9/4日のNYSEとNASDAQは上昇したことを受けて、日経平均は前日比80円ほど高く寄り付き、一時130円ほど高くなる場面も有りましたが、その後徐々に下落し、終日軟弱な相場となりし、結局262円安で引けました。出来高は18.1億株と増加しましたが、外人は920万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-35とマイナスに転換しました。
朝方の上昇幅の少なさを見て売りが優勢となった感じです。平均株価は薄商いの中、連日16,500円で跳ね返されていますが、上値を試すには、外部環境の好転、市場エネルギーの回復を待つしかないようです。しかし、日本の投資家は2番底待ちのようで消極的ですから、やはり外人頼みしかなさそうです。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-15.4%)幅は深く、200日線との乖離率は(-6.5%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。すなわち、サブプライム問題が日本企業の業績に影響しかねないとの危惧が市場には根強いと解釈できます。
しかし、イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.4%下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は25日線まで戻りましたので、200日線までさらに上昇するのか、2番底に向け下落するかですが、過去の出来高を見ると16650円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。今の出来高ではとてもムリでしょう。
ここからの売買シナリは、16650-17000の壁で押し戻されましたので16000円を割れば、さらに売り、16600円を抜ければ買いが良いように思います。
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