7/11日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受け、日経平均は前日比60円ほど高く寄り付き、その後前場は膠着状態でしたが、後場半ばから急落し、結局65円安で引けました。外人は200万株の買い越しで、出来高も22.0億株と増加したものの、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-134とマイナス幅を拡大しました。
米国高、金利差拡大からの円安進行もあり小高く始まりましたが、先物への大口売り、野村の年初来安値更新、木村化機などリード役の急落などが影響し、相場全体を押し下げたようです。
政局不安定による外人見送り気分、日柄的にも下落し易い局面ですが、外人の3日連続買い越し、出来高の増加傾向、長期金利の低下などが改善傾向にあり、割安感、右肩上がりのトレンドは維持されていますので、当面の目標の25日平均線まで下げましたので、短期投資スタンスは、"押し目買い"が妥当と思います。日経平均は三角持ち合いの形になってきました。ここは、セオリーどうりに、煮詰ったところで上に大きく動くと云うシナリオをで臨むべきと思います。又、イールド・スプレッドの日米差は年初から拡大を続けていることから日本市場には割安感が高まっていますので、基調としては、先高感が有ると思います。
テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(5.8%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。6月27日の安値(17848円)を割り込まなければ大丈夫でしょう。しかし、25日移動平均線が下降に転じた点が気がかりです。
今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が3.1%下回り、この面での割安感もかなり有ります。今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と外人の注文状況に注意しつつ、三角持ち合い離れは何時かを探る必要が有りそうです。ここからは、25日移動平均近辺(18050円)での逆指値での買いと云う戦略が有効かと思います。
《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》