6/19日のNYSEと、NASDAQが小幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比10円ほど高く寄り付き、その後前場中頃から上昇、後場も上昇し一時2月高値にあと3円まで上昇しましたが、そこから利益確定の売りに押され、結局48円高で引けました。外人は260万株の買い越しとなり、出来高も21.9億株と増加し、高値更新銘柄数は増加したものの、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+232とプラス幅は若干の拡大に留まりました。朝方の法人企業景気予測調査が調査開始以来、初めてのマイナスに転落したにも関わらず、材料視されず、米国市場は小動きにも関わらず日本市場は久々に独自に上昇しました。日米市場のイールドスプレッドの差も拡大してきましたので、今後は日本市場の独自性が高まり割安感が修正されると思います。しかし、今日は上髭で終り、一昨日の高値を更新した割には高値更新銘柄数の増加は少ない点は気がかりです。目先はここで一服することを暗示しているように思いますが、3月決算の発表が終わり、業績発表リスクがなくなった点や日本市場の割安感、また、下値抵抗線が切りあがっており、直前高値も更新した点、長期金利上昇一服、円安基調など、好材料に変化は見られませんので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。ここからは、イールド・スプレッドの変化率(米国はここ3ヶ月で-2.2から-0.9まで上昇して現在は-1.1と変化していますが、日本は-3.0近辺で推移し、あまり変化は有りません)と日米差に注目することが重要です。年初から差は拡大続けていることから、日本市場には割安感が高まっています。日経平均が2月高値を更新する日は目前です。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はプラス(13.5%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。今日現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が1.1%下回わっていますので、この面でも、まだ割安感が有ります。今後も、米国市場の、インフレと長期金利の動向と過熱感の有無に注目する必要が有りそうです。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》