日経平均の予想: <070927>日経平均の今後の見通し

Thursday, September 27, 2007

<070927>日経平均の今後の見通し

9/26日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比120円ほど高く寄り付き、その後も押し目を作らず堅調に推移し、結局396円高で引けました。出来高は20.8億株と久々に高水準となり、外人は3190万株の大幅買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+377とプラス幅が拡大しました。
本日の日本市場は予想以上の全面高の展開となりりました。米国株高や円安傾向もありますが、一番の材料は外国人投資家の大量買い越し観測でした。外国証券寄付前成行注文で、買い9,710万株に対し売り6,520万株と3,190万株の大量買越しがサプライズとなり、買い安心感につながったのではないかと思います。これが、外人買い復活の兆しなのかどうか、明日以降も注目する必要があります。今日は売り物がない中、スルスルと上昇した感じです。この価格帯にはかなりの戻り待ちの売りが控えていると思われますので、このまま、17000円をすんなり抜けるとも思えませんが、ともあれ、今日の上昇で、短期的な上昇トレンドが確認でき、9/11の安値15611円が2番底であったことが確認できたと思います。25日線も上昇に転じていますので、下落に転じた場合でも25日線が下値支持線となる可能性が高いように思います。
中期的には、一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-0.5%まで回復してきましたが、200日線との乖離率は-2.6%と縮小したものの相変わらずマイナスです。これがプラスに定着しないと中期的には上昇トレンド復帰とは言えません。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場がまだ9.7%下回り、日本市場はまだまだ売られ過ぎです。日本市場の弱気材料が後退すれば、さらに、この差が埋まるものと思われます。
今後も、サブプライム問題に起因する信用収縮の景気への影響と日本の政局の行方で、ここからの方向を見極める必要が有ります。9/3の高値16576円を大きくぬきましたので、当面は75日線を抜けるか否かに注目する必要があります。
ここからの売買シナリオは、
①75日線を抜かずに下落するケース、
②75日線を抜くケースを抜いて200日線近辺で下落
の2つのケースを念頭に置き、いずれの場合も25日線までの下落を想定しておけば良いと思います。

《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。"blogランキング"のクリックもお願いします。》