11日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比同値で寄り付きましたが、その後は終日軟調に推移し、結局127円安で引けました。外人は560万株の買い越しとなり、出来高は19.2億株と高水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+275とプラス幅が縮小しました。
米国市場は引け際急落し、特にNASDAQは「つつみ下げ」となり売りに有利な展開となりそうです。日本市場は米国市場の下落の影響はなく寄り付きましたが、アジア地域の株式相場が大幅に下落したことや、昨日の異常な急騰の反動もあり、終日、売りが優勢でした。
一目均衡表では雲の上に抜け、総合乖離率は+6.8%とプラス幅が縮小しました、200日線との乖離率は+0.1%とかろうじてプラスです。中期的には、なんとか上昇トレンド復帰と云う状態です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.0ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。200日線を抜いて上げてきましたので、当面は窓埋めするか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①200日線を抜いて下落するケースは75日線を目安として下落、
③200日線を大きく抜いて窓埋めとなる17680円近辺で下落するケースは200日線を目安として下落、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。
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