日経平均の予想: July 2024

Saturday, July 20, 2024

[2024/7/21]今週の日経平均の見通し

 [ファンダメンタル視点]

先週の米国市場では、次期大統領候補のトランプ氏の発言から対中規制強化への懸念や台湾情勢を巡る不透明感が意識されて、半導体株を中心にハイテク銘柄が売られ、株価指数はまちまちとなりました。

週間変動率 NYダウ:+0.72%, NASDAQ:-3.65%, S&P500:-1.97%.

 

一方、中長期的なリスクとしてはウクライナ紛争の長期化懸念、エネルギー・コスト、金利上昇による金融不安と世界経済の減速懸念、不動産バブル崩壊と中国の景気減速懸念があります。また、このことから、スタグフレーションの到来も懸念されています。さらに、東アジア、中東の地政学的リスクにも引き続き注意が必要です。

 

日米市場のイールド・スプレッドの差は、2025年のOECDの名目GDP予想値を考慮すると、日本市場が3.67ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER22.7に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.0との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。

これは、現在の日経平均の価格に対して、2022年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに3.67ポイント拡大するか(日本が下方修正又は米国が上方修正される)、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER45.5程度になるか、又は、日経平均が107,050円程度となると、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は66,980円ほど割安です。

 

ファンダメンタルからは、日本市場は米国市場に比べ、66,980円ほど魅力に欠けるとも言えます。先週、日本市場の弱さは拡大しました。

      

[日経平均上昇の条件]

今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。

①米国市場の上昇

②従来以上の今期の予想増益率のUP

③日米の金利差の拡大による一段の円安

OECDによる日本の2025GDP予測値(現在+2.9%)の上方修正

⑤外人の買い越し

 

先週の動きを見ると、

  先週のNYDowの週足は陽線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。NASDAQの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、NYダウが25日線を維持できるか否かに注目。

  3月期本決算の発表の結果、日経225採用銘柄のROE予想値は+8.9%となりました。3ヶ月前に比べて0.1ポイント悪化しました。また、利益伸び率は+1.2%となりました。3ヶ月前に比べて11.1%ポイント悪化しています。

  米国の長期金利は上昇下し、日米間の金利差は3.13から3.21と拡大して、ドル円は157円台から158円台の範囲で円安方向に動きました。ドル・インデックスは週間で+0.27%上昇しました。

  OECDの日米の2025年の名目GDP伸び率は、日本が+2.9%で、米国は+3.9%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.0ポイント劣ります。

  7月第2週は買い超しで、7月第3週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。先週は、5つのポイントのうち、①と③が弱気材料でした。今週は、①②③⑤が影響すると思われます。

 

[テクニカル視点]

日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、中長期的に3.0ポイント(日経平均に勘算すると1200円程度)割安です。一方、NYDowとの200日線乖離率差では、中長期的に3.0ポイント(日経平均に勘算する1200円程度)割高です。

 

日本市場はNYダウに対しては強く、NASDAQに対しては弱い状態です。米国市場のボラティリティーを示す指標である VIX は、週間で 16.5 と上昇しました。 日経 VI は 週間で 19.5と上昇しました。米国市場はやや楽観的で日本市場はやや悲観的です。

 

日経平均は、9日線の下にありますが、25日線の上にあります。短期トレンドには"信号”が点灯しています。

日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。日経平均の総合乖離率は+12.3%となり、また、200日移動平均線との乖離率は+9.7%でした。 3つの要素がプラスですので、中期トレンドには、"青信号"が点灯しています。

                                                        

米国市場では、NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。また、一目均衡表の雲の上に在ります。

NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。また、一目均衡表の雲の上に在ります。

短期的には"信号”で、中期的には"信号”が点灯しています。

 

[今週の見通し]

米国市場をファンダメンタル面で見ると目先、世界経済減速懸念は後退しているものの、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレと金利上昇とEU圏のエネルギー不足と政治情勢悪化などによる景気後退、米中貿易摩擦、中国の不動産バブルの崩壊と信用収縮に伴う金融市場混乱、中東や東アジアの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。

 

直近のLIBOR金利は上昇傾向で、引き続き金融不安再燃に注意が必要です。

 

テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみあいで、短期ももみあいです。

日本市場は中期もみあいで、短期は上昇トレンドです。

 

