19日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比250円ほど安く寄り付き、その直後一時540円安となる場面も有りましたが、後場戻し、結局375円安で引けました。外人は1470万株の売り越しとなり、出来高は19.1億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-718とマイナス幅が大幅に拡大しました。
米国株式市場はキャタピラーやスリーエムなど、市場の失望を誘う決算が相次ぎ、業績の先行き不安が台頭し急落しました。日本市場では円相場が113円台まで上昇し、アジア株式相場の下落も影響もあり、大幅下落となりました。日経平均は25日線では踏みとどまれず、重要な節目である16500円をも、大きく割り込みましたが、終値では、なんとか節目近辺までは戻しました。今日の安値の16250円近辺で上昇トレンドの下値抵抗線到達と考えられますので、明日以降に節目の上に戻せずに、今日の安値を割るようだと短期上昇トレンドに赤信号が灯りそうです。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-9.8%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率は-5.0%とマイナス幅が拡大。中期的なトレンドとしては、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.9ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国企業業績悪化から、日経平均は25日線を大きく割ってきましたので、正念場となりました。
ここからの日経平均の想定される動きは、
①ここから反騰する場合は200日線を目安として上昇、
②ボリンジャーバンド下限15900円近辺まで下げて反騰する場合は窓埋めとなる16720円を目安として上昇、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。
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