日経平均の予想: <070925>日経平均の今後の見通し

Tuesday, September 25, 2007

<070925>日経平均の今後の見通し

9/21日のNYSEとNASDAQは上昇9/24は小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比同水準で寄り付きましたが、前場は一時80円安まで下落しましたが、後場上昇に転じ、結局89円高で引けました。外人は820万株の売り越しで、出来高は18.9億株と低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-256とマイナス幅は縮小しました。
米国市場では、IMFが米サブプライム問題で、金融不安の長期化を警告し、金融機関の損失が最大2,000億ドルになる可能性を表明したことから、金融株や住宅関連株中心に軟調となったことや、円高基調から、朝方の東京市場は軟調に推移したものの、後場、金融株に買い戻しが入り指数を押し上げたようです。ただ、不動産、銀行など内需セクターの上昇は「買い戻しが主体」で戻りには限界がありそうです。出来高も相変わらず低水準です。このレベルの出来高では大量の戻り待ちの売りが控えている16600-17000を一気に抜くことは困難と思われます。
一方、25日線は上昇に転じましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。
中期的には、一目均衡表ではかなり雲に近づいてきましたので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうでが、総合乖離率は-7.9%、200日線との乖離率は-5.1%と縮小したものの相変わらずマイナスです。チャートは昨年11月の安値を割り込み、中期下降トレンド入りも、まだ、あり得えますが、9/3の高値16576円を抜けば下降トレンド脱却と考えられます。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.0%下回り、日本市場は売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は9/3の高値16576円を抜くか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①16576円を抜かずに下落するケース、
②16576円を抜いてボリンジャーバンド2σ(16650円近辺)近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。

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