日経平均の予想: <071116>日経平均の今後の見通し

Friday, November 16, 2007

<071116>日経平均の今後の見通し

15日のNYSEとNASDAQは下落したことを受け、日経平均は前日比160円ほど安く寄り付き、前場は寄り付きの水準で推移し、が、後場下げ幅を拡大、一時340円安もありましたが、結局241円安で引けました。出来高は18.3億株と低水準で,外人は2360万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-369とマイナス幅が拡大しました。
米国株式市場はJCペニーが利益見通しの下方修正を発表。年末商戦への懸念が高まり、ウェルズ・ファーゴのCEOが住宅市場について悲観的な見通しを述べたことが嫌気され下落。日本市場は米国株安と円高、アジア株安がかさなり大幅下落となりました。下値がためか、さらなる下落の前触れかハッキリしません。15000円は月足の下値抵抗線ですので、これを割るかどうかは長期上昇トレンド終焉か否かに繋がります。
一目均衡表では雲の1300円下に在り、総合乖離率は-26.6%とマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-11.9%とマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が13.5ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.3%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
NYSEのダウ平均は200日平均線の下に入ってしまいました。日本市場の出来高の少なさが気になります。高水準の出来高を伴って上げる地合いにならないと本格的な上昇相場とはなりません。

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