6/25日のNYSEと、NASDAQは下落しましたが、日経平均は前日比10円ほど高く寄り付き、その後は下落に転じ、前場一時80円安となる場面も有りましたが、後場にかけ方向感のなく上下し、結局21円安で引けました。出来高は17.5億株とかなり減少し、外人は1150万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数が減少し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は-83とマイナスに転換しました。日経平均は18000円割れ寸前まで下落しましたが、辛うじてキープ、押し目買い意欲が強いと言うよりは、本格的に売り向かう勢力がないとの分析が正しそうです。6月末に18000円を割り込みたくない勢力が居るのかもしれません。出来高が少ないのも下落幅が小さいことが原因の一つでしょう。米国市場はFOMC待ち、日本市場は米国市場の反転待ちと思われます。直近高値からの下落率はNYSE 2.5%に対し日経平均 1.3%です。日本市場が独自な動きに転換したことの表れでしょう。今日も引けにかけて18000円を維持したことで、これまでの上昇トレンドは、まだ継続していると考えられます。日米市場のイールドスプレッドの差もかなり拡大していますので、今後も日本市場の割安感が修正される動きが続くと思います。長期金利が気になりますが、米国5.3%、日本2.0%を超えなければ問題はないでしょう。今日現在の長期金利は米国5.08%、日本1.88%です。日経平均の上昇トレンド、長期金利上昇一服、円安基調など、好材料に変化は見られませんので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。ここからは、イールド・スプレッドの変化率(米国はここ3ヶ月で-2.2から-0.9まで上昇して現在は-1.2と変化していますが、日本は-3.0近辺で推移し、あまり変化は有りません)と日米差に注目することが重要です。年初から差は拡大続けていることから(3月に0.3だったものが現在2.3と劇的に拡大)、日本市場には割安感が高まっています。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(9.7%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。今日の現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が0.1%上回りました、この面での割安感は無くなりつつ有ります。今後も、米国市場の、インフレと金利の動向とサブプライム問題再燃に注意する必要が有りそうです。テクニカル面では直近の安値を下回るか否かにも注意が必要です。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》