業業績懸念が後退し戻しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-2.3%に減少しています。先週からは悪化しました。
③長期金利は日米とも株価の戻りにともない上昇しています。先週は日米の金利差は2.2%から2.3%で推移し、為替は週末は105円台と円安方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。FRBによるGDP予想成長率の下方修正(1.3%~2.0%→0.3%~1.2%)の発表がありました。
⑤5月第4週は買い越しで、8週連続の買い越しとなりました。5月5週も買い越しと思われます。今週も買い越しが期待できそうです。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が強気材料でした。今週も米国市場動向と需給や為替、外人動向と思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-3.0%となり先週と比較してマイナス幅が2.8ポイント縮小、総合乖離率は+7.0%となり6.5ポイント増加しました。中期上昇トレンドは、"青信号"を維持しました。日経平均は25日線の上に在りますが、ボリンジャーバンド+2σに到達しましたので警戒感もでそうです。
[今週の見通し]
米国市場と比べ日本市場は堅調な動きですが、先物主導で荒っぽい動きとなっていますので、今週も上下に振れが大きくなりそうです。懸念材料はNY Dowの戻りの鈍さと米金融株の低迷ですが、米景気減速懸念は薄らいでおり、原油急騰がなければ、日本市場も5/16の高値を抜く動きが期待できるものと思われます。
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Saturday, May 31, 2008
Friday, May 30, 2008
<080530>日経平均の今後の見通し
[市況]
29日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は80円ほど高く寄りつき、その後も上昇し後場に一時前日比240円ほど上昇する場面がありましたが、結局214円高で引けました。出来高は25.0億株と高水準で、外人は1110万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"有利な状況となりました。
29日の米国株式市場では、1-3月の米GDP改定値は前期比年率で0.9%増と市場予想に一致。原油先物相場が1バレル126ドル台に反落したことで企業業績や個人消費に対する懸念が幾分後退したことやマスターカードが好業績見通しを発表し、カントリーワイドがバンカメによる買収の承認を決める株主総会の開催を発表したこと等で金融株中心に全体的に上昇しました。
30日の日本市場では、円相場の下落基調や原油相場の急反落と29日の米株高などを好感し、キヤノンやホンダ、ソニーなど輸出関連の主力株主導で上昇しました。株式投資信託の新規設定に伴う買いや月末固有の機関投資家の「お化粧買い」もあったようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+7.0%とプラス幅を拡大、200日線との乖離率は-3.0%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.8ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上限で跳ね返り、75日線を抜きましたがアヤ戻しの水準の9日線までしか戻れていません。本格的にリバウンドしたとはまだ言えません。Nasdaqは、25日線を抜き上昇トレンドを維持して200日線まで戻しました。日経平均は、あと20円ほどで5/16の高値を超えるレベルまで上昇しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では金融株の好材料と原油急落を好感して上昇しましたが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは17.1となりました。
[今後の見通し]
今日は月末固有の機関投資家のドレッシング買もあり、予想に反し、米国市場以上の上昇となりました。この2日の上昇率は米国市場が1%程度なのに対して日経平均は4%を超えています。その結果、今日の終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは2.5%(350円)となりました。いずれこの差は解消されると思われますので注意が必要です。週明けは米国市場が大幅上昇しないかぎり、軟調な展開が予想されます。日経平均のボリンジャー・バンドは狭まりつつありますので、近々上下どちらかに大きく動きそうです。
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29日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は80円ほど高く寄りつき、その後も上昇し後場に一時前日比240円ほど上昇する場面がありましたが、結局214円高で引けました。出来高は25.0億株と高水準で、外人は1110万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"有利な状況となりました。
29日の米国株式市場では、1-3月の米GDP改定値は前期比年率で0.9%増と市場予想に一致。原油先物相場が1バレル126ドル台に反落したことで企業業績や個人消費に対する懸念が幾分後退したことやマスターカードが好業績見通しを発表し、カントリーワイドがバンカメによる買収の承認を決める株主総会の開催を発表したこと等で金融株中心に全体的に上昇しました。
30日の日本市場では、円相場の下落基調や原油相場の急反落と29日の米株高などを好感し、キヤノンやホンダ、ソニーなど輸出関連の主力株主導で上昇しました。株式投資信託の新規設定に伴う買いや月末固有の機関投資家の「お化粧買い」もあったようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+7.0%とプラス幅を拡大、200日線との乖離率は-3.0%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.8ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上限で跳ね返り、75日線を抜きましたがアヤ戻しの水準の9日線までしか戻れていません。本格的にリバウンドしたとはまだ言えません。Nasdaqは、25日線を抜き上昇トレンドを維持して200日線まで戻しました。日経平均は、あと20円ほどで5/16の高値を超えるレベルまで上昇しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では金融株の好材料と原油急落を好感して上昇しましたが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは17.1となりました。
[今後の見通し]
今日は月末固有の機関投資家のドレッシング買もあり、予想に反し、米国市場以上の上昇となりました。この2日の上昇率は米国市場が1%程度なのに対して日経平均は4%を超えています。その結果、今日の終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは2.5%(350円)となりました。いずれこの差は解消されると思われますので注意が必要です。週明けは米国市場が大幅上昇しないかぎり、軟調な展開が予想されます。日経平均のボリンジャー・バンドは狭まりつつありますので、近々上下どちらかに大きく動きそうです。
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Thursday, May 29, 2008
<080529>日経平均の今後の見通し
[市況]
28日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は50円ほど高く寄りつき、その後も大きく上昇し後場に一時前日比450円ほど上昇する場面がありましたが、結局415円高で引けました。出来高は19.4億株と低水準ながら、外人は570万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を縮小し、個別銘柄は"売り"有利な状況ながらかなり改善されてきました。
28日の米国株式市場では、4月の耐久財受注額が市場予想ほど前月から減少しなかったほか、資本財の受注額が4カ月ぶりにプラスとなり、米景気の底堅さから買いを誘ったようです。小売衣料品の決算が市場予想を上回ったことから、小売株が堅調でしたが、原油相場が上昇に転じたことが嫌気され、アナリストが資本増強の必要性を指摘したAIGや損失が増加した地銀が下落し、金融株は売りが目立ちました。
29日の日本市場では、前場中ごろに日経平均先物が債券先物を絡めた裁定売買と思われる大量の買いが入り一段高となりました。米国の長期金利上昇を受け、東京市場では米国の利下げが打ち止めになるとの見方から、債券先物から株価指数先物に資金が流入して現物株もつれ高したようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+2.7%とプラスに転換、200日線との乖離率は-6.4%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがウラスとなりましたので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.5ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上限で跳ね返り、75日線を抜きましたが本格的にリバウンドしたとはまだ言えません。Nasdaqは、25日線を抜き上昇トレンドを維持していますが出来高の減少が気になります。日経平均は、25日線を大きく抜き返しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では景気指標が好転して上昇しましたが、金融株は相変わらず安く、ここからの本格的上昇には懐疑的にならざるを得ない状況です。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは16.3となりました。
[今後の見通し]
今日も先物主導で米国市場以上の上昇となりました。連日荒っぽい動きとなっていますが、今日の終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは2%(300円)となりました。明日は米国市場が大幅上昇しないかぎり、先物主導で軟調な展開が予想されます。日経平均のボリンジャー・バンドは狭まりつつありますので、近々上下どちらかに大きく動きそうです。
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28日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は50円ほど高く寄りつき、その後も大きく上昇し後場に一時前日比450円ほど上昇する場面がありましたが、結局415円高で引けました。出来高は19.4億株と低水準ながら、外人は570万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を縮小し、個別銘柄は"売り"有利な状況ながらかなり改善されてきました。
28日の米国株式市場では、4月の耐久財受注額が市場予想ほど前月から減少しなかったほか、資本財の受注額が4カ月ぶりにプラスとなり、米景気の底堅さから買いを誘ったようです。小売衣料品の決算が市場予想を上回ったことから、小売株が堅調でしたが、原油相場が上昇に転じたことが嫌気され、アナリストが資本増強の必要性を指摘したAIGや損失が増加した地銀が下落し、金融株は売りが目立ちました。
29日の日本市場では、前場中ごろに日経平均先物が債券先物を絡めた裁定売買と思われる大量の買いが入り一段高となりました。米国の長期金利上昇を受け、東京市場では米国の利下げが打ち止めになるとの見方から、債券先物から株価指数先物に資金が流入して現物株もつれ高したようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+2.7%とプラスに転換、200日線との乖離率は-6.4%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがウラスとなりましたので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.5ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上限で跳ね返り、75日線を抜きましたが本格的にリバウンドしたとはまだ言えません。Nasdaqは、25日線を抜き上昇トレンドを維持していますが出来高の減少が気になります。日経平均は、25日線を大きく抜き返しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では景気指標が好転して上昇しましたが、金融株は相変わらず安く、ここからの本格的上昇には懐疑的にならざるを得ない状況です。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは16.3となりました。
[今後の見通し]
今日も先物主導で米国市場以上の上昇となりました。連日荒っぽい動きとなっていますが、今日の終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは2%(300円)となりました。明日は米国市場が大幅上昇しないかぎり、先物主導で軟調な展開が予想されます。日経平均のボリンジャー・バンドは狭まりつつありますので、近々上下どちらかに大きく動きそうです。
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Wednesday, May 28, 2008
<080528>日経平均の今後の見通し
[市況]
27日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は50円ほど高く寄りつきましたが、直ぐに下落に転じ、その後も軟調な展開が終日続き、結局183円安で引けました。外人は500万株の買い越しながら、出来高も20.4億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を拡大し、個別銘柄は"売り"有利な状況です。
27日の米国株式市場では、3月のケース・シラー住宅価格指数は前年同月比下落率が拡大、4月の新築住宅販売件数は6カ月ぶりに前月比で増加したものの、過去分は下方修正され、5月の消費者信頼感指数は1992年10月以来の水準に低下、経済指標が相場の重しとなり、午前は弱含みで推移したものの、午後に原油相場が128ドル台に下げるにつれ、株式市場は上げ幅を広げました。
28日の日本市場では、朝方は米市場の上昇を受け買いが先行しましたが、節目の14000円を前に、戻り待ちの売りが優勢になりました。後場の一段安は、「アルカイダが西側諸国に対する大量破壊兵器での攻撃を呼び掛けるビデオを流す」との観測が一部で報じられ、28日の米株安を先取りする先物主導の動きとなったとの声もありました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-6.1%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率は-7.5%とマイナス幅が拡大しましたが、3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントに拡大、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.2ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上限で跳ね返り、75日線まで戻しました。Nasdaqは、25日線を抜き返しました。日経平均は、逆に25日線を割りました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油安が好感されて上昇しました。しかし、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは16.3となりました。
[今後の見通し]
今日は予想どうり軟調な展開となりましたが、昨日とは逆に、日経平均は思いのほか下げました。その結果、今日でNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムはほぼなくなりました。明日は連動した動きになりそうです。日経平均のボリンジャー・バンドは狭まりつつありますので、近々上下どちらかに大きく動きそうです。
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27日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は50円ほど高く寄りつきましたが、直ぐに下落に転じ、その後も軟調な展開が終日続き、結局183円安で引けました。外人は500万株の買い越しながら、出来高も20.4億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を拡大し、個別銘柄は"売り"有利な状況です。
27日の米国株式市場では、3月のケース・シラー住宅価格指数は前年同月比下落率が拡大、4月の新築住宅販売件数は6カ月ぶりに前月比で増加したものの、過去分は下方修正され、5月の消費者信頼感指数は1992年10月以来の水準に低下、経済指標が相場の重しとなり、午前は弱含みで推移したものの、午後に原油相場が128ドル台に下げるにつれ、株式市場は上げ幅を広げました。
28日の日本市場では、朝方は米市場の上昇を受け買いが先行しましたが、節目の14000円を前に、戻り待ちの売りが優勢になりました。後場の一段安は、「アルカイダが西側諸国に対する大量破壊兵器での攻撃を呼び掛けるビデオを流す」との観測が一部で報じられ、28日の米株安を先取りする先物主導の動きとなったとの声もありました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-6.1%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率は-7.5%とマイナス幅が拡大しましたが、3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントに拡大、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.2ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上限で跳ね返り、75日線まで戻しました。Nasdaqは、25日線を抜き返しました。日経平均は、逆に25日線を割りました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油安が好感されて上昇しました。しかし、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは16.3となりました。
