日経平均の予想: <071113>日経平均の今後の見通し

Tuesday, November 13, 2007

<071113>日経平均の今後の見通し

12日のNYSEとNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比50円ほど安く寄り付き、前場は一時前日比40ほど高くなる場面もありましたが、後場一段安となり一時前日安値を更新するなど乱高下し、結局70円安で引けました。出来高は22.2億株と高水準ながら,外人は720万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-866とマイナス幅が縮小しました。
米国株式市場は原油、金、など国際商品市況安に伴い、資源株が売られたほか、ハイテク株も売られました。日本市場は寄り付き前に発表された第3四半期GDP速報値は外需をけん引役に良い内容でしたが、米景気の先行き減速懸念の方が影響し、材料視されませんでした。未だ、米国市場に明確な下げ止まり材料が出ていませんので、もう少し様子を見たほうが無難でしょう。
一目均衡表では雲の下ぬ抜け、総合乖離率は-29.0%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-12.2%とマイナス幅が拡大、25日線も下向きとなりましたので、中期的トレンドも、赤信号です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.5ポイント下回り、日本市場は売られ過ぎが続いています。政局と企業業績が改善すれば、この差が埋まるものと思われますが、なかなか、この状況から脱することが出来ません。現在までの決算発表結果では増益率が6.8%から5.8%に低下しています。サブプライムローン問題が日本企業業績下方修正につながってきたようです。11月中旬までは企業業績と日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。
政局混乱とサブプライムローン問題再燃で、今日も年初来安値を更新してしまいました。ここからは、基本投資スタンスはリバウンドによる買い場さがしで良いと思いますが、今のところ、大きくもどる材料は見当たりませんが、2日連続で、月足の下値抵抗線である15000円にタッチして戻した点は良い兆候です。この線を大きく割ることなく、売り方の買い戻しで勢いよくリバウンドしたことを確認してから買っても遅くはないと思います。

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