26日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比110円ほど高く寄り付き、前場は堅調に推移し、後場一段高となりましたが、その後は利益確定売りに押され結局192円高で引けました。外人は170万株の買い越しとなり、出来高は17.9億株と低水準ながら増加しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-20とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場はFOMCでの追加利下げ期待が強く、マイクロソフトの好決算や、米住宅ローン最大手カントリーワイド・ファイナンシャルが10~12月期の黒字転換見通しを出したことを好感し上昇しました。日本市場は好決算を反映した動きとなりキヤノン、ホンダ、トヨタ、ソニー、など国際優良株が値上がりしました。今日の上げで窓埋めとなる25日線近辺まで上昇、外人は買い越しだったものの、出来高は少なく、ここまでは、から売りの買い戻しが中心の限定的な上昇と思われます。今後も、厳しい銘柄選別が伴うものと思われます。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-4.9%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-0.9%とマイナス幅が縮小しましたが、200日線までは、まだ600円ぐらい有りますので、中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.1ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面の目安である25日線近辺までの戻りをほぼ達成しましたが、日柄としては、さらに上昇する確率が高そうです。しかし、前提としては、外人買いと出来高増が必要と思われます。
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