日経平均の予想: <20090413>日経平均の今後の見通し

Monday, April 13, 2009

<20090413>日経平均の今後の見通し

[市況]
10日、NYDowとNASDAQは休場でした。13日の日経平均先物は、前日比30円安で寄り付き、前場は90円安と70高の間で推移しました。後場も同じレンジの動きとなり、最終的に80円安で引けました。日経平均は39円安で引け、寄り付き前の外国人は300万株の売り越しで、出来高は25.9億株と、低水準でした。高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

10日の米国市場は、休場でした。
11日の日本市場では、このところの底堅さを背景に先物主導で9000円台を回復する場面があったものの、買いは続かず、短期的な相場の警戒感と米企業の決算発表を見極めたいとのムードが出たようです。海外市場の休場から外人の売買が細り、値がさ株も売られました。

[テクニカル視点]
日経平均は、9日線、25日線、75日線の上にありますので、短期トレンドは青信号が点灯しています。一方、日経平均の総合乖離率は+8.3%とプラス幅が縮小し、200日線との乖離率は-10.5%とマイナス幅が拡大しました。一目均衡表では雲の上に在ります。3つの要素中、マイナスは1つとなりましたので、中期的トレンドには、黄信号が点っています。
テクニカル面の指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.3ポイント下にある状態となり、日本市場は割安となりました。
NYDowは、9日線、25日線、75日線の上に在り、一目均衡表の雲を上回りました。NASDAQは、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号です。中期トレンドは引き続き黄信号です。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECDの2009年の予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、現在は日本市場が7.4ポイント割高となっています。
市場は現在、「ビッグ3救済策」「実体経済の急速な悪化と効果的な景気対策」「金融機関の損失拡大による金融危機再来」といった問題を主要なテーマにしているようです。1つめの問題については、GMとクライスラーの改革案は不十分で、政府による承認はクライスラーは4月末、GMは5月末に延期されましたが、そろそろ対応案がニュースになりそうです。2つめについては、米国の雇用状況には改善の兆しは見られないものの、景気の改善を示す経済指標が多く出始め楽観論が出てきました。3つめに関しては「ストレステストに米金融19行がすべて合格する」と報じられ米国市場は評価したようですが、時価会計の緩和措置の影響だとすると、何時までも不良債権が償却できないと言う、素直には喜べない面もありそうです。
一方、中長期的に見ると、世界景気の減速は終息の気配を未だ見せていません。ヘッジファンドを中心とする外国人の売り圧力は、一旦後退してきたものの、2010年まで続くと言われる不動産価格の下落は、企業の資金調達への悪影響や、銀行の損失拡大懸念をもたらしています。先安感は今後も居座り続けるでしょう。引き続き、金融機関の株価の推移や経済指標などに留意することが肝要と思われます。
ちなみに、シティグループの株価は9日、上昇しました(3月安値1.02ドルに対し、現在3.04ドル)。
一方、日経平均採用銘柄に関しては、今期予想増益率が-94.3%予想PERが176.5、PBRが1.0となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場が休場の為、手掛かり難から弱含みに推移しました。結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.3%(110円の割安)となっており、日経平均は、割安に転換しました。プレミアム値は、ここ1週間、-120円~+270円の間で推移しています。ドル換算チャート上の日経平均(海外投資家からの見た目)は25日線の上にあり、一目均衡表の雲の上に抜け、75日線、9日線を上回りました。短期的には、青信号です。
今日の日経平均は方向感に乏しい動きとなりました。今日もザラバでは9000円を超えましたが、高値更新とはなりませんでした。25日線との乖離率は8.5%で、まだ利益確定売りが出やすい水準です。明日も9100円-8800円のレンジでの揉み合いが続きそうです。



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