7/16日のNYSEは上昇しNASDAQが下落したことを受け、日経平均は前日比30円ほど高く寄り付き、その後下落したものの下値も限定的で狭いレンジで終日推移し、結局21円安で引けました。外人は1130万株の買い越しで、出来高は20.5億株とやや増加したものの、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-95とマイナス幅を拡大しました。
今日も海運、商社、資源関連などが相変わらず強く、高値更新していましたが、その一方で、日米長期金利差縮小から円高となり国際優良株は総じて軟調となりました。日経平均は25日線の上に在るものの、安値更新銘柄数の方が多く、特定の銘柄のおかげで下げ渋っていると言う状態です。
円安になり、国際優良株の上昇がないと18300円は抜けそうもありません。今日の結果だけ見ると、今後も、米国株がもたつくようだと、政局不安定による外人見送り気分が充満しそうです。しかし、その場合でも下値は限定的でしょう。相場のリズムとしては、目先は上昇し易い局面ですので、短期投資スタンスは、"買い"が妥当と思います。
日経平均は依然三角持ち合いの形になっています。ここは、セオリーどうりに、煮詰ったところで上に大きく動くと云うシナリオをで臨むべきと思います。又、イールド・スプレッドの日米差は年初から拡大を続けていることから日本市場には割安感が高まっていますので、基調としては、先高感が有ると思います。
テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(9.3%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。
今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3.4%下回り、この面での割安感も益々増しています。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と外人の注文状況に注意しつつ、三角持ち合い離れは何時かを探る必要が有りそうです。ここからは、18300円抜ければ買い、抜けずにもたつけば売りと云う戦略が有効かと思います。
《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》