日経平均の予想: <071130>日経平均の今後の見通し

Friday, November 30, 2007

<071130>日経平均の今後の見通し

28日のNYSEとNASDAQは小幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比10円ほど高く寄り付き、前場は堅調な展開となり、後場若干調整したものの引け際に上昇し結局166円高で引けました。外人は480万株の売り越しながら、出来高は26.1億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+234とプラス幅が拡大しました。
米国株式市場は、住宅市場の低迷や企業業績への警戒感を誘う半面、FRBによる追加利下げ期待が高まったとの見方も出て、次第に買いが優勢となったようです。日本市場は円相場の落ち着きを背景に、割安感がある主力株中心に買われました。バーナンキFRB議長が、追加利下げの可能性を示唆したことも、買い安心感を誘ったようです。
一目均衡表では雲の900円下に在り、総合乖離率は-11.8%とまだマイナス幅は大きく、200日線との乖離率も-8.3%とまだまだマイナス幅が大きいままで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.6ポイント下回り、日本市場は、まだまだ、売られ過ぎが続いています。信用収縮と政局が落ち着き、企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。
決算算発表はほぼ修了しましたが、通期増益率が6.8%から5.4%に低下しています。中間決算は好調ですが、通期の業績には慎重な見方が多いようです。米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
日本市場は久しぶりに出来高をともなって上昇しました。25日線まで戻しましたので、一旦調整する可能性が高いと思いますが、その調整幅の大きさでその先の上昇幅が推測できるのではないかと思います。

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