為替市場を分析すると、19904月以来の160円台となっています。今週は157台から159台が想定されます。

 

今週の米国市場では、第2四半期GDP成長率速報値、PCE価格指数が主な注目材料となります。また、S&Pグローバル製造業・サービス業PMI、耐久財受注、中古住宅販売件数も注目されます。世界的には、日本、ユーロ圏、イギリスの製造業・サービス業PMI、中国人民銀行の金融政策、韓国のGDP成長率なども注目されます

 

先週の日経平均は、想定レンジを下振れしました。上値は想定を680円ほど下回り、下値は想定ラインを180円ほど下回りました。

今週の日経平均の想定範囲は、上値が25日線 (現在40000円近辺)で、下値がボリンジャーバンド-2σ(現在37680円近辺)の間での動きが想定されます。

 

今週も、米国の経済指標や主要企業の四半期決算が景気後退を示唆するか、利下げ時期にどう影響するかを検証する週となりそうでが、日経平均の調整は続きそうです。


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Friday, July 19, 2024

[2023/07/19]今後の日経平均の見通し

[市況]

718日、NYDowNASDAQは下落しました。719日の日経平均先物は、前日比200円安で寄り付くと、午前中は420円安から30円安の間で上下し、午後は370円安から120円安と下落幅を縮めて、結局、200円安で取引を終えました。日経平均の終値は62円安の40063円で、出来高は15.34億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナスに転換しました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態となりました。

空売り比率は、5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

718日の米国市場では、利下げ期待を背景とした急速な株高の反動で、足元で上昇が目立っていた金融株やディフェンシブ株を中心とした幅広い銘柄に、持ち高調整の売りや利益確定の売りが出ました。ハイテク株の一角へ売りが続いたことも重石となりました。NYDow7営業日ぶりに反落し、NASDAQも続落しました。

719日の日本市場では、前日の米株式市場で主要3指数がそろって下落した流れが引き継がれ、幅広い銘柄で売りが優勢となりました。アジア各国・各地の株価指数の下げが目立ったことも重石となりました。米エヌビディアの上昇やTSMCの好決算を受けて値がさの半導体関連株が買われ、日経平均は上昇に転じる場面もありましたが、上値を追う動きは限定的でした。日経平均は3日続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+12.3%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+9.7%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.1ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1640円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+1.9ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が760円ほど割高であることを示しています

 

日経VI19.37と前日より上昇し、VIX15.93と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っていますが、上昇傾向にあります。NYDowと比べて、日経平均は強い状態であり、前日比で強さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.8、米国-0.2と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+3.9)1.0ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.65ポイント(日経平均換算で65820円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高、6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の耐久財受注は市場予想を上回りました。一方、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を下回りました。経済指標は57負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、7月の住宅市場指数、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では715 5.5473% 716 5.5408% 717 5.5410%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.03PBR1.53となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE9.0%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.8%で、こちらは3か月前より11.1ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの下落と連動して下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.0%となり、日経平均の割安幅は710円から820円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-820円から+940円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.14ポイントから3.18ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均も、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

719日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。フィフスサードバンコープ、アメリカン・エキスプレス、リージョンズファイナンシャル、ハンチントン・バンクシェアーズ、トラベラーズ、ハリバートン、シュルンベルジェなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを450円ほど下回り、下値は想定ラインを120円ほど上回りました。目先は、25日線+400円(現在40400円近辺)が上値の目安に、25日線-400円(現在39600円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っていますが、上昇傾向にあります。また、信用の売り圧力は強まりました。日経平均は3日続落しました。引き続き、25日線を明確に下回るか、あるいはここで反発できるかどうかが注目点です。



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Thursday, July 18, 2024

[2023/07/18]今後の日経平均の見通し

[市況]

717日、NYDowは上昇し、NASDAQは大幅下落しました。718日の日経平均先物は、前日比860円安で寄り付くと、午前中は1020円安から660円安と下落幅を縮め、午後は730円安から980円安の間でもみあって、結局、840円安で取引を終えました。日経平均の終値は971円安の40126円で、出来高は17.65億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を縮めました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を4日ぶりに下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。

 

