日経平均の予想

Friday, March 13, 2026

[2026/03/13]今後の日経平均の見通し

[市況]

312日、NYDowNASDAQは下落しました。312日の日経平均先物は、前日比570円安で寄り付くと、午前中は1410円安から370円安の間で上下し、午後は510円安から910円安の間で上下して、結局、850円安で取引を終えました。日経平均の終値は633円安の53819円で、出来高は26.82億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

312日の米国市場では、イランの新しい最高指導者モジタバ・ハメネイ師が「ホルムズ海峡の封鎖を継続する」と表明したことから原油相場が再び騰勢を強め、景気敏感株や消費関連株を中心に売りが優勢となりました。プライベートクレジット(ノンバンク融資)ファンドをめぐる不透明感から金融株が軒並み売られたことも相場の重石となりました。NYDow3日続落し、NASDAQ4営業日ぶりに反落しました。

313日の日本市場では、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば企業業績や景気を押し下げるとの懸念から、リスク回避目的の売りが優勢となりました。ただ、ベッセント米財務長官が「ロシア産原油の購入を各国に許可する」とSNSに投稿し、原油先物価格の上昇が一服したことは投資家心理の支えとなりました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+12.2%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+14.9%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、25日線の下にあり、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から赤信号にかわりました。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+14.7ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が7910円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.6ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均7860円ほど割高であることを示しています

 

日経VI45.80と前日より上昇し、VIX28.02と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.99、米国-0.39と日本が2.60ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.91ポイント(日経平均換算で11290円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数、1月の新築住宅販売件数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は15負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.15PBR1.72となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.6%で、こちらは3か月前より3.7ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.9%となり、日経平均の割安幅は1330円から1660円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2830円~-500円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.07ポイントから2.04ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

313日の米国市場では、1月の個人消費支出(PCEデフレーター)や、1012月期のGDP改定値が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを1630円ほど下回り、下値は想定ラインを100円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ+400円(現在54890円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+100円(現在52880円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、40を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、やや弱まりました。日経平均は続落しました。ボリンジャーバンド-2σを下回らずに反発できるかどうかが、次の注目点です。



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Thursday, March 12, 2026

[2026/03/12]今後の日経平均の見通し

[市況]

311日、NYDowは下落し、NASDAQは小幅上昇しました。312日の日経平均先物は、前日比1250円安で寄り付くと、午前中は1410円安から480円安の間で上下し、午後は1410円安から690円安と下落幅を縮めて、結局、770円安で取引を終えました。日経平均の終値は572円安の54452円で、出来高は25.92億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しげました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を5日ぶりに上下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

311日の米国市場では、中東情勢の先行き不透明感から投資家が運用リスクを取りにくい地合いが続くなか、原油相場が前日比で上昇したことなどが株売りにつながりました。一方、前日に好決算を発表したオラクルは9%あまり上昇し、AIインフラ需要が追い風となる半導体関連などに買いが波及しました。結局、NYDowは続落し、NASDAQ3日続伸しました。

312日の日本市場では、ホルムズ海峡が事実上封鎖されている現状を受け、原油高によるインフレ再燃が日本経済を下押しするとの警戒感が強まり、リスク回避目的の売りが優勢となりました。米国のプライベートクレジットをめぐる不透明感から銀行や保険など金融株が売られたことも相場の重石となりました。日経平均は3日ぶりに反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+16.2%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+16.4%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下に出ました。NASDAQは、9日線と200日線の上にありますが、25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+14.3ポイントとプラス幅を縮め、日平均が7790円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.5ポイントとプラス幅を縮め、日経平均7900円ほど割高であることを示しています

 

日経VI44.37と前日より上昇し、VIX25.50と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.99、米国-0.43と日本が2.56ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.87ポイント(日経平均換算で11020円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数、1月の新築住宅販売件数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は15負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.41PBR1.74となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.5%で、こちらは3か月前より3.1ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.3%となり、日経平均の割安幅は500円から1330円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2830円~+0円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.99ポイントから2.07ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

311日の米国市場では、2月の消費者物価指数(CPI)のほか、キャンベル・スープなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを1180円ほど下回り、下値は想定ラインを70円ほど上回りました。目先は、25日線-500円(現在55710円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+600円(現在53450円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、40を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、強まりました。日経平均は25日線を上回れずに反落しました。目先は、方向感に乏しい動きが続きそうです。



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Wednesday, March 11, 2026

[2026/03/11]今後の日経平均の見通し

[市況]

310日、NYDowは小幅に下落し、NASDAQは小幅に上昇しました。311日の日経平均先物は、前日比370円高で寄り付くと、午前中は350円高から1090円高と上昇幅を拡げ、午後は1290円高から390円高と上昇幅を縮めて、結局、740円高で取引を終えました。日経平均の終値は776円高の55025円で、出来高は28.62億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を4日連続で下回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

310日の米国市場では、中東戦争の早期終結への期待から買いが先行しましたが、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡でイランが機雷の設置を始めた、と報道されると、軍事衝突激化・長期化への懸念が強まり、リスク回避目的の売りが広がりました。一方、原油先物相場が下落したことは相場の支えとなりました。結局、NYDowは小幅に反落し、NASDAQは小幅ながら続伸しました。

311日の日本市場では、10日に好決算を発表した米オラクルが時間外取引で上昇したことが好感され、ソフトバンクグループをはじめAI関連のハイテク銘柄に買いが入り、相場を押し上げました。外国為替市場で円相場が対ドルで弱含んだことや、原油先物相場の上昇が一服したことなども追い風となりました。大引けにかけては利益確定の売りが重石となったものの、日経平均は続伸し、終値で55000円台を回復しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+19.8%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+17.9%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中にあります。NASDAQは、25日線の下にありますが、200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+15.8ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が8690円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+15.3ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均8420円ほど割高であることを示しています

