日経平均の予想

Wednesday, March 18, 2026

[2026/03/18]今後の日経平均の見通し

[市況]

317日、NYDowNASDAQは上昇しました。318日の日経平均先物は、前日比750円高で寄り付くと、午前中は610円高から1280円高と上昇幅を拡げ、午後は1240円高から1680円高と上昇幅を拡げて、結局、1490円高で取引を終えました。日経平均の終値は1539円安の55239円で、出来高は22.85億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

317日の米国市場では、エネルギー危機への警戒感がやや後退し、主力株を中心に買い直しの動きが続きました。指数が200日移動平均線の近辺で持ち直したことから、買いが入りやすいという面もありました。もっとも、中東情勢の先行き不透明感は払拭されておらず、主力株への買いが一巡すると、指数は伸び悩みました。NYDowNASDAQは続伸しました。

318日の日本市場では、トランプ大統領が近く米軍をイランから撤退させる意向を示したことや、日本政府が19日の日米首脳会談で米国産原油の輸入を拡大する意向を伝達する方針と伝わったことを受け、原油の供給が滞るとの懸念がいったん後退し、主力株を中心に買いが優勢となりました。AIや半導体関連株への買いも目立ちました。日経平均は大幅に反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の下にありますが、9日線を上回りました。短期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は+19.5%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+17.3%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線の下にありますが、200日線の上にあり、9日線を上回りました。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+16.5ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が9110円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+16.5ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均9110円ほど割高であることを示しています

 

日経VI32.44と前日より低下し、VIX21.51と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.75、米国-0.55と日本が2.20ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+4.2)1.3ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.90ポイント(日経平均換算で12270円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP改定値は前期比年率0.7%増で、速報値の1.4%増から下方修正されました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月のミシガン大学消費者信頼感指数、2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、2月の鉱工業生産指数は市場予想と一致しました。一方、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は84負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

3月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の新築住宅販売件数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER20.21PBR1.77となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-1.3%で、こちらは3か月前より3.3ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と歩調を合わせて上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.3%となり、日経平均の割安幅は1870円から160円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1870円~-160円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、1.98ポイントから1.98ポイントと横ばいでした。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

318日の米国市場では、FOMCおよびパウエルFRB議長の会見や、2月の生産者物価指数(PPI)のほか、マイクロン・テクノロジー、ゼネラル・ミルズ、プログレッシブ・コープなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを560円ほど上回り、下値は想定ラインを1420円ほど上回りました。目先は、25日線+200円(現在56320円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-1σ-100円(現在54280円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、30を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、弱まりました。日経平均は、ボリンジャーバンド-2σを下回らずに大幅に反発しました。25日線を上回れるかどうかが、次の注目点です。



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Tuesday, March 17, 2026

[2026/03/17]今後の日経平均の見通し

[市況]

316日、NYDowNASDAQは上昇しました。317日の日経平均先物は、前日比610円高で寄り付くと、午前中は720円高から20円高と上昇幅を縮め、午後は330円高から280円安と下落に転じて、結局、110円安で取引を終えました。日経平均の終値は50円安の53700円で、出来高は21.54億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を4日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

316日の米国市場では、ベッセント財務長官が「イランの船舶がホルムズ海峡を通過するのを容認する」と述べ、エネルギー供給を優先する姿勢を示したことから、原油先物相場の上昇が一服し、幅広い銘柄に買い戻しが入りました。もっとも、投資家の慎重姿勢は根強く、指数は伸び悩む場面もありました。NYDow5営業日ぶりに反発し、NASDAQ3営業日ぶりに反発しました。

317日の日本市場では、前日の米株式市場で主要3指数が上昇した流れを受けて買いが先行しましたが、中東情勢の先行き不透明感や原油価格高騰への警戒感は根強く、朝方の買いが一巡すると指数の上値は重くなりました。午後には原油先物相場が騰勢を強め、日本株にも売り圧力が強まりました。結局、日経平均は小幅に4日続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+10.9%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+14.2%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線と25日線の下にありますが、200日線を上回りました。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、9日線と25日線の下にありますが、200日線を上回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドは赤信号から黄信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+13.8ポイントとプラス幅を縮め、日平均が7410円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+13.5ポイントとプラス幅を縮め、日経平均7250円ほど割高であることを示しています

 

日経VI33.00と前日より低下し、VIX24.57と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.86、米国-0.49と日本が2.37ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+4.2)1.3ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.07ポイント(日経平均換算で14220円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP改定値は前期比年率0.7%増で、速報値の1.4%増から下方修正されました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月のミシガン大学消費者信頼感指数、2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注は市場予想を上回りました。また、2月の鉱工業生産指数は市場予想と一致しました。一方、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は84負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

3月の住宅市場指数、2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の新築住宅販売件数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.53PBR1.71となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.7%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-1.3%で、こちらは3か月前より3.2ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-3.3%となり、日経平均の割安幅は1350円から1870円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1870円~-500円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.00ポイントから1.98ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