717日の米国市場では、FRBによる利下げ観測を背景に、シスコシステムズやマクドナルドなど、出遅れ感のある銘柄に買いが向かいました。また、J&Jなど、好決算を発表した銘柄にも買いが集まりました。一方、対中半導体輸出規制の強化や台湾情勢の不透明感を受けて半導体株が売られ、他のハイテク銘柄にも売りが波及しました。NYDow6日続伸し、NASDAQ4営業日ぶりに大幅に反落しました。

718日の日本市場では、対中半導体輸出規制強化への警戒感を背景に前日の米株式市場でハイテク株が軒並み下げたことや、外国為替市場の円高ドル安進行が重石となり、値がさの半導体関連株や輸出関連株を中心に売りが広がりました。台湾市場や韓国市場など、半導体関連が主力となっている市場が軒並み下落したことも投資家心理の重石となりました。日経平均は大幅に続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線の下にあります。短期トレンドには黄信号が点灯しています。

総合乖離率は+13.1%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+10.0%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQは、200日線の上にありますが、9日線と25日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。中期トレンドには青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.8ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1930円ほど割安であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+0.7ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が280円ほど割高であることを示しています

 

日経VI18.85と前日より上昇し、VIX14.48と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.9、米国-0.2と日本が4.7ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.63ポイント(日経平均換算で64440円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月の鉱工業生産指数、6月の小売売上高、6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の耐久財受注は市場予想を上回りました。一方、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

6月の住宅着工件数、5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、7月の住宅市場指数、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は33負で、景気・金利の両面で中立です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では712 5.5477% 715 5.5473% 716 5.5408%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER16.97PBR1.51となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+1.3%で、こちらは3か月前より10.5ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず大幅に下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.8%となり、日経平均の割安幅は150円から710円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-710円から+940円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.15ポイントから3.14ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均も、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

718日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、ECB定例理事会およびラガルド総裁の会見、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数のほか、ネットフリックス、M&Tバンク、ブラック・ストーン、キーコープ、マーシュ&マクレナン、スナップオン、テクストロン、アボット・ラボラトリーズ、D.R.ホートンなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を下ぶれしました。上値は想定ラインを850円ほど下回り、下値は想定ラインを540円ほど下回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ-500円(現在40640円近辺)が上値の目安に、25日線-300円(現在39650円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っていますが、上昇傾向にあります。一方、信用の売り圧力は弱まりました。日経平均は大幅に続落しました。米半導体株と為替の動向次第ですが、25日線を明確に下回るかどうかが次の注目点です。



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Wednesday, July 17, 2024

[2023/07/17]今後の日経平均の見通し

[市況]

716日、NYDowは大幅上昇し、NASDAQも上昇しました。717日の日経平均先物は、前日比350円高で寄り付くと、午前中は350円高から50円高と上昇幅を縮め、午後は130円高から180円安とマイナスに転じて、結局、160円安で取引を終えました。日経平均の終値は177円安の41097円で、出来高は16.86億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を3日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

715日の米国市場では、6月の小売売上高が市場予想を上回ったことから、景気の底堅さが意識され、幅広い銘柄に買いが向かいました。また、ユナイテッドヘルス・グループなど好決算を発表した銘柄が買われ、指数を押し上げました。NYDow5日続伸し、連日で過去最高値を更新しました。NASDAQ3日続伸しました。

716日の日本市場では、前日の米株高を受けて買いが先行しましたが、買い一巡後は利益確定の売りが相場の上値を抑えました。午後、「バイデン政権が同盟国に対し、制裁をほのめかし、今より厳しい対中半導体規制を適用するよう求めた」との報道が伝わると、値がさの半導体関連株に売りが膨らみ、指数を押し下げました。結局、日経平均は反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、25日線の上にありますが、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。

総合乖離率は+20.9%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+12.8%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-5.4ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が2220円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+4.0ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が1640円ほど割高であることを示しています

 

日経VI18.00と前日より上昇し、VIX13.19と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.8、米国-0.2と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.54ポイント(日経平均換算で64690円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月の小売売上高、6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。一方、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は48負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、7月の住宅市場指数、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では711 5.5629% 712 5.5477% 715 5.5473%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.26PBR1.54となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+1.0%で、こちらは3か月前より11.1ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.4%となり、日経平均は540円の割高から150円の割安に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-150円から+1490円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.18ポイントから3.15ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均は、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

