日経平均の予想: <071221>日経平均の今後の見通し

Friday, December 21, 2007

<071221>日経平均の今後の見通し

20日のNYSEとNASDAQが上昇しましたが、日経平均は前日比10円ほど高く寄りつき、前場は軟調な動きでしたが、後場上昇に転じ、結局225円高で引けました。出来高は19.8億株と低水準で、外人は1290万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-782とマイナス幅が拡大しました。
20日の米国株式市場市場ではオラクルが大幅な増収増益で、次の四半期も強気の見通しを示したため大幅高。マイクロソフトやIBM、シスコシステムズなどがつれ高。一方、証券大手ベアー・スターンズの9―11月期決算はサブプライムローン関連の評価損が膨らみ最終赤字だったものの市場に与えた影響は限定的でした。
日本市場は朝方は15000円を割る場面があったものの、米ハイテク株高を受けて、国内のハイテク株も朝方から買われ、中国・アジア株高もあり、中国経済の成長の恩恵を受ける機械や鉄鋼に買いが入り、引けはきょうの高値圏でした。
一目均衡表では雲の800円下に在り、総合乖離率は-16.0%とマイナス幅は縮小、200日線との乖離率も-9.9%とマイナス幅が縮小したものの依然マイナスで、25日線も下向きですので、中期的トレンドは、赤信号のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですし、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.6ポイント下回り、日本市場は、売られ過ぎが続いています。
米国市場の動きと日本の政局の行方や外人の動向で、ここからの方向を見極める必要が有ります。米国では今週、金融機関の追加評価損の決算発表が有りましたが、市場への影響は限定的でした。すでに折込済みだったようです。
日経平均は日柄としては週末に目先のボトムをつけ易かったのですが、前場の安値が目先のボトムだったようです。ここからは、25日線を越えIPゾーン入りできるか注目する必要があります。

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