3日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比110円ほど安く寄り付き、前場は一時50円安まで戻しましたが、その後軟調に推移し、結局107円安で引けました。外人は210万株の買い越しとなりましたが、出来高は20.1億株と若干減少して、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+387とプラス幅が縮小しました。
米国株安に加え、200日線に接近してきた点や、一本調子で上げて来た点、オシレータ系の指標が軒並み上げ過ぎを示している点から、利益確定売りが先行したようです。大手銀行株が売買を伴って続伸したところを見ると、NYSEが高値を更新したこともあり、株式市場ではサブプライム・ローン問題は過去のものとなったようです。
中期的には、一目均衡表では雲の中で、総合乖離率は+3.4%とプラス幅が縮小、200日線との乖離率は-1.6%とマイナス幅が拡大しました。もう少しで中期上昇トレンド復帰と云うところまで来ています。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.2ポイント下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
今後は、サブプライム問題の再燃に注意しつつ、金利動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。75日線を抜いて上げてきましたので、当面は200日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜かずに下落するケースは25日線を目安として下落、
②200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、の3つのケースを念頭に置けば良いと思います。今日のところは、まだ下げに転じたとは判断できません。
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