日経平均の予想: <071225>日経平均の今後の見通し

Tuesday, December 25, 2007

<071225>日経平均の今後の見通し

21,24日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比180円ほど高く寄りつき、前場は下落基調でしたが、後場上昇に転じ、結局295円高で引けました。出来高は14.1億株と超低水準でしたが、外人は330万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-223とマイナス幅が縮小しました。
24日の米国株式市場市場ではメリルがシンガポールの政府系投資ファンドなどから出資を受けると正式発表。前週末にFRBが入札方式で金融機関への新たな資金供給を当面は2週間ごとに実施すると発表したことも信用収縮懸念の後退への期待感から金融株が上昇し、指数は先週末の大幅上昇に続き連騰しました。
日本市場は連休中の米株式相場の上昇や円相場の下落を好感した買いが先行したが、その後は高い水準ながら方向感に乏しい展開となり、薄商いに加えて目新しい材料も見当たらず、1万5500円前後でのもみ合いが続きました。
一目均衡表では雲の400円下に在り、総合乖離率は-10.5%とマイナス幅は縮小、200日線との乖離率も-8.1%とマイナス幅が縮小したものの依然マイナスで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が12.5ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国では今週、金融機関の追加評価損の決算発表が有りましたが、市場への影響は限定的でした。すでに折込済みだったようです。日経平均は25日線を越えかつ、25日線が上昇に転じ、IPゾーン入りしました。目先の上昇の目安は75日線とボリンジャーバンド+2σが重なる16100円近辺と思われます。

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