6/29日のNYSEとNASDAQが小幅下落だったことを受けて、日経平均は前日終値付近で寄り付き、その後下落し一時80円安となる場面もありましたが、後場にかけ上昇に転じ、結局7円高で引けました。出来高は17.7億株と低水準ながら、外人は170万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+284とプラス幅を拡大しました。
小幅上昇の割には幅広く買われたようです。6月の月足はNYは陰線でしたが、日経平均は陽線で終わりました。日本市場の割安感が修正されつつあることを示しています。長期金利上昇は一服し、米国市場安にも関わらず上昇局面に在ると思われますので、さらに上昇する確率は高いと考えられますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。
一方、金利差が縮小し円高に振れてきた点は要注意です。ロンドンのテロ事件が7月4日の米独立記念日への警戒感を生みそうですので、米国市場の大幅上昇は休み明けまで見込めそうもありません。その結果、日本市場への外国人投資家の買いが細る可能性もあるだけに、方向感に乏しい展開も在り得ます。しかし、基調としては、イールド・スプレッドの日米差は年初から拡大を続けていることから日本市場には割安感が高まっていますので、先高感が有ります。
テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(10.2%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。
今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が0.4%下回り、この面での割安感はほぼ無くなりました。
今後も、米国市場の、インフレと金利の動向、サブプライム問題再燃とテロ・リスクに注意する必要が有りそうです。テクニカル面ではNYSEとNASDAQが直近の安値を下回るか否かにも注意が必要です。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》