日経平均の予想: <20071013>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

Saturday, October 13, 2007

<20071013>日経平均の来週の動きと中期的投資スタンス

OECDのGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.7ポイントとなり、先週に比べ変化は有りませんが、日本市場には引き続き大きな割安感が有ります。200日線乖離率差は-10.3ポイントとなり先週よりも1.0ポイント割安度は減少しましたがこの面でも大きな割安感があります。一方、8月決算の業績発表はほぼ終わり、今期予想増益率は、日経225採用銘柄平均+6.2%と増益率は変化なく、米国S&P平均の+6.9%よりは劣るもののほぼ同水準となっていますが、今週から9月中間決算発表による変化に注目する必要が有ります。
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2007年GDP予測値(現在2.4%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場はFRBのさらなる利下げ観測から堅調に推移し、先週も年初来高値を更新しました。今週から2Qの業績発表が続きますので、その結果に左右される相場となりそうです。
②日本も、今週から中間決算発表が始まりますので、11月中旬までは業績内容に左右される相場となると思われます。
③長期金利は多少上昇ぎみながら、安定的に推移し、金利差は3.0%と拡大し、円安ぎみに推移しています。
④OECDによる予測値が改定され日本の今年のGDP伸び率予測値2.4%は変化ありませんが、米国は2.1%から1.9%に下方修正され、日本市場の割安感はさらに増しています。
⑤9月第4週、10月第1週とも大幅買い越しとなりました。政局の安定から外人買いが続いているようです。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が強気材料でした。今週からは②に左右される展開が予想されます。特にハイテク企業の業績動向に注目する必要が有りそうです。
日本市場はテクニカル面では、直近株価は一目均衡表では雲を抜け、200日移動平均線乖離率もプラスに転換し、総合乖離率も+6.8%とプラス幅が拡大するなど、中期上昇トレンドは"青色信号"となりました。週足は昨年12月以来の5週連続陽線となりましたので、先高感が増しています。
今後は②の業績発表結果による米国市場の展開、③に伴う為替の動向、⑤政局の安定と外人買いの継続と出来高の動向がキー・ポイントと思われます。
ここからの投資スタンスは、基本スタンスは買いが有利とおもわれますが、あまり押し目を作らずにここまで上昇してきましたので、次の目標の窓埋めとなる17680円2近辺で、一旦調整が有りそうです。その調整幅次第で次の上昇目標を考えれば良いように思います。