317日の米国市場では、2月の中古住宅販売仮契約指数のほか、ルルレモン・アスレティカなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを340円ほど下回り、下値は想定ラインを790円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ+300円(現在54730円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+100円(現在52800円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、30を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、弱まりました。日経平均は小幅に4日続落しました。引き続き、ボリンジャーバンド-2σを下回らずに反発できるかどうかが、次の注目点です。



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Monday, March 16, 2026

[2026/03/16]今後の日経平均の見通し

[市況]

313日、NYDowNASDAQは下落しました。316日の日経平均先物は、前日比250円安で寄り付くと、午前中は390円高まで上昇したのち490円安まで下落幅を拡げ、午後は380円安から190円高と再び上昇に転じて、結局、160円高で取引を終えました。日経平均の終値は68円安の53751円で、出来高は22.06億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

313日の米国市場では、トランプ大統領が翌週にかけてイランに対する攻勢を強める考えを示したことから、武力衝突激化への警戒感が高まり、リスク回避目的の売りが優勢となりました。原油価格の高止まりや長期金利の上昇も相場の重石となりました。NYDow4日続落し、NASDAQも続落しました。

316日の日本市場では、イスラエルと米国によるイラン侵略が泥沼化するとの懸念を背景とした原油相場の上昇が投資家心理の重石となり、株売りを促しました。一方で、値ごろ感を意識した買いや、食品など内需株への物色が相場の下値を支えました。結局、日経平均は小幅に3日続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+11.5%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+14.5%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線と25日線の下にあり、200日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQも、9日線と25日線の下にあり、200日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドには赤信号が点灯しています。中期トレンドも黄信号から赤信号に変わりました。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+15.3ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が8220円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+14.5ポイントとプラス幅をやや縮め、日経平均7790円ほど割高であることを示しています

 

日経VI42.50と前日より上昇し、VIX27.19と前日より低下しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.89、米国-0.47と日本が2.42ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+4.2)1.3ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より1.12ポイント(日経平均換算で14970円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP改定値は前期比年率0.7%増で、速報値の1.4%増から下方修正されました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

3月のミシガン大学消費者信頼感指数2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数、1月の新築住宅販売件数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は15負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.42PBR1.70となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.7%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は-1.4%で、こちらは3か月前より2.9ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前週末のNYDowの下落と歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.3%となり、日経平均の割安幅は1660円から1350円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-1660円~-500円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.04ポイントから2.00ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にも下降トレンドです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

316日の米国市場では、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月の鉱工業生産指数、3月の住宅市場指数のほか、エヌビディアのAIにまつわるカンファレンスや、ダラー・ツリーなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを900円ほど下回り、下値は想定ラインを240円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ+300円(現在54780円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ(現在52770円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、40を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、やや弱まりました。日経平均は小幅に3日続落しました。引き続き、ボリンジャーバンド-2σを下回らずに反発できるかどうかが、次の注目点です。



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Saturday, March 14, 2026

[2026/3/15]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、イランの新しい最高指導者モジタバ・ハメネイ師が、ホルムズ海峡の封鎖を継続すると表明したと伝わり、原油相場が再び騰勢を強めて、株価指数は週間では下落しました。

週間変動率 NYダウ:-1.99%,NASDAQ:-1.26%, S&P500:-1.60%.

 

一方、中長期的なリスクとしては中東の軍事衝突とウクライナ紛争の長期化懸念、米政権の関税政策、金利上昇などによる金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、中南米、東アジアの地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2026年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.83ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER21.2に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER19.2との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

日米市場が均衡するためには、次の条件が必要です。

現在の日経平均の価格に対して、2026年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに0.83ポイント拡大する。(日本が下方修正又は米国が上方修正される)。又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER22.8程度になる。又は、日経平均が64,030円程度となる。

結果的に、中長期的に日本市場は10,210円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、10,210円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2026GDP予測値(現在+3.2%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に在ります。今週は、NASDAQ200日線の上に戻れるか否かに注目。

  決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.7%となりました。3ヶ月前に比べて+0.1%ポイント改善しています。利益伸び率は-1.4%となりました。3ヶ月前に比べて+3.7%ポイント改善しています。

  米国の長期金利は上昇し、日米間の金利差は1. 98から2.04と拡大して、ドル円は157円台から159台の範囲で、円安方向に動きました。ドル・インデックスは週間で+1.66%上昇しました。

  OECDの日米の2026年の名目GDP伸び率は、日本が+3.2%で、米国は+4.9%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.7ポイント劣ります。

  31週は買い越しで、32週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に14.1%ポイント(日経平均に勘算すると7590円程度)割高です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に14.9%ポイント(日経平均に勘算すると8020円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウとNASDAQより強い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 27.2と低下しました。 日経 VI は 週間で 45.8と上昇しました。米国市場は 恐怖状態で日本市場は極度の恐怖状態です。

 

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+12.2%となり、200日移動平均線乖離率は+14.9%となりました。3つの要因がプラスですので、中期トレンドには"信号“が点灯しています。

                                                        

NYDowは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。

米国市場は、短期的には"信号”で、中期的にも"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場では、中東紛争の長期化と原油高による景気後退懸念が当面の強い関心事と考えられます。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期下降トレンドで、短期も下降トレンドです。

