9/7日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受け、日経平均は前日比220円ほど安く寄り付き、前場は一時470円ほど安くなる場面も有りましたが、その後上昇転じ、結局357円安で引けました。外人は1280万株の売り越しとなり、出来高は17.6億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-527とマイナス幅は拡大しました。
8月の米雇用統計で雇用者数が4年ぶりに減少、円相場の急伸、4-6月期のGDP改定値の下方修正、政局の流動化懸念など悪材料が一挙に出ては買いの手が出にくいのも仕方がありません。その一方で出来高も少なく、投売りが出た様子も有りませんので、今日が2番底との声はあまり聞こえてきません。
今日現在NASDAQの株価の200日平均線との乖離率は+2.2%ですが日経平均の200日平均線との乖離率は-8.7%です。相変わらず日本市場の弱さは変わっていません。この主な原因が政局混迷に伴う改革後退であれば、長引きそうです。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-21.4%)幅は深く、200日線との乖離率は(-8.7%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.9%下回り、日本市場は売られ過ぎであることも事実です。日本市場の魅力が復活すれば、急騰も有りえますが、政局が原因とすれば、厄介です。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。当面は2番底を探る展開と思われますが、-2σのボリンジャーバンド(15500)を割るか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリは、15500を割らずにリバウンドしたところから25日平均線までを買うと云うシナリが良いように思います。
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