7/17日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は前日比80円ほど安く寄り付き、その後急落し前場一時18000円を割れる場面もありましたが、後場若干もどしたものの限定的で売り直され、結局201円安で引けました。外人は20万株の買い越しで、出来高は22.2億株と増加したものの、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-461とマイナス幅を大幅に拡大しました。
インテルが同日の時間外取引で大幅安となったため、今晩の米株が大きく下げるのではとの警戒感が広がり、ハイテク株中心に幅広い銘柄が売られたようですが、過剰反応と思います。日米長期金利差は拡大して若干円安になりましたが、市場からは無視された形です。
日経平均の今日の安値は7/12の安値をまだ割っていませんので上昇トレンドは維持していますが、TOPIXは7/12の安値を更新し、上昇トレンドは崩れそうな状況です。明日の株価が重要になってきました。
選挙が終るまで、本格的な買いはなさそうなので、売り方有利ですが、日本市場の割安感から選挙後に上がるとの期待も大きいので、下値も限定的と思われます。相場のリズムとしては、目先は上昇し易い局面ですので、短期投資スタンスは、"押し目買い"が妥当と思います。
日経平均は依然三角持ち合いの形になっています。ここは、セオリーどうりに、煮詰ったところで上に大きく動くと云うシナリオをで臨むべきと思います。又、イールド・スプレッドの日米差は年初から拡大を続けていることから日本市場には割安感が高まっていますので、基調としては、先高感が有ると思います。
テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(5.7%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号ですが余裕はなくなりました。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が5.2%下回り、この面での割安感も益々増しています。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と業績発表に注意しつつ、三角持ち合い離れは何時かを探る必要が有りそうです。
結果的に、もたつけば売りと云う戦略が有効でした。ここからは、12日の安値(17940)を割れば売り、割らずに切り返せば買いが良いと思います。
《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》