[市況]
9月23日、NYDowとNASDAQは下落しました。9月24日の日経平均先物は、前日比830円安で寄り付くと、午前中は1300円安から720円安の間で上下し、午後は960円安から1430円安と下落幅を拡げて、結局、1330円安で取引を終えました。日経平均の終値は495円高の65513円で、出来高は24.93億株でした。
高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。
空売り比率は、5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。
9月23日の米国市場では、9月のS&PグローバルPMI速報値が製造業・サービス業ともに市場予想を上回ったことから、インフレへの懸念やFRBによる追加利上げ観測が再燃し、株売りを促しました。長期金利が大幅に上昇し、株式の相対的な割高感が強まったことも重石となりました。NYDowは続落し、NASDAQは5営業日ぶりに反落しました。
9月24日の日本市場では、国内の大型連休中に米国市場でAI・半導体関連株が上昇した流れを受け、アドバンテストや東京エレクトロン、イビデンなど半導体関連銘柄を中心に買いが優勢となりました。一方、国内長期金利が高水準で推移したことや、米株価指数先物が軟調に推移したことなどは重石となりました。結局、日経平均は4日続伸しました。
[テクニカル視点]
日経平均は、9日線の上にあり、25日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。
総合乖離率は+8.2%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+9.6%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の下にあります。3つの要素のうちプラスは2つであり、中期トレンドには黄信号が点灯しています。
ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。
NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドにも黄信号が点灯しています。
日経平均とNASDAQの200日移動平均乖離率の差は、+0.3ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が200円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+7.1ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が4650円ほど割高であることを示しています。
日経VIは28.11と前日より上昇し、VIXも15.86と前日より上昇しました。日経VIは、投資が不安を強めているとされる目安の20を依然として上回っています。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドは、日本-2.70、米国+0.14と日本が2.84ポイント割安ですが、OECDの2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)は2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.05ポイント(日経平均換算で580円ほど)割高の状態です。
市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。
米国の4~6月期のGDP改定値は前期比年率1.5%増で、速報値の1.5%増と一致しました。また、4~6月期の米企業の決算は、5年ぶりの好決算を記録する見通しです。
米国の経済指標は:
9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の小売売上高、8月のISM非製造業景況指数、7月の製造業受注、7月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、8月の消費者物価指数は市場予想と一致しました。一方、8月の鉱工業生産指数、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数、8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、8月のISM製造業景況指数、8月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想を下回りました。経済指標6勝6負で、景気・金利の両面で中立です。
米国の8月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比16.2万人増で、市場予想の5.3万人増を大幅に上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.1%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという面では弱気材料です。
米国の住宅関連の指標は:
8月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、8月の住宅着工件数、9月の住宅市場指数、7月の新築住宅販売件数、6月の中古住宅販売件数は市場予想を下回りました。6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+2.1%で、市場予想の+1.7%を上回りました。住宅関連の指標は2勝4負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという面では強気材料です。
欧米日の金融政策は:
FRBは、9月のFOMCで政策金利を0.25%引き上げ、政策金利見通しでは年内にさらに0.25%の利上げを示唆しました。ECBも、9月の理事会で0.25%の利上げを決定し、中銀預金金利を2.5%としました。日銀も、9月の金融政策決定会合で政策金利の0.25%引き上げを決定しました。
日経平均採用銘柄全体では、今期予想PERが17.32、PBRが1.89となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROEは10.9%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+18.1%で、こちらは3か月前より7.8ポイント改善されています。
[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYDowが下落したにもかかわらず上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.8%となり、日経平均の割高幅は2250円から1170円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1130円~+2250円の間で推移しています。
日米の長期金利の差は、1.97ポイントから2.05ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。
テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的にももみあいです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。
9月24日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、8月の新築住宅販売件数のほか、コストコ・ホールセール、ダーデン・レストランツなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、長期金利や原油価格の推移も相場に影響を与えそうです。
きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを630円ほど上回り、下値は想定ラインを910円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ(現在66340円近辺)が上値の目安に、25日線-100円(現在65220円近辺)が下値の目安となります。
日経平均は4日続伸し、25日線を終値で上回りましたが、連休中の米国市場に比べると見劣りする上昇率でした。9月8日の高値(66791円)を超えらるかどうかが、次の注目点です。
ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。