日経平均の予想: <070903>日経平均の今後の見通し

Monday, September 03, 2007

<070903>日経平均の今後の見通し

8/31日のNYSEとNASDAQが大幅上昇しましたが、日経平均は前日比60円ほど安く寄り付き、その後下落し一時110円ほど安くなる場面もありましたが、後場は若干戻し、結局44円安で引けました。出来高は15.2億株と低水準ながら、外人は870万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+320とプラス幅は拡大しました。
8/31の米国市場はサブプライムローン問題で、ブッシュ大統領が緊急対策を発表、バーナンキFRB議長も追加措置準備を表明し、好感され続伸。ただ、東京市場では、織り込み済みであった点と、朝方発表された4~6月期企業法人統計で設備投資額が減少したこともあり、売りに傾いたようです。今夜の米国市場は休場ですので、明日も様子見気分が強そうです。
しかし、短期的には、ここ2日外人は買い越しとなっていますし、チャートからは目先上昇の可能性も出てきています。
一方、中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率もマイナス(-9.5%)幅は深く、200日線との乖離率は(-4.4%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆しています。すなわち、サブプライム問題が日本企業の業績に影響しかねないとの危惧が市場には根強いと解釈できます。
しかし、イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日本市場もバリュー株中心に見直されると思います。それに加え、今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.1%下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。
今後も、米国の景気の行方、サブプライム問題が景気後退に繋がる悪材料の出方と日本市場での外人の売買動向に注意しつつ、ここからの方向を見極める必要が有ります。
当面は25日線まで戻りましたので、200日線までさらに上昇するのか、2番底に向け下落するかですが、過去の出来高を見ると16650円から17000円にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると考えられますので、通過にはかなりのエネルギーが必要と思われます。今の出来高ではとてもムリでしょう。ここからの売買シナリは、16650-17000の壁で押し戻されれば売り、すんなり抜ければ200日線まで買いが良いように思います。

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