9/12日のNYSEとNASDAQは小幅下落しましたが、日経平均は前日比90円ほど高く寄り付き、前場は一時130円ほど高くなる場面も有りましたが、その後徐々に下落し、結局23円高で引けました。
外人は330万株の売り越しとなり、出来高は15.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-461とマイナス幅は拡大しました。
安倍首相の辞任の影響は前日後場の乱高下で、ある程度織り込んだようです。原油先物が初の80ドル台に乗せたことで、商社など資源関連株が買われましたが、FRBの金利決定待ちで、日経平均は小動きですが、8月17日の安値を更新している銘柄が多くなってきた点が気になります。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-19.1%)幅は深く、200日線との乖離率は(-8.4%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。この主な原因が政局混迷に伴う改革後退であれば、有り得ます。
しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.5%下回り、日本市場は売られ過ぎとなっています。日本市場の魅力が復活すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われますが、明確に政局が問題となってきましたので、今のところ期待薄です。
今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方、来週の利下げ幅などの材料の行方と日本の政局の成り行きで、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は2番底を探る展開と思われますが、-2σのボリンジャーバンド(15450)を割るか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリは、15450を割らずにリバウンドした場合は25日平均線(16150)までは買い進んで良いように思いますが、あまり幅がなくなってきました。
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