日経平均の予想: <071024>日経平均の今後の見通し

Wednesday, October 24, 2007

<071024>日経平均の今後の見通し

23日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付き、その後前場は高値引けとなりましたが、後場下落に転じ、結局92円安で引けました。外人は320万株の売り越しとなり、出来高は17.7億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-160とマイナス幅は拡大しました。
米国株式市場はアップルの好決算などが評価され上昇しました。これを受けて、日本市場も前場は堅調な動きでしたが、後場、米メリルリンチがサブプライムローンに絡み、追加評価損失発生と伝わり、GLOBEXでの米株価指数先物安から今夜の米国市場安が警戒され、売り優勢となったようです。今日も、出来高も少なく、エネルギーがありません。重要な節目である16500円を抜けず、方向感がハッキリしません。一昨日の安値の16250円近辺で上昇トレンドの下値抵抗線到達と考えられますので、明日以降に節目の上に戻せずに、昨日の安値を割るようだと短期上昇トレンドに赤信号が灯りそうです。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-11.1%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率は-5.4%とマイナス幅が拡大。中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が15.0ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は25日線を大きく割ってきましたので、正念場となりました。ここからの日経平均の想定される動きは、
①ここから反騰する場合は200日線を目安として上昇、
②ボリンジャーバンド下限16000円近辺まで下げて反騰する場合は窓埋めとなる16720円を目安として上昇、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。どうも、②の可能性が大きくなってきました。

《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。"blogランキング"のクリックもお願いします。》