9/17日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比90円ほど安く寄り付き、その後も前場は軟調に推移し、後場引け際に一段安となり、結局325円安で引けました。外人は1130万株の売り越しとなり、出来高は15.8億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-692とマイナス幅は拡大しました。
イングランド銀行が中堅金融機関ノーザン・ロックに対する救済融資実施を発表、欧州市場で金融株が下落したことと、国内で、クレディアが民事再生法適用を申請したことで、日本市場は金融株中心に下落しました。明日もFOMCの金利決定が大きく影響すると思われまので米国市場の動きに左右されそうです。
中期的には、一目均衡表では雲のかなり下に在り、総合乖離率は-18.8%に拡大し、200日線との乖離率は(-8.5%)と云う状態です。チャートは昨年11月の安値までも割り込み、中期下降トレンド入りも大いにあり得ることを示唆している点は変わっていません。しかし、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.1%下回り、日本市場は売られ過ぎとなっています。日本市場の弱気材料が後退すれば、徐々にこの差が埋まるものと思われます。
今後も、米国のサブプライム問題と景気の行方、来週の利下げ幅などの材料の行方と日本の政局の成り行きで、ここからの方向を見極める必要が有ります。
25日線近辺から大きく下落しましたので、当面は9/11の安値15611円を割るか否かに注目する必要がありそうです。ここからの売買シナリは、①15611円を割らずに上昇するケース(この場合は上値16500円近辺までが目安)、②15611円を割った後リバウンドするケース(この場合は25日線までが目安)、の2つのケースを想定しておけば良いと思います。
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