[今後の見通し]
今日は予想どうり軟調な展開となりましたが、昨日とは逆に、日経平均は思いのほか下げました。その結果、今日でNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムはほぼなくなりました。明日は連動した動きになりそうです。日経平均のボリンジャー・バンドは狭まりつつありますので、近々上下どちらかに大きく動きそうです。
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Tuesday, May 27, 2008
<080527>日経平均の今後の見通し
[市況]
26日のNYSEとNASDAQは休場でしたが、日経平均は60円ほど高く寄りつき、その後も堅調な展開が終日続き、結局203円高で引けました。外人は440万株の売り越しで、出来高も15.7億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を縮小しましたが、個別銘柄は"売り"有利な状況です。
26日の米国株式市場は、休場でした。27日の日本市場では、前日の大幅安に対する反動で自動車や鉄鋼など主力株に値ごろ感からの買いが入りました。商品相場の上昇が収益につながりやすい商社株は上昇したほか、銀行や保険など金融株が買われ、相場全体をけん引しました。アジアの主要な株価指数は上昇が目立ったほか、シカゴ先物取引で米株価指数先物が堅調に推移したことも支援要因となったようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-2.1%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-6.3%とマイナス幅が縮小しましたが、3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと変化はなく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.5ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは75日線を割り、一目均衡表の雲の上限に接近してきました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を割って下落しました。日経平均は、25日線まで戻しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油高と住宅販売伸びなやみから大幅下落しました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは16.2となりました。
[今後の見通し]
今日は昨日の反動もありましたが、日経平均は思いのほか上げました。その結果、今日現在はNY Dowに比べ3.0%(約430円)のプレミアムが付いています。米国市場に連動すると仮定すれば、いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、この傾向は今後数日は続きそうです。明日の米国市場の上昇を織り込んだ形です。今夜の米国市場が下落した時の反動は大きそうです。米国市場がよっぽど大きく上昇しないと、明日の日本市場は軟調な展開が予想されます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
26日のNYSEとNASDAQは休場でしたが、日経平均は60円ほど高く寄りつき、その後も堅調な展開が終日続き、結局203円高で引けました。外人は440万株の売り越しで、出来高も15.7億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を縮小しましたが、個別銘柄は"売り"有利な状況です。
26日の米国株式市場は、休場でした。27日の日本市場では、前日の大幅安に対する反動で自動車や鉄鋼など主力株に値ごろ感からの買いが入りました。商品相場の上昇が収益につながりやすい商社株は上昇したほか、銀行や保険など金融株が買われ、相場全体をけん引しました。アジアの主要な株価指数は上昇が目立ったほか、シカゴ先物取引で米株価指数先物が堅調に推移したことも支援要因となったようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-2.1%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-6.3%とマイナス幅が縮小しましたが、3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと変化はなく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.5ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは75日線を割り、一目均衡表の雲の上限に接近してきました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を割って下落しました。日経平均は、25日線まで戻しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油高と住宅販売伸びなやみから大幅下落しました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは16.2となりました。
[今後の見通し]
今日は昨日の反動もありましたが、日経平均は思いのほか上げました。その結果、今日現在はNY Dowに比べ3.0%(約430円)のプレミアムが付いています。米国市場に連動すると仮定すれば、いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、この傾向は今後数日は続きそうです。明日の米国市場の上昇を織り込んだ形です。今夜の米国市場が下落した時の反動は大きそうです。米国市場がよっぽど大きく上昇しないと、明日の日本市場は軟調な展開が予想されます。
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Monday, May 26, 2008
<080526>日経平均の今後の見通し
[市況]
23日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は140円ほど安く寄りつき、その後も軟調な展開が終日続き、結局322円安で引けました。外人は50万株の買い越しながら、出来高は18.2億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換しました、個別銘柄は"売り"有利となりました。
23日の米国株式市場では、原油が再び133ドル台に急反発する場面もあり、米景気や企業業績懸念が改めて広がったことや、4月の中古住宅販売件数は市場予想ほど悪化しなかったものの、在庫件数が急増していたことが悪材料視され、株価指数は一段安となりました。金融株が売られ、自動車部品メーカーのストライキの影響でGMが大幅安となったことも重しでした。
26日の日本市場では、米国市場の下落を嫌気した売りが先行し、その後も原油高を背景にした国内外景気の先行き悪化懸念から軟調に推移しました。26日の米国市場はメモリアルデーのため休場で見送り気分が強く、後場に入ってからは安値圏で膠着状態となりました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-6.4%とマイナスに転換、200日線との乖離率は-7.8%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと変化はなく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.0ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは75日線を割り、一目均衡表の雲の上限に接近してきました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を割って下落しました。日経平均は、25日線を割り、5月12日の安値に迫っています。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油高と住宅販売伸びなやみから大幅下落しました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは16.2となりました。
[今後の見通し]
今日は日経平均もさすがにNY Dow安に連動して下げました。今日現在もNY Dowに比べ1.9%(約260円)のプレミアムが付いています。米国市場に連動すると仮定すれば、いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、今日も0.6%分は解消しました。この傾向は今後数日は続きそうです。今夜は米国市場が休場ですので、日経平均は明日も軟調な展開が予想されます。5月12日の安値13541円を割るようですと、2番底を探る展開となると思われます。その場合、75日線とボリンジャーバンド-2σが重なる13350円前後の下値目標が想定されます。
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23日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は140円ほど安く寄りつき、その後も軟調な展開が終日続き、結局322円安で引けました。外人は50万株の買い越しながら、出来高は18.2億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換しました、個別銘柄は"売り"有利となりました。
23日の米国株式市場では、原油が再び133ドル台に急反発する場面もあり、米景気や企業業績懸念が改めて広がったことや、4月の中古住宅販売件数は市場予想ほど悪化しなかったものの、在庫件数が急増していたことが悪材料視され、株価指数は一段安となりました。金融株が売られ、自動車部品メーカーのストライキの影響でGMが大幅安となったことも重しでした。
26日の日本市場では、米国市場の下落を嫌気した売りが先行し、その後も原油高を背景にした国内外景気の先行き悪化懸念から軟調に推移しました。26日の米国市場はメモリアルデーのため休場で見送り気分が強く、後場に入ってからは安値圏で膠着状態となりました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-6.4%とマイナスに転換、200日線との乖離率は-7.8%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントと変化はなく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.0ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは75日線を割り、一目均衡表の雲の上限に接近してきました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を割って下落しました。日経平均は、25日線を割り、5月12日の安値に迫っています。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油高と住宅販売伸びなやみから大幅下落しました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは16.2となりました。
[今後の見通し]
今日は日経平均もさすがにNY Dow安に連動して下げました。今日現在もNY Dowに比べ1.9%(約260円)のプレミアムが付いています。米国市場に連動すると仮定すれば、いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、今日も0.6%分は解消しました。この傾向は今後数日は続きそうです。今夜は米国市場が休場ですので、日経平均は明日も軟調な展開が予想されます。5月12日の安値13541円を割るようですと、2番底を探る展開となると思われます。その場合、75日線とボリンジャーバンド-2σが重なる13350円前後の下値目標が想定されます。
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Saturday, May 24, 2008
<20080525>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週より0.1ポイント拡大しました。200日線乖離率差は-3.0ポイントとなり先週よりも2.4ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向です。一方、3月決算発表がほぼ終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-1.8%となっています。米国市場では原油高とFRBによるGDP成長率下方修正の影響が大きいようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は原油高によるインフレ懸念で米景気や企業業績懸念が改めて広がったことで大きく下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-1.8%に減少しています。先週からは改善しました。
③長期金利は日米とも株価の戻りにともない上昇しています。先週は日米の金利差は2.2%から2.1%で推移しました。為替は、週末は103円台と円高方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。FRBによるGDP予想成長率の下方修正(1.3%~2.0%→0.3%~1.2%)の発表がありました。
⑤5月第3週は買い越しで、7週連続の買い越しとなりました。5月4週は売り越しに転じたと思われ、今週も売り越しが続きそうです。
5つのポイントのうち先週は①④⑤が弱気材料でした。今週は、決算がピークを過ぎましたので、関心は米国市場動向と需給や為替、外人動向と思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-5.8となり先週と比較してマイナス幅は0.8ポイント拡大、総合乖離率は+0.5%とプラスを維持しました。中期上昇トレンドは、"青信号"となりました。日経平均は25日線の上に在りますが、9日線を下回ったままですので、目先はまだ下降トレンドです。
[今週の見通し]
先週は日柄とテクニカル的に下げやすい面がありましたが、米国市場の下落と比べ下落率は半分ほどで底堅い展開でした。先週末の米国市場が大幅安となりましたので、今週も下値を探る動きが続きそうですが、底堅い展開が今週も続くかどうかを見極めたいと思います。
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2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週より0.1ポイント拡大しました。200日線乖離率差は-3.0ポイントとなり先週よりも2.4ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向です。一方、3月決算発表がほぼ終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-1.8%となっています。米国市場では原油高とFRBによるGDP成長率下方修正の影響が大きいようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は原油高によるインフレ懸念で米景気や企業業績懸念が改めて広がったことで大きく下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-1.8%に減少しています。先週からは改善しました。
③長期金利は日米とも株価の戻りにともない上昇しています。先週は日米の金利差は2.2%から2.1%で推移しました。為替は、週末は103円台と円高方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。FRBによるGDP予想成長率の下方修正(1.3%~2.0%→0.3%~1.2%)の発表がありました。
⑤5月第3週は買い越しで、7週連続の買い越しとなりました。5月4週は売り越しに転じたと思われ、今週も売り越しが続きそうです。
5つのポイントのうち先週は①④⑤が弱気材料でした。今週は、決算がピークを過ぎましたので、関心は米国市場動向と需給や為替、外人動向と思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-5.8となり先週と比較してマイナス幅は0.8ポイント拡大、総合乖離率は+0.5%とプラスを維持しました。中期上昇トレンドは、"青信号"となりました。日経平均は25日線の上に在りますが、9日線を下回ったままですので、目先はまだ下降トレンドです。
[今週の見通し]
先週は日柄とテクニカル的に下げやすい面がありましたが、米国市場の下落と比べ下落率は半分ほどで底堅い展開でした。先週末の米国市場が大幅安となりましたので、今週も下値を探る動きが続きそうですが、底堅い展開が今週も続くかどうかを見極めたいと思います。
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Friday, May 23, 2008
<080523>日経平均の今後の見通し
[市況]
22日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は30円ほど安く寄りつき、上昇して後場に一時170円ほど高くなる場面もありましたが、その後は下落して、結局33円高で引けました。外人は1020万株の売り越しで、出来高は22.0億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換しました、個別銘柄は"買い"有利となりました。
