日経平均の予想: <070727>日経平均の今後の見通し

Friday, July 27, 2007

<070727>日経平均の今後の見通し

7/26日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、前日比250円ほど安く寄り付き、その後、徐々に切り替えしたものの、後場中ごろから値を崩し、結局418円の大幅安で引けました。外人は1990万株の売り越しで、出来高は25.0億株と増加し、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-1308とマイナス幅が大幅拡大しました。
米国発の株価急落で投資家心理が極度に冷え込んでおり、来週も予断を許さない状況です。やはり、ヘッジファンドの破綻から世界的に信用収縮懸がなかなか払拭できないようです。今夜の米国株式市場も目がはなせません。
日米金利差が3.0%に縮小し、円高を誘発、日経平均三角持合下離れ、一目均衡表では雲の下に抜けてしまい、総合乖離率マイナスに深く突入と消極的にならざるを得ない状況です。しかし、次の上昇相場は総悲観の中で生まれるものです。ここは、来週は選挙と云うイベントが通過する点、安値更新銘柄数が1000を超えた点、サイコロジカルラインが33%となった点や、80%の銘柄が25日平均線の下に在るなど安値圏到達を示すテクニカル指標にすがり、少し早いかもしれませんが、あえて強気になりましょう。短期投資スタンスは、"買い"を推奨します。
イールド・スプレッドの日米差からの割安感は健在です。米国市場が回復すれば、日経平均に良い影響が有るのは必定です。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価はかろうじて、200日移動平均線の上ですが、一目均衡表では、雲の下に抜け、総合乖離率はマイナス7.1%となり、中期上昇トレンドは、赤信号です。しかし、短期にこの状況から抜け出せれば問題ありません。
今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が4.8%下回り、この面での割安感もまだまだ大きい状態です。今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃と信用収縮懸念、業績発表動向に注意しつつ、反転時期を見極める必要が有ります。
ここからの売買シナリは、売りは考えず、ボリンジャーバンド+2σ(17500が目安)を下から上に抜け陽線で終れば買いが良いのではないでしょうか。

《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》