日経平均の予想: <070608>日経平均の今後の見通し

Friday, June 08, 2007

<070608>日経平均の今後の見通し

6/7日のNYSEと、NASDAQが連日大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比150円ほど安く寄り付き、前場はさらに下落し一時350円ほど安くなる場面もありましたが、後場若干もどし、結局274円安で引けました。出来高はSQ日と言うことも有り34.4億株と高水準でしたが、外人は1720万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+102とプラス幅を縮小しました。懸念材料である、米国長期金利の上昇、NYの高値警戒感が影響し、欧米市場の連日の大幅下落と市場予想を下回る機械受注を受けてを受けて、日本市場は売り一色の展開となりました。昨日は踏みとどまったものの今日はさすがに持ちこたえられませんでした。今日のところは25日移動平均線で一旦押し戻した格好です。昨日・今日の結果で日本市場の割安感はいくぶんなくなりましが、主力企業の決算発表が終わり、業績発表リスクがなくなりましたので、また、下値抵抗線までは余裕があり、切りあがっていますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。東証一部銘柄の今期平均予想増益率+18.3%と日経平均採用銘柄予想増益率+5.8%は第一四半期の業績発表がある8月まではあまり変化はないと思われますし、米国市場の今期増益率は7.3%とあまり差がないので、それまでは業績はあまり材料とはされないでしょう。ここからは、イールド・スプレッドの日米差に注目することが重要です。今のところ差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。米国市場が今後も堅調であれば、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われますが、米国市場が一服すると、そうとう先になってしまう可能性もあります。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(7.1%)ですので、中期上昇トレンドは、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が0.4%下回わるレベルに接近して、この面では割安感は薄らぎました。今後も、米国市場の調整幅を探る為に、インフレと長期金利の動向とリバウンドの強さ加減にも注目する必要がありそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》