日経平均の予想: <070919>日経平均の今後の見通し

Wednesday, September 19, 2007

<070919>日経平均の今後の見通し

9/18日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比240円ほど高く寄り付き、その後も前場は堅調に推移し、後場引け際に一段高となり、結局579円高で引けました。外人は1270万株の売り越しとなり、出来高は17.7億株と増加したものの低水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-6とマイナス幅は縮小しました。
FRBがFOMCでFF金利の0.5%引き下げを決定したことがサプライズとなり、NYSE、NASDAQともに今年最大の上げ幅となったことと、為替が1ドル=116円39銭と円安に振れたこともあり、東京市場も大幅上昇となったようです。
内容的には、出来高はさほど多くなく、外人は相変われず売り越しで、イマイチです。市場はまだ疑心暗鬼で、このまま、どんどん上昇を続けるとも思えません。しかし、25日線を大きく抜きましたので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性がでてきました。
中期的には、一目均衡表ではまだ雲のかなり下に在りますが、雲が下降中ですので、日経平均が順調に上昇すれば上に抜ける日も近そうです。総合乖離率は-8.1%に縮小し、200日線との乖離率も-5.7%まで縮小してきました。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆している点は変わっていませが、下降トレンド脱却の可能性もでてきました。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が10.6%下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方と日本の政局の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。15611円を割らずに上昇し、25日線を大きく抜いてきましたので、当面は8/31の高値16569円を抜くか否かに注目する必要がありそうです。
ここからの売買シナリは、
①16569円を抜かずに下落するケース(この場合は下値は25日線近辺までが目安)、
②16569円を抜いてきたケース(この場合でも上値の目安はボリンジャーバンド2σ(16700円近辺)が目安)、
の2つのケースを想定しておけば良いと思います。

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