24日のNYSEとNASDAQが下落後もどしたことを受けて、日経平均は前日比10円ほど高く寄り付き、その後前場は小動きでしたが、後場下落に転じ、結局74円安で引けました。外人は850万株の売り越しとなり、出来高は17.4億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-393とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場はメリルリンチの赤字決算や、9月の中古住宅販売件数の減少を受け、売り先行となっていましたが、利下げ観測から急速に下げ渋り、NYSEはほぼ横ばいとなりました。日本市場は上海総合株価指数が急落したこと、円高などから、後場先物主導で売られました。今日も、出来高が少なく、先物に振り回される相場でした。重要な節目である16500円を抜けず、づるずる下げ、22日の安値を割ってしまいました。どうやら、上昇トレンドの下値抵抗線を割ってしまったようです。短期上昇トレンドは黄信号になりました。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-12.4%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率は-5.8%とマイナス幅が拡大。中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が14.6ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は25日線を大きく割ってきましたので、正念場となりました。ここからの日経平均の想定される動きは、ボリンジャーバンド下限16100円近辺まで下げて窓埋めとなる16720円を目安として上昇、と言うシナリオを念頭に置けば良いと思います。
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