7/09日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、CME日経先物の伸び悩みもあり、日経平均は前日比20円安く寄り付き、その後も終日小動きで軟調に推移し、結局9円安で引けました。久々に外人は670万株の買い越しで、出来高も18.4億株と低水準ながら若干増加したものの、高値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+131とプラス幅を縮小しました。
日経平均は下げは小さかったものの、原発関連や資源関連などに短期資金が一極集中するなど、手詰まり感は否めない状況です。出来高を伴い、国際優良株と出遅れセクターが底上げするような形にならなければ日経平均の高値更新はおぼつかないと思います。
政局不安定による外人見送り気分、市場のエネルギー不足、上値の重さと日中値幅の少なさは相変わらずで、長期金利も2%に接近し、日柄的にも下落し易い局面ですので、目先はやはり調整の確率が高いと思われますが、割安感、右肩上がりのトレンドは維持されていますので、下値も限定的と思われますので短期投資スタンスは、"押し目買い"が妥当と思います。
日本市場への外国人投資家の買いが細ったことが、米国市場との連動性が薄れ、方向感に乏しい展開となっている原因と思われます。選挙が終るまで外人は"待ち"状態の可能性が高く、他の材料がないと、この状況はしばらく続きそうです。
日経平均は三角持ち合いの形になってきました。ここは、セオリーどうりに、煮詰ったところで上に大きく動くと云うシナリオをで臨むべきと思います。
イールド・スプレッドの日米差は年初から拡大を続けていることから日本市場には割安感が高まっていますので、基調としては、先高感が有ると思います。
テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(10.8%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。
今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が2.3%下回り、この面での割安感も顕著です。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と外人の注文状況に注意しつつ、三角持ち合い離れは何時かを探る必要が有りそうです。
《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》