22日の米国株式市場では、最高値を更新した原油相場が、利益確定売りで次第に軟調な展開となっため、インフレ懸念がやや薄れたことや、週間の新規失業保険申請件数が前週比9000件少ない36万5000件と市場予想の37万件を下回り、雇用悪化懸念が幾分後退したことも追い風となりました。大幅続落の後とあって自律反発狙いの買いも入り若干上昇しました。
23日の日本市場では、朝方から不安定な値動きが続きました。日経平均先物6月物への債券先物売りに連動した買いが支えになり、後場中ごろには上げ幅を拡大しましたが、その後は週末要因や米市場の3連休を控えた手じまいの売りに押され、急速に伸び悩んで終えました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は0.5%とプラスとなり、200日線との乖離率は-5.8%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントに拡大し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.8ポイント下回わるレベルに若干拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、一昨日の下落で25日線を割り、75日線に接近しました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を抜き返しました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日線を割ったところで、急反発して25日線を抜き返し、今日も25日線の上に在ります。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油は高か止まり、ながら雇用に多少安心感が出て、インフレ懸念、と景気後退懸念が後退して若干上昇しました。しかし、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.8%で、予想PERは16.6となりました。
[今後の見通し]
日経平均はここ数日NY Dow安に逆行して上昇しています。今日現在もNY Dowに比べ2.5%(約350円)のプレミアムが付いています。米国市場に連動すると仮定すれば、いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、米国市場に連動しなくなる可能性もありますので注視する必要がありますが、今日は1%分は解消しました。この傾向は今後数日は続きそうです。すなわち、米国市場が下げれば、より下落率は大きくなり、米国市場が上昇しても、上昇率は限定的となると思われます。米国市場はまだリバウンドに入ったとは確認出来ていませので、まだ下落中の可能性が高いと思われます。
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22日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は30円ほど安く寄りつき、上昇して後場に一時170円ほど高くなる場面もありましたが、その後は下落して、結局33円高で引けました。外人は1020万株の売り越しで、出来高は22.0億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換しました、個別銘柄は"買い"有利となりました。
22日の米国株式市場では、最高値を更新した原油相場が、利益確定売りで次第に軟調な展開となっため、インフレ懸念がやや薄れたことや、週間の新規失業保険申請件数が前週比9000件少ない36万5000件と市場予想の37万件を下回り、雇用悪化懸念が幾分後退したことも追い風となりました。大幅続落の後とあって自律反発狙いの買いも入り若干上昇しました。
23日の日本市場では、朝方から不安定な値動きが続きました。日経平均先物6月物への債券先物売りに連動した買いが支えになり、後場中ごろには上げ幅を拡大しましたが、その後は週末要因や米市場の3連休を控えた手じまいの売りに押され、急速に伸び悩んで終えました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は0.5%とプラスとなり、200日線との乖離率は-5.8%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.2ポイントに拡大し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.8ポイント下回わるレベルに若干拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、一昨日の下落で25日線を割り、75日線に接近しました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を抜き返しました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日線を割ったところで、急反発して25日線を抜き返し、今日も25日線の上に在ります。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油は高か止まり、ながら雇用に多少安心感が出て、インフレ懸念、と景気後退懸念が後退して若干上昇しました。しかし、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.8%で、予想PERは16.6となりました。
[今後の見通し]
日経平均はここ数日NY Dow安に逆行して上昇しています。今日現在もNY Dowに比べ2.5%(約350円)のプレミアムが付いています。米国市場に連動すると仮定すれば、いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、米国市場に連動しなくなる可能性もありますので注視する必要がありますが、今日は1%分は解消しました。この傾向は今後数日は続きそうです。すなわち、米国市場が下げれば、より下落率は大きくなり、米国市場が上昇しても、上昇率は限定的となると思われます。米国市場はまだリバウンドに入ったとは確認出来ていませので、まだ下落中の可能性が高いと思われます。
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Thursday, May 22, 2008
<080522>日経平均の今後の見通し
[市況]
21日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は150円ほど安く寄りつき、前場は260円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局52円高で引けました。外人は1040万株の売り越しで、出来高は22.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換しました、個別銘柄は"売り"有利となりました。
21日の米国株式市場では、原油が一時133ドル台と過去最高値を更新したことで、個人消費や企業業績に一段と悪影響を及ぼすとの懸念が強まり、消費関連株に加え、金融株も売られました。FOMC議事要旨で4月の利下げ決定は微妙な判断だったことが明らかになり、インフレ懸念が加速、同時に2008年の成長率見通しが引き下げられる一方、失業率や物価見通しは上方修正され、金融政策や景気の先行きに懸念が広がり、株価は一段安となりました。
22日の日本市場では、米株安や円高・ドル安基調を受けて朝方は軟調でしたが、今日設定の投資信託が相場を下支えするとの観測が広がり、後場に入ってからは上げに転じました。朝方軟調だった銀行株が買い戻され、商社株も買われました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率はちょうど0.0%となり、200日線との乖離率は-6.1%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.4ポイント下回わるレベルに縮小しました。売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の下落で25日線を割り、75日線に接近しました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を割りました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日線を割ったところで、急反発して25日線を抜き返しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油高とインフレ懸念、成長率見通し引き下げで大きく下げました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.5%で、予想PERは16.7となりました。
[今後の見通し]
日経平均はNY Dow安に逆行して上昇しました。昨日までに、日経平均はNY Dowに比べ1.0%程度のプレミアムが付いた格好でしたが、今日の上昇でプレミアムは3.5%(約500円)となりました。いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、今後、日経平均は米国市場に連動しなくなるのかどうか注視する必要がありますが、明日は一旦はプレミアム分の解消方向に動くと思われます。すなわち、米国市場が下げれば、より下落率は大きくなり、米国市場が上昇しても、上昇率は限定的となると思われます。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
21日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は150円ほど安く寄りつき、前場は260円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局52円高で引けました。外人は1040万株の売り越しで、出来高は22.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換しました、個別銘柄は"売り"有利となりました。
21日の米国株式市場では、原油が一時133ドル台と過去最高値を更新したことで、個人消費や企業業績に一段と悪影響を及ぼすとの懸念が強まり、消費関連株に加え、金融株も売られました。FOMC議事要旨で4月の利下げ決定は微妙な判断だったことが明らかになり、インフレ懸念が加速、同時に2008年の成長率見通しが引き下げられる一方、失業率や物価見通しは上方修正され、金融政策や景気の先行きに懸念が広がり、株価は一段安となりました。
22日の日本市場では、米株安や円高・ドル安基調を受けて朝方は軟調でしたが、今日設定の投資信託が相場を下支えするとの観測が広がり、後場に入ってからは上げに転じました。朝方軟調だった銀行株が買い戻され、商社株も買われました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率はちょうど0.0%となり、200日線との乖離率は-6.1%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.4ポイント下回わるレベルに縮小しました。売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の下落で25日線を割り、75日線に接近しました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を割りました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日線を割ったところで、急反発して25日線を抜き返しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油高とインフレ懸念、成長率見通し引き下げで大きく下げました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.5%で、予想PERは16.7となりました。
[今後の見通し]
日経平均はNY Dow安に逆行して上昇しました。昨日までに、日経平均はNY Dowに比べ1.0%程度のプレミアムが付いた格好でしたが、今日の上昇でプレミアムは3.5%(約500円)となりました。いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、今後、日経平均は米国市場に連動しなくなるのかどうか注視する必要がありますが、明日は一旦はプレミアム分の解消方向に動くと思われます。すなわち、米国市場が下げれば、より下落率は大きくなり、米国市場が上昇しても、上昇率は限定的となると思われます。
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Wednesday, May 21, 2008
<080521>日経平均の今後の見通し
[市況]
20日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は160円ほど安く寄りつき、前場は多少もどす場面もありましたが、その後は下落し、後場寄り後に前日比300円ほどまで売られましたが、若干戻し、結局233円安で引けました。外人は1370万株の売り越しで、出来高は23.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"中立"ながら弱含みです。
20日の米国株式市場では、4月の卸売物価指数は前月比0.4%上昇と市場予想の0.2%を上回ったことと、原油相場が最高値を更新したとなど、インフレ圧力が意識され売りを誘ったようです。ホーム・デポや百貨店のサックスが決算で業績が市場予想を下回り、消費者向け信用収縮などに伴い、大手銀行の損失引当金が今後も一段と膨らむとの見方もでて、小売や金融株も売れれました。
21日の日本市場では、米国市場がインフレ懸念や金融不安で下落した流れから、輸出株や銀行株を中心に売られました。原油高にも関わらず商社株も売られ、円相場がじり高基調となったことも嫌気され、日経平均は下げ幅が300円を超える場面もありました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-0.8%マイナスに転換、200日線との乖離率も-6.6%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.6ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の下落で200日線を割り、25日線までさげました。Nasdaqは、5/2の高値を更新し25日線の上ですが、200日線を割り9日線も割りました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日に接近しました。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場では原油高とインフレ懸念、消費者向け不良債権問題再燃で大きく下げました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-3.1%で、予想PERも17.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均はNY Dowにつれ安し大きく下落しました。昨日までに、日経平均はNY Dowに比べ0.8%程度のプレミアムが付いた格好でしたし、外人売りと円高も重なりましたので、しかたがないところです。今日現在でも1.0%(約140円)のプレミアムがまだついていますので注意が必要です。今日の下げでも東証上場銘柄の68%が25日線の上に在り、過熱感はまだ残っています。日柄的に下げやすいゾーンですので、明日も外人売りと円高が重なると下落の可能性は高いと思われます。
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20日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は160円ほど安く寄りつき、前場は多少もどす場面もありましたが、その後は下落し、後場寄り後に前日比300円ほどまで売られましたが、若干戻し、結局233円安で引けました。外人は1370万株の売り越しで、出来高は23.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"中立"ながら弱含みです。
20日の米国株式市場では、4月の卸売物価指数は前月比0.4%上昇と市場予想の0.2%を上回ったことと、原油相場が最高値を更新したとなど、インフレ圧力が意識され売りを誘ったようです。ホーム・デポや百貨店のサックスが決算で業績が市場予想を下回り、消費者向け信用収縮などに伴い、大手銀行の損失引当金が今後も一段と膨らむとの見方もでて、小売や金融株も売れれました。
21日の日本市場では、米国市場がインフレ懸念や金融不安で下落した流れから、輸出株や銀行株を中心に売られました。原油高にも関わらず商社株も売られ、円相場がじり高基調となったことも嫌気され、日経平均は下げ幅が300円を超える場面もありました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-0.8%マイナスに転換、200日線との乖離率も-6.6%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.6ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の下落で200日線を割り、25日線までさげました。Nasdaqは、5/2の高値を更新し25日線の上ですが、200日線を割り9日線も割りました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日に接近しました。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場では原油高とインフレ懸念、消費者向け不良債権問題再燃で大きく下げました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-3.1%で、予想PERも17.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均はNY Dowにつれ安し大きく下落しました。昨日までに、日経平均はNY Dowに比べ0.8%程度のプレミアムが付いた格好でしたし、外人売りと円高も重なりましたので、しかたがないところです。今日現在でも1.0%(約140円)のプレミアムがまだついていますので注意が必要です。今日の下げでも東証上場銘柄の68%が25日線の上に在り、過熱感はまだ残っています。日柄的に下げやすいゾーンですので、明日も外人売りと円高が重なると下落の可能性は高いと思われます。
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Tuesday, May 20, 2008
