25日のNYSEとNASDAQが下落後もどしたことを受けて、日経平均は前日比70円ほど高く寄り付き、その後前場は小動きでしたが、後場一段高となり、結局221円高で引けました。外人は690万株の売り越しとなり、出来高は16.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-340とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場は景気の先行指標である9月の耐久財受注額が予想を下まわったことや新規の失業保険申請数が予想より大きくなったことが嫌気されましたが、下げなかったのは金利引下げ期待によるものです。日本市場はソニー・ホンダなどのよい決算がでて反発しました。思いのほか良い決算が出たことで、新興国のウエイトが高い日本の輸出企業は米国の景気後退の影響は限定的との思惑から、来週から中間決算発表のピークを迎える日本市場の見直しが期待されます。しかし、今日も、出来高が少なく、今日の上げは、から売りの買い戻しが中心の限定的な上昇と思われます。今後も、厳しい銘柄選別が伴うものと思われます。
今日の上昇で、上昇トレンドの下値抵抗線はかろうじて維持した形となりました。一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-8.3%とマイナス幅が縮小、200日線との乖離率は-4.5%とマイナス幅が縮小しましたが、200日線までは、まだ800円ぐらい有りますので、中期的なトレンドとしては、相変わらず、微妙な位置です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.0ポイント下回り、すこし改善しましたが、日本市場は売られ過ぎが続いています。なかなか、この状況から脱することが出来ませんが、政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われます。
日米とも企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績と日本の政局の行方や外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
一旦リバウンドしましたので、当面の目安は25日線までの戻りを想定すれば良いと思います。その位置は同時に窓埋めとなります。しかし、10月第3週から外人は売り越しとなっていますので、買い越しに転じないと、さらなる上昇は困難と思われます。
《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。"blogランキング"のクリックもお願いします。》