717日の米国市場では、6月の住宅着工件数や、6月の鉱工業生産指数、地区連銀経済報告(ベージュブック)のほか、J&JUSバンコープ、ノーザン・トラスト、シンクロニー・ファイナンシャルなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを140円ほど下回り、下値は想定ラインを150円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+300円(現在41410円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-500円(現在40610円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。一方、信用の売り圧力は強まりました。日経平均は反落しました。しばらくは軟調な展開が続きそうです。



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Tuesday, July 16, 2024

[2023/07/16]今後の日経平均の見通し

[市況]

715日、NYDowNASDAQは上昇しました。716日の日経平均先物は、前日比50円高で寄り付くと、午前中は20円安から300円高の間で上下し、午後は200円高から20円安と一時マイナス圏に戻して、結局、10円高で取引を終えました。日経平均の終値は84円高の41275円で、出来高は16.16億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、やや強い状態です。

 

715日の米国市場では、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を下回ったことや、パウエルFRB議長がインフレ鈍化を歓迎する旨の発言をしたことなどを受け、FRB9月にも利下げを始めるとの観測が高まり、株買いをさそいました。一方で、長期金利の上昇が重石となり、指数は取引終盤にかけて伸び悩みました。NYDow4日続伸し、NASDAQも続伸しました。

716日の日本市場では、前日の米株高が好感され、半導体関連株や電子部品関連株を中心に買いが優勢となりました。日経平均は前週末に大幅下落しており、自律反発を狙った買いも入りました。ただ、依然として短期的な過熱感を警戒する向きもあり、指数が上昇した場面では利益確定の売りが強まりました。日経平均は反発しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+22.6%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+13.4%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上あります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-4.7ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1940円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、+6.5ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が2680円ほど割高であることを示しています

 

日経VI17.91と前日より低下し、VIX13.12と前日より上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は強い状態ですが、前日比で強さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-4.8、米国-0.2と日本が4.6ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.0、米国が+3.9)0.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.56ポイント(日経平均換算で66090円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の13月期のGDP確定値は前期比年率1.4%増で、改定値の1.3%増を上回りました。また、13月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

6月のシカゴ購買部協会景気指数、5月の耐久財受注、5月の鉱工業生産指数は市場予想を上回りました。一方、7月のニューヨーク連銀製造業景況指数、7月のミシガン大学消費者信頼感指数、6月の消費者物価指数、6月のISM非製造業景況指数、5月の製造業受注、6月のISM製造業景況指数、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の小売売上高は市場予想を下回りました。経済指標は39負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の6月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比20.6万人増で、市場予想の20.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は4.1%で、前月の4.0%から悪化しました。雇用は、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

5月の中古住宅販売件数は予想を上回りました。一方、5月の中古住宅販売仮契約指数、5月の新築住宅販売件数、5月の住宅着工件数、6月の住宅市場指数は予想を下回りました。4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+7.2%で、市場予想を上回りました。住宅関連の指標は24負で、景気面では弱気材料ですが、利下げ次期が早まるという面では強気材料です

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

市場は、FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性を意識していますが、利下げ開始時期は不透明です。ECBは、利下げを開始しましたが、追加の利下げには慎重な姿勢を示しています。一方、日銀は、2%のインフレ目標を維持しつつも、マイナス金利政策の解除と、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では710 5.5657% 711 5.5629% 712 5.5477%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇していますが、直近ピークアウトしています。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER17.31PBR1.54となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.9%となり、これは3か月前より0.2ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸率は+0.8%で、こちらは3か月前より11.3ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.4%となり、日経平均の割高幅は900円から540円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+540円から+1600円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.17ポイントから3.18ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、景気が減速ぎみに推移しており、FRBが利下げに転換する時期を探る動きとなっています。対ドルで円安が進みにくい状況です。尚、ECBは利下げに踏み出しています

 

716日の米国市場では、6月の小売売上高や、7月の住宅市場指数のほか、モルガン・スタンレー、ユナイテッドヘルス・グループ、ステート・ストリート、バンク・オブ・アメリカ、PNCファイナンシャル、プログレッシブ・コープなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを180円ほど下回り、下値は想定ラインを610円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+500円(現在41510円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在40810円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経VIは、変動率の高まりを示す20を下回っています。一方、信用の売り圧力は、やや強い状態です。きょうの日経平均は反発しましたが、目先、上昇の勢いは弱まりそうです。



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