<080520>日経平均の今後の見通し
[市況]
19日のNYSEは上昇しNASDAQは下落しましたが、日経平均は50円ほど安く寄りつき、前場は前日比プラスとなる場面もありましたが、その後は下落し、後場寄り後に前日比150円ほどまで売られましたが、若干戻し、結局109円安で引けました。外人は1740万株の買い越しながら、出来高は24.2億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況ながら弱含みです。
19日の米国株式市場では、4月の景気先行指標総合指数は前月比0.1%上昇と、2カ月連続でプラスとなり、米景気への懸念が後退し、株価指数は上げ幅を広げたものの、原油相場が最高値近辺で高止まりしていることや高値警戒感もあり、次第に上げ幅を縮小し、ナスダック指数は下げに転じて引けました。
20日の日本市場では、原油高から商社は高かったものの、騰落レシオが過熱圏とされる120%を超えるなど、短期的な上昇の警戒感が意識され、売り圧力が強かったようです。原油高に伴う米消費減速への警戒感から、ハイテク株や自動車株の一部には利益確定の売りが目立ち、日経平均を押し下げました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+4.3%とプラス幅は縮小、200日線との乖離率も-5.1%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントに増加し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.0ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。5/2の高値更新はできていませんが、再び200線を抜きました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、200日線まで下落しました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服している状態です。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場では強気の経済指標が出ましたが原油高止まりで、上げ切れませんでした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えばプラスに作用してほぼ終了しました。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-3.1%で、予想PERも17.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均はNY Dowが上昇したにも関わらず下落しました。昨日までに、日経平均はNY Dowに比べ1.7%程度のプレミアムが付いた格好でしたので、しかたがないところです。今日現在では0.8%(約100円)のプレミアムがまだついていますので注意が必要です。今日の下げでも東証上場銘柄の78%が25日線の上に在り、過熱感はまだ残っています。日柄的にも転換し易いゾーンですので、明日以降も下落の可能性は高いと思われますが、外人買いと円安傾向は継続していますので、米国市場が大きく崩れない限り、深押しもなさそうです。
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19日のNYSEは上昇しNASDAQは下落しましたが、日経平均は50円ほど安く寄りつき、前場は前日比プラスとなる場面もありましたが、その後は下落し、後場寄り後に前日比150円ほどまで売られましたが、若干戻し、結局109円安で引けました。外人は1740万株の買い越しながら、出来高は24.2億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況ながら弱含みです。
19日の米国株式市場では、4月の景気先行指標総合指数は前月比0.1%上昇と、2カ月連続でプラスとなり、米景気への懸念が後退し、株価指数は上げ幅を広げたものの、原油相場が最高値近辺で高止まりしていることや高値警戒感もあり、次第に上げ幅を縮小し、ナスダック指数は下げに転じて引けました。
20日の日本市場では、原油高から商社は高かったものの、騰落レシオが過熱圏とされる120%を超えるなど、短期的な上昇の警戒感が意識され、売り圧力が強かったようです。原油高に伴う米消費減速への警戒感から、ハイテク株や自動車株の一部には利益確定の売りが目立ち、日経平均を押し下げました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+4.3%とプラス幅は縮小、200日線との乖離率も-5.1%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントに増加し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.0ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。5/2の高値更新はできていませんが、再び200線を抜きました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、200日線まで下落しました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服している状態です。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場では強気の経済指標が出ましたが原油高止まりで、上げ切れませんでした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えばプラスに作用してほぼ終了しました。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-3.1%で、予想PERも17.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均はNY Dowが上昇したにも関わらず下落しました。昨日までに、日経平均はNY Dowに比べ1.7%程度のプレミアムが付いた格好でしたので、しかたがないところです。今日現在では0.8%(約100円)のプレミアムがまだついていますので注意が必要です。今日の下げでも東証上場銘柄の78%が25日線の上に在り、過熱感はまだ残っています。日柄的にも転換し易いゾーンですので、明日以降も下落の可能性は高いと思われますが、外人買いと円安傾向は継続していますので、米国市場が大きく崩れない限り、深押しもなさそうです。
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Monday, May 19, 2008
<080519>日経平均の今後の見通し
[市況]
16日のNYSEとNASDAQは小幅下落しましたが、日経平均は80円ほど高く寄りつき、前場は前日比同値となる場面もありましたが、その後は若干戻しぎみに推移し、結局50円高で引けました。外人は1660万株の買い越しながら、出来高は22.3億株と減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況ながら弱含みです。
16日の米国株式市場では、5月の米消費者態度指数が59.5と、市場予想を下回り、小売株を中心に売られました。原油相場が最高値を更新したことやゴールドマン・サックスが今年下半期の原油価格見通しを引き上げたことも影響して下げを加速しましたが、引けにかけて原油価格の落ち着きもあり、戻し、小幅安で終了しました。
19日の日本市場では、鉄鋼や鉱業、商社など資源・素材関連企業の業績改善期待が相場を押し上げました。また、電機などハイテク株の一角も期待から堅調な銘柄が見られましたが、このところの上昇に対する警戒感もあり、先物を中心とした売りで一時下げに転じる場面もありました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+7.0%とプラス幅は拡大、200日線との乖離率も-4.5%とマイナス幅が若干縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントに増加し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.9ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。5/2の高値更新まで、あと130ドルほどです。Nasdaqは、5/2の高値を更新して、200日線も抜きました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服している状態です。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場では経済指標と原油上昇が弱気材料でしたが、大きな下げとはなりませんでした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えばプラスに作用してほぼ終了しました。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は今日で8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-3.3%で、予想PERも17.1となりました。
[今後の見通し]
日経平均は若干上昇しましたが、米国市場の様子見といった感じです。今日の終値で、日経平均はNY Dowに比べ1.7%程度のプレミアムが付いた格好です。この分は250円ほどですが、米国株が大きく下げた時には注意が必要です。今日の上げで25日乖離率は4.2%となり、東証上場銘柄の80%が25日線の上に在り、過熱感はまだ残っています。日柄的にも転換し易いゾーンですので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場には上げ余地がまだ有り、外人買いと円安傾向は継続していますので、下げ渋っています。米国株の大きな下げが無い限り、しばらくこの状態が続きそうです。
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16日のNYSEとNASDAQは小幅下落しましたが、日経平均は80円ほど高く寄りつき、前場は前日比同値となる場面もありましたが、その後は若干戻しぎみに推移し、結局50円高で引けました。外人は1660万株の買い越しながら、出来高は22.3億株と減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況ながら弱含みです。
16日の米国株式市場では、5月の米消費者態度指数が59.5と、市場予想を下回り、小売株を中心に売られました。原油相場が最高値を更新したことやゴールドマン・サックスが今年下半期の原油価格見通しを引き上げたことも影響して下げを加速しましたが、引けにかけて原油価格の落ち着きもあり、戻し、小幅安で終了しました。
19日の日本市場では、鉄鋼や鉱業、商社など資源・素材関連企業の業績改善期待が相場を押し上げました。また、電機などハイテク株の一角も期待から堅調な銘柄が見られましたが、このところの上昇に対する警戒感もあり、先物を中心とした売りで一時下げに転じる場面もありました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+7.0%とプラス幅は拡大、200日線との乖離率も-4.5%とマイナス幅が若干縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントに増加し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.9ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。5/2の高値更新まで、あと130ドルほどです。Nasdaqは、5/2の高値を更新して、200日線も抜きました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服している状態です。
[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場では経済指標と原油上昇が弱気材料でしたが、大きな下げとはなりませんでした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えばプラスに作用してほぼ終了しました。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は今日で8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-3.3%で、予想PERも17.1となりました。
[今後の見通し]
日経平均は若干上昇しましたが、米国市場の様子見といった感じです。今日の終値で、日経平均はNY Dowに比べ1.7%程度のプレミアムが付いた格好です。この分は250円ほどですが、米国株が大きく下げた時には注意が必要です。今日の上げで25日乖離率は4.2%となり、東証上場銘柄の80%が25日線の上に在り、過熱感はまだ残っています。日柄的にも転換し易いゾーンですので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場には上げ余地がまだ有り、外人買いと円安傾向は継続していますので、下げ渋っています。米国株の大きな下げが無い限り、しばらくこの状態が続きそうです。
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Sunday, May 18, 2008
<20080518>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.0ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週と変化はありませんでした。200日線乖離率差は-5.4ポイントとなり先週よりも1.1ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向です。一方、3月決算発表が始まり、80%が終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-5.0%となっています。米国市場では米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損は大きかったものの、全体としては好決算銘柄が勝っているようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週も、景気指標と1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、業績改善期待が勝り、原油が一服したこともあり、上昇しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-5.0%に減少しています。先週と同水準です。
③長期金利は日米とも株価の戻りにともない上昇しています。先週も日米の金利差は2.2%から2.3%で推移しました。為替は、週末は104円と円安方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤5月第2週は買い越しで、6週連続の買い越しとなりました。5月3週も買い越しと思われ、今週も買い越し傾向が続きそうです。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が強気材料でした。今週は、決算がピークを過ぎましたので、関心は需給や為替と外人動向と思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-5.0となり先週と比較してマイナス幅は4.3ポイント縮小、総合乖離率は+6.2%とプラス転換しました。中期上昇トレンドは、"青信号"となりました。日経平均は25日線との乖離率が4%を超え、ボリンジャー・バンドの+2σにタッチしましたので、一服しても良い水準となっています。
[今週の見通し]
スピード調整を経て、先週は円安もあり、直近高値を更新する上昇となりました。日柄とテクニカル的には今週は下げやすい面があります。しかし、外人の買い越し傾向と円安基調が崩れそうもないので、深押しも予想しずらいところです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.0ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週と変化はありませんでした。200日線乖離率差は-5.4ポイントとなり先週よりも1.1ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向です。一方、3月決算発表が始まり、80%が終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-5.0%となっています。米国市場では米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損は大きかったものの、全体としては好決算銘柄が勝っているようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週も、景気指標と1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、業績改善期待が勝り、原油が一服したこともあり、上昇しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-5.0%に減少しています。先週と同水準です。
③長期金利は日米とも株価の戻りにともない上昇しています。先週も日米の金利差は2.2%から2.3%で推移しました。為替は、週末は104円と円安方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤5月第2週は買い越しで、6週連続の買い越しとなりました。5月3週も買い越しと思われ、今週も買い越し傾向が続きそうです。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が強気材料でした。今週は、決算がピークを過ぎましたので、関心は需給や為替と外人動向と思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-5.0となり先週と比較してマイナス幅は4.3ポイント縮小、総合乖離率は+6.2%とプラス転換しました。中期上昇トレンドは、"青信号"となりました。日経平均は25日線との乖離率が4%を超え、ボリンジャー・バンドの+2σにタッチしましたので、一服しても良い水準となっています。
