17日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受け、日経平均は前日比20円高で寄り付き、その後も前場は堅調に推移し、後場も一時弱含む場面も有りましたが、堅調な展開は続き、結局150円高で引けました。出来高は17.5億株と増加しましたが、外人は2280万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-36とマイナス幅が縮小しました。
NASDAQが上昇、前日の急落の要因となったインド株式相場が反発、日本市場は前日までの2日間で400円超下落したことで短期的な過熱感が後退、などの好材料から、軟調な展開が続いていた金融株が自律反発するなど、買い安心感が広がったようです。しかし、出来高は低水準に戻り、外人の売り越も続いていますので、短期的にはここから反発と、安心できる状況でも有りません。
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+2.1%とプラスに転換しました、200日線との乖離率は-1.2%とマイナス幅が縮小。中期的には、まだ、微妙な位置です。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.8ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
ここからは、米国・日本とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は目安となる75日線をはさみリバウンドしてきましたが、日柄的には今週末まで下げやすい時期と思います。
ここからの売買シナリオは、
①ここから急反騰する場合は再び窓埋めにチャレンジ、
③25日線近辺まで下げて反騰した場合は再び200日線越えにチャレンジ、の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。
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