16日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比30円安で寄り付き、その後も前場は軟調に推移し、後場も一段安となり、引け際上昇しましたが、結局182円安で引けました。出来高は23.1億株と増加しましたが、外人は1270万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-308とマイナス幅が拡大しました。
米国市場は原油が88ドルと高値を更新を嫌気し下落、日本市場もサブプライムローン問題の再燃を受けた外国人売りが継続、インド株式相場の急落と円相場の上昇も有り、今日も売り込まれました。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-0.4%とマイナス転換しました、200日線との乖離率は-2.1%とマイナス幅が拡大。中期的には、下降トレンド入り懸念復活と云う状態です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.7ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。政局と企業業績にからむ日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や信用収縮に伴う外人売りの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日経平均は値幅的には目先安値の目安となる75日線を割ってきましたが、日柄的には今週末まで下げやすい時期と思います。ここからの売買シナリオは、
①ここから急反騰する場合は再び窓埋めにチャレンジ、
③25日線近辺まで下げて反騰した場合は再び200日線越えにチャレンジ、の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。
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