[今週の見通し]
スピード調整を経て、先週は円安もあり、直近高値を更新する上昇となりました。日柄とテクニカル的には今週は下げやすい面があります。しかし、外人の買い越し傾向と円安基調が崩れそうもないので、深押しも予想しずらいところです。
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Friday, May 16, 2008
<080516>日経平均の今後の見通し
[市況]
15日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は110円ほど高く寄りつき、直後に前日比140円ほど高くなる場面もありましたが、その後は下落し、結局32円安で引けました。外人は2000万株の買い越しながら、出来高は22.8億株と減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"買い"が有利な状態ながら弱含みです。
15日の米国株式市場は、鉱工業生産指数が前月比0.7%低下したことやニューヨーク連銀景気指数はマイナス3.2と4月のプラス0.6からマイナスに転じるなど予想を下回る経済指標が出たため朝方は下げる場面もありましたが、原油相場の下落とMSによる買収実現への期待感再浮上からヤフー株が上昇しことが相場を支えたようです。
16日の日本市場では、米国市場の上昇や、1-3月実質GDP成長率が年間算で+3.3%と市場予想平均を上回ったことを手掛かりに、朝方は買いが先行しましたが、ここ数日、日本市場は米国市場より上昇していたこともあり、その後は徐々に利益確定売りが出て、日経平均は下げに転じて終わりました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+6.2%とプラス幅は縮小、200日線との乖離率も-5.0%とマイナス幅が若干拡大しましたが、3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.8ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.6ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。5/2の高値更新まで、あと130ドルほどです。Nasdaqは、5/2の高値を更新して、200日線も抜きました。日経平均は、5月7日の高値を抜き一服しました。
[ファンダメンタル視点]
昨日の米国市場では経済指標は弱気材料でしたが、原油下落とM&A材料で上げました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は今日で8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-5.0%で、予想PERも16.9となりました。
[今後の見通し]
日経平均の今日の下げはここ数日、NYDowよりも買われたことの反動とテクニカルな上値到達感からと見て良いでしょう。それでも、日経平均はまだ0.8%程度のプレミアムが付いた格好です。この分は100円ほどですが、注意が必要です。今日の上げで東証上場銘柄の80%が25日線の上となり、かなり過熱感を示す結果となりました。25日乖離率は4.2%と若干改善しましたが、高値でボリンジャーバンドの+2σに接近しました。日柄的にも転換し易いゾーンに入りましので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場に上げ余地がまだ有りますので、さらに上昇する可能性も大いに有りますが、買いポジションは減らして良い時期と思います。
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15日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は110円ほど高く寄りつき、直後に前日比140円ほど高くなる場面もありましたが、その後は下落し、結局32円安で引けました。外人は2000万株の買い越しながら、出来高は22.8億株と減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を縮小しました、個別銘柄は"買い"が有利な状態ながら弱含みです。
15日の米国株式市場は、鉱工業生産指数が前月比0.7%低下したことやニューヨーク連銀景気指数はマイナス3.2と4月のプラス0.6からマイナスに転じるなど予想を下回る経済指標が出たため朝方は下げる場面もありましたが、原油相場の下落とMSによる買収実現への期待感再浮上からヤフー株が上昇しことが相場を支えたようです。
16日の日本市場では、米国市場の上昇や、1-3月実質GDP成長率が年間算で+3.3%と市場予想平均を上回ったことを手掛かりに、朝方は買いが先行しましたが、ここ数日、日本市場は米国市場より上昇していたこともあり、その後は徐々に利益確定売りが出て、日経平均は下げに転じて終わりました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+6.2%とプラス幅は縮小、200日線との乖離率も-5.0%とマイナス幅が若干拡大しましたが、3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.8ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.6ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。5/2の高値更新まで、あと130ドルほどです。Nasdaqは、5/2の高値を更新して、200日線も抜きました。日経平均は、5月7日の高値を抜き一服しました。
[ファンダメンタル視点]
昨日の米国市場では経済指標は弱気材料でしたが、原油下落とM&A材料で上げました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は今日で8割が終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-5.0%で、予想PERも16.9となりました。
[今後の見通し]
日経平均の今日の下げはここ数日、NYDowよりも買われたことの反動とテクニカルな上値到達感からと見て良いでしょう。それでも、日経平均はまだ0.8%程度のプレミアムが付いた格好です。この分は100円ほどですが、注意が必要です。今日の上げで東証上場銘柄の80%が25日線の上となり、かなり過熱感を示す結果となりました。25日乖離率は4.2%と若干改善しましたが、高値でボリンジャーバンドの+2σに接近しました。日柄的にも転換し易いゾーンに入りましので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場に上げ余地がまだ有りますので、さらに上昇する可能性も大いに有りますが、買いポジションは減らして良い時期と思います。
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Thursday, May 15, 2008
<080515>日経平均の今後の見通し
[市況]
14日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は40円ほど高く寄りつき、その後も上昇し後場に前日比230円ほど高くなる場面もありましたが、引けにかけて下落し、結局133円高で引けました。外人は1250万株の買い越しとなり、出来高は24.5億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を拡大しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
14日の米国株式市場は、CPIは前月比で0.2%上昇ながら市場予想を下回り、原油高でインフレ懸念が高まっていたが安心感がでたことや、決算が予想ほど悪くなかった連邦住宅貸付抵当公社が9%超上昇するなど、買いが優勢となりましたが、引けにかけては伸び悩みました。
15日の日本市場では、トヨタと新日鉄の鋼材価格の引き上げ合意観測が伝わり大手鉄鋼株が買われ、決算発表を控えた大手銀行株も先回りの買い戻しが入って強含みで推移しました。引けにかけては今晩発表の4月の米鉱工業生産や5月の全米住宅市場指数など米国の経済統計やあす朝方発表の1―3月期のGDP速報値を見極めたいとして模様眺め気分が強まりやや伸び悩んで引けました。[テクニカル視点]一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+7.2%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率も-4.9%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.8ポイントと低下し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.0ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は引き続き改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。昨日終値では、まだ9日線の下に在ります。Nasdaqは、9日線の上に在り、短期上昇トレンドは維持しています。日経平均は、25日線まで下げ、リバウンドし9日線を抜き、5月7日の高値を抜き上昇トレンドを確認しました。
[ファンダメンタル視点]
昨日の米国市場では経済指標は安心できる内容でした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。バーナンキFRB議長発言でも裏打ちされましたが、本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は中盤となりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-6.3%で、予想PERも17.0となりました。
[今後の見通し]
NYDowも25日線まで下げてリバウンドしていますが、日本市場ほどは勢いがありません、その結果、日経平均は1.5%程度プレミアムが付いた格好です。下げに転じた場合米国市場よりこの分300円ほど深押しする可能性が有りますので、注意が必要です。今日の上げで東証上場銘柄の83%が25日線の上となり、かなり過熱感を示す結果となりました。25日乖離率も4.8%と注意すべき5%に接近し、高値でボリンジャーバンドの+2シグマにタッチしました。日柄的にも転換し易いゾーンに入りましので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場に上げ余地がまだ有りますので、さらに上昇する可能性も大いに有りますが、買いポジションは減らして良い時期と思います。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
14日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は40円ほど高く寄りつき、その後も上昇し後場に前日比230円ほど高くなる場面もありましたが、引けにかけて下落し、結局133円高で引けました。外人は1250万株の買い越しとなり、出来高は24.5億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を拡大しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
14日の米国株式市場は、CPIは前月比で0.2%上昇ながら市場予想を下回り、原油高でインフレ懸念が高まっていたが安心感がでたことや、決算が予想ほど悪くなかった連邦住宅貸付抵当公社が9%超上昇するなど、買いが優勢となりましたが、引けにかけては伸び悩みました。
15日の日本市場では、トヨタと新日鉄の鋼材価格の引き上げ合意観測が伝わり大手鉄鋼株が買われ、決算発表を控えた大手銀行株も先回りの買い戻しが入って強含みで推移しました。引けにかけては今晩発表の4月の米鉱工業生産や5月の全米住宅市場指数など米国の経済統計やあす朝方発表の1―3月期のGDP速報値を見極めたいとして模様眺め気分が強まりやや伸び悩んで引けました。[テクニカル視点]一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+7.2%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率も-4.9%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.8ポイントと低下し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.0ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は引き続き改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。昨日終値では、まだ9日線の下に在ります。Nasdaqは、9日線の上に在り、短期上昇トレンドは維持しています。日経平均は、25日線まで下げ、リバウンドし9日線を抜き、5月7日の高値を抜き上昇トレンドを確認しました。
[ファンダメンタル視点]
昨日の米国市場では経済指標は安心できる内容でした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。バーナンキFRB議長発言でも裏打ちされましたが、本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は中盤となりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-6.3%で、予想PERも17.0となりました。
[今後の見通し]
NYDowも25日線まで下げてリバウンドしていますが、日本市場ほどは勢いがありません、その結果、日経平均は1.5%程度プレミアムが付いた格好です。下げに転じた場合米国市場よりこの分300円ほど深押しする可能性が有りますので、注意が必要です。今日の上げで東証上場銘柄の83%が25日線の上となり、かなり過熱感を示す結果となりました。25日乖離率も4.8%と注意すべき5%に接近し、高値でボリンジャーバンドの+2シグマにタッチしました。日柄的にも転換し易いゾーンに入りましので、何時下げても可笑しくないと思います。しかし、米国市場に上げ余地がまだ有りますので、さらに上昇する可能性も大いに有りますが、買いポジションは減らして良い時期と思います。
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Wednesday, May 14, 2008
<080514>日経平均の今後の見通し
[市況]
13日のNYSEは下落しNASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均は20円ほど高く寄りつき、後場寄りに前日比70円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局164円高で引けました。外人は150万株の売り越しながら、出来高は22.1億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を拡大しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
13日の米国株式市場は、4月の小売売上高が、自動車関連を除くと底堅い内容で、朝方は買い材料となったものの、EDSを買収すると正式発表したHPが、財務負担増加が嫌気され急落、バーナンキFRB議長が講演で、金融市場の状況について「正常な状態にはなおほど遠い」と発言し、フィッシャー・ダラスFRB高官がインフレ警戒感を表明するなど売りを誘う発言もあり、売りが優勢でした。14日の日本市場では、朝方は方向感に乏しい展開で、日経平均は14000円接近を意識した戻り待ちの売りに押される場面もありましたが、後場中ごろから日経平均先物主導で急速に上げ幅を拡大しました。円安基調も下支え要因になり、輸出関連株の一角も堅調でした。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+4.6%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率も-5.9%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.9ポイントと低下し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.9ポイント下回わるレベルに若干縮小し、売られ過ぎ感はおおむね改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしましたが、9日線は抜けずに一服しました。Nasdaqは、9日線の上に在り、短期上昇トレンドは維持しています。日経平均は、25日線まで下げ、リバウンドし9日線を抜き、5月7日の高値に迫っています。
[ファンダメンタル視点]
昨日の米国市場では経済指標は底堅い内容だったもののバーナンキFRB議長発言で弱含みました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。バーナンキFRB議長発言でも裏打ちされましたが、本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は中盤となりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-4.6%で、予想PERも16.6となりました。
[今後の見通し]
NYDowも25日線まで下げてリバウンドした後に一服ですが、日経平均は逆に上昇し、今日も円安分を入れても1%程度日本市場は買われ過ぎで終わりました。いずれ、早々に解消されると思われますのでこの分は注意が必要でしょう。今日の上げで東証上場銘柄の78%が25日線の上となり過熱感を示しています。しかし、25日乖離率とボリンジャーバンドには少し余裕が有りますので、円安基調が続けば5月7日の高値14209円の更新のチャンスは有りそうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
13日のNYSEは下落しNASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均は20円ほど高く寄りつき、後場寄りに前日比70円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局164円高で引けました。外人は150万株の売り越しながら、出来高は22.1億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅を拡大しました、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