日本市場は中期上昇トレンドで、短期は下降トレンドです。

 

為替市場を分析すると、20254月につけた139円をボトムに円安方向に転換しています。今週は158円台から161円台が想定されます。

 

今週の米国市場では、中東での戦争とそれがエネルギー供給に与える影響は、引き続き世界市場を左右し、主要中央銀行による一連の政策金利決定に影響を与えるでしょう。経済指標に関しては、米国の生産者物価指数(PPI)や鉱工業生産、ユーロ圏の貿易収支、英国の失業率、中国の鉱工業生産、小売売上高、失業率、などが発表されます。

 

先週の日経平均は、想定範囲内を一時下振れしました。上値は470円下回り、下値は990円下回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値が ボリンジャーバンド-1σ(現在54490円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-3σ(現在51080円)の間での動きが想定されます。

                            

今週も日経平均は、中東情勢と原油価格に振り回される相場が続きそうですが、紛争の長期化懸念が払しょくされなければ、売り優勢が続きそうです。


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Friday, March 13, 2026

[2026/03/13]今後の日経平均の見通し

[市況]

312日、NYDowNASDAQは下落しました。312日の日経平均先物は、前日比570円安で寄り付くと、午前中は1410円安から370円安の間で上下し、午後は510円安から910円安の間で上下して、結局、850円安で取引を終えました。日経平均の終値は633円安の53819円で、出来高は26.82億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

 

312日の米国市場では、イランの新しい最高指導者モジタバ・ハメネイ師が「ホルムズ海峡の封鎖を継続する」と表明したことから原油相場が再び騰勢を強め、景気敏感株や消費関連株を中心に売りが優勢となりました。プライベートクレジット(ノンバンク融資)ファンドをめぐる不透明感から金融株が軒並み売られたことも相場の重石となりました。NYDow3日続落し、NASDAQ4営業日ぶりに反落しました。

313日の日本市場では、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば企業業績や景気を押し下げるとの懸念から、リスク回避目的の売りが優勢となりました。ただ、ベッセント米財務長官が「ロシア産原油の購入を各国に許可する」とSNSに投稿し、原油先物価格の上昇が一服したことは投資家心理の支えとなりました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の下にあります。短期トレンドには赤信号が点灯しています。

総合乖離率は+12.2%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+14.9%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。

 

NYDowは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の下にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、25日線の下にあり、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の下にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から赤信号にかわりました。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均乖離率の差は、+14.7ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が7910円ほど割高であることを示しています。また、NYDowとの差は、+14.6ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均7860円ほど割高であることを示しています

 

日経VI45.80と前日より上昇し、VIX28.02と前日より上昇しました。両指数ともに、投資家が不安を強めているとされる目安の20を上回っています。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-2.99、米国-0.39と日本が2.60ポイント割安ですが、OECD2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.2、米国が+4.9)1.7ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.91ポイント(日経平均換算で11290円)割安となっています。

 

市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の1012月期のGDP速報値は前期比年率1.4%増で、市場予想の2.8%増を下回りました。また、1012月期の米企業の決算は、概ね好調です。

 

米国の経済指標は:

2月のISM製造業景況指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のシカゴ購買部協会景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、12月の耐久財受注、1月の鉱工業生産指数、2月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。一方、12月の製造業受注、1月の消費者物価指数、12月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は93負で、景気面では強気材料ですが、利下げペースが落ちるという点では弱気材料です。

 

米国の2月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比9.2万人減で、市場予想の5万人増に反して減少しました。また、失業率は4.4%で、前月の4.3%から悪化しました。雇用は景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

米国の住宅関連の指標は:

2月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。一方、1月の中古住宅販売仮契約指数、1月の住宅市場指数、1月の新築住宅販売件数、1月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。12月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+1.4%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は15負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという点では強気材料です。

 

欧米日の金融政策は:

FRBは、1月のFOMCでは4会合ぶりに政策金利を据え置きました。市場は、パウエル議長が在任中に追加利下げをする可能性は低いと見ています。ECBは、2月の会合でも利下げを見送り、中銀預金金利を2.00%に据え置きました。日銀は、1月の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置きました。


日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER19.15PBR1.72となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+0.6%で、こちらは3か月前より3.7ポイント改善されています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.9%となり、日経平均の割安幅は1330円から1660円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-2830円~-500円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、2.07ポイントから2.04ポイントに縮小しましたが、ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的には下降トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には下降トレンドで、中期的には上昇トレンドです。

 

313日の米国市場では、1月の個人消費支出(PCEデフレーター)や、1012月期のGDP改定値が注目されるでしょう。引き続き、原油価格やAI関連投資、ソフトウエア事業の先行きなども相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを1630円ほど下回り、下値は想定ラインを100円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド-1σ+400円(現在54890円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド-2σ+100円(現在52880円近辺)が下値の目安となります。

 

日経VIは、40を上回る高水準にあります。信用の売り圧力は、やや弱まりました。日経平均は続落しました。ボリンジャーバンド-2σを下回らずに反発できるかどうかが、次の注目点です。



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