 

日経VI42.94と前日より上昇し、VIX24.93と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.93、米国-0.52と日本が2.41ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.71ポイント(日経平均換算で9000円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数、1月の新築住宅販売件数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は15負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.69PBR1.76となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.5%で、こちらは3か月前より3.1ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.9%となり、日経平均の割安幅は1000円から500円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2830円~+0円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.95ポイントから1.99ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

311日の米国市場では、2月の消費者物価指数(CPI)のほか、キャンベル・スープなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを390円ほど上回り、下値は想定ラインを1400円ほど上回りました。目先は、25日線-300円(現在55920円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ-800円(現在53750円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、40を上回る高水準にあります。また、信用の売り圧力は、強まりました。日経平均は続伸しましたが、日足は長い上髭をつけました。25日線を終値で上回れるかどうかが、目先の注目点です。



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Tuesday, March 10, 2026

[2026/03/10]今後の日経平均の見通し

[市況]

39日、NYDowNASDAQは上昇しました。310日の日経平均先物は、前日1810円高で寄り付くと、午前中は1370円高から2110円高の間で上下し、午後は950円高から1860円高の間で上下して、結局、3130円安で取引を終えました。日経平均の終値は1519円高の54248円で、出来高は28.06億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を3日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

39日の米国市場では、中東情勢の悪化や原油高を背景とした景気後退懸念を受けて売りが先行しましたが、午後、トランプ大統領の「戦争はほぼ終結したと思う」との発言が伝わると、原油先物相場が大幅に下落し、主力株を中心とした幅広い銘柄に買い戻しが入りました。NYDowNASDAQ3営業日ぶりに反発しました。

310日の日本市場では、トランプ大統領が「イランとの戦争は間もなく終結する」との見解を示したことが投資家心理を上向かせ、幅広い銘柄に見直し買いが入りました。前日の下げが大きかっただけに、自律反発を見込んだ買いも強まりました。もっとも、中東情勢や原油価格についての市場の見方は分かれており、午後に入ってからは買いの勢いは鈍くなりました。日経平均は反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+15.8%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+16.4%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の中に戻りました。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+14.2ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が7700円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+13.7ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均7430円ほど割高であることを示しています

 

日経VI32.55と前日より低下し、VIX24.39と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.97、米国-0.55と日本が2.42ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.73ポイント(日経平均換算で8980円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数、1月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

12月の新築住宅販売件数、12月の住宅着工件数、12月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、12月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.48PBR1.75となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.9%で、こちらは3か月前より3.1ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowと歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.7%となり、日経平均の割安幅は2830円から1000円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2830円~+0円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.02ポイントから1.95ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

310日の米国市場では、2月の中古住宅販売件数などが注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを770円ほど上回り、下値は想定ラインを1460円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ+800円(現在55130円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+600円(現在53130円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、50を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、弱まりました。きょうの日経平均は大幅に反発したものの、このまま上昇が続くかどうかは不透明です。テクニカル面では、正念場を迎えているようです。



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Monday, March 09, 2026

[2026/03/09]今後の日経平均の見通し

[市況]

36日、NYDowNASDAQは下落しました。39日の日経平均先物は、前日3930円安で寄り付くと、午前中は3050円安から4340円安の間で上下し、午後は4050円安から2790円安と下落幅を縮めて、結局、3130円安で取引を終えました。日経平均の終値は2892円安の52728円で、出来高は36.85億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態ですが、売られ過ぎの水準です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

36日の米国市場では、2月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想に反して前月比で減少したことから、米経済の先行きに対する懸念が強まり、株売りが優勢となりました。中東における軍事衝突の長期化や原油価格の上昇に対する警戒感も相場の重石となりました。また、プライベートクレジットファンドをめぐる不透明感を背景とした金融株への売りも目立ちました。NYDowNASDAQは続落しました。

39日の日本市場では、中東情勢の緊迫化に伴う原油高や景気減速への懸念を背景に、幅広い銘柄に売りが優勢となりました。イランの次なる最高指導者に反米強硬派のモジタバ・ハメネイ師が選出されたと伝わり、軍事衝突が長期化するとの懸念が強まりました。下値では押し目買いも入りましたが、結局、日経平均は3営業日ぶりに大幅に反落しました。下げ幅は過去3番目の大きさでした。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+7.3%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+13.4%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下に抜けました。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+12.5ポイントとプラス幅を縮め、日平均が6590円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+11.1ポイントとプラス幅を縮め、日経平均5850円ほど割高であることを示しています

 

日経VI57.00と前日より上昇し、VIX34.71と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる20を大きく上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-3.19、米国-0.47と日本が2.72ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.02ポイント(日経平均換算で12460円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数、1月のISM非製造業景況指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

12月の新築住宅販売件数、12月の住宅着工件数、12月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、12月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER18.66PBR1.67となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.6%で、こちらは3か月前より3.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの上昇率以上に下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-4.9%となり、日経平均の割安幅は0円から2830円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2830円~+0円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.99ポイントから2.02ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

39日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。HPなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなど

も相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを1680円ほど下回り、下値は想定ラインを3140円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ-400円(現在53840円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ-500円(現在51900円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、50を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、やや弱まりました。日経平均は大幅に反落し、ボリンジャーバンド-2σを一時的に下回りました。ボリンジャーバンド-2σを終値で下回るかどうかが、目先の注目点です。



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