13日の米国株式市場は、4月の小売売上高が、自動車関連を除くと底堅い内容で、朝方は買い材料となったものの、EDSを買収すると正式発表したHPが、財務負担増加が嫌気され急落、バーナンキFRB議長が講演で、金融市場の状況について「正常な状態にはなおほど遠い」と発言し、フィッシャー・ダラスFRB高官がインフレ警戒感を表明するなど売りを誘う発言もあり、売りが優勢でした。14日の日本市場では、朝方は方向感に乏しい展開で、日経平均は14000円接近を意識した戻り待ちの売りに押される場面もありましたが、後場中ごろから日経平均先物主導で急速に上げ幅を拡大しました。円安基調も下支え要因になり、輸出関連株の一角も堅調でした。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+4.6%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率も-5.9%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.9ポイントと低下し、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.9ポイント下回わるレベルに若干縮小し、売られ過ぎ感はおおむね改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしましたが、9日線は抜けずに一服しました。Nasdaqは、9日線の上に在り、短期上昇トレンドは維持しています。日経平均は、25日線まで下げ、リバウンドし9日線を抜き、5月7日の高値に迫っています。
[ファンダメンタル視点]
昨日の米国市場では経済指標は底堅い内容だったもののバーナンキFRB議長発言で弱含みました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。バーナンキFRB議長発言でも裏打ちされましたが、本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表は中盤となりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-4.6%で、予想PERも16.6となりました。
[今後の見通し]
NYDowも25日線まで下げてリバウンドした後に一服ですが、日経平均は逆に上昇し、今日も円安分を入れても1%程度日本市場は買われ過ぎで終わりました。いずれ、早々に解消されると思われますのでこの分は注意が必要でしょう。今日の上げで東証上場銘柄の78%が25日線の上となり過熱感を示しています。しかし、25日乖離率とボリンジャーバンドには少し余裕が有りますので、円安基調が続けば5月7日の高値14209円の更新のチャンスは有りそうです。
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Tuesday, May 13, 2008
<080513>日経平均の今後の見通し
[市況]
12日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は70円ほど高く寄りつき、前場は前日比10円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局210円高で引けました。外人は210万株の買い越しで、出来高は19.1億株と低水準ながら増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
12日の米国株式市場は、原油先物相場はこの日も最高値を付けたが、利益確定売りに押され、結局、下げて終了。英銀最大手HSBCは、1―3月期の利益が前年同期を上回ったと発表したことを受け、金融株の一角もつれ高した。アナリストが目標株価を引き上げたウォルマート・ストアーズが上昇し、業績好調で小売が買われました。
13日の日本市場では、中国での大地震発生による中国市場の動向を見極めたいとのムードから前場に日経平均は下げる場面がありましたが、上海総合指数が下げ渋り、ハンセン指数が上昇したことで警戒感が薄れ、経常増益見通しを発表した富士通やニコン、営業増益見通しを発表した日立が買われ、相場全体も上昇しました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+1.3%とプラスに転換、200日線との乖離率も-7.1%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.8ポイント下回わるレベルに若干拡大しましたが、売られ過ぎ感はおおむね改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。しかし、まだ9日線は抜いていません。Nasdaqは、9日線を大きく抜きました。日経平均は、25日線まで下げ、リバウンドし9日線を抜きました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油がやや下げたことと、好業績企業の発表で上昇しました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。
一方、日本企業の3月期決算発表は中盤となりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-4.6%で、予想PERも16.6となりました。
[今後の見通し]
NYDowも25日線まで下げてリバウンドしました。これに連動して日経平均は上昇しましたが、今日も1%程度日本市場は買われ過ぎと思われます。いずれ、早々に解消されると思われますのでこの分は注意が必要でしょう。過熱感はさほど無く、9日線も抜きましたので次は5月7日の高値14209円の更新が出来るかどうかに注目したいと思います。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
12日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は70円ほど高く寄りつき、前場は前日比10円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局210円高で引けました。外人は210万株の買い越しで、出来高は19.1億株と低水準ながら増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
12日の米国株式市場は、原油先物相場はこの日も最高値を付けたが、利益確定売りに押され、結局、下げて終了。英銀最大手HSBCは、1―3月期の利益が前年同期を上回ったと発表したことを受け、金融株の一角もつれ高した。アナリストが目標株価を引き上げたウォルマート・ストアーズが上昇し、業績好調で小売が買われました。
13日の日本市場では、中国での大地震発生による中国市場の動向を見極めたいとのムードから前場に日経平均は下げる場面がありましたが、上海総合指数が下げ渋り、ハンセン指数が上昇したことで警戒感が薄れ、経常増益見通しを発表した富士通やニコン、営業増益見通しを発表した日立が買われ、相場全体も上昇しました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+1.3%とプラスに転換、200日線との乖離率も-7.1%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.8ポイント下回わるレベルに若干拡大しましたが、売られ過ぎ感はおおむね改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきリバウンドしました。しかし、まだ9日線は抜いていません。Nasdaqは、9日線を大きく抜きました。日経平均は、25日線まで下げ、リバウンドし9日線を抜きました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油がやや下げたことと、好業績企業の発表で上昇しました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。
一方、日本企業の3月期決算発表は中盤となりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-4.6%で、予想PERも16.6となりました。
[今後の見通し]
NYDowも25日線まで下げてリバウンドしました。これに連動して日経平均は上昇しましたが、今日も1%程度日本市場は買われ過ぎと思われます。いずれ、早々に解消されると思われますのでこの分は注意が必要でしょう。過熱感はさほど無く、9日線も抜きましたので次は5月7日の高値14209円の更新が出来るかどうかに注目したいと思います。
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Monday, May 12, 2008
<080512>日経平均の今後の見通し
[市況]
9日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は90円ほど安く寄りつき、前場は110円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局88円高で引けました。外人は1570万株の売り越しで、出来高は16.0億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
9日の米国株式市場は、保険最大手AIGが1―3月期決算は信用リスクを取引するCDS関連の評価損などが膨らみ78億500万ドルの巨額の赤字を計上し、併せて125億ドルの増資に踏み切ることを発表、シティが非採算部門を中心に4000億ドル超の資産を売却する計画が伝わり、信用収縮の根深さが意識され、売りが優勢となりました。原油相場が連日で過去最高値を更新したことも悪材料でした。
12日の日本市場では、前週末の米市場が金融不安の台頭で下落した流れを引き継ぎ、銀行株や自動車株を中心に売りが先行したものの、11時ごろに円相場が対ドルで下落に転じたこともあり、後場寄りからは一転して買いが優勢になりました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-3.1%マイナス幅を縮小、200日線との乖離率も-8.6%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.5ポイント下回わるレベルに縮小し、今日は、売られ過ぎ感は前日に比べ1.0ポイント低下しました。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきました。Nasdaqは、9日線までまだ戻りきれていません。日経平均は、25日線で一旦リバウンドしました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では先週末も、原油高と金融不安が重石でしとなりました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-5.0%で、予想PERも16.4となりました。
[今後の見通し]
日経平均は先週末に思いのほか深押しした反動で上昇しましたが、逆に1%程度余計に日本市場は買われ過ぎと思われます。いずれ、早々に解消されると思われますので注意が必要でしょう。日本市場は一応25日線まで下げてリバウンドしましたが、NYDowも25日線まで下げていますので、今夜リバウンドするかどうか注目したいと思います。
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9日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は90円ほど安く寄りつき、前場は110円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局88円高で引けました。外人は1570万株の売り越しで、出来高は16.0億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
9日の米国株式市場は、保険最大手AIGが1―3月期決算は信用リスクを取引するCDS関連の評価損などが膨らみ78億500万ドルの巨額の赤字を計上し、併せて125億ドルの増資に踏み切ることを発表、シティが非採算部門を中心に4000億ドル超の資産を売却する計画が伝わり、信用収縮の根深さが意識され、売りが優勢となりました。原油相場が連日で過去最高値を更新したことも悪材料でした。
12日の日本市場では、前週末の米市場が金融不安の台頭で下落した流れを引き継ぎ、銀行株や自動車株を中心に売りが先行したものの、11時ごろに円相場が対ドルで下落に転じたこともあり、後場寄りからは一転して買いが優勢になりました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-3.1%マイナス幅を縮小、200日線との乖離率も-8.6%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.5ポイント下回わるレベルに縮小し、今日は、売られ過ぎ感は前日に比べ1.0ポイント低下しました。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきました。Nasdaqは、9日線までまだ戻りきれていません。日経平均は、25日線で一旦リバウンドしました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では先週末も、原油高と金融不安が重石でしとなりました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-5.0%で、予想PERも16.4となりました。
[今後の見通し]
日経平均は先週末に思いのほか深押しした反動で上昇しましたが、逆に1%程度余計に日本市場は買われ過ぎと思われます。いずれ、早々に解消されると思われますので注意が必要でしょう。日本市場は一応25日線まで下げてリバウンドしましたが、NYDowも25日線まで下げていますので、今夜リバウンドするかどうか注目したいと思います。
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Saturday, May 10, 2008
<20080511>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.0ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週と変化はありませんでした。200日線乖離率差は-6.5ポイントとなり先週よりも1.5ポイント割安度は拡大しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向でしたが2週連続で拡大しました。
一方、3月決算発表が始まり、3分の1が終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では-5.0%まで減少しています。米国市場では米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損は大きかったものの、全体としては好決算銘柄が勝っているようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週も、1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、原油高騰と金融株の下落により反落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-5.0%に減少しています。先週も悪化しました。
③先週末、長期金利は日米ともに急落しました。日米の金利差は2.2%から2.3%で推移しました。為替は、週末は102円台と円高方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤4月第4週は買い越しでした。5月第1,2週とも買い越しと思われます。今週は売り越しに転じる可能性もあります。
5つのポイントのうち先週は①②と円高が弱気材料で⑤が強気材料でした。今週も、決算企業の発表内容に左右されそうですが、鍵は為替と外人動向と思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-9.3となり先週と比較してマイナス幅は2.2ポイント拡大、総合乖離率は-1.5%とマイナス転換しました。中期上昇トレンドは、"黄信号"となりました。
日経平均は上昇中の25日線に接近しています。75日線は一旦上昇に転じましたが直近は下降に転じています。
[今週の見通し]
決算発表内容が悪いことは、ある程度折込済みと思われますが、日経平均は円高もあり、やや、深押しとなりました。しかし、7日には2月27日につけた高値14105円をクリアして、14208円まで上昇しており、円高がこれ以上進まずに、外人買いが途絶えなければ、スピード調整を経て、出直りムードが期待できると思います。
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2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.0ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で先週と変化はありませんでした。200日線乖離率差は-6.5ポイントとなり先週よりも1.5ポイント割安度は拡大しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向でしたが2週連続で拡大しました。
一方、3月決算発表が始まり、3分の1が終了しましたが、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では-5.0%まで減少しています。米国市場では米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損は大きかったものの、全体としては好決算銘柄が勝っているようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週も、1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、原油高騰と金融株の下落により反落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-5.0%に減少しています。先週も悪化しました。
