日経平均の予想: <070921>日経平均の今後の見通し

Friday, September 21, 2007

<070921>日経平均の今後の見通し

9/20日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比130円ほど安く寄り付きましたが、前場は一時60円安まで上昇しましたが、その後は軟調に推移、後場引け際に若干もどし、結局101円安で引けました。外人は240万株の買い越しとなりましたが、出来高は19.4億株と増加したものの低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-290とマイナス幅は拡大しました。
米国市場が原油上昇によるインフレ懸念が出て下落したことと、バーナンキFRB議長の米下院での証言で金融不安に警戒感を示したことで円高となり、日本市場で金融関連株や輸出関連株が売られました。今日も外人は買い越しでしたが、出来高は相変わらず低水準です。このレベルの出来高では大量の戻り待ちの売りが控えている16600-17000を一気に抜くことは困難です。
一方、来週からは25日線は上昇に転じるはずですし、直近の株価は25日線を大きく抜きましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。
中期的には、一目均衡表ではまだ雲のかなり下に在りますが、雲が下降中ですので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうでが、総合乖離率は-9.3%に拡大し、200日線との乖離率も-5.6%と相変わらずマイナスです。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆している点は変わっていませが、9/3の高値16576円を抜けば下降トレンド脱却と考えられます。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.0%下回り、日本市場は売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は9/3の高値16576円を抜くか否かに注目する必要があります。ここからの売買シナリオは、
①16576円を抜かずに下落するケース(この場合は下値は25日線近辺までが目安)、
②16576円を抜いてきたケース(この場合でも上値の目安はボリンジャーバンド2σ(16700円近辺)が目安)、近辺で下落の2つのケースを想定しておけば良いと思います。

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