日経平均の予想: <070607>日経平均の今後の見通し

Thursday, June 07, 2007

<070607>日経平均の今後の見通し

6/6日のNYSEと、NASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は前日比160円ほど安く寄り付き、前場は膠着状態でしたが、後場急速に値をもどし、結局12円高で引けました。外人は410万株の買い越し、出来高は27.9億株と高水準で、高値更新銘柄数は減少したものの、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+244とプラス幅を拡大しました。懸念材料である、米国長期金利の上昇、NYの高値警戒感が影響し、欧米市場の急落を受けて、日本市場の調整も必須のはずが、押し目買いに支えられプラスに転じ日本市場の勢いを感じさせました。明日の寄り付き前に発表される4月機械受注が、市場予想(+4.5%程度)を上回るか否かが注目されます。日経平均は17825から18300のボックス・レンジに変わったように思います。今日の結果で日本市場の割安感はいくぶんなくなりましが、主力企業の決算発表が終わり、業績発表リスクがなくなりましたので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。東証一部銘柄の今期平均予想増益率+18.3%と日経平均採用銘柄予想増益率+5.8%は第一四半期の業績発表がある8月まではあまり変化はないと思われますし、米国市場の今期増益率は7.3%とあまり差がないので、それまでは業績はあまり材料とはされないでしょう。ここからは、イールド・スプレッドの日米差に注目することが重要です。今のところ差は拡大していることから、日本市場には依然割安感があります。米国市場が今後も堅調であれば、いずれ日経平均も2月高値を更新する動きになると思われますが、米国市場が一服すると、そうとう先になってしまう可能性もあります。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(11.9%)ですので、中期上昇トレンドは、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が0.7%下回わるレベルに接近して、この面は割安感は薄らぎました。今後も、米国市場の調整幅を探る為に、インフレと長期金利にも注目する必要がありそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》