③先週末、長期金利は日米ともに急落しました。日米の金利差は2.2%から2.3%で推移しました。為替は、週末は102円台と円高方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤4月第4週は買い越しでした。5月第1,2週とも買い越しと思われます。今週は売り越しに転じる可能性もあります。
5つのポイントのうち先週は①②と円高が弱気材料で⑤が強気材料でした。今週も、決算企業の発表内容に左右されそうですが、鍵は為替と外人動向と思われます。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-9.3となり先週と比較してマイナス幅は2.2ポイント拡大、総合乖離率は-1.5%とマイナス転換しました。中期上昇トレンドは、"黄信号"となりました。
日経平均は上昇中の25日線に接近しています。75日線は一旦上昇に転じましたが直近は下降に転じています。
[今週の見通し]
決算発表内容が悪いことは、ある程度折込済みと思われますが、日経平均は円高もあり、やや、深押しとなりました。しかし、7日には2月27日につけた高値14105円をクリアして、14208円まで上昇しており、円高がこれ以上進まずに、外人買いが途絶えなければ、スピード調整を経て、出直りムードが期待できると思います。
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Friday, May 09, 2008
<080509>日経平均の今後の見通し
[市況]
8日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は100円ほど安く寄りつき、その後も終日軟調な展開に終始し、結局287円安で引けました。外人は850万株の買い越しながら、出来高は20.1億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は縮小し、個別銘柄は"買い"が有利な状況ながらピークアウト感がでてきました。
8日の米国株式市場は、4月の小売り各社の既存店売上高は市場予想を上回る例が目立ち、週間の新規失業保険申請件数も前週比18000件減と市場予想を下回ったことが相場を支える一方で、原油相場が124ドル台に上昇するなど前日に続き売り材料となりました。SECが投資銀行に対し情報開示の拡大を促すと伝わり、損失拡大の思惑から金融株が軟調でした。
9日の日本市場では、円高と上げ一服感から調整色を強め売りが優勢でした。今期の減益見通しを発表したトヨタが嫌気した売りで大幅安となったことも市場全体の重しになったようです。SQ通過で、日経平均14000円を意識した動きを後退させた面もありそうです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-4.5%マイナスとなり、200日線との乖離率も-9.3%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントに拡大、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.5ポイント下回わるレベルに拡大し、ここのところ改善方向でしたが、売られ過ぎ感は前日に比べ2.4ポイント増加しました。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の上昇でも9日線の下に在り、目先下降の確率が勝りますが、下げても12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqは、9日線まで戻しましたが日経平均は、9日線を大きく割り、25日線まであと150円のところまで接近しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では昨日も、原油高と金融株安が重石でしたが、消費と雇用の経済指標にポジティブに反応しました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均は一服しても良いタイミングでしたが、円高とは言え、米国市場が先日上昇して終わった割には思いのほか深押ししました。2%程度余計に日本市場は売られ過ぎと思われます。来週早々この点は解消されると思われますので注意が必要でしょう。当面、日・米国市場とも25日線が下げの目安と思われますが、すでにかなり接近しています。
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8日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は100円ほど安く寄りつき、その後も終日軟調な展開に終始し、結局287円安で引けました。外人は850万株の買い越しながら、出来高は20.1億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は縮小し、個別銘柄は"買い"が有利な状況ながらピークアウト感がでてきました。
8日の米国株式市場は、4月の小売り各社の既存店売上高は市場予想を上回る例が目立ち、週間の新規失業保険申請件数も前週比18000件減と市場予想を下回ったことが相場を支える一方で、原油相場が124ドル台に上昇するなど前日に続き売り材料となりました。SECが投資銀行に対し情報開示の拡大を促すと伝わり、損失拡大の思惑から金融株が軟調でした。
9日の日本市場では、円高と上げ一服感から調整色を強め売りが優勢でした。今期の減益見通しを発表したトヨタが嫌気した売りで大幅安となったことも市場全体の重しになったようです。SQ通過で、日経平均14000円を意識した動きを後退させた面もありそうです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-4.5%マイナスとなり、200日線との乖離率も-9.3%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントに拡大、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.5ポイント下回わるレベルに拡大し、ここのところ改善方向でしたが、売られ過ぎ感は前日に比べ2.4ポイント増加しました。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の上昇でも9日線の下に在り、目先下降の確率が勝りますが、下げても12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqは、9日線まで戻しましたが日経平均は、9日線を大きく割り、25日線まであと150円のところまで接近しました。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では昨日も、原油高と金融株安が重石でしたが、消費と雇用の経済指標にポジティブに反応しました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.0となりました。
[今後の見通し]
日経平均は一服しても良いタイミングでしたが、円高とは言え、米国市場が先日上昇して終わった割には思いのほか深押ししました。2%程度余計に日本市場は売られ過ぎと思われます。来週早々この点は解消されると思われますので注意が必要でしょう。当面、日・米国市場とも25日線が下げの目安と思われますが、すでにかなり接近しています。
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Thursday, May 08, 2008
<080508>日経平均の今後の見通し
[市況]
7日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は100円ほど安く寄りつき、その後は終日軟調ながら小動きで、結局159円安で引けました。外人は1670万株の買い越しながら、出来高は18.8億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
7日の米国株式市場は、急反落。原油が初の123ドル台に上昇して終え、インフレや個人消費への懸念を誘い、全米不動産協会が発表した3月の仮契約住宅販売指数が前月から低下し、2月分が下方修正されたこともあり、株価は下げ幅を拡大しました。最近は株価の上昇基調が続いていたことから、利益確定の売りが出やすかった面もあるようです。
8日の日本市場では、米株安を受けて直近の上昇を支えた銀行株や不動産株中心に主力株が売られました。半面、出遅れていた小型株を物色する動きが相場を下支えし、朝方の売り一巡後は安い水準での小動きが続きました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+1.5%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率も-7.6%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.9ポイントに縮小、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.1ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の下落で9日線を大きく割り25日線に接近してきました。下げても12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、9日線を割りましたが日経平均は、9日線を割らずに終わりましたが、目先はもう少し調整がありそうです。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では昨日も住宅関連の悪材料が出て、原油高にもネガティブに反応しました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.2となりました。
[今後の見通し]
日経平均は25日線との乖離率が5%を超え、東証上場銘柄の中で25日線を超ている銘柄も80%を超えていたこともあり、一服しても良いタイミングでした。米国市場は9日線を割りましたので、テクニカル視点では、しばらく下げやすい相場が予想されます。
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7日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は100円ほど安く寄りつき、その後は終日軟調ながら小動きで、結局159円安で引けました。外人は1670万株の買い越しながら、出来高は18.8億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
7日の米国株式市場は、急反落。原油が初の123ドル台に上昇して終え、インフレや個人消費への懸念を誘い、全米不動産協会が発表した3月の仮契約住宅販売指数が前月から低下し、2月分が下方修正されたこともあり、株価は下げ幅を拡大しました。最近は株価の上昇基調が続いていたことから、利益確定の売りが出やすかった面もあるようです。
8日の日本市場では、米株安を受けて直近の上昇を支えた銀行株や不動産株中心に主力株が売られました。半面、出遅れていた小型株を物色する動きが相場を下支えし、朝方の売り一巡後は安い水準での小動きが続きました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+1.5%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率も-7.6%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は0.9ポイントに縮小、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.1ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の下落で9日線を大きく割り25日線に接近してきました。下げても12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、9日線を割りましたが日経平均は、9日線を割らずに終わりましたが、目先はもう少し調整がありそうです。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では昨日も住宅関連の悪材料が出て、原油高にもネガティブに反応しました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.2となりました。
[今後の見通し]
日経平均は25日線との乖離率が5%を超え、東証上場銘柄の中で25日線を超ている銘柄も80%を超えていたこともあり、一服しても良いタイミングでした。米国市場は9日線を割りましたので、テクニカル視点では、しばらく下げやすい相場が予想されます。
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Wednesday, May 07, 2008
<080507>日経平均の今後の見通し
[市況]
連休中のNYSEとNASDAQが上昇したことを受け、日経平均は100円ほど高く寄りつき、一時前日比30円ほど安くなる場面もありましたが、結局53円高で引けました。出来高は20.2億株と増加し、外人は2180万株の大幅買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は大幅拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
6日の米国株式市場では、 ファニーメイが1―3月期決算と併せて減配や資本増強策を発表したほか、住宅大手DRホートンも赤字決算を発表。住宅市場の先行き不透明感が再認識され、バーナンキFRB議長が講演で、住宅価格下落が米景気全般に悪影響を及ぼす可能性に言及したことや、原油相場が最高値圏で推移し景気押し下げ懸念も強まり、ダウ平均は106ドル安まで下げましたが、ファニーメイの経営幹部が保有する住宅ローンの質の改善を強調したことなどを受けて、ファニーメイ株が急伸。ほかの金融株など幅広い銘柄に買いが波及した。マイクロソフトCEOが買収交渉継続に前向きな発言をしたと伝わったヤフーなどハイテク株も底堅く推移しました。7日の日本市場では、連休中に米国で発表された経済指標や主要企業の決算を無難に通過し、金融不安の再燃もなかったことから、日本市場もおおむね堅調に推移しました。原油相場が過去最高値を更新しましたが、売りは目立たず、商社など資源関連株への買いにつながったようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+5.2%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率も-6.6%とマイナス幅は縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.9ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜き、75日線も上向きとなり、200日線も一時抜きました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線も上向きとなりました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は再び警戒域に入りましたので、目先は調整もありそうです。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では住宅関連の悪材料がでましたが、大きな下落とはなりませんでした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.4となりました。
[今後の見通し]
日経平均は14,000円台に乗せても目先達成感は出てこず相場は強い動きが続いています。しかし、25日線との乖離率は5%を超え、東証上場銘柄の中で25日線を超ている銘柄も80%を超えていることから、テクニカル視点では目先は何時一服してもおかしくありませんが、早晩200日線(15000円近辺)を目指す動きとなりそうです。
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連休中のNYSEとNASDAQが上昇したことを受け、日経平均は100円ほど高く寄りつき、一時前日比30円ほど安くなる場面もありましたが、結局53円高で引けました。出来高は20.2億株と増加し、外人は2180万株の大幅買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は大幅拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
6日の米国株式市場では、 ファニーメイが1―3月期決算と併せて減配や資本増強策を発表したほか、住宅大手DRホートンも赤字決算を発表。住宅市場の先行き不透明感が再認識され、バーナンキFRB議長が講演で、住宅価格下落が米景気全般に悪影響を及ぼす可能性に言及したことや、原油相場が最高値圏で推移し景気押し下げ懸念も強まり、ダウ平均は106ドル安まで下げましたが、ファニーメイの経営幹部が保有する住宅ローンの質の改善を強調したことなどを受けて、ファニーメイ株が急伸。ほかの金融株など幅広い銘柄に買いが波及した。マイクロソフトCEOが買収交渉継続に前向きな発言をしたと伝わったヤフーなどハイテク株も底堅く推移しました。7日の日本市場では、連休中に米国で発表された経済指標や主要企業の決算を無難に通過し、金融不安の再燃もなかったことから、日本市場もおおむね堅調に推移しました。原油相場が過去最高値を更新しましたが、売りは目立たず、商社など資源関連株への買いにつながったようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+5.2%とプラス幅が拡大し、200日線との乖離率も-6.6%とマイナス幅は縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.9ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜き、75日線も上向きとなり、200日線も一時抜きました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線も上向きとなりました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は再び警戒域に入りましたので、目先は調整もありそうです。
[ファンダメンタル視点]
