9/28日のNYSEとNASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比10円ほど安く寄り付きましたが、その後は上昇し、一時前日比120円ほど高くなる場面もありましたが、後場下落に転じ100円安まで売られたものの、引け際に上昇し、結局60円高で引けました。出来高は18.6億株と低水準で、外人は350万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+263とプラス幅が縮小しました。
場中に下げた原因はスイス金融大手UBSが巨額減損損失見通しと伝えられたことのようですが、市場はこの種のニュースに抵抗力がついてきたようです。きょうは頼みの外人も売り越しで、出来高も低水準ですので17000を前に押し戻された面も有ります。この出来高では、何度もチャレンジしないと抜けないと思います。
中期的には、一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-0.5%、200日線との乖離率は-2.6%とマイナス幅は若干縮小しました。しかし、これがプラスに定着しないと中期的には上昇トレンド復帰とは言えません。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.6%下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題の景気への影響と日本の政局の行方と外人買いの有無で、ここからの方向を見極める必要が有ります。当面は75日線を抜けるか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①75日線を抜かずに下落するケース、
②75日線を抜いて200日線近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も最大でも25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。
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