6/27日のNYSEと、NASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比60円ほど高く寄り付き、その後も狭いレンジで上下し、結局82円高で引けました。出来高は16.1億株と一段減少し、外人も1230万株の売り越しながら、高値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+65とプラスに転換しました。米国株がようやく下げ止まったもののFOMC待ちで勢いがなかった上に、市場予想を下回る鉱工業生産が東京市場にブレーキをかけたようです。米国市場はサブプライム問題からなかなか抜けきれないようですし、日経平均は下値抵抗線に接近していますので正念場を脱したとは言えません。とは言え、今日までのところ、上昇トレンドは、まだ継続していると考えられます。日米市場のイールドスプレッドの差もかなり拡大していますので、中期的には日本市場の割安感が修正される動きが続くと思われますし、長期金利上昇は一服して、円高も落ち着つき、上昇に転じる確立は高いと考えられますので、短期投資スタンスは、"買い"を継続します。しかし、目先は米国市場の動き次第では一段安もありそうです。窓埋となる17780円まで下げ余地を残しての今日の上昇なのでスッキリしません。ここからは、イールド・スプレッドの変化率(米国はここ3ヶ月で-2.2から-0.9まで上昇して現在は-1.2と変化していますが、日本は-3.0近辺で推移し、あまり変化は有りません)と日米差に注目することが重要です。年初から差は拡大続けていることから(3月に0.3だったものが現在2.3と劇的に拡大)、日本市場には割安感が高まっています。テクニカル面では、日経平均のチャートを見ると直近の株価は200日移動平均線の上で推移し、一目均衡表では、雲の上に在り、総合乖離率はまだプラス(7.1%)ですので、中期上昇トレンドは、依然として、青信号です。今日の現在の日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が1.7%下回り、この面での割安感も有ります。今後も、米国市場の、インフレと金利の動向とサブプライム問題再燃に注意する必要が有りそうです。テクニカル面では直近の安値を下回るか否かにも注意が必要です。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》