米国市場では住宅関連の悪材料がでましたが、大きな下落とはなりませんでした。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.4となりました。
[今後の見通し]
日経平均は14,000円台に乗せても目先達成感は出てこず相場は強い動きが続いています。しかし、25日線との乖離率は5%を超え、東証上場銘柄の中で25日線を超ている銘柄も80%を超えていることから、テクニカル視点では目先は何時一服してもおかしくありませんが、早晩200日線(15000円近辺)を目指す動きとなりそうです。
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Monday, May 05, 2008
<20080505>今週の日経平均の見通しと投資スタンス
[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.0ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.1ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-5.2ポイントとなり先週よりも0.7ポイント割安度は拡大しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は先週は拡大しましたが、縮小傾向は継続しています。一方、3月決算発表が始まり、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では-1.1%まで減少しました。米国市場では米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損は大きかったものの、全体としては好決算銘柄が勝っているようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週も、1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、堅調な展開でした。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-1.1%に減少しています。先週も悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、金利差は2.2%から2.3%で推移しました。為替は、週末は105円台と円安方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤4月第4週は買い越しでした。4月第5週も買い越しと思われます。今週も買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①⑤と円安が強気材料でした。今週も、決算企業の発表内容に左右されそうですが、日米市場とも大台達成感も出てきそうです。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-7.1となり先週と比較してマイナス幅は1.8ポイント縮小、総合乖離率は+4.4%とプラス幅は拡大しました。中期上昇トレンドは、"青信号"となりました。日経平均は25日線と75日線および一目均衡表の雲も抜き、25日線に続き75日線も上昇に転じました。
[今週の見通し]
決算発表内容が悪いことは、ある程度折込済みと思われますが、日経平均はボリンジャー・バンド+2σラインの14120円に再接近し、25日線との乖離率も5%を超えましたので、高値警戒感が出やすいと思われます。しかし、外人の買い越し、FOMCの利下げ打ち止め感と円安傾向が崩れなければ深押しもなさそうです。
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2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.0ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.1ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-5.2ポイントとなり先週よりも0.7ポイント割安度は拡大しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は先週は拡大しましたが、縮小傾向は継続しています。一方、3月決算発表が始まり、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では-1.1%まで減少しました。米国市場では米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損は大きかったものの、全体としては好決算銘柄が勝っているようです。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週も、1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、堅調な展開でした。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-1.1%に減少しています。先週も悪化しました。
③長期金利は上昇傾向で、金利差は2.2%から2.3%で推移しました。為替は、週末は105円台と円安方向で推移しています。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤4月第4週は買い越しでした。4月第5週も買い越しと思われます。今週も買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①⑤と円安が強気材料でした。今週も、決算企業の発表内容に左右されそうですが、日米市場とも大台達成感も出てきそうです。
[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の上に抜け、200日移動平均線乖離率は-7.1となり先週と比較してマイナス幅は1.8ポイント縮小、総合乖離率は+4.4%とプラス幅は拡大しました。中期上昇トレンドは、"青信号"となりました。日経平均は25日線と75日線および一目均衡表の雲も抜き、25日線に続き75日線も上昇に転じました。
[今週の見通し]
決算発表内容が悪いことは、ある程度折込済みと思われますが、日経平均はボリンジャー・バンド+2σラインの14120円に再接近し、25日線との乖離率も5%を超えましたので、高値警戒感が出やすいと思われます。しかし、外人の買い越し、FOMCの利下げ打ち止め感と円安傾向が崩れなければ深押しもなさそうです。
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Friday, May 02, 2008
<080502>日経平均の今後の見通し
[市況]
1日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受け、日経平均は180円ほど高く寄りつき、一時前日比300円ほど高くなる場面もありましたが、結局282円高で引けました。出来高は17.2億株と低水準ながら、外人は150万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
1日の米国株式市場では、3月の個人消費支出が市場予想を上回ったほか、4月のISM製造業景況感指数も予想以上で、それほど景気は落ち込んでいないとの見方が出て、相場の強気材料になったようです。アナリストが半導体セクターの投資判断を引き上げたことで、インテルなど関連株が上昇。中東の政府系ファンドによる出資積み増しの可能性が報じられたメリルリンチなど金融株も買われました。
2日の日本市場では、米市場が上昇基調を維持していることや円安基調が続いていることなどを背景にした買いが入り、特に不動産株や大手銀行株など金融株の上げが目立ちました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+4.4%と再びプラスに転換し、200日線との乖離率も-7.1%とマイナス幅は縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.2ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜き、75日線も上向きとなり、200日線に接近して来ました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜けました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は再び警戒域に入りましたので、目先は調整しそうです。
[ファンダメンタル視点]
米国市場ではポジティブな経済指標が発表され、景気に対する安心感がでて大幅上昇しました次は、2日の米雇用統計の発表に関心が移ると思われます。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.3となりました。
[今後の見通し]
日経平均は14,000円台に乗せたことから、目先達成感により相場は一服となる可能性がありますが、早晩200日線(15000円近辺)を目指す動きとなりそうです。
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注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください
1日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受け、日経平均は180円ほど高く寄りつき、一時前日比300円ほど高くなる場面もありましたが、結局282円高で引けました。出来高は17.2億株と低水準ながら、外人は150万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
1日の米国株式市場では、3月の個人消費支出が市場予想を上回ったほか、4月のISM製造業景況感指数も予想以上で、それほど景気は落ち込んでいないとの見方が出て、相場の強気材料になったようです。アナリストが半導体セクターの投資判断を引き上げたことで、インテルなど関連株が上昇。中東の政府系ファンドによる出資積み増しの可能性が報じられたメリルリンチなど金融株も買われました。
2日の日本市場では、米市場が上昇基調を維持していることや円安基調が続いていることなどを背景にした買いが入り、特に不動産株や大手銀行株など金融株の上げが目立ちました。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+4.4%と再びプラスに転換し、200日線との乖離率も-7.1%とマイナス幅は縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.2ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜き、75日線も上向きとなり、200日線に接近して来ました。今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜けました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は再び警戒域に入りましたので、目先は調整しそうです。
[ファンダメンタル視点]
米国市場ではポジティブな経済指標が発表され、景気に対する安心感がでて大幅上昇しました次は、2日の米雇用統計の発表に関心が移ると思われます。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.1%で、予想PERも16.3となりました。
[今後の見通し]
日経平均は14,000円台に乗せたことから、目先達成感により相場は一服となる可能性がありますが、早晩200日線(15000円近辺)を目指す動きとなりそうです。
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Thursday, May 01, 2008
<080501>日経平均の今後の見通し
[市況]
30日のNYSEとNASDAQが小幅下落したことを受け、日経平均は50円ほど安く寄りつき、前場は一時前日比30円ほど高くなる場面もありましたが、その後下落に転じ、結局83円安で引けました。外人は1130万株の買い越しとなりましたが、出来高は17.0億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は大幅縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですがピークアウト感がでてきました。
30日の米国株式市場では、1―3月期のGDP速報値が前期比年率0.6%増となり、マイナス成長を回避したことや、GMの決算で赤字幅が市場予想ほど悪化しなかったこと、さらに、P&Gの決算が市場予想を上回ったことも好感され、買いが先行しました。FOMCが0.25%の利下げを決定したと発表した直後に、株価指数は上げ幅を拡大する場面もありましたが、声明文が、市場で予想されたほど強く利下げ休止を示唆しなかったと受け止められたこともあり、急速に下げに転じました。
1日の日本市場では、前日引け後に日銀が公表した経済・物価展望リポートで2008年度の実質GDP見通しを下方修正したことなどから、景気が減速するとの懸念が広がり、直近買われた銀行株に利益確定の売りが目立ちました。FOMC通過により、これまで日経平均の上昇を支えた『債券売り・株買い』の資金の流れが変わった」との声が聞かれ、円相場がやや円高方向に振れていたことも日本株の重しになったようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-1.4%とマイナスに転換し、200日線との乖離率も-9.1%とマイナス幅は若干拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.5ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。75日線も上向きとなり、今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜けました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は一旦警戒域に入りましたので、目先はもう少し調整しそうです。
[ファンダメンタル視点]
米国市場ではFOMC後の声明で利下げ休止と確認できなかったことで、ドル高修正の方向は確認できませんでした。今後の中期的な株価を占う上でもはっきりしない結果でした。次は、1日の米ISM製造業景気指数、2日の米雇用統計の発表に関心が移ると思われます。米主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、日経平均の今期増益率は-3.8%で、予想PERも16.3まで上昇しています。
[今後の見通し]
今日の日本市場も軟調な動きながら、方向感のない相場でしたが、ここ数日は高値警戒域に入り軟調な展開が続いていますが、思ったほどは下げず、強い動きとも言えますが、連休の谷間でもあり、米国市場にサプライズがなければダラダラした下げ動きが続きそうです。下げても25日線までと思われますが、25日線は上昇中でもあり、価格的にはあまり下がらない可能性が高いと思います。
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30日のNYSEとNASDAQが小幅下落したことを受け、日経平均は50円ほど安く寄りつき、前場は一時前日比30円ほど高くなる場面もありましたが、その後下落に転じ、結局83円安で引けました。外人は1130万株の買い越しとなりましたが、出来高は17.0億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は大幅縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですがピークアウト感がでてきました。
30日の米国株式市場では、1―3月期のGDP速報値が前期比年率0.6%増となり、マイナス成長を回避したことや、GMの決算で赤字幅が市場予想ほど悪化しなかったこと、さらに、P&Gの決算が市場予想を上回ったことも好感され、買いが先行しました。FOMCが0.25%の利下げを決定したと発表した直後に、株価指数は上げ幅を拡大する場面もありましたが、声明文が、市場で予想されたほど強く利下げ休止を示唆しなかったと受け止められたこともあり、急速に下げに転じました。
1日の日本市場では、前日引け後に日銀が公表した経済・物価展望リポートで2008年度の実質GDP見通しを下方修正したことなどから、景気が減速するとの懸念が広がり、直近買われた銀行株に利益確定の売りが目立ちました。FOMC通過により、これまで日経平均の上昇を支えた『債券売り・株買い』の資金の流れが変わった」との声が聞かれ、円相場がやや円高方向に振れていたことも日本株の重しになったようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-1.4%とマイナスに転換し、200日線との乖離率も-9.1%とマイナス幅は若干拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.5ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。75日線も上向きとなり、今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜けました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は一旦警戒域に入りましたので、目先はもう少し調整しそうです。
[ファンダメンタル視点]
米国市場ではFOMC後の声明で利下げ休止と確認できなかったことで、ドル高修正の方向は確認できませんでした。今後の中期的な株価を占う上でもはっきりしない結果でした。次は、1日の米ISM製造業景気指数、2日の米雇用統計の発表に関心が移ると思われます。米主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、日経平均の今期増益率は-3.8%で、予想PERも16.3まで上昇しています。
[今後の見通し]
今日の日本市場も軟調な動きながら、方向感のない相場でしたが、ここ数日は高値警戒域に入り軟調な展開が続いていますが、思ったほどは下げず、強い動きとも言えますが、連休の谷間でもあり、米国市場にサプライズがなければダラダラした下げ動きが続きそうです。下げても25日線までと思われますが、25日線は上昇中でもあり、価格的にはあまり下がらない可能性が高いと思います。
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