9/3日のNYSEとNASDAQは休場、日経平均は前日比80円ほど安く寄り付き、その後前場は昨日終値に接近する場面もありましたが、後場下落し、結局104円安で引けました。外人は390万株の買い越しながら、出来高は14.6億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+185とプラス幅は縮小しました。
日本市場は、寄り付き前のSGX先物安を受け、売りが先行したようです。連休明け後の米国市場動向を見たいとの見送り気分が強く、出来高は今年2番目の低水準でした。
短期的に唯一の好材料は、ここ3日外人が買い越しとなっていることです。また、チャートからは目先上昇の可能性も読み取れます。しかし、自力で上昇する材料はなさそうですので、米国市場の動き次第でしょう。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-11.1%)幅は深く、200日線との乖離率は(-5.0%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。すなわち、サブプライム問題が日本企業の業績に影響しかねないとの危惧が市場には根強いと解釈できます。
しかし、イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.6%下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。当面は25日線まで戻りましたので、200日線までさらに上昇するのか、2番底に向け下落するかですが、過去の出来高を見ると16650円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。今の出来高ではとてもムリでしょう。
ここからの売買シナリは、16650-17000の壁で押し戻されれば売り、すんなり抜ければ200日線まで買いが良いように思います。2番底まで下げる前に少なくとも壁までは上昇するものと思います。
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