日経平均の予想: <070731>日経平均の今後の見通し

Tuesday, July 31, 2007

<070731>日経平均の今後の見通し

7/30日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、前日比20円ほど高く寄り付いたものの、その後、軟調に推移し、後場に一時100円安まで下げましたが引けにかけて戻し、結局40円安で引けました。外人は280万株の売り越しながら、出来高は21.3億株と高水準で、安値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-33とマイナス幅が大幅に減少しました。
昨日は悪材料の中、下ヒゲをつけて高値引けしたので、今日は米国株高・円高一服で反発が期待されましたが、裏切られました。サブプライム問題に起因する信用収縮懸念がくすぶる米国市場への警戒感が払拭できないうえ、CME日経先物が小幅下落だったことも投資家心理に影響を与えたようです。
テクニカルには、短期は、安値更新銘柄数が1000を超えた後急減している点、サイコロジカルラインが一旦33%まで達した点、など、下げ止まりを示していますが、中期的には、一目均衡表では雲の下に抜けてしまい、総合乖離率マイナスに深く突入(-7.3%)、200日線割れ(-0.2%)と、中期下降トレンド入りを懸念させます。目先は米国株がリバウンドするか昨日の安値を割るかによって決まると思います。今夜の米国市場を注目したいと思います。
一方、本格化している3月期決算企業の第一四半期決算は概ね良好で、中間・通期予想を増額修正する銘柄が目立ちますし、イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在ですので、米国市場が回復すれば、日経平均に良い影響が有るのは必定です。
今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4.3%下回り、この面での割安感もまだまだ大きい状態です。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、業績発表動向に注意しつつ、反転エネルギーの強さを見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、200日線を再び陽線で抜け7/27の高値17380円を抜けば買い、7/30の安値17040円を割れば売りを考えるべきでしょう。

《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》