9日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受け、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付きましたが、その後は軟調に推移し、結局17円高で引けました。外人は1020万株の売り越しとなり、出来高も16.9億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+410とプラス幅が縮小しました。
朝方はNYSEの過去最高値更新を好感した買いが先行し、上げ幅は100円近くに達しましたが、外人の売り越しや出来高が盛り上がらず徐々に伸び悩む展開でした。昨日と同じような展開となりました。17200円近辺は8月上旬に30億株を超える大商いがあったレンジですので、ここを抜けるには出来高か日柄が必要と言うことでしょう。
中期的には、一目均衡表では雲の中で、総合乖離率は+4.5%とプラス幅が拡大、200日線との乖離率は-0.7%とマイナス幅が縮小しましたが。相変わらず、もう少しで中期上昇トレンド復帰と云うところで足踏みしています。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ11.2ポイント下回り、日本市場は益々売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
75日線を抜いて上げてきましたので、当面は200日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜かずに下落するケースは25日線を目安として下落、
②200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、
の3つのケースを念頭に置けば良いと思います。200日線を抜くには新しい材料が欲しいところです。
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