15日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比90円安で寄り付き、その後も前場は軟調に推移し、後場もどしましたが、再び下落、結局220円安で引けました。出来高は19.1億株と増加しましたが、外人は1730万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-64とマイナス転換しました。
米国市場では、シティグループが10~12月期も信用市場の悪化が続くとの見通しを示し、信用収縮懸念が再燃、NY原油先物価格が86ドルと過去最高値を更新したことでインフレ懸念が高まったようです。日本市場も外人売りや、9月中旬からの上昇で買い疲れもあり、ほぼ前面安でした。
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は+3.0%とプラス幅が縮小しました、200日線との乖離率は-1.0%とマイナスに転換。中期的には、下降トレンド入り懸念復活と云う状態です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ10.3ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎとなっています。政局と企業業績にからむ日本市場の弱気材料が後退すれば、この差が埋まるものと思われます。
米国企業の業績発表に左右される時期になってきましたので、今後は、企業業績、金利・為替動向と日本の政局の行方や外人買いの動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
窓埋めせずに下落しましたので、75日線を目安として下落する可能性が高いと思います。日柄的には今週末が目先の安値が出やすい時期です。
ここからの売買シナリオは、
①75日線近辺で反騰した場合は再び窓埋めにチャレンジ、
②25日線近辺で反騰した場合は再び200日線越えにチャレンジ、
の2つのケースを念頭に置けば良いと思います。
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